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2026.07.29

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漢方を活用して風邪や疲れを撃退!気軽に行えるハックを詳しく解説

漢方を活用すれば体調が整い、風邪や病気を防げることから、漢方への関心が高まっています。
以前は、漢方のユーザーは中高年層だというイメージがありましたが、近年は肌荒れやストレス、慢性的な疲れにも効果が期待できることから、20代の若い層からも注目されています。
SNSで漢方に関する情報を配信している人もおり、より気軽に漢方薬を活用する人が増加中です。

とはいっても、自分に合った漢方薬を服用するには、体質を知りそれに適した種類を選ぶ必要があり、素人判断では難しく注意が必要です。
そこで、この記事では漢方薬に頼らない方法を解説します。
比較的、簡単に行えるものを集めましたので、忙しいビジネスマンでも取り入れやすいですよ。

目次

1.漢方を日常生活で活用するために知っておきたい基礎知識

漢方とは、古代中国で生まれた中医学をルーツとする、日本独自の伝統医学のことを指します。
中医学が日本に伝わり、日本の風土や体質、考え方に合うように改良されました。
単に症状を抑えるだけでなく、不調を根本的に改善し病気を予防するもので、精神面にもアプローチできます。
ですので、プレッシャーやストレスを感じているビジネスマンは、ぜひ漢方を活用したいもの。

なお、漢方には次の3つの特徴があります。

1-1.身体のバランスを整える

漢方は、身体全体のバランスを整えて自然治癒力を高めることを目的としています。

漢方では、人間の身体は以下の3つで構成されていると考えます。

1.気(き):自律神経に関連し、血や水を巡らせる働きを担っている。精神面にも関わる。
2.血(けつ):血液と血中に含まれる栄養素。全身に栄養と酸素を運ぶ
3.水(すい):リンパ液など血液以外の水分のこと。関節の動きを滑らかにし、全身の潤いを保つ

これら3つが不足する、または過剰に増えたり滞ったりしたりすることで、心身の不調や病気が生じると考えられています。

1-2.病気を予防する

漢方は病気を治すのではなく、病気になる前の不調を改善することが目的です。
例えば、ビジネスマンが感じることの多いストレスや不眠、冷えなどが該当し、このような不調を漢方では「未病」と呼びます。
このような未病の原因を探り、体質に合った漢方薬を活用して、身体の不調の改善を目指します。
また、「養生」という食事や睡眠、運動などの生活習慣の改善も行うことも、漢方の特徴のひとつです。

1-3.患者に合わせて治療する

漢方は、病気を見るのではなく「病人を診る」とされており、患者一人ひとりに合わせた治療を行うことが特徴です。
患者の体質、体力、症状の出方を見て判断して漢方薬を選び、養生を提案します。
ですから、同じ症状であっても、人によって処方される漢方薬が異なるケースは少なくありません。

1-4.体質改善を目指す

未病の軽減や解消だけでなく、根本的な体質改善を目指すことも漢方の特徴の一つです。
前述した気・血・水のバランスや体力などを総合して診て、漢方薬を活用したり、養生を行ったりして、体質を改善します。

なかには胃腸炎や風邪、生理痛などの症状を早く解消できるケースもありますが、本質的には体質を整えて再発しにくい状態を目指すので、効果を感じるまで時間がかかるという人は少なくありません。

即効性は期待できないものの、心身の調子を整えられるので、漢方はビジネスマンにうってつけと言えそうです。
心と身体の両方が健康であれば、仕事のパフォーマンスもあがるでしょう。

漢方と西洋医学の違い

漢方と西洋医学の大きな違いは、治療の際に「患者の何に対して働きかけるか」です。
西洋医学は病気の原因や症状を特定し、そこへ直接アプローチする治療を得意としています。
一方、漢方では症状だけを見るのではなく、体質や体力、生活背景まで含めて「人全体」を捉えることが特徴です。
心身のバランスを整えながら、本来人が持つ回復する力を支えていくことを重視しています。

