ビジネス基礎知識

2026.03.30

Lock Icon 会員限定

InstagramなどSNSの広報活用術!1人広報でも役立つ基礎知識

広報をする上で活用する企業が多くなっている、InstagramなどのSNS。
SNSを使った情報発信は「やったほうがいい」から「やらないと届かない」時代になっています。
一方で、SNSを使った施策を考えている広報の現場ではInstagram運用の専任担当がいなかったり、手が回らなかったりと悩みが深いのも事実です。
実際に、「何が正解かわからない」という現場の悩みを抱えている方もいるかもしれません。
本記事ではSNS広報の基本的な考え方のなかでも、特にInstagramを中心にした活用のポイントを解説!
少人数広報でも使える実践的ヒントもお届けします。

目次

1.広報戦略にSNSが欠かせない理由

広報の世界でSNSの活用が必須となりつつあるのは、広報担当者であれば誰もが身近に感じていることかもしれません。
ですが、その理由を深く考えたことはありますか?
今、なぜInstagramなどのSNSが広報において欠かせないのか、その理由をまずは理解しておましょう。

1-1.従来型の広報では情報が届かない!?

従来の広報といえば、プレスリリースやオウンドメディアからの発信が当たり前でした。
かつて広告を出す先はテレビやラジオなどのマス媒体、折込チラシなどの紙媒体での発信などがメインでした。
時代が変わりスマートフォンが普及し、若者のテレビ離れや、放送時間にとらわれず好きな時間に見られるSNSなどの普及により、広告の主戦場もInstagramなどのSNSへと移行しています。
また、広告を届けたい先、つまりユーザーにとって、検索やメディアではなくSNSで情報を知る、調べる行動が一般的になっています。

こうした変化に伴い従来型の発信では、ユーザーに情報を届けるリーチが限定的になり、期待した効果が得にくくなってきています。
つまり、見込み客に対する認知拡大の場として今やInstagramなどのSNSは欠かせない存在なのです。

1-2.SNSの魅力は拡散よりも接点づくり

もちろん、InstagramなどのSNSの活用は、こうした時代の変化に合わせて必要性に駆られるという側面だけではありません。
特に写真や動画を切り口に世界観を伝えられるInstagramは、見込み客や顧客、さらには求職者など届けたい相手に対し共感や信頼を築くプロセスにおいても大いに役立ちます。

InstagramなどSNSのフォロワーは、未来の顧客や採用なら応募者候補、そして自社のファン。
ダイレクトメッセージやコメント、アンケート機能の活用、「いいね」などのアクションで、相互コミュニケーションが取れるのも大きな特徴です。
こうした理由から広報におけるSNSは、認知拡大やブランドの理解としてだけでなく、人材採用などのシーンでも活用する企業が増えています。

Instagramの運用は長期戦と心得るべし

SNSはテレビCMや折込チラシのように、即効性が期待できる広告手法ではありません。
アカウントを作成して運用を始めてから、フォロワー数の獲得や拡散性が効果を発揮するまではある程度の時間がかかります。
たとえばInstagramであれば、アカウント作成・運用開始から3ヶ月〜半年はファンの育成や発信に時間をかけておきたいところ。

また、昨今はフォロワー数よりもエンゲージメント率(いいねやコメント、保存などの反応率)が重要になるため、社内ではなかなか成果を伝えにくいと悩む広報担当者の方も少なくありません。
そのため、Instagramを広報で活用する際には、「長期スケジュールを提示する」「エンゲージメント率で成果を伝える」など社内理解をどう得るかも考えておきましょう。

2.SNSの中でもInstagramは世界観を伝える広報ツール

X(旧Twitter)やTikTokなど、Instagram以外にも様々なSNSがある中で、Instagramはどんな情報発信に向いているのでしょうか?
広報ツールとしてInstagramを活用する上で、知っておきたい特徴や役割をここから一緒に見ていきましょう。

2-1.Instagramの特徴

Instagramは、文字ではなく写真や動画がとても重要になるSNSです。
また、プロフィールページから直接指定のHPに遷移させたり、ショップとの連携でInstagramをきっかけに「購買」まで繋げられたりなど、ユーザーの動線設計がしやすいのも魅力です。
その特徴をもう少し詳しく解説していきましょう。

