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2019.07.26

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海外出張時の生理事情・基礎知識(アメリカ編)

女性の身体はデリケートです。それだけに、ストレスや環境の変化などに、身体が敏感に反応する経験がある人も少なくないことでしょう。環境が激変する海外滞在中なら、急に生理が来ることも珍しくありません。「予定日ではないのに、いきなり始まってしまった」というパターンもあり得ます。ここでは、そんな時も落ち着いて対処するための「海外出張時の生理事情(アメリカ編)」についてお伝えします。

1.急に生理が…生理用品をどこで買えるのか?

 

生理が突然始まる時ほど、「生理用品を何も持っていない…」というシチュエーションになりがちなもの。そういう場合でも、生理用品を置いているお店がほぼどこでも見つかる日本でならさほど慌てずに済むでしょう。しかし、アメリカに出張中となると日本国内のような利便性は期待できません。そんな時、どのような場所で生理用品を入手すれば良いのでしょうか。

1-1.生理用品

日本では、女子トイレに生理用品の自動販売機が備え付けてあったり、駅の売店で購入できたりと入手先には困らないものですが、アメリカ滞在中であればまず探すのは、スーパーやドラッグストア、雑貨店です。これらのお店なら必ず生理用品が置いてあります。どんな小さな街にも必ずどれか一つは存在するので、場所を覚えておくと便利です。お店が開いていなさそうな時間帯であれば、滞在先のホテルのフロントに問い合わせましょう。ほとんどの場合、もらうことができます。

1-2.鎮痛剤


生理が始まると同時に、頭痛や腹痛に悩まされる人も少なくありません。そんな場合に心強い味方なのは、鎮痛剤です。こちらは医薬品に当たるため、薬局やドラッグストアで購入しましょう。代表的な鎮痛剤は、「tyrenol(アセトアミノフェン系)」「advil(イブプロフェン系)」「aleve(ナプロキセン系)」の3つです。日本で普段使っている薬と成分が共通しているものを選ぶと良いでしょう。

2.アメリカの生理用品はどういうものなのか?


生理用品とひとくちに言っても、いろいろな商品があるものです。日本でもアメリカでも事情は同じですが、一つ大きな違いがあります。パッケージの商品説明が全て英語のため、どんな商品なのかを理解するのに手間がかかることです。「よくわからず適当なものを買ったら、違う用途の商品だった」ということを避けるため、どのような知識を頭に入れておけば良いのでしょうか。

2-1.生理用ナプキン

アメリカでも日本と同じように、様々な種類のナプキンが販売されています。パッケージも紙の箱に入っていたり、商品の写真が印刷されたビニールのものであることがほとんどです。「pad」と書いてあれば生理用ナプキンで、「liner」と書かれていたらおりもの用シートです。異なる商品で同じ様な梱包がされているものがあるので、買い間違いに注意しましょう。
アメリカで広く使われているナプキンの代表格は、「always」「Carefree」です。ほぼどこのお店でも手に入ります。特に「always」は、日本で販売されていた「ウィスパー」(日本では2018年3月販売終了)と同じ商品なので、馴染みのある人も多いでしょう。

2-2.タンポン

日本では、生理の時主にナプキンを使う人が圧倒的に多いです。比べて、アメリカではタンポンの利用にも根強い人気があります。日本と同じようにいろいろな種類があり、パッケージの見た目もほぼ同じです。
フィンガー式(清潔な指で直接挿入するもの)と、アプリケーター式があるので、購入する時はその違いに気をつけましょう。フィンガー式だと手が汚れやすく、アプリケーター式はプラスチック製以外に紙製もあり、装着時に摩擦感があるので使いにくさを感じることもあります。
アメリカでポピュラーなのは、「TAMPAX」と「o.b.」です。特に「TAMPAX」は、「compact」と書いてあるプラスチックアプリケーター式のものが、日本で販売されているタイプと似ているので使いやすいです。

2-3.月経カップ

ポピュラーなナプキン・タンポンの他にも、アメリカでは月経カップという新しいアイテムが登場しています。
小さなじょうごの形をしており、指で体内に押し込んで使用するタイプの生理用品です。中に経血を溜め、脱着時に便器へ直接経血を捨てる手間がありますが、シリコン製で柔らかく装着感が低いのが特徴です。一度つけると最大12時間は脱着の必要がないと言われており、近年人気が出てきた商品です。大型スーパーやドラッグストアで購入できます。

2-4.布ナプキン

オーガニック製品やエコを愛する人を中心に広まっているのが、洗って繰り返し使うタイプの布ナプキンです。コットンなどの自然素材で作られているため身体に優しく、繰り返し利用しゴミが出ないため環境に優しいと言われています。
日本ではそれほど認知度が高くありませんが、アメリカだとBIOショップなどのオーガニック製品を扱うショップやインターネットなどで販売されています。

3.生理用品使用時の注意点

3-1.生理用ショーツは存在しない


日本だとワコールやトリンプ、グンゼなど各メーカーで出している生理用ショーツがアメリカにはありません。アメリカ人たちは普通のショーツに直にナプキンを装着しています。それに抵抗がある人は日本から持って行くのが良いでしょう。また、ショーツを2枚重ねてはいて、モレを防止する方法もあります。

3-2.捨て方

捨て方は日本と同じです。ほとんどのトイレに日本同様、専用のゴミ箱が設置されています。ホテルの自室のトイレでは、「Sanitary Bag(サニタリーバッグ)」と書かれた色がついたビニール袋や紙袋が置いてあります。それらに使用済み生理用品をトイレットペーパーでくるんで捨てましょう。

まとめ:生理になっても不安になる必要はない


突然生理になってしまうと、日本にいる時でも焦ってしまいがちです。それが、海外出張中なら、不安にもなるでしょう。しかし、日本とは多少の違いはあるものの、ポイントさえ押さえておけば問題ありません。また、生理用品を持っていなくて困ったら、助けを求めるのも良いでしょう。アメリカ人はフレンドリーな国民性で、きっと手助けをしてくれるはず。
安心して海外出張へ行きましょう!

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