例えば、風邪にかかった患者に対しては、以下のような治療をします。

【西洋医学の場合】
風邪の原因をウイルス感染と捉え、発熱や咳などの症状を和らげる薬を処方する。
インフルエンザなら、抗ウイルス薬を使うこともある。

【漢方の場合】
風邪という病名をつけるより、以下のように患者の状態に応じて漢方薬を選び、処方する。
・寒気があるか
・汗をかいているか
・喉の症状が強いか
・体力があるか
など

このように、西洋医学はウイルスなどの病因にアプローチするのに対し、漢方は体全体の状態を整えます。
どちらも風邪を治すための根本的な治療ですが、働きかける要素が異なるのです。

2.漢方を活用するために知っておくべき体質6つ

漢方では個人に合った方法でアプローチするため、活用するにはまず自分の体質を知ることが大切です。

この章では、漢方でよく分類されている以下6つの体質を紹介します。

【漢方の6つの体質】
1.血虚(けっきょ)
2.瘀血(おけつ)
3.気虚(ききょ)
4.気滞(きたい)
5.水滞(すいたい)
6.陰虚(いんきょ)

体質は生まれながら決まっていますが、食生活やストレス、運動、環境、季節、過労、出産などによって変化するものです。
たとえば、普段は気虚や気滞の症状が見られなくても、忙しいと気虚になったり、ストレスを抱えていると気滞の症状が現れたりします。

よって、正確な体質を知るには漢方の専門医に診てもらう必要がありますが、セルフチェックでもある程度体質の傾向を知ることは可能です。

2-1.漢方の6つの体質・簡単チェックリスト

以下の画像に記載のある症状をチェックしてみましょう。
当てはまる数が多い項目がその体質である可能性が高いです。


画像引用:筆者作成

なお、以下のように2つ以上が同時に当てはまるという人は多いです。
2つ以上の体質が当てはまる場合、それぞれの養生を行うと良いでしょう。

例:血虚と瘀血(血が不足し巡りも悪い)
例:気虚と水滞(胃腸が弱く水分代謝も落ちる)
例:気滞と陰虚(ストレスを感じており睡眠不足、肌の乾燥やほてりがある)

次からは、6つの体質それぞれの特徴と陥りやすい症状を解説します。

2-2.【血虚】血が不足しやすい

血虚とは、血が不足し、全身に栄養やうるおいを届ける力が弱くなった状態です。
漢方では血は肌・髪・爪・目・脳・精神の安定を養う大切な要素とされ、血虚になると乾燥や疲れやすさが目立ちます。
また、集中力や思考の持久力が低下し、長時間の判断や作業精度が落ちやすくなります。

睡眠不足や過労、偏った食生活、胃腸虚弱、月経や出産による消耗が続くと血が不足し、血虚に陥りやすくなります。

女性に多い体質ですが、仕事で忙しく睡眠時間が確保できない、食事で栄養を十分に摂れていない場合、男性でも血虚になる可能性もあります。

2-3.【瘀血】血が滞りやすい

血虚が血が不足している状態であるのに対し、瘀血とは血の巡りが悪く、体内で滞っていることを指します。
血の流れが悪いため、冷えや肩こり・頭痛などの痛み、肌トラブル、婦人科系の不調が起こりやすい体質です。
頭の回転が鈍くなり、思考のクリアさや意思決定のスピードが下がるので、仕事のパフォーマンスが低下するリスクも。

冷えや加齢、ホルモンバランスの乱れのほか、ストレス、運動不足、長時間同じ姿勢でいる生活が続くことが原因です。
デスクワークが多いビジネスマンは、瘀血体質が多いといわれています。

2-4.【気虚】エネルギー不足になりやすい

疲れやすい人に多いのが「気虚」です。
気虚とは、体を動かしたり、体を温めたり、外敵から守ったりする「気(エネルギー)」が不足している状態を指します。
そのため、疲れが抜けにくく、風邪をひきやすいなど、免疫力も低下しやすくなります。
精神面にも影響し、モチベーションをや集中力を維持できなくなるでしょう。
朝は元気でも、午前中に気を消耗してしまって、午後からは気が不足し眠気が生じるなどして生産性が低下するリスクもあります。

