取材記事

2026.07.01

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「挑戦を諦めない世界」はどう作るのか?リージョンリンクのナカノヒトが語るDAOと地方創生のリアル

<今回のナカノヒト>
一般社団法人地方WEB3連携協会 代表理事
株式会社DAO 代表取締役CEO
上田敏孝 氏

地域課題を「実業」で解決することを目指した事業実証プロジェクト『REGIONLINK(リージョンリンク)』は、補助金や単発イベントに頼らず、地域に持続的なビジネスを生み出す新たな未来のためのプロジェクトです。
ビジネスプランコンテストとして、学生が多く参加し、これからの未来をつくるプロジェクトとして目が離せない同プロジェクト。
2026年4月から今年度の活動がスタートしました。
BTHacksもリージョンリンクのメディアパートナーとして徹底取材し、今後さまざまな活動の様子をご紹介していきます。

第一弾となる今回は、リージョンリンクの“ナカノヒト”に迫るインタビューとして、DAOという新しい組織モデルを実社会で実装し、地方創生の現場を変えようと挑み続ける上田敏孝氏。
「挑戦を諦めない世界」を掲げる上田氏は、なぜDAOという仕組みに可能性を見出したのか。
そして、その思想はどのようにして“現場で機能するプロダクト”へと落とし込まれていったのか。
リージョンリンクの取り組みについても伺いながら、その背景に迫ります!

1.DAOという組織のあり方を社会に実装せよ!

ーーまず、上田さんが現在取り組まれている事業について教えてください

現在は、一般社団法人地方WEB3連携協会の代表理事と、株式会社DAOの代表取締役を兼任しています。

WEB3連携協会と、株式会社DAOはそれぞれ役割が違っていて、DAOでは、フリーランスの請け負いやBPOといった一般的なビジネスを、DAOという仕組みで実際に回すことに挑戦しています。
もう一つの地方WEB3連携協会は社団法人という組織形態をとっていて、地方自治体や民間企業、教育団体と一緒に立ち上げました。
地方WEB3連携協会では主に、地域課題や教育課題に向き合うプロジェクトを手掛けています。

一般社団法人と株式会社の2つの組織は、もともとそれぞれ別々の活動をしていましたが、最近は少しずつ交わる場面も増えてきています。

ーーお話に出てきたDAOとはどのようなものでしょうか?

DAOは、簡単に言うとリーダーがいない、中央集権的な役割がない組織です。
私自身、5年くらい前からDAOという領域で活動してきましたが、正直「本当にそんなものが成立するのか?」という疑問もずっと持っていました。
だからこそ、「一度自分でやってみよう」と思ったのがそもそもの始まりです。

例えば、株式会社という組織形態は、本来とても中央集権的な仕組みで成り立っています。
一方でDAOはいわばこのあり方とは真逆の組織です。

一見矛盾する2つの組織形態をあえて組み合わせながら、DAOが実業として成立するのかを試すための社会実験として、今の株式会社DAOがスタートしました。

【言葉の解説|DAO】
Decentralized Autonomous Organizationの略。
直訳すると、分散型自律組織。会社の経営者や管理部門といった、中央集権的に組織を管理するセクションが存在せず、分散的にインターネット空間を介して参加するメンバーにより成立する組織。

ーーなぜDAOという組織のあり方に着目を?

人生の充実や使命感を原動力とする活動をライフワークというなら、DAOはライフワークというよりも、生活のために経済的な基盤を作るための「ライスワーク」としての側面が強いです。
ですが、本質的に私が着目したのはライスワークであること以上に、DAOは「挑戦を諦めてしまう社会」を変えられるのではないかという期待感です。

個人的に、現代の挑戦を諦めてしまう風潮に対して、強い問題意識を抱いていました。

「やってみたい」「挑戦したい」と思っているにもかかわらず、さまざまな要因によってその一歩を踏み出せない人がとても多いという状況に一石を投じたいと思った次第です。

さらに深掘り!|上田さんが「挑戦を諦めない世界」に着目した背景

「挑戦を諦めない世界」に注目した上田さんですが、そのきっかけは幼少期からの経験や30歳の頃にやってみた自身の振り返りがありました。

小さい頃、両親から手を上げられた経験からどこか自分自身のことを第三者的な目線で見る感覚があるという上田さん。
30歳を迎えた時、自分はなぜ生まれてきたのかを振り返ろうとゴールデンウィークにA3用紙にひたすら頭に浮かんだことを書き出したそうです。
これからの自分が何をしたいかという問いを繰り返して辿り着いたのが「挑戦することを諦めない世界を創造したい」という思いでした。

2.WEB3とDAOという考え方との出会い

ーーWEB3やDAOという考え方とはどのように出会ったのでしょうか?

