ビジネス基礎知識

2022.12.13

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話題のNFTとは?基礎知識から国内外のビジネス活用事例まで解説!

最近SNSやメディアでよく目にする「NFT(非代替性トークン)」というワード。気になっているけど、正直よくわからないという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、NFTの基本的な知識とともに、NFTで何ができるか、どうすれば始められるかなどの実践的な情報を初心者向けに解説。加えて国内外でビジネスにどのように生かされているのかや注意点についてもご紹介します。

目次

1.NFT(非代替性トークン)の基本を理解するためのポイント3つ

「NFT」とは「Non Fungible Token(ノン ファンジブル トークン)」を略したもので、日本語に訳すと「非代替性トークン」とgazなります。
「非代替性」「トークン」など耳慣れない言葉ばかりですが、以下の3つのポイントを順に紐解きながら、NFTとはどんなものなのかを理解していきましょう。

1-1.トークンとは「なんらかの価値あるものと引き換えられる証書」

Token(トークン)という単語は日本語に置き換えるのが難しいのですが、「しるし・証」などを意味します。ビジネスや金融関係の文脈においては「なんらかの価値あるものと引き換えることができる証書のようなもの」というような意味で用いられます。ゲームセンターのメダルや引換券などのようなもの、と考えるとわかりやすいでしょう。
これを暗号技術で複製・改ざんできないようにしたものが「デジタルトークン」と呼ばれるようになり、NFTにおけるトークンはその一種なのです。

1-2.ブロックチェーン技術が可能にした「非代替性」

NFTの「トークン」には「非代替性」という性質があります。これは他の何物にも交換することができない、ということを意味します。

例えば、ビールと引き換えることができる500円分のビール券があるとします。これを別の500円分のビール券と交換したとしても、その価値は変わらないため「代替可能」です。
一方、風景画Aへ引き換えることができるチケットと、風景画Bに引き換えることができるチケットは、交換することができないものです。交換してしまうと受け取るものが変わってしまうため、同等の価値を持つとは言えないからです。
NFTとは、このような交換できない固有の価値を付与されたトークンなのです。

その非代替性を可能にしたのは、ブロックチェーンと呼ばれる暗号技術です。ブロックチェーンには取引履歴などが記録・保護されるため、そのデジタル作品が唯一無二のものであることや、その取引履歴や所有権を証明することが可能となります。
このようにNFTとは、ブロックチェーンという新しい技術を利用し、唯一無二の価値を持たせたトークンのことを言います。これまで希少価値を持たせることが難しかったデジタルデータに、唯一性という価値を与えることができるようになったのです。

1-3.誰でも作成・出品が可能になるマーケットの存在

本来、NFTを作成するには難解な暗号技術が必要となりますが、この技術を広く一般の人にも使えるようにしたのが、NFTに特化したマーケットプレイスの存在です。
NFTを売買するためには「マーケットプレイス」と呼ばれるウェブサイトを利用する必要があります。このプラットフォームを利用すれば、難解なブロックチェーンに関する知識がなくても、デジタルデータをアップロードするだけで、簡単にNFT化して出品することができます。
誰もが簡単に唯一無二のデジタルデータを作成・出品できる場所が生まれたことで、NFTは今後更なる盛り上がりをみせると期待されています。

2.NFTで実現できること3つ

NFTという技術によって一体どんなことができるのでしょうか。具体的な例を挙げながら、NFTが実現できる事柄について解説していきましょう。

2-1.投機(投資)商品としての魅力

NFTと聞くと、高額で取引されるNFTアートをイメージする人も多いのではないでしょうか。
革新的な技術であること、また売買が簡単にできるということから注目度が上がり、これまで投機(投資)商品としてもてはやされてきました。
2017年に登場したNFTは年々市場を拡大。NFTアートが高額売買されるビックニュースなどが続いたことも手伝って、2021年9月時点でNFT市場規模は約1.5兆円にまで膨らみました。