また、朝からすでに気が足りないために、朝に弱いという人も少なくありません。。
朝は本来、体と脳を活動モードへ切り替える時間ですが、気虚の人はそのためのエネルギーが不足しているため、体も脳もなかなか起動できません。

気虚の原因には、睡眠不足や過労、食生活の乱れなどがあります。
さらに漢方では、考えすぎや心配性、人に気を使いすぎることでも気を消耗すると考えられているので、仕事でプレッシャーを抱えている人は気虚の症状が出やすいでしょう。

2-5.【気滞】エネルギーが滞りやすい

気滞とは、エネルギーである気が十分にあるのに、流れが滞り、体内で詰まっている状態です。
イライラや緊張感、胸のつかえを感じる、ため息が多いなど焦りや閉塞感を感じます。
すると、ストレスで思考が働かなくなり、発想力や判断の柔軟性が低下してしまうでしょう。

また、漢方では気は血や水の巡りも支えるため、気が滞るとメンタルの不調のほか、胃腸症状や張り、痛みとして現れることも。

精神的ストレスや我慢の多い生活、緊張状態が続くことが主な原因で、現代のビジネスマンに多く見られる体質と言われています。

2-6.【水滞】むくみやすい

身体がむくみやすいという人や頭がずっしりと重く感じる人は、水滞の体質かもしれません。
水滞とは、体内の「水(すい)」の巡りが悪くなり、余分な水分が溜まっている状態のこと。
漢方では水分代謝が乱れると、むくみ・めまい・胃腸不調などが起こりやすいと考えられ、特に雨の日に不調が出やすくなります。
頭重感も感じやすく、頭がスッキリせず仕事のパフォーマンスが低下してしまうかもしれません。

冷たい飲み物や食べ物の摂りすぎ、運動不足、湿度の高い環境などがきっかけになりやすい体質です。

2-7.【陰虚】目が冴えやすい

陰虚とは、漢方でいう「体を潤し、冷まし、回復させる力」が不足した状態です。
潤いが足りなくなることで、ほてりやのぼせ、口や喉の乾燥、寝汗、不眠などの症状が現れやすくなります。
特に「疲れているのに眠れない」「頭だけ冴えてしまう」のが特徴です。
また、脳のクールダウンが効きにくくなり、集中力が低下しやすくなります。

睡眠不足や長期間のストレス、働きすぎ、夜更かしなどで体を酷使すると起こりやすく、常に気を張っているビジネスマンや完璧主義の人にも多く見られます。
また、現代人は長時間労働やストレスに加え、スマホを長時間使用する人が多く、脳が休めない状態が続き、陰虚傾向になる人が増えているといわれています。

3.【漢方活用法1】体質別簡単にできる養生

体質を把握できたら、症状を改善するために養生を行いましょう。
漢方薬を活用せずとも、生活習慣や食事を見直すだけでも効果を感じられます。
とくに、体質に合った食事をすることは、大切です。
食事と薬は本来同じ源をもち、日々の食事で体を整え病気を予防するという「医食同源(いしょくどうげん)」という言葉があるほどです。

この章では、6つの体質別の養生を紹介します。
どれも比較的、簡単に始められるものばかりなので、忙しいビジネスマンでも行いやすいです。

なお、養生を行っても改善しない場合、不調の要因はほかにあるかもしれません。
ですので、不調が長期化する場合は、医療機関の受診も検討しましょう。

3-1.【血虚】血を補う

血虚は血を補い、体を温めながら「血を作れる体づくり」を目指しましょう。
とくに、栄養不足や睡眠不足が続くと血虚の症状が出やすくなるため、日頃の生活習慣を整えることが重要です。

食事は偏らず、さまざまな食材をバランスよく摂ることがポイント。
なかでも以下の食材を、日々食事に取り入れてみてください。

【おすすめの食材】
色の黒い食材、赤い食材、血を補う動物性食品

例)黒豆、黒ごま、黒きくらげ、レバー、赤身肉、赤身魚、卵、ほうれん草、クコの実、なつめ

【簡単に取り入れる方法】
・黒ごま(すりごま)をヨーグルトや味噌汁にかける
・黒豆茶を飲む
・クコの実をスープやヨーグルトに入れる
・ドライなつめをおやつ代わりに食べる
・卵とほうれん草の簡単炒めを1品足す