もともと私は、DAOに関わる前はAIの研究をしていました。
ただ、その頃からずっと「挑戦を諦めない世界をどう実現するか」という問いを考え続けていたんです。

そんな中で、ある人から「その考え方ってWEB3に近いと思うよ」と言われたのがきっかけでした。
正直、それまでWEB3という言葉も深く理解していたわけではなかったので、そこから調べ始めたのが、そもそもの出会いです。

ーーWEB3のどんなところに可能性を感じたのでしょうか?

WEB3は簡単に言ってしまえば、特定の企業や組織に依存するのではなく、個人が主体となって価値を生み出し、分散的に意思決定が行われるようなインターネットのあり方だと理解しています。

これまでのインターネットのあり方は、どちらかというと大きなプラットフォームが中心にあって、その中でユーザーが活動する構造です。

一方でWEB3は、中央に強い管理者がいなくても、個人同士が直接つながりながら価値を生み出していく世界観。
私が調べていく中で感じたのは、自分が考えていたことと「構造として一致しているんじゃないか」という感覚でした。

中央集権的な仕組みの中では、どうしても意思決定や機会が一部に偏ってしまう。
それが結果的に、「挑戦できる人」と「できない人」を分けてしまっているのではないかと感じていたんです。

それに比べてWEB3の考え方は、誰かに許可されるのではなく、自分の意思で動き、その結果がそのまま価値になります。
つまりWEB3の構造自体が、「挑戦を諦めない世界」に近いということです。

ーーそこからDAOに出会った?

そうですね、WEB3を調べていく中で、その思想をより具体的に実現する形としてDAOに出会った、という感覚に近いです。

WEB3が、理念的な考え方だとすれば、DAOはそれを、実際にどう実装するかに着目しているとイメージすればわかりやすいでしょうか。
分散的に価値を生み出していくという思想を、実際のチームやプロジェクトの形に落とし込んだものがDAOです。

DAOには、単なる技術ではなくて、組織のあり方そのものを変える可能性があります。
例えば、従来型の中央集権組織はどうしても中央に意思決定者がいて、そこに情報や権限が集まる構造になっています。

一方でDAOは、その構造自体を変える力がある組織形態です。
それが、「挑戦を諦めない世界」を実現するための一つの手段になるんじゃないかと感じています。

当時はWEB3もDAOもまだ正解もなく、領域としても確立されていませんでした。
だからこそ今関わることで、自分たちでルールや仕組みを作っていける余地があると感じました。

振り返ってみれば、「挑戦を諦めない世界」という自分の中の問いに対して、初めて実現できるかもしれないと思えたのが、このWEB3とDAOとの出会いだったのかもしれません。

3.リージョンリンクが地方創生にたどり着いたのは必然だった

ーー今、リージョンリンクでは地方創生の領域で新たな変革を作ろうとしています。一体なぜ地方創生に?

DAOという形でインフラのような仕組みを作ろうとしていく中で、それを実際に試すフィールドが必要だと感じました。

インフラを整備するだけでは社会は変わりません。
それが使われる場所があって初めて意味があります。

では、どこでDAOを実装するのかと考えたときに、注目したのが地方でした。
特に、高齢化が進んでいる地域や、人口が減少している地域でこそ、自立したメンバーが集まってプロジェクトを進めるDAOのような仕組みは試されるべきだと思ったのです。

正直、「地方創生」という言葉自体は後から知ったんですが、自分がやろうとしていることはまさにそこに当てはまるなと、あとから感じています。

ーー改めて、リージョンリンクの具体的な取り組みについて教えてください

リージョンリンクは、補助金や単発のイベントに頼るのではなくて、地域の中に実業を作っていくことを目的にしたビジネスコンテストです。
これまでの地方創生にまつわるプロジェクトは、どうしても一過性で終わってしまうものが多かったと思うんですよね。

ですが、これでは本質的な課題は解決されないままです。
だからこそ、地域の中で収益が生まれて、持続的に回っていくビジネスを作るための仕組みとして、リージョンリンクを始めました。

地域に足を運び、発見した課題をもとにビジネスアイデアを考えることで、参加者の主体的な地域との関わりが醸成されるリージョンリンクプロジェクト。

ーー上田さんが地方と関わり始めたきっかけは?