2-1-1.直感的にブランドイメージを伝えられる

Instagram最大の特徴は、写真や動画を中心としたビジュアルコミュニケーションです。
たとえば、

・商品やお店の雰囲気
・企業の価値観や空気感
・働く人の表情や日常
・プロダクツに込められたストーリーや作り手の様子

などの情報を、文章を読まなくても一目で伝えられる点は、広報において大きな強みとなります。
特に、言語化しづらい「らしさ」や「世界観」を表現し、ユーザーの共感や信頼性を獲得するのに向いているとも言えるでしょう。

2-1-2.購買や行動に直結しやすい

また、Instagramは「見て終わり」ではなく、投稿を保存して後から行動するユーザーが多いのも特徴です。
例えば商品の購買までの流れの一例は、次のようなものがあります。

1)気になる投稿を保存
2)アカウントのプロフィールや過去の投稿を見て世界観やメッセージに共感
3)アカウントにリンクされているECサイトや公式サイトへ移動
4)購入・問い合わせ・応募

このようにInstagramは、ユーザーがスマホ上でアカウントや投稿発見から、実際の購買などの行動へ導線を設計しやすいのも魅力です。

ECサイト販売にInstagramを活用した例

昨年、オンラインでハンドメイド資材の販売をスタートした筆者も、販売戦略においてInstagramが欠かせないツールとなっています。
オンラインショップへの商品販売の予告やイベント出店情報の発信はもちろんのこと、制作の様子、使い方などをInstagram上で発信。
購買サイトへの流入を計測すると、Instagram経由が9割以上となっています。

また、対面で顧客と会話できるイベント時にも「Instagramで出店を知った」という声をよく聞きます。
Instagramは顧客とのコミュニケーションツールとなり、商品の魅力発信や、実際の購買に繋げる窓口として今や欠かせないツールです。

2-1-3.投稿を蓄積することで成果に繋げていく

Instagramは、投稿が時系列で蓄積され、アカウント自体が企業のポートフォリオのような役割を果たします。
過去の投稿が企業理解の材料になり、ビジュアルを切り口にした投稿のため、初めて訪れたユーザーが2スクロール程度でもブランドや企業の雰囲気・世界観を感じやすい点はInstagramならではです。
そのためには、一定の投稿数が必要となることは忘れてはいけません。
つまり、Instagramは短期的な運用よりも中長期的な成果が出やすいため、広報視点では「一発のヒット」より「継続的な積み上げ」を重ねていくことが重要になってきます。

2-1-4.ユーザーの年齢層が幅広い

ひと昔前は若い人がユーザーのメインと思われていたInstagramですが、総務省による統計によれば10代〜20代だけでなく、30〜60代まで幅広い年代に使われているSNSであることが明らかになっています。


画像出典:総務省 令和7年版 情報通信白書

実際に、Instagramから積極的に投稿や情報収集をする50代〜60代も多く、年齢層が高い方をターゲットにした商品やサービスの訴求にも、活用しやすい媒体となっています。

2-2.Instagramと相性がいい広報とは?

ここからは、Instagramと相性がいい業種や業態とはどんなものなのか、その理由とともにもう少し具体的にご紹介します。
幅広いシーンで活用されているInstagram。
特に親和性が高いのは、どんな業種やシーンなのかを一緒にみていきましょう。

2-2-1.小売

オンライン販売、実店舗販売問わず、小売はInstagramととても相性がいいツールです。
ショップに訪れてもらわないと伝えられない商品の特徴や使用シーンを、売り込み感をほどよく消しながら伝えられるのが魅力です。
また、ブランドの世界観や商品そのものの情報を伝えるだけでなく、製品に込めた作り手の想いや背景などのストーリーも発信しやすくなります。
特にEC販売は、直接Instagramを入り口に購買行動までアクションを獲得しやすい点も魅力でしょう。

<参考アカウント>
ユニクロ:https://www.instagram.com/uniqlo_jp/
ユニクロでは単に商品情報の発信にとどまらず、スタッフの着こなしやアイテムの着比べなど「欲しい」の前の「なんかいいかも」と思わせるコンテンツ発信が充実しています。