また、血は睡眠中に養われると考えられているため、夜ふかしを避けて十分な睡眠を取ることも大切です。
さらに、冷えは血流を悪くするため、湯船につかる、温かい飲み物を飲むなど、体を冷やさない工夫もおすすめです。
加えて、目の使いすぎは血を消耗するとされるため、PCやスマホの長時間使用にはご注意ください。

運動は激しいものより、ウォーキングやヨガなど、無理のない軽い運動が血虚の養生に向いています。

3-2.【瘀血】血行を促進する

血の巡りが悪くなり滞る瘀血の改善には、血流を良くし、冷えや滞りを減らすことが大切です。
血の巡りを阻害するリスクのある甘いものや脂っこい食事、アルコールなどは控えめにし、血行を改善し身体を温める食材を日々の食事に取り入れましょう。

【おすすめの食材】
血流を促す香味野菜、身体を温める食材

例)玉ねぎ、ねぎ、にら、生姜、にんにく、黒酢、青魚(さば・いわし)、シナモン、紅花茶(べにばな)

【簡単に取り入れる方法】
・生姜チューブを味噌汁やスープに入れる
・玉ねぎスープ
・黒酢を炭酸水で割って飲む
・さば缶を料理に活用する(味噌汁・サラダ・丼など)
・ねぎを多めに入れた卵焼き・納豆を習慣にする

また、冷えや長時間同じ姿勢でいること、慢性的なストレスは瘀血を悪化させやすい要因とされています。
デスクワーク中心の生活や運動不足が続くと、肩こりや頭痛、冷え、生理痛などの症状が出やすくなります。
長時間座りっぱなしを避け、デスクワーク中も1時間に1回は立ち上がるのがおすすめです。
散歩やストレッチなどの軽い運動を習慣にすると、血流改善につながります。

日頃から体を冷やさないこと、とくに下半身を温めることを意識しましょう。
入浴はシャワーだけで済まさず、湯船につかって体をしっかり温めるのが効果的です。
特に月経前や月経中は冷えやすいため、普段以上に体を温めることが大切です。

3-3.【気虚】胃腸をいたわる

気虚は、不足している気を補いながら、エネルギーを作る土台となる胃腸を整える養生を行いましょう。
たとえば、冷たい飲み物は胃腸の働きを弱めやすいため、温かい飲み物や消化に優しい食事を中心にするのが効果的。
さらに、食事を抜かず、特に朝食をしっかり摂ることを意識することが大切です。

【おすすめの食材】
胃腸を助け、気を補う食材
例)米、もち米、山芋、かぼちゃ、鶏肉、卵、大豆製品、キャベツ、にんじん、はちみつ

【簡単に取り入れる方法】
・コンビニで食べ物を買うなら、おにぎりと味噌汁を選ぶ
・山芋(とろろ)を買ってご飯にかける
・鶏肉と野菜のスープを作り置きする
・豆腐を味噌汁に足す
・はちみつを白湯に溶かして飲む(朝におすすめ)

また、休息することも大切です。
疲れたときは無理をせず休み、十分な睡眠時間を確保しましょう。
無理をして頑張り続けると、さらに気を消耗し、疲れやだるさが悪化しやすくなるため。
さらに、気虚は根性で乗り切るほど悪化しやすい体質でもあります。

運動をするなら、激しいものよりウォーキングなどの軽い運動を継続することで、少しずつ体力を底上げしていくのが理想的です。

3-4.【気滞】リラックスする

改善の養生のポイントは、滞った気を流し、心と体の緊張をゆるめることです。
食事に香りの良い食材やハーブなどを取り入れると、手軽に気分をリフレッシュできますよ。

【おすすめの食材】
香りで巡りを良くする食材、柑橘類
例)みかん、レモン、ゆず、シソ、三つ葉、セロリ、春菊、ミント、ジャスミン茶、陳皮(ちんぴ)