最初は本当にゼロからでした。地方とのつながりもなかったので、まずは内閣府に電話したんです。

そこから話を聞かせてもらって、コンソーシアムに参加させてもらうことになりました。
その中で、「ニーズ」と「シーズ」というシートをもらいました。
ここには、地方のニーズと企業ができること(シーズ)が書かれていて、単純にマッチングさせるわけです。
ですが、マッチングの構造を見たときに、すごく違和感を覚えたんです。

ーーその違和感とは?

単にマッチングするだけでは、地域側は有名な企業を選びやすいし、企業側はマネタイズできる地域を選びやすくなってしまいます。
そうなると、結局、生じるのは選ばれる地域と選ばれない地域という格差です。
「それって地方創生ではなくて、単なる経済合理性の話になってしまっているんじゃないか」と感じてしまい、本当にそれでいいのか、という疑問が残りました。

ーーそうした違和感を抱えながらもスタートしたリージョンリンクですが、始まりのきっかけは?

きっかけは熊本市との打ち合わせでした。別件で熊本市の方とお話をする中で、関係人口の創出について相談を受けたんです。

ただその話を聞いていて、これは熊本市だけの問題ではないなと感じました。
むしろ、もっと人口規模の小さい地域や中山間地域の方が、より深刻な課題を抱えています。

もう一つ、当時感じたのが当時は熊本出身者に限定して人を集めようとしていることへの違和感です。
地域を継承するということは、その地域の出身者だけをプレイヤーとして迎えて、それ以外の人を受け入れないのではもったいないですし、閉じたプロジェクトになってしまいます。
むしろ地域が好きな人がつながっていく方が、自然ではないかと感じました。

そういう考えから、「地域に関わる人の新しい形」を作ろうとして提案したのが、現在のリージョンリンクの原型です。

4.地方創生の本質は地域のアイデンティティを残すこと

メンター企業とともに、実際に地域で行うフィールドワークを行う様子

ーーとても興味深い視点ですね。上田さんが捉えている地方創生の本質とは?

誤解を恐れずに言えば、全ての地域そのものが残るかどうかはわからないと思っています。
残らない地域が出てくるということも、ある意味で自然の摂理でもあるかもしれません。

ただ、その中で大事なのは、その地域で生きてきた人たちのアイデンティティがどう残るかだと思うんです。
だからこそ、人と人がつながることが重要です。

社会や他の地域から孤立して終わるのではなくて、誰かとつながり続けることができる状態を作ることが自分にとっての地方創生なんじゃないかと思っています。

ーー地方における課題として感じていることがあればお聞かせください。

一番大きな課題は、知見とネットワークの不足だと思っています。
実際に、数千万円規模の予算が投じられているのに、ほとんど価値のないプロダクトが作られてしまうようなケースもありますし、補助金などを設けたとしてもそのお金が地元に還元されず、地域外の参画企業などに流れてしまうのは残念ながらよくある話です。

本当は変わりたいと思っている人たちがいるのに、その一歩を踏み出すための環境が整っていないことは問題と言えます。
だからこそ、そこに対してちゃんと支援できる仕組みが必要ですし、それがリージョンリンクだと考えています。

ーー学生に向けた取り組みについても教えてください。

リージョンリンクには、結果的に学生が多く関わるようになりました。
当初、正直、ここまで学生からの反応があるとは想定していなかったのですが、蓋を開けてみるとすごく注目度が高かったんです。

理由はシンプルで、学生は「これから挑戦できる状態にいる人たち」だからだと思っています。
本当はやりたいことがあるのに、環境がないことで諦めてしまう人ってすごく多い。
それって社会人よりも、むしろ学生の方が強いと感じています。

まだ何者にもなっていないからこそ可能性もあるし、逆に一度ブレーキがかかると、そのまま止まってしまうこともある。
私自身も、家庭環境によって選択肢が制限される感覚はずっとありましたので、そこには強い問題意識があります。

だからこそ、リージョンリンクでは、学生が実際のプロジェクトに関わって、リアルな事業に触れられる場を意識的に作っています。
学びだけではなくて、「実際にやる」経験を持てるかどうかは、とても重要です。

また、地方というフィールドも、学生にとってすごく相性がいいんですよね。
地域は人手や新しい視点を求めているし、学生は機会を求めています。
その両方がつながれば、挑戦を諦めなくていい環境が作れると思っています。

5.リージョンリンクシーズン3では「目指せ実装率100%」

ーーリージョンリンクの仕組みについてもう少し詳しく教えてください

リージョンリンクで一番こだわっているのは、「実装すること」です。
これまでシーズン1、シーズン2とやってきて、一般的なビジネスコンテストと比べると、事業化率はかなり高い水準にはなっていました。

ただ、それでも実装されていないものがまだ多く残っています。
私たちはそれを「仕方ない」とは捉えていなくて、むしろ大きな課題だと感じています。

いいアイデアがあっても、それが実際に動かなければ意味がありません。
だからこそ、今回のシーズン3では、「100%実装する」というところにコミットしています。

すべてのプロジェクトを、実証実験か、もしくは実業まで持っていく。そこを前提に、仕組み自体を作り直しています。

ーーこれまでのシーズン1・2では、どのような取り組みをしてきたのでしょうか?