2-2-2.採用

人材採用においても、Instagramは社内の雰囲気や働く人のリアルな姿、オフィスや日常風景など求人情報では伝えきれない情報を補完できるツールとなります。
社員の人柄やオフィスの様子などを動画などで発信する企業も多く、企業理解を深めた上での応募に繋げやすくなります。

<参考アカウント>
パルモグループ:https://www.instagram.com/palmogp_recruit/
内定者やスタッフインタビューなど、働く人の様子を伝える投稿が充実。
最近の新卒採用では親からの心象も大切と言われる時代。
ユーザーの年齢層が幅広いInstagramなら、応募者・その両親どちらにもアピールできるのが魅力です。

2-2-3.家具や住宅関連

完成イメージや使用イメージを視覚的に伝えやすいのが家具やリフォーム、新築住宅などの広報です。
暮らしの提案とも相性がよく、施工写真や納品写真として蓄積したものを活用できるのも魅力。
住宅会社の中には、顧客をアンバサダーに認定し、家づくりの様子を顧客目線で投稿してもらうことで、認知拡大や商品の魅力発信に繋げている例もあります。
また、住宅のような高額な商品は購入までの検討期間が長い商材です。
そのため買い手のじっくりと商品を比較したり、考えたりする特性に合わせて定期的な更新で接点を持ち続けられるのがメリットと言えるでしょう。

<参考アカウント>
アイ工務店:https://www.instagram.com/ai_koumuten/
新築住宅メーカーのアイ工務店では、手掛けた住宅の施工写真だけでなく、顧客の家を動画で紹介するルームツアーや家づくりのノウハウを定期的に発信。
同社で家を建てる顧客がタグ付けをして家づくりの様子や体験を発信するなど、相互のコミュニケーションも活発。
プロフィールページにはしっかりとカタログ請求などの「アクションへと繋げる」動線も設けています。

2-2-4.美容・ヘルスケア

美容やヘルスケア分野でも、Instagramはビジュアル訴求しやすいことから相性がいいツールです。
メイクアイテムであれば、自社製品を使ったメイクの仕方を伝えるなど動画を活用した運用も効果的。
また、顧客であるInstagramユーザーにサービスや商品の利用をハッシュタグやタグ付けなどをしてもらうことでアピールに繋げている例も多くあります。

<参考アカウント>
IPSA:https://www.instagram.com/ipsa_jp/
コスメブランドの大手、IPSA(イプサ)ではInstagram上で商品を紹介。
統一感のあるビジュアルを使うことで透明感やブランドが発信する「肌が本来持っている生命力へのアプローチ」というイメージを訴求しています。
また、Instagram上でのリアルタイム動画配信(インスタライブ)での商品紹介にも取り組んでいます。

2-2-5.ホテルや観光

観光地の魅力発信やおすすめスポットの紹介なども、Instagramととても相性がいい内容です。
個人的に観光情報を発信するアカウントも多く、ユーザーが旅行先の選定や、旅行をする際に訪れる場所を探すのに、マップ機能などを使って検索することもあります。
また、ホテルも宿泊先を選ぶ際にユーザーがどんな客室や朝食サービスがあるのかをSNSで下調べすることも一般的になっています。
だからこそ、滞在先として選ばれるようにInstagramでの情報発信が欠かせないものになっているのです。

<参考アカウント>
ホテル SHE Kyoto:https://www.instagram.com/hotelshekyoto/
スタイリッシュな写真とともに、ホテルの室内やサービスを紹介しているホテルSHE kyoto。
ただ滞在するだけでなく「ここに滞在する自分は、ちょっとおしゃれかも」と思わせる世界観はとても魅力。
「もっと見たい」と思わせるビジュアルを発信することで、フォロワーを獲得し、顧客が旅行先と選ぶ際に同ホテルを想起させる仕掛けとなっています。