【簡単に取り入れる方法】
・レモンを白湯に入れて飲む
・みかんを間食にする
・シソを納豆や冷奴にのせる
・ジャスミン茶を常備する
・陳皮をお茶や味噌汁に少量入れる

日常生活においては、深呼吸やストレッチを習慣にし、こまめに心身をゆるめる時間を作りましょう。また、気持ちを抑え込みすぎることも悪化要因になるため、無理に我慢しすぎないことも重要です。

さらに、寝る前のスマホは脳を興奮させやすいため控えめに。
運動は、散歩やヨガなどの軽い運動で十分です。
気分転換しながら気の巡りを整えましょう。

気滞の人は、無意識に我慢を重ねたり、常に気を張っていたりすることが多く、リラックスできない状態が続くことで症状が悪化しやすくなります。
ですので、いかにリラックスするかが改善の鍵です。

3-5.【水滞】体を温める

体の中に余分な水分が溜まり、うまく排出できていない水滞の改善には、水分代謝を整え、余分な水を溜め込まない体づくりを意識することが大切です。

特に、冷たい飲食や運動不足、甘いものの摂りすぎは、水滞を悪化させやすい要因とされています。
そのため、冷たい飲み物や氷はできるだけ控え、胃腸を冷やさないようにしましょう。また、水分は一気に飲むのではなく、こまめに摂るのがおすすめです。

さらに、甘いものや乳製品の摂りすぎは、水分代謝を低下させやすいため注意が必要です。
以下のような、余分な水分の排出を促す食材を積極的に摂りましょう。

【おすすめの食材】
利水(余分な水を出す)作用のある食材
例)はとむぎ、とうもろこしのひげ茶、小豆、冬瓜、きゅうり、大根、きのこ、昆布、しょうが

【簡単に取り入れる方法】
・はとむぎ茶を飲む(ティーバッグでOK)
・小豆茶を取り入れる(市販品で可)
・とうもろこしのひげ茶を飲む
・大根おろしを食事に添える
・きのこスープを作り置きする
・生姜を少し足して「冷え+水滞」を同時ケア

また、散歩や入浴などで適度に汗をかく習慣をつけると、水の巡りが良くなります。
特に梅雨や雨の日など湿気の多い季節は、水滞の症状が悪化しやすいため、普段以上に体を温めることを意識しましょう。

3-6.【陰虚】乾燥対策をする

陰虚の養生では、体を潤し、熱を冷ます働きをする陰液を補い、ほてりや乾燥を鎮めます。
食べ物を活用した養生をするなら、潤いを与える食材と熱を鎮める食材を摂ると効果的です。

【おすすめの食材】
体をうるおす食材、熱を鎮める食材
例)豆腐、豆乳、白きくらげ、山芋、梨、りんご、トマト、きゅうり、卵、はちみつ、黒ごま

【簡単に取り入れる方法】
・豆乳を温めて飲む
・豆腐を冷奴ではなく湯豆腐にする
・梨やりんごを間食にする
・お湯にはちみつを入れて寝る前に飲む
・黒ごまをヨーグルトやおかゆに足す

辛いものや揚げ物、アルコールなどは体に熱をこもらせやすいため、摂りすぎにご注意ください。

日常生活では、過労が続くと体の潤いが消耗し、陰虚が進行しやすくなるので十分な睡眠をとることを意識しましょう。
また、漢方では、陰は夜に回復しやすいと考えられているので、夜ふかしを避けることも大切です。
また、入浴では熱すぎるお湯は避け、リラックスできる温度でゆっくり温まりましょう。

漢方における食材の考え方

漢方では、クコの実や生姜など特定の食材だけを取り入れるのではなく、「身体を冷やす・温める」「水や血を補う」といった食材が持つ性質を活用して養生をします。
ですので、日常的に手に入る食材で養生することも可能です。
例えば、以下のようなものであっても、少量なら漢方に活用できます。

