ついつい時間に押されることが多い海外出張。
そんな時でも忘れないようにしたいのが「おみやげ」です。
渡す方ともらった方がともに笑顔になれるおみやげは、円滑にビジネスを進めるための頼もしいツールとなるでしょう。
ここでは、おさえておきたい「海外出張のおみやげ選びのポイント」をご案内します。
出張前におさえておきたいポイント
1.持ち運びが簡単
海外出張では飛行機が主な移動手段です。
荷物が多い場合は、預け入れ制限を忘れずに。
制限範囲だと思っていたら実はオーバーしていて超過料金を支払った…ということは珍しくない話。
また、時間も行動も制限される出張先で、自分の荷物の他に、場所を取るおみやげを持って移動することは、ストレスにもなりかねません。
おみやげで出張に支障が出ることを避けるためにも、持ち運びが簡単なものを重点的に選びましょう。
2.おみやげ選びの時間短縮にひと工夫
出張前は準備で忙しく、出張中はアポイントや打ち合わせに割く時間がほとんどで、おみやげ選びに費やせる時間は短くなってしまいがち。
また、飛行機の遅延等の予期していないアクシデントで、おみやげを買わずにそのまま出国…ということも。
時間と心に余裕を持っておけるように、何を買うかイメージだけでもしておくと良いでしょう。
例えば、食品系(お菓子系/おつまみ系)、雑貨系(伝統的なもの/流行りのもの)など、ジャンルを絞っておくとお店選びに迷わず時間を節約できます。
3.贈る相手のニーズを考慮する
やってはいけないのは、相手の好みや事情がわからないままおみやげを選ぶことです。
お酒は宗教上の理由でNGであったり(イスラム圏)、時計を贈ると失礼になったり(中国)等、国によって事情が異なります。
特に出張先へのお土産はビジネスが関わるので、日本と異なる文化・習慣への配慮が欠かせません。
社内へのおみやげの場合は、出張先の国で人気の食品でも、日本人の味覚には受け入れられにくいものもあるので注意が必要です。
相手の気持ちや環境をくみ取るスキルはビジネスでとても重要。
「たかがおみやげ選び」と思わず、適度なリサーチを欠かさないのが肝要と言えます。
参考:海外出張前に必読! イスラム圏向けおみやげの失敗しない選び方
何を渡す? 選んで失敗しないための注意点
【海外出張先へのおみやげの場合】
お土産は、日本らしさとインパクトのあるものを贈ってみてはいかがでしょう?
おみやげを通して自分や自社、ひいては日本という国への親近感を持ってもらえれば、訪問先との関係を深めることができ、ビジネスを進める上でプラスになります。
選ぶポイントは「定番であること」そして「和風テイストを感じるもの」です。
海外の訪問先へオススメの商品
1.商品名『兆雅せんべい』
見た目は普通のクッキーですが、中のクリームは抹茶味。
日本っぽさが喜ばれそうです。
(メーカー:京伏見菓匠和晃 税込価格1,080円から)
2.商品名『めんべい』
大きなクラッカーのように見えますが、味は明太子風味。
和食テイストが喜んでもらえるでしょう。
(メーカー:山口油屋福太郎 税込価格1,920円から)
3.商品名『エッセンスマスク 日本の恵みセット』
抹茶や椿などの厳選素材の美容エッセンスを配合したフェイスマスクが11枚も入っているお得でお土産にピッタリなBOXセット
貼るだけで日本文化を肌で感じてもらえそう。
(メーカー:株式会社サンスマイル 税込価格1,080 円)
【社内へのおみやげの場合】
ビジネスは、海外出張先の現地と日本の職場との連携で成果をあげています。
自分の出張中に、日本の職場でバックアップしてくれている同僚や上司などへ、労いの気持ちを表すこともお忘れなく。
「個包装」「ひと口で食べられる」お菓子は、大人数にも手軽に配れるので便利です。
参考:時間に追われる海外出張。職場向けのアジア圏おみやげ選びはどうする?
やってしまった! おみやげでありがちなトラブル
その1.おみやげを買い忘れた
おみやげを買えなかった時に調達の最後のチャンスとなるのは、各空港にある免税店。
飛行機を待つ間にサクッと買えます。
食品から電化製品に及ぶ幅広い品揃えもさることながら、空港が稼働している間はいつでも立ち寄れるのが非常に魅力的です。
しかし、飛行機遅延・欠航などの突発的なアクシデントで、免税店に立ち寄る時間がない場合もあるのでご注意を。
その2.税関で没収された
旅客によって持ち込まれる荷物は税関チェックの対象となります。
犯罪抑止はもちろんですが、自国の自然環境・農畜産業の保護のため、没収の対象となる物品があることを念頭に入れておきましょう。
ほぼ世界各国で共通して規制されているのが「肉製品及び食肉エキスを含んだ加工食品」です。
また、チューインガムなどの意外なものを持ち込み不可としている国もあります。
(シンガポール:地球の歩き方メディアパートナーズ社より)
最近では、ビニール袋もしくはそれに準ずる袋が一切NGになった国も。
(ケニア:一般社団法人 日本海外ツアーオペレーター協会より)
おみやげ選びの際は渡航先の規制範囲内に収まるか、事前に確認するのが良いでしょう。
まとめ
海外出張のおみやげ選びはビジネスが絡むため、「失敗できない!」と気合が入ってしまうかもしれません。
でも、一番大切なのはおみやげを贈るという行動。
「あなたのために選んで買ってきました」という気遣いは、誰にとってもうれしいはず。
もし、万が一おみやげ選びに失敗したとしても、きっと「心」は伝わります。
自信を持って贈りましょう!