3. Instagramと他のSNSの違い

広報でSNSを活用するにあたり、SNSの特性を理解して役割分担することが大切です。
特にInstagramは、投稿を積み重ねて世界観やブランド理解を深める土台として活用できる広報ツール。
ただし、ここまででお話ししてきた通り、効果としては即効性が少ないので長期的な運用が必要になるSNSのため、場合によっては複数のSNSを目的別に運用することも大切です。
それでは他のSNSにはどんな特性があるのでしょうか。
X(旧Twitter)やTikTokなどの特徴も把握しておきましょう。

3-1.X(旧Twitter)

主に文字コミュニケーションによって情報を発信するXは、リプライなどでユーザーとのやり取りがしやすいSNSです。
また、リポストなどによって拡散力がある点は、情報を広く発信したいというシーンではとても有益。
また、速報性に優れているため、リアルタイム発信や話題作りに向いています。

ただし、年齢層が10~20代の若年層に多い点や、拡散性の高さからネガティブな情報が広まるのも早く、炎上するリスクが他のSNSよりも高い点に注意が必要です。

3-2.TikTok

動画コンテンツを投稿していくTikTokはエンタメ性が高く、短期間での認知拡大に強いSNSです。
加えて、TikTok用に作成した動画をYouTubeショートやインスタグラムのリール動画などで活用するなど、他のSNSでもコンテンツを投稿していくことで無駄のない運用になります。

ただし、広報視点でみると、動画コンテンツの制作が必要となるため制作の負担がかかるのがデメリット。
また、ユーザーは次々と別の動画を見ていくため、他の投稿の中に埋もれやすく、後から見返しにくい点やエンゲージメントを獲得するまでの動線設計が作りにくい点は注意が必要です。

3-3.LINE

ユーザーの年齢層も幅広く、メッセージ送信機能を活用して顧客とのコミュニケーションにも活用できるLINEは、すでに顧客との連絡ツールとして活用している企業も多いかもしれません。
メリットは、キャンペーン情報などを発信すれば開封率が高く届けやすい点。
ただし、あまりメッセージが多いと、ユーザーからブロックされてしまうリスクが高いため運用時には匙加減が重要となります。
定期的な情報発信ではなく「お友だち登録すればお得な情報がある」と思わせる仕掛け作りが必要です。
また、問い合わせや予約の窓口をLINEにすることで、ユーザーの問い合わせや予約へのハードルを下げることも可能になるでしょう。

4. 広報視点で整理するInstagramの投稿スタイル

Instagramは、投稿スタイルが様々なスタイルから選べるSNSです。
戦略的に活用するためには、投稿ごとの役割分担を考えることが大切です。
ここからは、実際にInstagramの運用をする上で知っておきたい投稿の方法を、特徴とともにご紹介します。

4-1.フィード投稿はブランドの名刺として活躍

Instagram運用をスタートする上でまず投稿先となるのが、フィードと呼ばれる場所です。
アカウントを開いたとき、一番最初に表示される画面がフィード。
写真・動画ともに投稿でき、一覧で投稿のビジュアルを俯瞰して見られるため世界観を統一することが大切です。
1枚1枚の投稿にキャプションと呼ばれるテキストをつけることができますが、フィード画面からまず最初に目に入るのがビジュアル。
だからこそ、Instagramはビジュアルコンテンツが重要となるのです。

ハッシュタグはいる?いらない?

インスタグラムのフィード投稿やリール投稿につけられるテキストをキャプションと呼びます。
このキャプションには文章とともに、「#コスメ #京都観光」という風にハッシュタグをつけられます。
ハッシュタグの扱いはInstagramのシステム変更によって変動する可能性がありますが、検索時に「#コスメ」で検索するユーザーも一定数いることから、現時点ではハッシュタグをつけることで、検索時に投稿がユーザーから発見される可能性が高まります。

4-2.リール動画は写真では伝わらない魅力を発信できる


画像出典:etvos Instagram公式アカウント

TikTokやYouTubeショートのような縦長動画で投稿できるリールは、写真だけでは伝わらない魅力を発信できる投稿スタイルです。
例えば、上の写真のコスメブランド『etvos』では、商品を使ったメイク動画や、おすすめ商品の紹介などで活用しています。
動画なので、一度画面を開いたら気になったユーザーが最後まで見てくれる可能性が高くなり、印象に残りやすい点が魅力です。