例)チョコレート
気分を巡らせてストレスを和らげる効果があります。
疲れや気分の落ち込みに効果的。
仕事終わりにひと欠片、口に入れればリラックスできるでしょう。

例)砂糖
気を補い、緊張をゆるめる性質を持っています。
商談やプレゼンの前で気が張っているときに、お菓子をつまむと緊張が和らぎます。

例)ビール
身体の熱を冷ます利尿作用によって、一時的に余分な水分を排出できるので、むくみの解消が期待できます。

4.【漢方の活用法2】季節ごとの養生

漢方では、季節によって気温・湿度・日照時間が変わるため、季節ごとに現れる不調が異なると考えられています。
次に、季節ごとに陥りやすい症状と養生法を解説します。
季節に合わせて漢方を活用すれば、一年を通じて心身ともに健康でいられ、仕事のパフォーマンスも上がるはずです。

4-1.春の養生

春は環境の変化が多く、漢方では「気」が乱れやすい季節とされています。
そのため、自律神経が不安定になり、イライラや不眠、頭痛、胃腸不調などが起こりやすくなります。
春の養生では、「気の巡り」を整え、ストレスを溜め込まないことが大切です。
早寝早起きを意識し、散歩やストレッチなど軽い運動を取り入れましょう。

また、脂っこいものや刺激物、アルコールは控えめにし、しそや柑橘類など香りの良い食材を取り入れてくださいね。

【おすすめ食材】
しそ、三つ葉、春菊、柑橘類、セロリ、菜の花

【簡単に取り入れる方法】
・ジャスミン茶やミントティーを飲む
・しそを納豆や冷奴にのせる
・柑橘(みかん、レモン)を毎日1回摂る
・菜の花のおひたしを1品追加する

4-2.梅雨の養生

梅雨は湿気が多く、漢方では「湿邪(しつじゃ)」と呼ばれる、余分な水分や湿気の影響を受けやすい季節とされています。
身体に水分がたまることから、むくみ、だるさ、頭痛、めまい、胃腸不調といった症状が現れます。
特に、水分代謝が弱い水滞体質は、不調が悪化しやすい時期です。

梅雨の養生は、余分な水分を溜め込まないことがポイントです。
たとえば、冷たい飲み物や甘いものを控え、温かく消化に優しい食事を意識しましょう。
また、散歩や入浴で適度に汗をかき、体を冷やさないことも大切です。

次のような、水分の排出を促す食材がおすすめです。

【おすすめの食材】
はと麦、とうもろこし、枝豆、生姜、大葉、きゅうり

【簡単に取り入れる方法】
・はと麦茶を飲む
・とうもろこしをスープやご飯に加える
・枝豆を間食やおつまみにする
・生姜を味噌汁や紅茶に入れる
・大葉を冷奴や納豆にのせる
・きゅうりを酢の物や浅漬けにする

4-3.夏の養生

夏は強い暑さによって体力や気を消耗しやすく、汗をかくことで水分や潤いも不足しやすい季節です。
そのため、だるさ、食欲不振、寝苦しさ、夏バテなどの不調が起こりやすくなります。
夏の養生では、暑さで消耗しすぎないことと、胃腸を弱らせないことが大切です。
冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎると胃腸の働きが低下し、さらに疲れやすくなるため注意しましょう。

食べ物を活用して養生するなら、身体の熱を冷まし、失われた潤いを補う、次のような食材が適しています。

【おすすめ食材】
梅干し、トマト、きゅうり、豆腐、枝豆、スイカ、とうもろこし、しょうが、緑豆

【簡単に取り入れる方法】
・梅干しをおにぎりやお茶漬けにする
・冷奴に生姜+ねぎをのせる
・枝豆をおやつ代わりにする
・とうもろこしのひげ茶(市販)を飲む
・夏でも味噌汁を1杯つけて胃腸を守る

4-4.秋の養生

秋は空気が乾燥しやすく、夏の疲れも残りやすい季節です。
そのため、喉の乾燥や咳、肌荒れ、便秘、疲れやすさなどの不調が起こりやすくなります。
ですので、秋の養生では、乾燥から体を守り、不足しやすい潤いを補いましょう。

また、夏の冷たい飲食で弱った胃腸を整えるために、消化の良い食事を心がけるだけでなく、体を潤し、喉や肌の乾燥を防ぐ、次のような食材を食事に取り入れるのも効果的です。

