お土産・グルメ

2019.01.15

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海外出張先の食事で注意すべきこと

出張で慣れない場所へ行く際には体を壊しやすくなるため体調管理をきちんと行うことが大切です。
特に、日本と海外では食生活が異なるため、仕事に限らず、海外出張先での食事にも気を付ける必要があります。
出張先での病気の原因は食べ物や水からうつるケースが多いからです。
そこで、海外出張中の食事に対する注意点について解説します。

どう困る?海外で病気になったとき

同じように体調を崩した場合でも、日本で病気になるのと、海外で病気になるのとでは状況が変わります。
たとえば、治療を受けたときの医療費です。
多くの国では、日本で治療を受ける場合よりも高額な医療費がかかります。
また、日本であれば無料で利用できる救急車についても、呼ぶだけで費用が高く付く国もあるため注意が必要です。
国によっては救急車の要請だけで数万円もの高額な金額を請求される場合があります。

さらに、国によっては、一定の病院でしか診療を受けられないところもあるため気を付けなければいけません。
たとえば、公立病院が低所得者層を対象とした医療機関となっている国では、旅行者が受診することは難しいものです。
また、公立病院では衛生面や医療従事者の知識や技術に不安があるところもあり、旅行者向けの私立病院に行かざるを得なくなるケースもあります。
一般的に私立の病院は公立病院に比べて医療費が高額です。
加えて、保険がないと治療を受けられなかったり、入院の際に保証金が必要となったりする国もあるため、病気やケガをした状態でスムーズに診療を受けられなくなるリスクもあります。

トラブル回避のために渡航前にできる対策

万が一のときに備えて、海外出張する前に日本で対策を取っておくと安心です。
まず、体調を崩してしまったときのために、出張する予定の国の医療事情について調べておくとよいでしょう。
たとえば、滞在するエリアにある医療施設の場所、外国人の受診対応、日本語ができる医師や看護師の有無、診察を受ける際に必要な書類や手続き方法などです。
また、海外のトラブル時に頼れる大使館や総領事館の連絡先も控えておくようにしましょう。
事件や事故に遭い緊急入院をした際に、現地の警察などへの届け出や保険会社への連絡についての相談にのってもらうことができます。
また、医療機関や弁護士、通訳についての情報提供を受けることも可能です。

海外旅行保険への加入も安心につながる対策となります。
日本の保険商品でありながら、一定の条件に合っていれば高額になりやすい海外の治療費を負担してもらうことができるからです。
ただし、保険金を受け取るためには、診断書などいくつかの書類が必要となることが通常であるため、出張前に保険会社の連絡先と併せて確認しておくようにしましょう。
さらに、出張中に常に気を付けておきたいのが食事です。
日本とは食文化や食生活の状況が異なる国が多いため、出張先の食事情や気を付けるべきことを調べておくようにしましょう。

出張先で食事に関する注意点

日本は世界のなかでも特に衛生な環境が整えられている国です。
海外では慣れない環境と不衛生な状況のなかで感染症にかかるリスクが高くなるため、常に衛生面には注意しておかなければいけません。
トイレを利用した後、外出から戻ったとき、食事の前など、できる限りこまめに手洗いをすることが大切です。
あらゆるところにいる微生物が手を介して口に入らないように防ぐ必要があります。
石鹸を使って手洗いすることが大事ですが、石鹸や水のないところであれば、石鹸ほどの効果はないもののアルコールハンドジェルを利用するのも方法です。

また、生水は飲まないようにし、生水から作られている可能性のある氷も避けておくようにしましょう。
日本だと、水道水やお店で出るコップに入った飲料水でも特に問題なく飲むことが可能です。
しかし、海外では飲料用としている水でも汚染されていることがあります。
水分を取りたいときには、未開封のペットボトルに入った水が安全です。
生水でもケトルなどの器具があれば、1分以上沸騰を続けることで飲めるようになります。
ただし、標高の高いところでは3分間ほどの沸騰が必要です。
さらに、水だけではなく、サラダや生の野菜も避けておくようにします。
調理時に生水を使用して洗っているケースがほとんどだからです。
殺菌されたものを口にするためには、調理で火を使っている料理を選ぶようにし、完全に火の通ったものだけを食べるようにすることがポイントとなります。

病気だけじゃない?食にまつわるトラブル

海外では感染症のリスクだけではなく、食事の環境の変化が負担になるケースもあります。
味付けや食材などが日本と異なっているため現地の食事が口に合わず、食欲が減ってしまうということはあるものです。
出張中にほとんど何も食べられない状況が続くことで、病気でなくても体調を崩してしまう可能性はあります。
また、特に現地の食事への拒否感を持たずに食べることができても、毎日同じような料理を食べ続けて飽きてしまう場合もあるでしょう。
仕事をきちんとこなすためには、しっかりと食事を摂って体力を付けておくことは基本です。
中長期の滞在を予定しているなら、味噌汁やパウチされた米など、普段から慣れた日本食の味付けの食事が簡単にできるように事前の準備をしておくとよいでしょう。

海外出張は体調と食事の管理も大切

仕事を目的として海外に行く海外出張では、仕事以外のトラブルで煩わされたくないと考える人は多いことでしょう。
数日だけの滞在なら大丈夫でも、中長期的な滞在で体調を崩してしまうと、海外では治療に費用も手間もかかり、大きな負担となります。
事前にできる準備はできる限り万全にしておき、現地では体調と食事の管理をしっかりと行うようにしましょう。
また、取引先や現地のスタッフなどにおいしいレストランを教えてもらうなどして、フリーな時間は満喫するくらいの気持ちでいると海外出張を楽しむことができるようになります。

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