シーズン1は、かなりシンプルなモデルでした。
熊本市をはじめ、私の周りの自治体に声をかけて、最初は6地域でスタートしました。
参加費も無料、地域からもお金は取らないというスタイルでした。

なぜかというと、当時の私自身がお金がなかったというのもあるんですが(笑)、それ以上に、「一歩踏み出せば人生を変えられる」という自分の原体験をそのまま再現したかったんです。

リージョンリンクに参加すれば、人と出会えて、実際に地域に行って、何かを作って、それが評価される。
そういう機会をまずは作りたいと思っていました。

先ほども少しお話ししましたが、リージョンリンクは始めてみると学生からの反応がとても大きく、期待以上となっています。
私たちとしても、最初は参加者20人くらいの規模を想定していたのですが、募集してみると200人以上の方が集まってくれて、その7割くらいが高校生という内訳でした。

学生が希望を持って集まってくれている光景を見たとき、「今の若い世代は想像以上に前に進もうとしている」と強く感じましたね。

ーーシーズン2ではどのような変化を?

リージョンリンク シーズン2表彰式の様子

シーズン2では、参加地域を広げていくことに注力しました。
ただその中で見えてきたのが、「途中で止まってしまうプロジェクト」や「関わりきれないまま終わってしまうケース」が一定数あるという現実でした。

特に学生にとっては、1年間という期間の中でモチベーションを維持するのが難しかったでしょうし、私たちとしても全てのプロジェクトに対して十分にコミットしきれなかった部分があったと思っています。

このままだと、「いい経験だったね」で終わってしまう。それでは意味がないなと感じました。

ーーこうした課題を踏まえて、今回のシーズン3に入るというわけですね。

シーズン3は、これまでとはフェーズが違うと考えています。
これまでは、どちらかというと「挑戦のきっかけを作る」という意味合いが強かったのですが、これからは、「必ず事業を作る」というところにコミットしていきます

参加者全員が、100%事業を作ることを目指して、そのための体制や仕組みも含めて、かなり大きくブラッシュアップしています。

もちろん参加のハードルが上がっていますし、求めるレベルも高く設定しています。
それでも参加してくる学生たちを見ていると、「やりたい」という強い意思を感じるんですよね。

ーー事業化へコミットするために、シーズン3ではどのような仕組みを取り入れているのでしょうか?

リージョンリンクシーズン3では、特に地域の中に「稼ぐ仕組み」を作ることを前提にしています。

一度きりのプロジェクトではなくて、地域が自分たちで回し続けられるビジネスを作ることを目的として、そのための枠組みとして考えているのが、「NRL(National Regional League)」というビジネスリーグです。

地域ごとにチームがあって、そこに人や資金が集まり、事業が動いていく仕組みを作ることで、単なる単発の取り組みではなくて、継続的に回る「リーグ構造」にしていくイメージです。

ーー事業を動かすためには資金の流れも重要です。

おっしゃる通り、資金の流れは避けては通れない課題です。
これまでの地方創生って、補助金や委託の仕組みの中でどうしても中間にいろんなプレイヤーが入ってしまって、現場にお金が届きにくい構造だったと思うんです。

私たちはそれを変えるために、「ゼニくる」という仕組みを使っています。
ゼニクルとはいわゆる投げ銭のような形で、応援したい地域やプロジェクトに対して、直接資金が届く仕組みです。
中間搾取をなくして、想いがそのまま現場に届く状態を作り、さらに、その資金の流れや活動履歴は記録として残るようにすることで、誰がどこに関わったのかが可視化されます。

ゼニくるによって変わるリージョンリンク

実際に、シーズン3から本格稼働した応援システム「ゼニくる」の始動で、各チームの状況にも変化が見え始めています。

例えば、4月第3週の時点では、各チームへの応援は「ポイント」という形で可視化され、上位チームは着実にスコアを伸ばす一方で、ポイントが停滞するチームも現れるなど、チーム間で明確な差が生まれています。