【おすすめ食材】
梨、れんこん、白きくらげ、山芋、はちみつ、豆乳、白ごま、柿、銀杏

【簡単に取り入れる方法】
・梨を朝食や間食にする
・れんこんを味噌汁やきんぴらにする
・白きくらげをスープに入れる
・はちみつを白湯や紅茶に加える
・温めた豆乳を寝る前に飲む
・ごまを和え物やご飯にかける

4-5.冬の養生

冬は寒さによって体が冷えやすく、体を温めるエネルギーが不足しやすい季節です。
血流も滞りやすくなるため、冷え、肩こり、腰痛、むくみ、疲労感などの不調を感じる人は少なくありません。
また、日照時間が短くなることで気分が落ち込みやすくなる人もいます。

冬の養生では、体を冷やさず、温めることが大切です。
特に首・お腹・足元を冷やさないようにし、睡眠をしっかり取ってエネルギーを消耗しすぎないようにしましょう。
また、寒い時期は運動不足になりやすいため、軽い運動や入浴で血流を促すと不調が和らぎます。

食事では次のような食材を摂取して、身体を温めエネルギーを補いましょう。

【おすすめ食材】
生姜、ねぎ、にんにく、羊肉、鮭、黒ごま、くるみ、かぼちゃ、根菜類

【簡単に取り入れる方法】
・生姜を味噌汁や紅茶に入れる
・鍋料理で根菜やねぎをたっぷり摂る
・黒ごまをご飯やヨーグルトにかける
・かぼちゃスープを朝食にする
・くるみを間食に取り入れる

5.漢方薬を安全に活用するための注意点

ここまでは、漢方薬を用いずに体質の改善や症状を緩和する養生について解説しました。
養生を行うだけでも心身が整う可能性が高いですが、もっと効果を得るために漢方薬を飲んでみたいと考える人もいるかもしれません。
現代ではドラッグストアではさまざまな漢方薬が販売されており、現在では誰でも手軽に購入できるようになっています。

しかし、漢方薬を服用するには、いくつか注意すべき点があります。
漢方薬を活用する際には、必ず以下を念頭に置いてください。

5-1.副作用があることを知っておく

自然由来だから安全と思われがちな漢方薬も、実際はれっきとした「薬」であり、副作用が起こるリスクは否めません。

代表的な副作用としては、お腹の張りや下痢などの消化器症状、肝機能障害などが挙げられます。
また、一部の漢方薬を長期間服用することで、血液中のアルドステロン値は正常であるにもかかわらず、高血圧やむくみ、低カリウム血症などが現れる「偽アルドステロン症」を引き起こす場合もあります。
重症化すると、だるさや筋力低下、不整脈などにつながることもあるので、注意が必要です。

5-2.自己判断で漢方薬を飲まない

漢方薬は、自分の体質に合ったものを選んで服用することが重要です。
しかし、前述したようなセルフチェックだけで正確な体質を判断するのは難しく、自己判断で漢方薬を選ぶことにはリスクがあります。

漢方薬は体質に合っているかが非常に重要で、合わないものを飲むと、胃もたれや下痢、動悸、のぼせなどの不調が現れることがあります。
そのため、症状だけで選ぶのではなく、体質や体力に合わせて処方を選ぶ必要があります。

例えば、同じ症状・同じ体質に見えても、体力がある人と弱っている人では、使用する漢方薬が異なることがあります。
自己判断で漢方薬を選んでしまうと、かえって体調を悪化させる可能性もあるのです。

ドラッグストアで購入できる漢方薬も例外ではありません。
購入する際は、薬剤師や登録販売者に相談し、自分の体質や体調に合ったものを選ぶようにしましょう。

【オンライン漢方処方】
生活圏内に漢方専門医がいない場合は、オンライン診療を利用するのも手です。
保険適用のものもあり、便利ですよ。

・患者の目線クリニック
日本全国どこからでも、一年中オンライン診療が可能な「患者の目線クリニック」では、漢方の処方もしてくれます。
スマホで医師に相談でき、漢方薬の発送も可能です。

