格安で利用できる海外eSIMサービスが近年増える中、特にリーズナブルなのがVOYEです。
海外への出張や旅行に行くときはできるだけお得に、データ通信を使いたいという人は多いことでしょう。
この記事でご紹介するのは、VOYEの海外用eSIMをイタリアで実際に使ったレビュー!
次の海外出張では、経費節約のため安い通信プランを探しているという人はぜひチェックしてくださいね。
1.eSIMが海外で便利に使える理由

従来のSIMは、親指の爪ほどの大きさのカード内に電話番号やキャリア情報などが記録され、スマホや携帯電話本体に差し込んで使うタイプのものです。
一方、eSIMはあらかじめスマホ本体の中に電子式のSIMが埋め込まれています。
キャリアとeSIMの契約を行い、オンライン経由でスマホ内のeSIM内に電話番号や契約データなどをインストールして使う仕組みです。
Wi-Fiに繋げなくても現地の携帯会社回線にすぐ接続してネット利用が可能なため、急速に普及しています。
【eSIMの主なメリット】
・ポケットWiFiのように充電しなくて良い
・スマホだけ持ち歩けば利用できるので荷物が少なくて済む
・インターネットで好きな時間に契約でき、受け取りや返却などの手続がいらない
・SIMの紛失リスクが低い
海外旅行や海外出張で必要になる通信環境の準備に、eSIMはうってつけなのです。
2.VOYEとは

画像出典:https://voyeglobal.com/ja/
VOYEは、海外用eSIMを取り扱うイスラエル発の通信会社です。
アジア、アメリカ、ヨーロッパなど広いエリアにグローバルネットワークを持つ同社は、繋がりやすくリーズナブルに利用できる海外用eSIMを取り扱っています。
例えば筆者が在住するイタリアプランでは、25GBデータプランが30日間の使用で3,964円。
できるだけ安く快適に使えるプランがどの会社かを検討するため、同内容の他社プランと比較してみました。
| データ量(GB) | 利用日数 | 料金(2026年3月現在) | 1GB単価 | 備考 | |
| VOYE | 25 | 30 | 3,964円 | 159円 | ・国内試用100MBつき ・イタリアでは大手通信企業回線に接続 |
| ubiji | 25 | 30 | 3,100円 | 124円 | イタリアの利用回線はilliad、windTRE |
| トリファ | 20 | 31 | 5,020円 | 251円 | 使用者数トップ |
| World eSIM | 30 | 30 | 7,326円 | 245円 | イタリアの利用回線はVodafone、TIM、windTRE |
最も安いのは近年日本でもユーザーが増えているubijiです。
しかしイタリアでの使用回線は、筆者が住んでいるエリアでは電波が入りにくいilliadとwindTREの2社でした。
そのためubijiは見送り、2番目に安く試用サービスつきが魅力的な、VOYEをチョイス!
ちなみにイタリア以外の海外プランでも比較したところ、次のような結果になりました。
【アメリカ滞在プランでの比較】
| データ量(GB) | 利用日数 | 料金(2026年3月現在) | 1GB単価 | |
| VOYE | 25 | 30 | 4,400円 | 176円 |
| ubiji | 25 | 30 | 5,200円 | 208円 |
| トリファ | 20 | 31 | 5,020円 | 251円 |
| World eSIM | 30 | 30 | 8,510円 | 284円 |
近年続く、円安と物価高騰の影響は小さくありません。
海外滞在中でもできるだけ通信費をおさえてスマホを使うには、リーズナブルなプランを優先して探したいところです。
中でもVOYEは他の渡航先でも料金がおさえられていて、利用しやすいのがわかります。
また、VOYEなら出国前に国内で100MBまでの無料試用ができるのも嬉しいところ。
100MBあれば、YouTube視聴だと30分程度、Googleマップ使用なら10〜20時間ほどと、かなり利用できるため、出国前にテストする量としては充分です。

3.VOYEのeSIMをレビュー!海外で実際に使ったら早くて驚き!