こういった熱狂的な盛り上がりは黎明期ならではの一過性のもので、あくまでNFTの一つの側面でしかありません。
NFTバブルは一旦落ち着きを見せ、現在はNFTが本来持っている特性がこれからどんな分野でどのように生かされていくのかを問われる、新しい局面に入っていると考えられています。

NFTバブルは一旦落ち着きを見せ、現在は新しい局面に入っていると考えられています。本来持っているNFTの特性が、これからどんな分野でどのように生かされていくのか、を問われる時代の到来と言えるでしょう。

※参考:ソフトバンクニュース「話題のNFTって何? 知っておきたい基礎知識を解説」

ここで、NFTアートの高額売買事例の中でも特に話題となった3つの事例をご紹介しましょう。

〈高額売買されたNFT〉

■「CryptoPunks」 取引額:1700万ドル(約18億5000万円)

※画像出典:Larva Labs「CryptoPunks」より引用

Matt HallとJohn Watkinsonが開発しリリースしたドット絵シリーズ。バリエーションの違うキャラクターが1万体生成されているコレクションタイプのNFTで、NFTブームの火付け役とも言われています。2021年5月にオークションで出品されたCryptoPunksのセットが約1,700万ドルで落札されるなど、今なおその人気は衰えていません。

■「Everydays―The First 5000 Days」取引額:約6935万ドル(約75億円)


※画像出典:CHRISTIE’S「BEEPLE | THE FIRST 5000 DAYS」より引用

デジタルアーティストBeepleによるデジタルアートで、5000枚ほどのデジタル画像がコラージュされています。実態を伴わないデジタルデータが約75億円で落札されたというのは、NFTアート界にとって記念碑的な事件だったと言えるでしょう。

■「Doge」取引額:約4億7000万円(約429万ドル)


※画像出典:ブログ「かぼすちゃんとおさんぽ」Doge NFT Auctionより引用

元保護犬であり、ペット愛好家の間ではアイドル犬として知られていた柴犬・かぼすちゃんの写真(上記)が、ネットの面白ネタとして大ブレイク。その結果、件の写真「Doge」がチャリティー企画「Doge NFT Auction」にて、約4億7000万円(約429万ドル)で落札される前代未聞の事態となりました。

2-2. 資格証明書としての機能

NFTはその唯一性を証明できるという性質から、何らかの資格を証明するものとしての役割を持たせることができます。

2-2-1.学位や学歴証明書

 
千葉工業大学変革センターでは、2022年8月に国内初の試みとなるNFTによる学修歴証明の発行を開始したことを発表。
ブロックチェーンには、台帳へ記録することで、事後のデータ改ざんを防ぐ仕組みが備わっています。そのため、偽造できない証明書を発行することが可能になりました。これにより、今後も学位や資格などの証明としてNFTが活用される事は増えていく見込みです。

※参考:pr20220818.pdf (it-chiba.ac.jp)

2-2-2.ライブチケットなど参加資格証明 

同様に、NFTを何らかの資格証明として機能させる活用事例として挙げられるのが「NFTチケット」です。最近ではミュージシャンやアイドルのライブチケットをNFT化して販売する動きが活発になっています。

NFTチケットは「誰が入手し、誰に譲渡されたのか」がブロックチェーン上に記録されるため、偽装できないという大きなメリットがあります。また、譲渡した場合も取引履歴が残るため、不当な高額転売を何度も行う転売業者などを、簡単に見つけられるようになるという利点も。このことから、チケットの不当な高額転売の予防にも役立つのではないかと考えられています。

※参考:https://r25.jp/article/1090820329898357907

2-3. 直接スポンサードする新しい「推し活」

デジタルデータを一点もの・限定品として売買できることは、クリエイターのみならず、それを支援するファンにも大きなメリットをもたらしています。
NFTのプラットフォームを使うことで、ファンは仲介企業などを通さずに、直接クリエイターの制作物を購入して課金することができます。