公式サイト:https://k-mesen.jp/lp/kanpo

5-3.体調や季節によって体質は変わる

体質は生まれながら決まっていますが、季節や年齢、食生活、運動習慣、出産、ストレスなどによって変化するものです。

たとえば、いつもは気滞の症状を感じられなくても、ストレスが続くと気滞になり、不眠やイライラ、頭痛などの不調が表れる場合があります。
ですので、以前は効果を感じていた漢方薬でも、体質の変化によって効果を感じられなくなるでしょう。。

「以前より効かない」「飲むと違和感がある」と感じる場合は、今の体質に合っていない可能性があります。
そのまま自己判断で飲み続けるのではなく、現在の体調や体質を見直し、必要に応じて漢方薬を変更することが必要です。

5-4.妊娠中・授乳中・持病がある人は必ず専門家に相談する

漢方薬は自然由来の成分を使っていますが、「自然だから安全」というわけではありません。
西洋薬との飲み合わせによって、副作用が強く出たり、薬の効果に影響が出たりすることもあります。
ですので漢方薬を購入したり処方してもらったりする際は、妊娠中・授乳中であることや、持病があることを必ず伝えましょう。

漢方薬には、体を温める作用や血流を促す作用を持つものがあります。
これらは体質によっては有効ですが、妊娠中の場合、子宮収縮を促したり、出血リスクを高めたりする可能性があるため注意が必要です。
また、授乳中も、成分によっては母乳を通して赤ちゃんに影響を与える可能性があります。

さらに、高血圧や心疾患、肝臓・腎臓の病気などの持病がある人は、症状を悪化させる場合もあります。

そのため、持病で薬を飲んでいる人は、現在服用している薬を必ず医師や薬剤師に伝えたうえで、漢方薬を使用するようにしましょう。

専門性の低い漢方専門家に注意!

現在、日本では漢方に関する国家資格は存在しません。
一般的には、医師免許を持つ人が、漢方治療を行っています。
しかし、医師免許を持たない人や、漢方や経験が少ない人が「漢方アドバイザー」「漢方専門家」を名乗っているケースもあるので、注意が必要です。

漢方治療を行う際には、医師免許の有無のほか、漢方診療の実績や経験年数、専門資格などを確認しましょう。
以下の日本東洋医学会で認定された医師であることを確認すると安心です。

一般社団法人日本東洋医学会:https://www.jsom.or.jp/index.html
認定された漢方専門医かどうかは、以下から確認可能
https://www.jsom-member.jp/jsomWebMember/html/senmoni_kensaku_search.html

まとめ:漢方を活用して心身の不調を改善し快適な毎日へ

漢方を活用すると、肩こりや便秘、目の疲れといった身体の不調のほか、集中力の低下、不安感、イライラといったメンタルの改善も期待できます。

こういった症状は、仕事を休んだり医療機関を受診したりしようとは思わない人が多いでしょう。
しかし、小さな不調の積み重ねが病気への進行や仕事のパフォーマンスの低下につながるため、看過できません。
気になる症状がある方で、まずは自力で改善したいという方は、この記事で紹介したセルフチェックで体質の傾向を把握したうえで、養生を試してみてください。
不調が軽くなれば、仕事中に不快感や痛みに悩まされることなく、毎日を快適に過ごせるはず。
仕事においても、集中して業務に取り掛かれ、仕事の生産性が向上するでしょう。

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働く親のリアル・トークVol.2(前編)



働く親のリアル・トークVol.2(前編)
ー完璧主義を手放す勇気ー


仕事も育児も全力でがんばりたい。
でも、すべてを完璧にこなそうとすると、息が詰まってしまう ——。
今回のBTHacks座談会は、そんな“がんばりすぎる自分”と戦ってきた、働く親たちのリアルな声をお届けします。
第2回のテーマは――「完璧主義を手放す勇気」。
日々の仕事、家庭、そして自分自身と向き合う中で、
どのように「ほどよい諦め」や「ゆるめる勇気」を持てるようになったのか。
にこちゃん編集長と、3人のゲストが本音で語り合いました。
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