移動時間が長いうえ、環境も変わる海外出張には疲労がたまりやすい傾向があります。
しかし、いつもと違う場所ではぐっすり眠れないビジネスパーソンも多いでしょう。
この記事では、海外出張中に睡眠の質を上げる方法を解説します。
機内で快眠するためのポイント
海外出張では、フライト中に睡眠をとらなければいけないケースも珍しくありません。
しかし、座席が狭いエコノミークラスではなかなか寝付けなくなりがちです。
ぐっすり眠るためにはビジネスクラスを予約するのもひとつの方法でしょう。
また、あえて前日はあまり眠らないようにするのも効果的です。
睡眠不足の状態で飛行機に乗り込めば、座席のクラスに関係なく睡魔が襲ってくるでしょう。
機内の睡眠では、服装も重要です。
移動中までスーツを着ておく必要はありません。
ジャージ姿など、ゆったりしたふだん通りの部屋着で過ごせばリラックスできます。
消灯時間になってもスムーズに眠れるでしょう。
リラックスのためには、筋肉のこりをほぐすことも大切です。
しかし、一度機内に搭乗してしまうと思い切り体を動かせる場所がほとんどありません。
搭乗前にストレッチすることで血行は促進されますし、リラクゼーション効果も得られます。
そのほか、機内ではカフェインをとらないようにしましょう。
コーヒーやお茶では目が覚めてしまうので、ミネラルウォーターなどを飲むのが得策です。
それでも、どんな対策をとっても機内で眠れない場合は睡眠薬に頼ることも検討しましょう。
海外出張先のホテルで熟睡するためのポイント
海外出張先のホテルでは熟睡しにくい環境の場合もあるかもしれません。
また、もしサービスの良いホテルに宿泊できたときでも、枕が変われば寝付けなくなる人もいます。
環境が変わり、脳が興奮状態にあると眠りは遠ざかってしまうでしょう。
いかにリラックスできるかがホテルで快眠するためのキーポイントです。
まず、お風呂で入浴剤を使うなどして安らげる時間を確保しましょう。
アロマオイルの香りも心を落ち着けてくれるほか、自宅でも使っている種類なら平常心をよみがえらせてくれます。
さらに、「臭い」も海外出張で眠りにくくなる要因です。
特に、寝具からいつもと違う臭いがしていると違和感を覚えてしまうでしょう。
そこで、自分の枕をホテルに持ち込むのもひとつの方法です。
枕を持ち運ぶのが面倒なら、枕カバーだけ取り替えてみましょう。
そして、「ルーティーン」によってもリラックスは得られます。
人は毎日、意識していようとなかろうと、似たような行動パターンを繰り返しています。
自宅で就寝時に行っているルーティーンをホテルでも実践すると、自然に緊張がほぐれていくでしょう。
夜はぐっすり眠るための過ごし方
寝付きが良いと自信のある人でも、海外出張の夜は眠れなくなりがちです。
なぜなら、日本とは違う環境で過ごすと体内時計が乱れてしまうからです。
体内時計を調整すれば、夜にぐっすり快眠できて気持ちよく朝を迎えられるようになります。
体内時計対策では、出張場所が「東向き」「西向き」のどちらなのかで変わってくるため、押さえておきましょう。
日本からの東向きの出張では、時差の影響を大きく受けてしまいます。
少しでも影響を抑えるには、日本時間を絶えず確認しましょう。
そして、日本の夜にはサングラスをかけるなど光を浴びないようにします。
なぜなら、強い日光を浴びると体内時計が乱れていくからです。
そして、日本の早朝時間には明るい光を積極的に浴びるようにしましょう。
一方、西向き出張では比較的時差の影響は少なくなります。
ただし、出張先によっては日本時間の昼に早朝を迎えてしまいます。
昼間は最もホルモンの活動が盛んなので、睡眠がとりにくい時間帯です。
こうした時差を埋めるためには、軽く昼寝をすることが大事です。
長く寝すぎると夜に眠れなくなるので昼寝は1時間以内にしておきましょう。
海外出張に使える快眠グッズ
さまざまな道具も、海外出張の睡眠では役立ちます。
まず、明るい機内や現地での昼寝にはアイマスクが効果的です。
光は覚醒を促すため、アイマスクによって完全に遮断しましょう。
次に、移動中の睡眠ではネックピローが便利です。
首に装着して使うネックピローは、座席でも寝苦しさを解消できるアイテムです。
さらに、移動中の雑音が気になる人は耳栓をして静かな環境を整えましょう。
機内では足元も心配になるところです。
ビジネスシューズを履いていると窮屈で、緊張がほぐれません。
しかし、はだしでは寒いし、周囲の目も気になってしまいます。
ふかふかのスリッパがあれば、機内でも足にストレスを感じずにすむでしょう。
そして、ブランケットも自分で用意するのが賢明です。
多くの飛行機ではレンタルサービスがあるものの、サイズが合わなかったり臭いに違和感があったりする可能性も出てくるので、愛用のブランケットが安心です。
そのほか、ホテルでのリラクゼーションにアロマグッズも用意しておきましょう。
海外出張があっても快眠できるように対策を!
出張慣れしているビジネスパーソンでも、海外に行くときには熟睡が難しくなります。
十分な睡眠対策を練ってから旅立ち、出張先でもぐっすりと休みましょう。
海外でも元気に働けるかどうかは睡眠にかかっているため、眠る時間帯の工夫やアイテムは不可欠です。