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2019.09.17

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海外出張中の飛行機で乗り物酔いに…! 症状と対策を解説

バスや車に乗るとなる、というイメージが強い乗り物酔いですが、実は飛行機でもなってしまうことがあります。車や電車と違って、すぐに降りられない飛行機での乗り物酔いは、できれば避けたいところですよね。
とくに、慣れない環境に身を置くことの多い海外出張の場合、気分を悪くしたまま仕事に向かうとパフォーマンスの低下にも繋がってしまいます。出張先での仕事をベストコンディションでこなすために、知っておきたい飛行機で乗り物酔いになった場合の対処法や予防法を解説します。

1.飛行機でも乗り物酔いはある?


長時間のフライトは疲れも溜まりやすく「普段は平気」という方も、乗り物酔いになりやすい環境です。もしも症状が重くなるようなら、遠慮せずに客室乗務員に相談を。普通の乗り物酔いと違い、飛行機は途中で降りられません。自分が症状に当てはまるかを確認し、早めに対策するようにしましょう。

1.1 飛行機で乗り物酔いになる原因

そもそも、なぜ乗り物酔いは起こるのでしょうか。
人間は、耳石器と三半規管という耳の器官によって揺れなどを判断しています。乗り物によって生じる不規則な加速や減速、上下の揺れのせいで、耳から捉えた情報と、目から入る視覚情報に差異が生まれます。
それによって脳が情報を処理しきれなくなり、乗り物酔いの症状が現れるのです。

参考:
『乗り物酔い (動揺病) 研究の現状と今後の展望』(人間工学 2006年2006 年 42 巻 3 号 p. 200-211)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje1965/42/3/42_3_200/_article/-char/ja

1.2 乗り物酔いかどうかをチェックするには?

まずは自分が本当に乗り物酔いかどうか、6つの項目で確認してみましょう。

<チェック項目>
 吐き気がする
 前日に十分な睡眠を取っていない
 頭痛がする
 顔面が蒼白になる
 めまいがする
 息が荒くなる

<早速診断!>
■0~1個当てはまる
乗り物酔いの可能性は低いでしょう。
■2~4個当てはまる
乗り物酔いの可能性が高く、注意が必要です。
■5~6個当てはまる
乗り物酔いの症状がかなり進んでいる可能性があります。酔い止めを飲むなど、症状を緩和しましょう。

「飛行機に酔ったかも」と感じたとき、6つの項目にいくつ当てはまるかで、乗り物酔いかどうかを、ある程度判断できます。
ただし、飛行機の中で体調を崩してしまった場合、原因が乗り物酔いと自己判断して我慢を続けてしまえば、深刻な事態になってしまうことも。「乗り物酔いだろうと思っていたら深刻な事態になってしまった……」という事態を避けるために「たかが乗り物酔い」と侮らず「乗り物酔いにしてはおかしいな」と思ったらすぐに客室乗務員に相談しましょう。

2.乗り物酔いにならないための予防策


乗り物酔いは、飛行機に乗り込む前の対策で予防できることもあります。自分が乗り物酔いしやすい体質だと分かっている場合は、ぜひ出張時にも予防をお忘れなく。酔い止め対策に有効な方法をいくつかご紹介します。

2.1 酔い止め薬を飲む

乗り物酔い対策として薬を飲む方は多いもの。飛行機に乗る場合、搭乗の30~1時間ほど前に飲むタイプの薬なら「薬を飲んでおいた」という安心感も働き、より効果が見込めます。

酔い止め薬といっても、種類は色々。例えば内耳前庭の自律神経反射を抑えたりする作用で、嘔吐やめまいを予防・緩和する「抗ヒスタミン作用」を含む薬は市販されている酔い止め薬の中でも多いタイプです。また、神経機能に効く「ビタミンB6」を含む薬などもあります。
こうした薬はドラッグストアなどで購入する以外にも、医師に処方してもらうことができます。市販薬では不安という方は事前に病院で相談を。また、アレルギーや持病などのある方も、医師に相談しておくと安心です。

参考:
『乗り物酔い (動揺病) 研究の現状と今後の展望』(人間工学 2006年2006 年 42 巻 3 号 p. 200-211)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jje1965/42/3/42_3_200/_article/-char/ja
「アネロン」公式サイト 『酔い止め薬の選び方』
https://www.ssp.co.jp/aneron/measures/medicine.html

2.2 体調管理で予防する

乗り物酔いにならないためには、薬に頼ることも良いですが、体調を万全にしておくことも大切です。
フライト前に心がけておきたい、自宅でできる飛行機酔い対策は一体どんなものがあるのでしょうか。

・睡眠
睡眠不足は乗り物酔いを引き起こしやすいと言われています。可能なら、フライト前日は睡眠時間をしっかり確保して、体調を整えましょう。

・食事
また、極端に食べすぎたまま飛行機に乗ったり、逆に空腹状態で搭乗したりすることも飛行機酔いになりやすくなります。食事をするなら腹八分目を心がけておくことが大切です。

・服装
身体を締め付けるような服を着ていると、乗り物酔いになることがあります。可能ならゆったりとリラックスできる服を選びましょう。

睡眠・食事・フライト中の服装など、乗り物酔い対策でできることは色々!
大切なのは、心身が緊張するような行動や生活習慣を避け、リラックスしてフライトに臨めるようにすることです。

3. もしもフライト中に乗り物酔いしたら?