また、転売されるたびにクリエイターに取引金額の一部が支払われるような設定を作れる、というのもNFTの大きなメリットです。これまでは、作品を生み出したクリエイターにとって報酬を得られるのは「新品」を販売した時のみで、販売後に中古市場でどれだけ高く売れたとしてもクリエイターに還元されることはありませんでした。NFTの利用はクリエイターにとって資金確保という点で大きな追い風となり、ファンにとっても「推し活」の可能性を広げてくれるでしょう。

※参考:https://toyokeizai.net/articles/-/590756?page=2

3.国内外のビジネス活用事例に見るNFTの可能性

「NFTがどんなものか」「NFTでどんなことができるのか」ということが分かっても、具体的にどのように活用できるのかをイメージするのは難しいという人も少なくないのではないでしょうか。
そこで、国内外のさまざまな企業や団体のNFT活用事例をご紹介します。

3-1. NFTを新たな収入源にしたビジネスが成功しているアメリカ

Web3.0やメタバースなどに高い推進力を持つアメリカでは、大手企業が次々とNFTに参入し、新たな収入源として収益を上げています。NFT先進国・アメリカのビジネス事例を3つご紹介します。 

3-1-1.ナイキ:「NFTスニーカー」でファッション界に新しい動向


※画像出典:OpenSea「RTFKT x Nike Dunk Genesis CRYPTOKICKS」より一部引用

スポーツブランド「ナイキ」は、2021年にメタバース(仮想空間)上のデジタルスニーカーなどを制作する「RTFKT(アーティファクト)」を買収。同社と共に2万個のNFTスニーカーのコレクション「Dunk Genesis Cryptokicks」の販売を開始しました。
購入すれば、同社独自のメタバース空間「NIKELAND(ナイキランド)」でアバターに着せ替えが可能になるというもの。コレクターたちを中心に高額取引され、同社のNFT関連の総収益は約250億円とも言われています。

実在せず、自分で実際に履くことのできないスニーカーが高額取引される事態に驚く人も多いと思いますが、その裏にはアメリカにおけるメタバース世界に対する期待の大きさが伺えます。
メタバース世界が発展を見せる中、自身のアバターのファッションにこだわりたいと考える人々は今後も増えていくことでしょう。
ルイ・ヴィトンやグッチ、D&GなどハイブランドのNFT参入も一時ニュースとなりましたが、NFT×ファッションという新しいムーブメントは、これからも注目を集めそうです。

3-1-2.NBA:トレカNFTを一大ブームに押し上げた立役者


※画像出典: 「NBA Top Shot」トップページより一部引用

アメリカで爆発的な人気を持つNFT商品の一つは、アメリカが誇る世界屈指のバスケットボールリーグ「NBA」のNFTを利用したコレクションゲーム「NBA Top Shot」です。

NBA選手とそのスーパープレイ動画をデジタルのトレーディングカード化して販売したもので、紙で作られた従来のトレーディングカードと違い、NFT化された動画を所有できる点が特徴です。
1日の取引額は、数百万ドルに達する見込みともいわれ、1000万ドル以上の高値が付いているカードもあります。
この成功の後に続くべく、今や世界中のさまざまな企業や団体がトレーディングカードのNFT化を行っています。

3-1-3. ワーナー・ミュージック・グループ:ファンと新しいつながりを持てるコミュニティを創出

音楽シーンでも、アーティストがNFT化して楽曲をリリースしたり、新曲の限定視聴権を付与したNFTを販売するなど、様々な形でNFT活用が広がっています。

そんな中、アメリカの大手音楽会社ワーナー・ミュージック・グループは、2022年9月にNFT最大手マーケットプレイスであるOpenSeaとの提携を発表。詳細はまだ不明ですが、一部の所属アーティストがWeb3上でファンコミュニティの構築を可能にするためのプラットフォームを提供すると発表しています。

これまではアーティストが配信したもの(または発売した音楽メディアを)をファンが購入するという一方通行の関係だったものが、NFT×音楽をかけ合わせることによって双方向で関われるようになります。今後の音楽シーンにおけるファンコミュニティがどう変化していくのか、ご注目ください。

