隣国でありながら、日本と異なる文化や環境の中国。
日本と同じ環境を期待して中国出張へ行くと、思わぬトラブルに見舞われるかもしれません。
でも、事前にしっかり準備をしておけば安心です。
そこで、中国出張に便利なツールをピックアップ。
中国出張に便利な持ち物は?
インターネット規制をかいくぐるVPN付Wi-Fi
中国では、政府がインターネット網を監視しており、国民に見せたくないサイトを閲覧できないよう規制しています。
(LINE、Facebook、Twitter、InstagramなどのSNSやYou-tube、Google、Dropboxなど)また、今までは閲覧できたサイトが急に閲覧不可になることも。
このインターネット規制は、現代のIT時代にはかなりの痛手。
中国出張においては、大変不便です。
そのため、日本と同じように自由にインターネットを使うには、政府の規制をすり抜ける方法が必要です。
最も一般的な方法が「VPN回線*」。
外部からの盗み見をブロックするネットワークの利用が可能です。
VPN回線を使えば、規制されているサイトが閲覧できるようになります。
中国出張者や旅行者向けに、このVPN回線付きWi-Fiルーターのレンタルサービスを利用すると心強いでしょう。
VPN(Virtual Private Network)は、 通信事業者のネットワークやインターネットなどの公衆ネットワーク上で作られる、 仮想的な専用ネットワークの総称。
出典:一般社団法人日本ネットワークインフォメーションセンター
https://www.nic.ad.jp/ja/newsletter/No67/0800.html
※2017年以降、中国政府がVPN排除の動きがあると言われています。
そのため、VPN以外の方法を使用したサービスも登場しています。
※VPN付Wi-Fiルーターのレンタルサービスは「グローバルWi-Fi」「イモトのWi-Fi」「フォートラベル」が代表的。
意外と使えるペンとメモ
≪本文≫
タクシーに乗る時に便利なのがペンとメモ。
行き先を口頭で伝えるとうまく伝わらない事が多く、中国語が話せない人にとっては少々ハードルが高めです。
これは、中国語は発音が少しでも違うと、全く違う意味になってしまうため。
中には、似たような発音の全く違う場所に連れて行かれてしまった…というトラブルも。
そこで、行き先を紙に書いて、ドライバーに見せるとスムーズに伝わります
また、ドライバーの年齢層が高めで視力が低下している(老眼が進んでいる)人が多く、スマートフォンやタブレットの地図アプリは「見えない、わからない」と言われてしまうことも。
そのため、アナログなこの方法がオススメです。
日本語と中国語は共通する単語が多いので、筆談するときにも役立ちます。
※行き先を伝える場合、住所ではなく「○○路 ○○路」と行き先付近の交差する二つの道路の名称を伝えます。
(中国の道路にはすべて名前がついており、名前の最後に「路」が付いています)
支払いに便利! 銀聯カード
中国では、クレジットカードで支払い可能な店舗が増えてきていますが、日本と比べるとまだまだ普及していません。
中国全土で利用されているのは「銀聯カード(ギンレンカードまたはUnionPay)」というデビットカード。
日本でも発行可能(三菱UFJニコス/三井住友カード)で、日本で利用できる店舗も増加中。
帰国後に日本や諸外国でも利用でき、今後も加盟店の増加が予想されているカードなので、一枚作っておくと便利です。
おなかが弱い人は必須! 胃腸薬などの薬類
中国では、食事や飲み会もビジネスの一環。
むしろ、ミーティングや商談よりも仕事の後の飲み会の方が、重要度が高いとされています。
中国の人たちは、たくさんの料理とお酒でもてなしてくれるので、つい、飲みすぎたり食べすぎたりしてしまうかもしれません。
また、中国は衛生観念が日本ほど高くありません。
清潔に見えるレストランであっても、質の悪い油や水を使用している場合があり、おなかを壊すことも。
お守り代わりに、胃腸薬や二日酔い対策のサプリメントを持っていきましょう。
中国ではタバコはビジネスツール
中国のビジネスシーンでは、タバコもビジネスツールの一つと考えられています。
その理由は、中国は喫煙率が高く、タバコを吸いながら雑談する中で人脈を広げる人が多いためです。
喫煙者であれば、中国人と一緒にタバコを吸うと新しいビジネスチャンスが生まれるかもしれません。
外国製のタバコは特に喜ばれるので、日本のタバコを勧めたり、お土産に持って行ったりすると良いでしょう。
WeChatで人脈を広げよう
持ち物ではありませんが、スマートフォンに中国版のLINEともいえるアプリ「WeChat(ウィーチャット)」を入れておくと、人脈を広げるチャンスに繋がります。
LINEやFacebookなどのSNSが使用できない中国では、WeChatが幅広い年代で使われており、ビジネスの席でも「WeChatのアカウントを持っている?」と連絡先を聞かれることがよくあります。
WeChatのアカウントを持っておけば、相手と仲良くなれますし、商談も円滑に進むかもしれません。
※WeChatの中国名称は微信(ウェイシン)。
WeChatと微信、どちらでも通じます。
やっぱり気になる大気汚染。
マスクは持っていった方が良い?
大気汚染が気になる中国。
マスクは必需品ですが、少し配慮した方が良いかもしれません。
そこで、中国人の立場から考えてみましょう。
自分の国に誇りを持ちつつも、他の先進国に対しコンプレックスも持っている中国人。
日本人がマスクを着けていると、「中国は空気が汚いとバカにしているのか」とあまり良い気分ではない人もいるようです。
実際に、中国人の上司からマスクについて注意を受けてしまった駐在員がいるとか。
相手の気持ちを汲み、屋内やビジネスの場だけでもマスクを外すほうが良いかもしれません。
荷物を減らそう。
持っていかなくても良いものは?
出張先が中国の都市部であれば、日用品など大抵のものは手に入ります。
そのため、「必要になるかも」と無駄に荷物を増やさないことも大切。
そこで「持って行ってはいけないもの」をご紹介。
中国共産党批判に関する本
「出張に行くから中国のことを良く知りたい」と中国関連の本を持っていくのは良いのですが、その本の内容には注意が必要です。
中国には、中国共産党批判、そして文化や道徳において有害とみなされる情報は持ち込み禁止。
本だけでなく、映像や音声が入っているメディアも対象です。
また、意外なことに世界地図も持ち込み禁止です。
これは、中国以外で発行されている世界地図は、台湾が中国の一部と記載されていない事が多いため。
見つかると、空港で取り上げられてしまいます。
持つのは興味だけにしておいて、モノは日本へ置いていきましょう。
まとめ
中国出張で予想される問題は、準備次第で回避可能。
また、日本人がWeChatのアカウントを持っていたり、タバコを差し入れたりと中国人に歩み寄ろうとすると喜ぶ人も多いのです。
少しの工夫で、中国出張は驚くほどスムーズに進むでしょう。
出発前の持ち物チェックをお忘れなく!
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