予防をしていても飛行機酔いをしてしまう場合や、出張準備などで忙しく、出発前にどうしても体調を整えられない場合もあります。一般的に、乗り物酔いになってしまったときの対策としては「外の景色を見る」「一度乗り物を降りる」「新鮮な空気を吸う」などがあります。しかし、どれも飛行機では難しいもの。
そこで、万が一飛行機で乗り物酔いになってしまった際に備えて、フライト中に酔ってしまった場合の対策をいくつかご紹介しておきましょう。

3.1 乗り物酔いに効く薬


出典:「アネロン」公式サイト
https://www.ssp.co.jp/product/all/annys/

もしも飛行機に乗っている際に乗り物酔いしてしまったら、気分の悪さを緩和する効果のある酔い止め薬を使いましょう。
中でも、飛行機の中でも飲みやすい小型の錠剤や、水無しでも溶けるタイプの錠剤をおすすめします。また、到着後すぐに打ち合わせなどがある場合は眠くなりにくい薬を選ぶといいでしょう。

・乗物酔い薬アネロン「ニスキャップ」(9カプセル)
定価:1,512円(税込)
https://www.ssp.co.jp/product/all/annys/

・サトー「エアミットサットF」
定価:6錠 680円(税抜)
https://search.sato-seiyaku.co.jp/pub/search/dispproduct.php?productid=785&ref=Command%3Dtop%26li%3De

3.2 乗り物酔いになったら試したいツボ押し


また、乗り物酔いになった場合、ツボ押しをすることで症状を緩和することもできます。
次のご紹介するツボを、イタ気持ちいいくらいの力で3〜5秒ほどゆっくり押して力を抜くのを繰り返してみましょう。

・手のツボ
平衡感覚を正常に戻すツボとして「内関(ないかん)」があります。内関は、手のひらを上に向けた状態で、手と手首の境目の真ん中から、指3本分のところにあります。また、内関の反対側に位置する手の甲のツボ「外関(がいかん)」には、自律神経を整え、頭痛などを解消する働きがあります。

・足のツボ
「侠谿(きょうけい)」と呼ばれるツボは、乗り物酔いに即効性があると言われています。足の薬指と小指の付け根の間にある、少しへこんだ部分にあります。

・耳のツボ
耳たぶの裏と、骨が出ている部分の間のくぼみにある「翳風(えいふう)」は、平衡感覚を正常にするツボです。乗り物酔いの予防に繋がるツボなのだとか。

ツボ押しによる乗り物酔い対策は、狭い飛行機内であってもできますから、症状が出たと思ったらぜひ試してみてください。
酔い止め薬を服用することに抵抗がある方も、手のツボを刺激して乗り物酔いを予防する酔い止めバンドなら、手軽に使えて便利です。

・VANGOOD リストバンド2本セット【蒸れにくいナイロン素材採用】
販売価格:980円(税込)

3.3 その他の対策


薬やツボ押し以外にも、酔ってしまったときの対策は色々。上手に気分転換することで、気分が良くなることもありますよ。簡単にできる乗り物酔い対策をご紹介します。

・人と話す
会社の同僚や部下が出張に同行している場合は、会話をしてみましょう。リラックスすることが乗り物酔いの症状の緩和にも繋がります。
せっかくのフライト中。偶然隣に座った方に話しかけてみるのもおすすめ。楽しい会話ができて、乗り物酔いのことを忘れられるかもしれません。

・スマホやパソコンなどを見ない
スマホやパソコン、読書などは乗り物酔いを悪化させやすいと言われています。気分が悪くなってきたと感じたら、一度それらをしまって、目を閉じてみましょう。窓際の席なら、窓の外を眺めて気分転換してみるのも良いでしょう。

・服装を調節してリラックスする
乗り物酔いは、身体に合わない服やタイトな服を着ているストレスから引き起こされることもあります。特に飛行機の中は狭いことから、身体が凝ってしまいがち。スーツの場合はジャケットを脱いだり、ネクタイを緩めたりして調整してみましょう。

・まとめ


飛行機は、車やバスと比べても特に閉鎖的な空間です。また、天候によっては、気流の乱れで揺れることも多いため、乗り物酔いになりやすい環境です。普段は大丈夫という方も、海外出張の慌ただしさによる疲れや緊張から、飛行機酔いしてしまう可能性もゼロではありません。
ぜひ、出張前の移動で乗り物酔いにならないためにも、予防や酔ってからの対策を忘れずに。今回紹介した対策を参考にしながら、万全の体調で海外出張に出かけましょう!

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