3-2. 新しい価値の創生を模索する日本

日本でもNFTに参入する企業や団体の動きが活発化しています。NFTで新たな価値を作り出すことに挑戦している4つの事例を紹介します。

3-2-1.吉本興業:完全撮りおろしのお笑いNFT


※画像出典:LINE NFT「 よしもとNFTシアター」より一部引用

吉本興業は、国内ではいち早くNFTに取り組んできた企業です。2020年11月には「よしもとデジタルコレカ」として、NFTを活用したデジタルトレーディングカードを発行。同カードには専用アプリもあり、アプリ内ではユーザー同士がカードの売買を行うことも可能です。

また、2022年4月よりLINEのNFTマーケットプレイスにて「よしもとNFTシアター」をオープン。人気芸人たちの渾身のネタの撮りおろし動画を、コンテンツとしてNFT化して販売しています。
Web3.0時代に向け新しい施策を続ける「吉本興業」の動向には、今後も目が離せません。 

3-2-2.日本郵政×楽天:切手の原画をNFT化してコレクションに


※画像出典:日本郵政プレスリリースより引用

日本郵政グループでは、2022年10月から切手原画を題材とした NFT アートの販売を開始。楽天NFTでコレクションしたり、購入したものを個人間で販売することも可能となります。

第一弾として普通切手の原画から販売を開始し、今後はバリエーションを増やしていく見込み。一昔前にブームを巻き起こした切手のコレクションが、NFTという新しいステージを得て再燃することになるかもしれません。

3-2-3.山古志村:限界集落が地域活性にNFTを活用


※画像出典:長岡市HP 仮想山古志プロジェクト 山古志住民会議より引用

人口わずか800人ほどの限界集落である新潟県長岡市の山古志地域では、地域活性化の一環としてNFTを活用しています。2021年12月より、地元の特産である「錦鯉」をNFTアートとして販売。NFTを保有した人がその「デジタル村民」になれるという仮想プロジェクトです。

ポイントは、デジタル村民がNFTの転売をほとんど行っていないということです。転売収益よりも地域活性化のプロジェクト会議に参加し、共にコミュニティーを盛り上げ成長させていくことにより価値を感じているのではないかと考えられます。これまでの常識では図ることのできない、新しいタイプのNFT活用事例として、今後の取り組みにも注目が集まります。

※参考:http://yamakoshi.org/nishikigoi-nft%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88/

3-2-4.NFTで電子書籍の「貸し借り」と「所有感」を実現

※画像出典:Next Commons 〈小説『僕らのネクロマンシー』をデジタル化したNFTコレクション「A Wizard of Tono」発売〉より引用

出版業界でもNFT活用事例は増えていますが、近年特に注目を集めたのが、内沼晋太郎氏率いる「NUMABOOKS」が出版したNFT版書籍「僕らのネクロマンシー」(NFT版は「A Wizard of Tono」)です。
限定119個を最大手マーケットプレイスである「Opensea」を通じて販売。NFT購入者は、電子書籍をダウンロードできるサイトへアクセス権が付与される仕組みになっています。

さらに独自のコントラクトによりNFTを通じた電子書籍の貸し借りも実現。これまで電子書籍では得ることのできなかった「所有すること」を実感し、貸し借りまで可能になるという、電子書籍の可能性を切り拓く注目の事例となりました。

※参考:NFTコレクション「A Wizard of Tono」発売

3-3. NFTゲームで稼ぐという新しい文化が生まれたフィリピン


※画像出典:「Axie Infinity」トップページより引用

ゲーム業界ではNFTの登場により「Play to Earn(ゲームをプレーして稼ぐ)」という新しいトレンドが生まれています。ゲームをプレーすることでゲーム内通貨や暗号資産を稼ぎ、それを換金して収入を得る人々が東南アジアを中心に急増しているのです。

このブームの発端は、「Axie Infinity」というNFTゲームの流行でした。一種のキャラクター育成ゲームで、それぞれのキャラクターはNFTによる唯一性が証明されています。希少価値の高いキャラクターを育てて販売することで、ユーザーは収益を得る仕組みになっています。