4-3.ストーリーズはコミュニケーションの場にも活用を


画像出典:銀座三越 Instagram公式アカウント

投稿から24時間で消えてしまうストーリーズは、Instagramのアプリを開いた際に、画面の一番上に表示されます。
フォロワーにしか届かない点は難点ですが、お店の営業情報やイベント受付スタートのお知らせ、イベント開催までのカウントダウン、アンケート機能など様々なシーンで活用できます。
即時性があるため、毎日のお知らせの場所として活用するのも良いでしょう。
特にストーリーズ投稿は、直接サイトのリンクを設置できることから、ユーザーのアクションを促したい情報発信時に活用できます。

4-4.ハイライトは情報のアーカイブに

ストーリーズで投稿した過去の投稿をプロフィール画面に固定して置けるのが、ハイライト機能です。
カテゴリーは自由に設定でき、「カタログ請求」「イベント情報」など特に伝えたい情報を固定しておくことで、ユーザーからの問い合わせなどのエンゲージに繋げやすくなります。
24時間で消えてしまうストーリーズとは異なり、ユーザーが商品やサービスの魅力、お知らせなどをいつでも確認できる点が、ハイライトの使いやすいところです。
ハイライトはプロフィールページのフィード投稿よりも上の部分に表示され、投稿などから興味を持ってプロフィールページに遷移したユーザーの目に留まりやすい部分ですので、大いに活用していきましょう。

広報InstagramのKPI設定方法

広告や広報活動で必ず必要になるのがKPI設定です。
ウェブサイトなどでも設定するKPIですが、Instagramではどう考えればいいのか迷う方もいるかもしれません。
例えば、認知拡大なら「リーチ・保存」数を目安にするのが一般的。
企業理解なら「プロフィール遷移」、行動ならリンククリック数を測定するなどがInstagramのKPI設定でよくある指標です。
長期運用が前提となるInstagramでは、フォロワー数やいいね数だけでなく、目的に合わせたKPIを設定し、確認しながら運用しましょう。

5.少人数広報でもできるInstagram活用ポイント


ここからは、少人数体制の広報担当者でも今日から活用できるInstagramの使い方のコツをご紹介します。
Instagramの特徴や投稿スタイルの違いがわかったら、早速毎日の広報に活かしてみましょう。

5-1. Instagram運用の基本ルールを常に意識する

Instagramの運用は「コツコツ」が基本です。
いきなりバズることやフォロワー獲得、増加を狙うと、なかなか思った様に成果が出なくて悩んでしまうかもしれません。
ですが、効果が出始めるまでに一定の時間がかかるのが当たり前。
効果につながりやすい運用となるように、次の基本を押さえて投稿の内容やイメージがブレない様に心がけましょう。

<基本ルール>
・投稿テーマは3〜5種類に固定して、世界観を統一
・誰に何を伝えるかを明確にする
・ビジュアルのトーンは統一する

といっても、難しいことはありません。
まずはスタイルやトーンを決めたら、あとはそのフォーマットに合わせて投稿を作っていくだけ。
テーマが予め決まっていれば、何を投稿したいかを考えやすくなりますので、やみくもに色々な内容を投稿するよりも運用しやすくなるでしょう。
また、最初から数字に反映されなくても思い悩むことはないと考えれば、運用時のプレッシャーも軽減されるのではないでしょうか。

5-2.まずは週1〜2本の投稿頻度を目標にする

毎日投稿となると、投稿コンテンツの負荷が大きく、少人数体制の広報チームでは運用が続かなくなってしまうかもしれません。
最初から頑張りすぎなくても良いので、まずは週1〜2本の投稿頻度で積み重ねていくことを意識してみましょう。
たとえば週明けにどんなコンテンツがいいかを考えて1週間かけて投稿を作成し、金曜日に投稿するという流れが習慣化されれば、負担感が軽減されます。
また、ハッシュタグやキャプションなどは事前に「フォーマット」を作っておけば、毎回文章を考える負担も減るでしょう。

