お土産・グルメ

2018.11.15

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はじめての海外出張、おみやげに迷ったら「白い恋人」?

海外出張にしろ、近場の取引先への挨拶にしろ、おみやげは欠かせないというのが日本人の常識。
おみやげの習慣がない外国の人にとっても、海外出張のおみやげをもらえるのはうれしいものです。
ただ、取引先の相手が何が好みかを事前に測り知るのは至難のワザ。
また、宗教上タブーのものを持っていって相手に気分を害されたら元も子もありません。
そんな悩みを解決する、海外向けみやげの最強アイテムをご存知ですか?

日本人の真心を伝えるおみやげ

初見の相手におみやげを持っていく、これは日本人同士では常識でも、世界共通の認識とは限りません。
どこの国でも日本と同じ習慣があるわけではないことをまず頭においておきましょう。
それでも、せっかくの初対面で日本人としての真心を表す方法として、海外出張先でおみやげを渡したいというのは自然な気持ちでしょう。
そうした謙虚な気持ちを伝えるには、それほど高額ではない、気軽に受け取ってくれそうなお菓子などを用意するのが無難。
たとえ相手がセレブな人でも、いきなり高価なものを渡されては、あらぬ誤解を受けかねません。

万人受けの定番洋菓子

そんな時の“無難オブ無難”なアイテムの代表格が「白い恋人」です。
そう、北海道土産の定番中の定番といえる洋菓子です。
北海道には行ったことがなくても、多くの人が一度は食べたことがあるのではないでしょうか。
石屋製菓の「白い恋人」は、ラング・ド・シャと呼ばれるフランスの焼き菓子をベースに、バターを練り込んだ薄い生地の四角いクッキーにホワイトチョコレートをサンドした北海道生まれの洋菓子です。
1976年に発売されてから40余年。
その揺るぎない人気の秘訣は、クセがなく食べる人を選ばない、誰にでも愛される味わいにあると言えます。
創業者がスキーをしていた折、チラチラ舞ってきた雪を「白い恋人たちが降ってきたよ」とふとつぶやいたことから生まれたというそのネーミングもロマンチックです。
今では、ご当地の新千歳空港に限らず、全国の主要空港の免税店で扱われており、うっかり海外出張へ持参するおみやげを買い忘れたというときでも手軽に手に入ります。

海外でも大人気の「白い恋人」、高額で売買されることも

そんな日本生まれの洋菓子「白い恋人」の名は、すでに国境を越え、海外でも人気の商品になっていることをご存知でしょうか?
洋菓子ですから、欧米でウケるのは当然かも知れません。
しかしそれだけではなく、近年増えている、雪のない東南アジアや台湾などから北海道を訪れる観光客たちの間でも、注目の的となっています。

タイでは、その食感や風味が珍しいようで、そこがかえって受け、日本での販売価格が1000円前後のところ2倍から3倍の値がついているにもかかわらず、飛ぶように売れているとか。
中には、一度食べた味がよほど忘れられないのか、高いものなら自分で作ってしまおうと、自作で「白い恋人」を再現し、料理方法の動画をYoutubeなどにアップしている猛者もいます。

中国でも、京都を凌ぐほどの北海道観光ブームが盛り上がっている最中。
日本へ出張したビジネスマンの定番土産になっているほか、新千歳空港では団体客がこぞってケース単位で“爆買い”していく光景も珍しくないようです。

さらに、その流れは少し度を越している面も。
実際、海外のオークションサイトeBayでは国内の定価が600円弱のセットが高額で落札されています。
なお、当の製造元では「白い恋人」の輸出販売は一切やっていないとしており、「正式代理店」と称しているものはすべてニセ物だと注意を促しています。
裏を返せば、本来日本でしか手に入らない、世界でも評判のお菓子なわけですから、海外出張先へのおみやげとしての効果は推して知るべしと言えるでしょう。

ほかにもある! おすすめの日本製お菓子

一方で、これだけ人気化している分、判を押すように「白い恋人」ばかりでは芸がないと考える方もいるでしょう。
実際、「白い恋人」にも劣らない、空港のショップで気軽に手に入る海外で人気の高い日本のお菓子はたくさんあります。
例えば、ロイズチョコレート(ロイズ)。
これも「白い恋人」と双璧を成す北海道土産の定番で、中国でも「白い恋人」よりチョコレートが欲しいという方向きに受けが良いようです。
チョコレート好きの欧米人にも喜ばれやすいアイテムと言えます。(チョコレートの年間消費量のトップには、毎年欧米諸国がランクイン)
米国内でも一部で手に入るようで「とってもおいしい!」との声も上がっています。
溶けやすい生チョコレートですが、売店ではドライアイス包装にも対応しているので安心です。

また、「キットカット」も有力候補です。(ネスレ
「キットカット」は、英国発祥の、世界中で売られているチョコレート菓子ですが、都道府県ごとのご当時限定品など日本でしか手に入らない味が多数あります。
特に抹茶味に対する評価は凄まじく、海外の人達からは、
「絶妙な抹茶の味のチョコとサクッとしたウェハース。どうしてこっちで販売しないんだ?」
「ハロウィンで子供達がもらってきたお菓子の中に抹茶キットカットが入っていたんだ。それ以来、すっかり虜になってしまったよ」
など絶賛の声が上がっています。
関西空港に近い、りんくうプレミアム・アウトレットには全国のキットカットが買える大規模なギフトショップもあり、インバウンド需要も高いようです。
このほか、羽田空港のEDO食賓館(4F江戸小路)、成田空港のBLUE SKY、中部国際空港セントレアの各店舗など多くの主要空港の売店で手に入れることができます。海外出張に持参してはいかがでしょう。

おみやげは自信を持って手渡そう

外さないおみやげ選びは旅の楽しみのひとつであると同時に、正解のない永遠のテーマ。これは、海外出張に置き換えても同じことが言えるでしょう。
まずは、あまり気張らずに、取引先や自分の会社など渡す相手のことを考えて「これは!」と感じたお気に入りのアイテムを選ぶのが最良かも知れません。そしてもし迷ったら何はともあれ「白い恋人」、ついで「ロイズ」か「キットカット」。
何れにせよ、たかがお菓子ではあれ、自信を持って手渡すことが最も肝心かも知れません。

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