このゲームが大流行したフィリピンでは、「Play to Earn」によって国の平均月収より稼ぐことができる人も出現。コロナ禍においては生活費のために老いも若きもゲームをする人々が増え続けたと言います。
「Play to Earn」に続き、近年では「Move to Earn」つまり歩いて稼ぐ「STEPN」というNFTゲームも登場するなど、「〇〇 to Earn」という文化がこれからますます広がっていくことが予想されます。

※参考:https://www.coindeskjapan.com/77546/

4. NFT購入と利用のための注意点5つ

NFTを利用する際には、その裏側にあるリスクにも注意しましょう。画期的な技術が生まれるのは大変喜ばしいことではありますが、NFTにはいくつかの課題や問題点が指摘されています。

4-1.法整備はこれからの課題

NFTは新しい仕組みであるため、法整備はまだ不確定な状態です。
日本の法制上、形を持たないデジタルデータには所有権が認められません。そのため、NFTを購入してもNFTが担保する「所有者である証明」を、法律は約束してくれません。権利関係のトラブルなどが生じた場合には対応が難しくなることを理解しておきましょう。

4-2.なりすましなどの詐欺が横行

NFTは、デジタルデータに唯一無二の非代替性を付与するものですが、NFTそのものをコピーできなくても、デジタル画像などは簡単にコピーできてしまいます。
そのため、NFTアートなどではないなりすましによるコピー品の出品が横行する懸念があります。これらの詐欺を防ぐ仕組みは、どのマーケットプレイスでもいまだ確立していません。利用の際には真偽に確認を持てる商品を購入するようにしましょう。

4-3.ハイリスクハイリターンである

Twitter創業者が、2006年3月に行った世界初のツイートをNFTにしたところ、2021年3月に約3億円で購入されたことは有名です。しかし、1年後のオークションでは約400万円の値しかつかなくなってしまいました。
NFTをはじめとした暗号資産は価格変動が激しいため、短期間で高利益をあげられる可能性がある反面、急激な値崩れにより大損するリスクがあることも理解しておきましょう。バブル的価格に踊らされず、慎重な取引を心がけることが必要です。

4-4.ガス代(手数料)が高騰しやすい

NFTを売買するには、「ガス代」と呼ばれる手数料が必要となります。これは、ブロックチェーンを利用するための手数料のようなもので、ブロックチェーンの種類や様々な条件で金額が変動します。
特に大多数のマーケットプレイスが使用している「イーサリアム」というブロックチェーンは高騰しやすく、手数料の不安定さが問題視されています。
需要が高ければ高いほどガス代は高くなるため、NFTを取引する時間帯や、イーサリアム以外のブロックチェーンを利用するなどして、ガス代を節約するのも賢い方法です。

4-5.環境負荷が大きい

NFTで主に用いられるのが、ブロックチェーン・プラットフォームであるイーサリアムです。送金指示を検証する際などに「マイニング」というプロセスを必要とします。「マイニング」とは、ブロックチェーンのデータ計算作業のことで、構造的に膨大な電力を消費するため環境への悪影響を指摘されています。
グリーン経済、脱炭素社会を目指すためにも、NFTを利用することでもたらされる影響について考えていくことが大切です。

5. 【超初心者向け】NFTが購入できるマーケットプレイス7選

国内外のさまざまなマーケットプレイスの中から、利便性や信頼性の高いおすすめのものを厳選。それぞれの特徴や得意とする主なジャンル、利用できる通貨などもあわせてご紹介します。
海外のマーケットプレイスは日本語に対応していない場合も多いため、慣れていない方は国内のマーケットプレイスから始めてみるのもいいでしょう。

5-1.OpenSea(オープンシー)【海外】

世界初のNFTマーケットプレイスであり、ユーザー数も取引額も世界No.1の最大手マーケットプレイスです。
日本語に対応していないため、初心者には少しハードルが高く感じられるかもしれませんが、世界中のNFTアートを直接取引できる醍醐味を味わうにはうってつけの場所と言えるでしょう。