キャプションのフォーマット例

例えば、雑貨店のInstagramアカウントなら次のようなフォーマットを作っておくのも良いでしょう。

(フォーマット例)
①【見出し】
②キャッチ
③画像の説明テキスト(100〜200文字程度でもOK)
④ハッシュタグ

(実際のキャプション例)
【今週のスタッフおすすめ商品】
オフィスでの乾燥を防ぐかわいい卓上加湿器

スタッフも愛用している卓上加湿器は
動物のモチーフが可愛くて癒されるデザインが人気!
ちょっぴりとぼけた顔でデスクにいるその様子が
疲れた心をちょっぴりほぐしてくれるかも。
USB充電で使えるので、オフィスの乾燥による肌荒れ予防にもどうぞ。

〜スタッフ一押しの今日から使えるおすすめアイテムを紹介中〜
もっと知りたい方は
→ @アカウント名 をチェック!

#卓上加湿器 #加湿器 #オフィス便利グッズ #肌荒れ対策 #風邪予防

5-3.素材はまとめて撮影し負担を減らす

長期的かつコツコツと運用することが大切なInstagramですが、ここまでお話ししてきたように、投稿時には画像や動画のビジュアルコンテンツが必要となります。
しかし週1〜2回の投稿でも、質の高い写真を準備するのは意外と大変です。
こうした負荷を軽減するために、投稿用の写真や動画素材は、まとめて撮影しておくのもおすすめです。
自分で撮影するのが不安なら、ここはプロにお任せしてしまうのもいいかもしれません。
また、プロのフォトグラファーに依頼して撮影する際にも、Instagram投稿を意識して縦素材を多く撮影してもらったり、同じ素材でも画角違いを押さえてもらうと、今後の投稿でも活用しやすくなるでしょう。

5-4.予約投稿機能も活用する

Instagramには、フィード投稿をあらかじめ指定した日時に投稿してくれる予約投稿機能があります。
こうした機能を活用すれば、少人数広報でタイムリーな投稿をするには時間やゆとりがないという方でも、好きな時間に投稿を作成・予約投稿をセットすることができるので業務にゆとりが生まれます。
予約投稿する際には、ユーザーがよくInstagramを見ている時間帯(夜や朝の通勤時間など)を狙うのがおすすめ。
2026年1月時点では、公式アプリで予約投稿ができるのはスマートフォンからのみとなっています。
ただし、PCで操作できるMeta Business Suite を活用すれば、パソコン画面からでも予約投稿が可能になります。

5-5.世界観を統一する

ビジュアル発信が必要となるInstagram。
事前にコンテンツ作成にあたっては、写真のトーンや文字を画像に載せるなら文字のフォントやデザインを統一しておくのもおすすめです。

例えば、次の画像の緑枠と青枠の投稿を比べてみてください。

画像:筆者作成

緑枠はラーメン店のInstagram投稿イメージですが、店内で撮影しているトーンの写真のなかに急にスタジオ撮影の素材が入ると、少し違和感があります。
このように、お店の雰囲気や臨場感などを伝えたいなら、お店の様子が伝わりにくいスタジオ撮影の写真は避けた方が良いコンテンツとなるでしょう。

一方で、青枠の写真はアウトドアブランドを想定したInstagramの投稿イメージです。
どの写真もフィールドで撮影されていて、実際にアウトドアシーンで使いたいとユーザーに思わせるだけでなく、アウトドアの魅力も発信する世界観となっていることがわかります。
このように、ブランドコンセプトに合わせたルールを作り世界観を壊してしまうコンテンツをできるだけ投稿しないことを心がければ、Instagramアカウントの運用にもブレがなくなります。

6.Instagram運用で使えるおすすめツール

最後に、実際にInstagramを運用する際に使うと便利なツールをご紹介します。
コンテンツ作りからアカウント分析まで、日々の広報をラクにするツールを上手に活用しながら、自社のInstagramアカウントを育てていきましょう。

6-1.コンテンツ制作で使えるツール

最近は写真1枚だけでなく、文字を載せて加工したり、動画を編集したりしてInstagramに投稿されているコンテンツをよく目にしますよね。
こうしたコンテンツは、初心者の方でもツールを活用すれば思いのほか簡単に作成できます。
おすすめのコンテンツ制作で使えるツールをいくつかご紹介しましょう。