筆者撮影:小さな村の中でも5Gが利用できるのは嬉しい
筆者はイタリアの山間部に在住していて、フル規格の光回線や5G回線など高速で利用できる通信手段を持っていません。
動画を視聴すると途中で止まったり、テザリング中に突然回線が途切れてしまったりなど不便を感じることが多々ありました。
そのため、次の2点が可能かどうかが気になるところ。
・30分程度の動画を途切れずに視聴できる
・テザリングが途切れず満足に使える
VOYE公式HPでは、イタリア最大のネットワーク回線使用と書かれていたため「最低限上記の2点だけはクリアできそう!」と期待していました。
イタリアの地方観光で立ち寄ることの多いローマやフィレンツェなど都市部をはじめ、筆者が住んでいる地方エリアでも、VOYEのeSIMを使って通常通りインターネットが利用できるでしょうか。
ここからは、購入・設定・使用感に分けてVOYEのeSIMをレビューします。
3-1.購入
まずはVOYEのHPに、スマホのブラウザからアクセス。
トップページに表示されている『人気のeSIM目的地と特別オファー』から、イタリアを選択すると各種プランが出てきます。

筆者撮影:デフォルトで表示される金額は米ドルだったため日本円に修正した
筆者は最もデータ容量が多い25GB・30日プランを選択。
『お買い物カゴに追加』を押すと、カート詳細画面が表示されるので、内容を確認します。
『続行』ボタンを押したあとログイン画面がポップアップするので、新規のお客様タブを選びました。

筆者撮影:GoogleアカウントやAppleIDでもログインできるがあえてメールアドレスでアカウントを作成した
次の画面でメールアドレスと氏名、日本のキャリアの電話番号を入力するよう促されます。

筆者撮影:「アカウントを作成」を押して数秒でメールアドレスに連絡が入った
すべての項目を入力してから『アカウントを作成』を押すと、ログイン画面に切り替わります。

筆者撮影:登録したアドレスに6桁の数字でワンタイムパスワードが送信される
登録したemailアドレスに認証コードがすぐ送信されるので、入力後『ログイン』を押したところ、次画面ではカード情報を入力する欄が表示されました。

筆者撮影:ApplePayやGooglePayを筆者は利用していないためカード情報を入力して購入した
カード情報を入力し『今すぐ支払う』を選ぶと、支払い完了の画面に遷移します。
あわせて、登録したメールアドレスに設定用のQRコードが送信されました。


筆者撮影:支払い完了画面に切り替わった直後メールアドレス宛にすぐQRコードが送られる
PCでメールを開きQRコードをスマホで直接読み込むと、下記の画面が表示されます。


筆者撮影:QRコードを読み込んでからの待ち時間は2〜3分ほど
ほんの2〜3分でアクティベートが終わりました。
次の画面で表示される『続ける』を押すと、eSIMを使うエリアなどを選択する画面が出てきます。
該当する項目を選ぶと、「セットアップは正常に完了しました」画面が表示され、完了ボタンを押してeSIMのセットアップの完了です。
購入して手続きからアクティベートまで、かかった時間は10〜15分程度です。
ここまで簡単に手続きができるとは思っていなかったので、嬉しい驚きでした。
3-2.設定
データ通信を利用するには、スマホ側で設定が必要です。
まずは筆者のiPhoneの「設定」を開き、「モバイル通信」を選択すると、SIM欄にインストールされているeSIMが表示されます。
eSIMを選択すると、次の画面で詳細が表示されます。

筆者撮影:現地に到着したらまずこの画面を開こう
海外で現地入りしたら「この回線をオンにする」「データローミング」をONにしましょう。
現地にあるどのキャリアで接続しているのかも、この画面で確認できます。
VOYEはイタリア最大規模のネットワークを有する、TIM社の回線を使用していました。
しかも、筆者が住む山間部では、ほとんどの通信企業の5Gが利用できません。
5Gが利用できるのは、嬉しくてたまりませんでした。
これほど電波が入りやすいなら、イタリアのどこにいても場所を問わず利用できるのは間違いなさそうです。
なお、VOYEのeSIM初期名称はWebbingと表示されます。
気になる人はVOYEなど、この画面で名前を変更しておくと良いでしょう。
次に、データ通信のための設定をあと1ヶ所チェックしておきましょう。
iPhoneの設定画面から「モバイル通信」へ進み、「モバイルデータ通信」を選択すると下記の画面が表示されます。

筆者撮影:海外に到着したらインストールしたeSIMにチェックをつけるのが必須
VOYEを選択し、「モバイルデータ通信の切替を許可」を必ずオフにしましょう。
オンにすると、現地の回線が利用できないときに自動で日本のキャリア回線と国際ローミング接続してしまう場合があるからです。
国際ローミングは従量課金制の場合が多く、海外で利用した分が高額請求されるリスクがあります。
なお、APN設定は自動でインストールされていて設定の必要はなく、とても楽でした。
3-3.使用感
ここからは、実際に使用したときのレビューをお伝えします。
自宅がある山間部と、外出先の都市部で多少回線速度に違いはありましたが、どの地点でも快適にデータ通信できました。
【測定した場所】
・自宅
イタリア・トスカーナ州北部の山岳地帯。
過疎地で人口が少なく、一般的に通信回線は不安定になりがち。
・自宅から最も近い市街地
自宅がある山の麓にある海沿いのリゾート地。
自宅付近の村よりも人口が多く、通信インフラが整っている
3-3-1.自宅での使用
購入した海外用eSIMを使って筆者がまずやってみたかったのは、VOYEのアプリをスマホにインストールすることです。
購入時に登録したメールアドレスを使ってVOYEのHPからマイページにログインしても、プランの詳細やデータ残量を確認することはできます。
しかし、都度ログインするのは面倒なので、アプリで手軽にチェックできるようスマホにVOYEアプリをインストールしました。