【詳細情報】
名称/OpenSea(オープンシー)
URL/https://opensea.io/
得意なジャンル/アート、ゲーム、カード、音楽
通貨/イーサリアム、クレイトン、ポリゴン

5-2.Rarible(ラリブル)【海外】

ラリブルはアメリカ・デラウェア州に拠点を置くNFTマーケットプレイス。取引高こそOpenSeaに届きませんが、ユーザー数ではOpenSeaを上回るほどの人気です。
出品されている作品の金額が比較的安いとされ、一部機能が日本語で利用できることから、初めてNFTを購入する初心者にも使いやすいと言われています。

【詳細情報】
名称/Rarible(ラリブル)
URL/https://rarible.com/
得意なジャンル/アゲーム・アート・音楽・写真
通貨/イーサリアム

5-3.Coincheck NFT(β)【日本】

国内大手仮想通貨取引所のCoincheckが提供する、NFTマーケットプレイス。
同社の暗号資産取引サービスCoincheckと一体化しているため、同社が取り扱う10種類以上の通貨から決済方法を選べます。ガス代と呼ばれる利用手数料がかからないのも魅力です。

【詳細情報】
名称/Coincheck NFT(β)
URL/https://nft.coincheck.com/
得意なジャンル/ ゲーム・カード・アート
通貨/ビットコイン、イーサリアム、モナコイン、リスク、リップル他

5-4.Adam by GMO【日本】

大手インターネット企業のGMOグループが提供しています。ミュージシャンの坂本龍一氏や小室哲哉氏、YouTuberのヒカル氏など、著名人による出品が注目を集めるマーケットプレイスです。
二次販売された際にクリエイターにロイヤリティが一部還元される仕組みがあるため、クリエイター支援という点でも評価されています。

【詳細情報】
名称/Adam by GMO
URL/https://adam.jp/
得意なジャンル/アート、音楽、アニメ・ゲーム
通貨/イーサリアムまたは日本円

5-5.SBINFT【日本】

SBIグループが提供するSBINFTは、日本初のNFTマーケットプレイスとして知られる「nanakusa」のリブランド。公認アーティスト制なので、出品されている作品のクオリティが高いのが特徴です。

【詳細情報】
名称/SBINFT
URL/https://sbinft.market/得意なジャンル/アート、写真、音楽、ゲーム
通貨/イーサリアム、ポリゴン、または日本円(クレジットカード)

5-6.LINE NFT【日本】

ご存知、国内で有数のシェアを誇るメッセンジャーアプリである「LINE」が提供するマーケットプレイスです。
LINEのアカウントがあれば、誰でも気軽にNFTを購入することができるのが魅力。ガス代がかからないのも高ポイントです。

【詳細情報】
名称/LINE NFT
URL/https://nft.line.me/
得意なジャンル/アート、アニメ・ゲーム、スポーツ
通貨/LINK(LINEの暗号資産)または日本円

5-7.楽天NFT【日本】

楽天トラベルや楽天市場などを運営する楽天グループが2022年2月よりNFTの世界に参入。楽天IDに紐づいたクレジットカード決済が可能なので、ネットショップ感覚で簡単に購入できる手軽さが何よりの魅力です。
購入すると楽天ポイントが溜まったり、支払い時にポイントが使えるのも楽天ならではのサービスです。

【詳細情報】
名称/楽天NFT(Rakuten NFT)
URL/https://nft.rakuten.co.jp/
得意なジャンル/スポーツ、写真、漫画、音楽、ゲーム、アート
通貨/日本円(クレジットカード)

NFTを理解して、新時代のビジネス活用を考えよう

Webの世界に新しい価値観をもたらす、と大きな期待がかかる「NFT」。
来たるWeb3.0時代に向け、NFTやブロックチェーンなどの知識は、今後の市場においてますます重要視されていくことでしょう。
新しい仕組みや考え方なので少し戸惑ってしまうかもしれませんが、基本的な仕組みが理解できたなら、国内外の活用事例などを参考にビジネスにどう生かしていけるかを考えてみませんか。

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