・Canva
画像の文字載せなど、豊富なテンプレートの中からデザインを選んで簡単に作成できるCanva。
プレゼンテーション資料の作成などでも活用する方が増えています。
また、Instagramの投稿スタイルに合わせたサイズなどもあらかじめ選べるため、画像に文字を載せたり、おしゃれな投稿画像を使いたい際にはぜひ活用してみましょう。
無料でも十分活用できますが、有料プランに加入すると有料素材やフォント、デザインテンプレートが使えるなど活用の幅も広がります。
公式サイト:https://www.canva.com

・CapCut
リール動画などを作成する際に便利な動画編集ツールとしてユーザー数が多いのがCapCutです。
筆者も実際に使っていますが、動画編集の経験がなくても直感的に操作でき、動画の再生速度の変更や音楽の挿入、文字載せなどもしやすいのが魅力です。
Instagramのリール動画を作成する際などに活用してみるのがおすすめです。
公式サイト:https://www.capcut.com/ja-jp/

6-2.運用や分析で使えるツール

Instagramの分析をする際におすすめなのは、まずは公式のインサイトで基本的な指標を押さえて確認することです。
また、ECサイトや自社HPのSNSからの流入もGoogleアナリティクスで確認すると効果を可視化しやすくなります。

・Instagram公式インサイト
アカウントや投稿のエンゲージメント率などを計測するなら、まずはInstagramアプリ内で利用できる公式の分析機能を使ってみましょう。
インプレッションやリーチ数、エンゲージメント等がすぐに確認できるほか、月ごとの振り返りも可能です。

・SINIS
インサイト分析に使えるツールとして、サードパーティーが提供しているのがSINISです。
無料でもサマリーを把握できるので、まずは指標として活用してみましょう。
また、SINISでは予約投稿機能や流入ハッシュタグ分析などもできるため、より詳細なアカウント分析が可能になります。
また、ツールではありませんがイベント集客や問い合わせ獲得のためにInstagramを活用するなら、顧客アンケートでInstagramきっかけからの予約かどうかを確認する項目を作るのもおすすめです。

運用代行サービスの検討も

最近では、インスタグラムの投稿コンテンツ制作から投稿までをサポートしてくれるサービスが登場しています。
投稿の世界観をどう統一すればいいかわからなかったり、一人では投稿コンテンツを作るのが大変という方にもおすすめ。
サービスのコストは、どこまでお任せするかによっても幅広いので、チェックしてみましょう!

Instagramは少人数広報の頼れる味方になるSNS媒体!

InstagramというSNSは「バズらせる場所」ではなく、企業の世界観と信頼を積み上げ、購買や応募などの行動へつなげる大切な広報ツールです。
少人数の運用でも効率的に活用するには、短期的な成果を求めない設計が欠かせません。
まずは週1〜2本から、撮影のまとめ撮り・予約投稿・ツール活用などをしながら、継続することが第一歩。
最初から完璧ではなくても大丈夫。

「問い合わせを獲得したい」「オンラインの売り上げを伸ばしたい」など目的に合うKPIを設定しながら、どんな投稿がその目的に近づいているのかを小さく検証しつつ、投稿を続けてみましょう。
きっとコツコツと投稿したそのInstagramアカウントがブランドや会社の資産となっていくはずです。

Lock Icon

この記事は会員限定です

会員登録すると続きをお読みいただけます。

働く親のリアル・トークVol.2(前編)



働く親のリアル・トークVol.2(前編)
ー完璧主義を手放す勇気ー


仕事も育児も全力でがんばりたい。
でも、すべてを完璧にこなそうとすると、息が詰まってしまう ——。
今回のBTHacks座談会は、そんな“がんばりすぎる自分”と戦ってきた、働く親たちのリアルな声をお届けします。
第2回のテーマは――「完璧主義を手放す勇気」。
日々の仕事、家庭、そして自分自身と向き合う中で、
どのように「ほどよい諦め」や「ゆるめる勇気」を持てるようになったのか。
にこちゃん編集長と、3人のゲストが本音で語り合いました。