筆者撮影:100MBの国内無料サービスからデータ消費されていた
アプリインストールが終わり、ログインするとデータ使用量を確認できます。
筆者はイタリアからVOYEジャパンの公式HPにアクセスして購入したため、出発前の無料試用サービスは利用できないと思っていました。
しかし、実際に通信を開始すると、まず100MBの無料試用サービス分が使われたあと、購入プランのデータ量が消費されていて、お得感満点です。
家族が頻繁に動画を視聴するので、念のため回線速度をチェックしたところまずまずの結果に。

画質や音質などにもよりますが、動画視聴するための回線速度は5〜30Mbps程度。
必要レベルを充分に満たしていました。
フル規格の光回線未達地域で、通信手段がスマホの回線のみの筆者の自宅では、仕事や動画視聴のためのテザリングが欠かせません。
1時間だけ、テザリング回線を4台のガジェットで同時利用してみました。
【ガジェットの内訳】
・スマホ(Android)1台、タブレット1台でYouTube(標準画質)視聴
・タブレット1台でPrime Video視聴、SNSで家族に電話
・パソコン1台でGoogleドキュメントを使用
動画やSNS通話が途切れたり、Googleドキュメントがオフラインになったりすることもなく、サクサク利用できました。
消費したGBは1GB弱で思っていたよりも高い数字ではなく、安心して使えそうです。
3-3-2.外出先での使用
車で30分ほどの麓の街へ外出したときに、まず使ってみました。
通信回線は整備されていて、カフェでも無料のWi-Fiを利用できるところが多い海沿いのリゾート地です。
アンテナピクトが5本すべて立っていて、自宅にいるときよりもネットサーフィンの速度が早かったです。
パソコンも携帯していたのでテザリングを試してみましたが、こちらの早さも申し分なく、1時間足らずの使用時間で200MB程度のGB消費量でした。
次に、自宅から20分ほどの別の街へ行くため、iPhoneのマップ機能をカーナビ代わりとして使いました。
上記のリゾート地と同様に発展している街で、フル規格の光回線も開通しているほど通信回線が整備されたエリアです。
ガソリンを入れるためガソリンスタンドで車を止めたとき、どれくらい通信量を消費しているかチェックしたところ、10分ほどで300MB近く消費していました。
そのため、海外出張中にクライアントの住所をチェックしたり自由時間に観光スポットを回ったりなど、マップ機能を使うシーンではデータ通信量を使いすぎないよう注意したほうが無難かもしれません。
3-3-3.データ容量が上限に近いとき
筆者は、普段パソコン1台、タブレット1台を同時利用しています。
パソコンではインターネットを使った業務とメールのチェック、タブレットはSNSのメッセージや通話用として、常にテザリングしている状態です。
さらに家族が帰宅した直後、夫と子供がインターネットを使うのでさらにタブレット1台、スマホ1台が加わります。
それぞれのデバイスでPrime VideoやYouTubeの動画を1〜2時間ほど見ていることが大半、という条件でVOYEのeSIMを使い続けたところ、利用開始から5日で「データ残量が残り20%です」というメールが届きました。
海外で使用しているときに利用データの上限に達しても、アプリから追加分をチャージできます。
現地SIMを買うために携帯ショップを探す手間もはぶけます。
3-3-4.問い合わせや領収書発行
接続トラブルや質問がある場合、VOYEに連絡する手段は公式HPにあるお問い合わせフォームからメッセージを送る方法のみです。
コールセンターはありませんが、送ったメッセージへの返事が早いので待たされているとは感じませんでした。
海外eSIMの料金を経費精算するのに、領収書が必要だという人は少なくないでしょう。
領収書発行について筆者がチェックしたところ、VOYEアプリやHPからはダウンロードできず、お問い合わせフォームから領収書を希望する旨のメッセージ送信が必要でした。
日本語でメッセージを送信してから30分足らずで領収書を受信できたのですが、筆者の氏名が文字化け。
もう一度送り直してもらうようメッセージを送ると、20分ほどで氏名がきちんと表示された領収書のPDFファイルが再送されました。
さらに、上記のお問い合わせフォームから再度、会社名で領収書発行可能かを問い合わせたところ、会社名で発行された領収書のPDFもメールで送ってもらえます。