1円=1ポイントとして換算されるゼニくるの仕組みは、単なる評価ではなく、「どれだけ共感を集められているか」がそのまま数値として表れる構造に。
これまで見えにくかった応援や期待が、資金として可視化されたことで、プロジェクトの進捗や評価のあり方にも新たな基準が生まれつつあるようです。

※参考
リージョンリンク発表資料「【速報】4月第3週ランキング公開:応援システム「ゼニくる」始動で戦況は新局面へ」
https://www.rwca.or.jp/BPCbaVCi/5WwLmeqM

6.今後のリージョンリンクの未来とシーズン3の意味

ーー改めて、リージョンリンク シーズン3への意気込みをお聞かせください。

これまでは「挑戦のきっかけを作る」ことに価値がありましたが、シーズン3では「必ず事業として成立させる」ことに価値を置いていく。
そこに対して、本気でコミットしていきたいと思っています。

繰り返しになりますが、シーズン1、シーズン2を通して感じたのは、「アイデアだけでは社会は変わらない」ということでした。
いいアイデアはたくさん出てくるし、実際に可能性のあるものも多いのですがそれが実装されなければ意味がありません。

こうした反省を踏まえて、シーズン3では「目指せ実装率100%」という明確なコミットのもと、これまで以上にリアルで、シビアな挑戦が各地で動き出しています。

課題に対する答えを出すフェーズというわけですね。

ーーシーズン3以降の展開として考えている構想があればお聞かせください。

新たな取り組みとして現在予定しているのが、2026年6月から始まる実践型探究スクール『REGION LINK College(リージョンリンクカレッジ)』です。

「地域のために何かしてみたいけれど、何から始めればいいかわからない」
「挑戦したい気持ちはあるけれど、一歩が踏み出せない」

そんな人にとって、このカレッジが最初の一歩となる場所になればと思っています。
私たちが掲げる「挑戦を諦めない世界」は、次世代の育成に力を注ぐことで、着実に広がり始めていくはずです。

ーー最後に、リージョンリンクとして目指している理想の未来とは?

最終的に目指しているのは、地域が自分たちで稼ぎ続けられる状態を作ることです。
補助金や外部支援に依存するのではなくて、自律的に課題を解決できる構造を作るためには、資金の流れや意思決定の仕組みも含めて、もっと透明で持続可能な形にしていく必要があると思っています。

リージョンリンクはあくまでもそのための手段であって、ゴールではありません。
最終的には、「挑戦を諦めない世界」が当たり前になる社会を作ることが、私たちの目的です。

「実装の時代」に突入したリージョンリンクから目が離せない!

リージョンリンクは、シーズンを重ねるごとに「実験」から「実装」へと、そのフェーズを確実に進めてきました。

シーズン3を迎えた今。
アイデアではなく、実業へ。
挑戦ではなく、実装へ。
そんな理想を掲げて走り出したリージョンリンクは今、まさに次のステージに突入していると言えるでしょう。

BTHacksでは、リージョンリンクのメディアパートナーとして、今後もその動向を継続的に追っていく予定です。
各地域でどのようなプロジェクトが生まれ、どのように社会実装されていくのか、私たち編集部もとても楽しみにしています!

上田敏孝(うえだ・としたか)氏プロフィール
一般社団法人地方WEB3連携協会 代表理事/株式会社DAO 代表取締役CEO
1987年、栃木県生まれ。
HR企業での経験を経て、2019年に独立。
現在はアドバイザーや講演活動を行いながら、これまでに世界中で250以上のWEB3プロジェクトに関わってきた。
日本で唯一のDAO型株式会社「株式会社DAO」を立ち上げ、事業開発や人材育成を軸に活動。教育やコミュニティ領域でも複数の企業と連携しながら、挑戦の機会を広げる取り組みを続けている。
「挑戦を諦めない世界」を掲げ、国内外で活動中。

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働く親のリアル・トークVol.2(前編)



働く親のリアル・トークVol.2(前編)
ー完璧主義を手放す勇気ー


仕事も育児も全力でがんばりたい。
でも、すべてを完璧にこなそうとすると、息が詰まってしまう ——。
今回のBTHacks座談会は、そんな“がんばりすぎる自分”と戦ってきた、働く親たちのリアルな声をお届けします。
第2回のテーマは――「完璧主義を手放す勇気」。
日々の仕事、家庭、そして自分自身と向き合う中で、
どのように「ほどよい諦め」や「ゆるめる勇気」を持てるようになったのか。
にこちゃん編集長と、3人のゲストが本音で語り合いました。