筆者撮影:会社名で出された領収書。問い合わせる手間はかかるものの、きちんと対応してもらえる
ちなみに、サポートセンターからの連絡はお問い合わせフォームで入力したメールアドレス宛に送られてきます。
すべて英語で記載されていますが簡単なフレーズで書かれているので、英語力に自信がなくても理解できました。
3-3-5.総評
購入してからスマホにeSIMをインストールし、通信設定を完了するまでの時間は15分もかからず、とても簡単なことに驚きました。
さらに、自宅があるイタリアの山間部でも5Gが利用できるほど、回線のクオリティは申し分ありません。
「日本に里帰りするときにも、日本で使いたい」と思えるほど安心して使えました。
ただし、VOYEにはコールセンターがないため、直接問い合わせたいときはメッセージを送信して返事を受け取るまでの時間や手間がかかります。
4.海外でeSIMを利用するときの注意点4つ

海外に行くとき、とても便利なeSIMですが、場合によってはせっかく購入したプランが利用できない、というトラブルも起こり得ます。
最後に、海外用eSIMを使うときの注意点について見てみましょう。
4-1.自分のスマホにSIMロックがかかっていないか確認する
海外用eSIMを契約する前に、自分のスマホの契約状況を確認しましょう。
自分のスマホが、メインキャリアとの通信だけ利用できるようSIMロックされている場合があるからです。
SIMロックされているスマホでも、キャリアのサイトから自分でロック解除を行えます。
無料で行えるので、時間があるときにやっておくのがおすすめです。
店舗でも、申請すれば有料で行ってくれるので、相談してみましょう。
4-2.プランの違いを把握して申し込む
友人や取引先など、現地の携帯や固定電話に連絡する必要がある場合は、通話プランつきかどうかもチェックしてから申し込みましょう。
なぜなら、海外用eSIMはデータ通信のみのプランを主力に販売する会社が多いためです。
この記事でレビューしたVOYEは、通話つきプランも用意されています。
アメリカ滞在なら国内通話100分を上限に、10GBデータ通信機能つきのeSIMが30日間の使用で3,568円で利用可能です。
4-3.通信会社の連絡先を保存しておく
現地で繋がらない、エラーが出るなど通信トラブルに見舞われたときは、端末の再起動、APNの再設定、機内モードのオンオフなど基本的なトラブル対策で解決することも少なくありません。
しかし、基本対策でトラブルが解決できなければ、サポートセンターに連絡する必要があります。
通信会社の公式HPには必ず、サポートセンターの番号や連絡手段が書かれたページがあります。
これらのページをスクリーンショットし、連絡先をスマホに保存するのがおすすめです。
4-4.帰国後にメインキャリアへ切り替える
海外から帰国したあとは、スマホを元通りに設定しましょう。
再設定を忘れると、帰国してからスマホが使えないことがあります。
海外用eSIMのモバイルデータ通信機能をオフにし、メインキャリアのSIMをオンにすることをお忘れなく。
場合によっては、eSIMではなく物理SIMで対応したほうが良いこともあります。
下記に当てはまる場合は、eSIM以外の通信手段も検討しておきましょう。
【例】
・スマホの機種変更を頻繁にする
eSIMは一つの端末に紐づく仕組みになっています。
そのため、機種変更した場合は再度購入手続きや再設定が必要です。
・SIMを複数人で使い回す
海外での通信費節約のため、SIMを使い回すことを考えている人はeSIMを避けましょう。
eSIMは物理SIMのように抜き挿すことができないからです。
・盗難されたときすぐ他のスマホで利用再開したい
海外滞在中は特に、スマホの盗難リスクが高くなります。
盗難されたとき現地でスマホを購入しすぐ利用再開したい、という人はeSIMだと再発行の手続きが煩雑のため、物理SIMのほうが向いています。
まとめ:VOYEのeSIMは海外へ行くときの強い味方!
海外でスマホを使うなら、eSIMはとても便利です。
中でも高い通信クオリティとお得な料金プランがそろっているVOYEなら、現地でスマホを最大限活用できそうです。
購入からスマホの設定完了までの簡単さに加え、都市部だけでなく通信インフラが貧弱な山岳エリアでも高速回線が利用できる点と、VOYEサポートセンターからの返事が早いところにとても好感が持てました。
グルメスポットや美術館の開館時間など旅行中に必要な情報をすぐ集めたり、アクシデントが起こったとき日本の家族や友人、会社に直接かつ簡単に連絡できたりと、eSIMの持つ高い機能性は見逃せないポイント。
次の海外出張や旅行で、ぜひ使ってみませんか。










