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2026.01.27

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ヨガ人気の理由をヨガ講師の体験から考察!基礎知識や注意点も解説

近年、ヨガの人気が年々高まっており、その理由はさまざまです。2023年の総務省統計データによると、日本のヨガ人口は1,100万人となっており、日本人の10人に1人に該当します。
1970年代に美容に効果的なエクササイズとして注目され、一旦人気は下火になったものの、2000年代に美容と健康を求める人たちの間で再び注目されるようになりました。
現在では、日本各地でさまざまなヨガクラスが開催され、YouTubeでもレッスン動画が配信されており、誰でも気軽に取り組めるようになっています。
この記事では、ヨガインストラクターでもある筆者が、ヨガ人気が高まった理由を解説するとともに、ビジネスパーソンの日常で役立つヨガの効果を紹介します。

1.紀元前に修行法としてインドで始まったヨガ

ヨガと聞くと、「美容や健康のために行うもの」とイメージする人が多いかもしれません。
しかし、ヨガは本来、修行の一環として行われていたものです。

ヨガの起源は諸説ありますが、約4500年前のインドで修行として取り入れられていた瞑想が始まりだといわれています。
古代のヨガは、現在のようにさまざまなアーサナ(ヨガのポーズ)をとらず、瞑想や呼吸法を実践するものでした。
アーサナをとるようになったのは、10〜13世紀頃に入ってからで、後述する「ハタ・ヨガ」という流派によってアーサナが体系化され、現代のヨガの基盤が確立しました。

近年は、前述したように美容目的や健康のために、気軽にヨガをする人が多いですが、奥深さを感じられることを理由にヨガにのめり込む人は少なくありません。

そこで、ヨガ本来の目的とは何か見て行きましょう。
ヨガの目的を知れば、よりヨガの魅力を理解できます。

1-1.ヨガで心と身体を整える

ヨガを通じて健康な身体を作るだけでなく、安定した精神状態を保とうとする人もいます。
その理由は、ヨガは身体だけでなく心にもアプローチできるからです。

ヨガの語源は、馬と馬車をつなぐ道具である「くびき」や「つながり」を意味するサンスクリット語の「ユジュ」にあります。
その言葉の通り、ヨガの本来の目的は「心と体、魂をつなげる」ことです。
心と体、魂をつなげるとは、簡単に言うと、心身ともに健康な状態であること。
つまり、ヨガとは心と身体を整えることなのです。

1-2.ヨガで状況や感情に左右されない状態になる

身体を整えるとは健康な状態であることがイメージできるでしょう。
では、心を整えるとはどのような状態なのでしょうか。

2300〜1500年前に記されたヨガの経典『ヨーガ・スートラ』では、ヨガとは「心の働き(思考)を止滅することである」と記されています。
これは、状況や環境、自分の感情に左右されることなく、平安で満たされた存在であることを指します。

心を整えるとは、どのような状況でも、感情に流されることのない落ち着いた状態であることだと言えるでしょう。

1-3.ヨガは瞑想・呼吸法・アーサナの3つで構成される

ヨガと聞くと、身体をねじったり折り曲げたりするポーズを行うものだというイメージが一般的に定着しています。
また、一般的なヨガクラスでは、瞑想や呼吸法に重きをおかず、ポーズを行う場合がほとんどです。

しかし、このポーズは「アーサナ」といい、あくまでもヨガの一部にしかすぎません。
ヨガとは、主に次の3つをすべて包括したものです。

1.瞑想
2.呼吸法
3.アーサナ

なお、上記の3つはヨガ実践者のルールをまとめた「八支則」に含まれるものです。
この八支則のほかに「他者に対する行動規範(非暴力、正直、不盗など)」「自己に対する行動規範(修練、探求、清浄など)」などがあり、これらも含めてヨガといいます。

ヨガとピラティスの違い
ヨガとピラティスは似たポーズがあり、どちらも姿勢の改善や肩こり・腰痛の緩和、シェイプアップといった効果が期待できます。
そのため両者の違いを知らないという人もいるでしょう。

まず、ヨガとピラティスはルーツが異なり、ヨガは紀元前に修行法として誕生したのに対し、ピラティスは第一次世界大戦で負傷した兵士のリハビリのために考案されたものです。

また、ヨガでは瞑想を行いますが、ピラティスでは瞑想を行いません。
ヨガが身体だけでなく精神にもアプローチするのに対し、ピラティスでは、あくまでも身体機能を向上させるエクササイズなのです。

2.ヨガ人気の理由を3つの視点から考察

近年は、ピラティス人気が高まっているため「ヨガブームは去った」という声があるのも事実です。
しかし、実際にはヨガの人気も年々高まっています。
「FORTUNE BUSINESS INSIGHTS」によると、最もヨガ市場が大きいと言われている北米の市場は拡大傾向にあり、今後も大きくなる可能性が高いといわれています。


画像出典:https://www.fortunebusinessinsights.com/jp/%E3%83%A8%E3%82%AC%E5%B8%82%E5%A0%B4-113741

また、北米以外の国や地域のヨガ市場は、今後も発展するだろうと予想されています。
ヨガ人気の理由はさまざまですが、ヨガインストラクターである筆者の経験から以下が考えられます。

2-1.気軽に始められるから

ヨガは気軽に始められることが、人気の理由の1つだと考えられます。
例えばヨガは特別な道具を用意しなくても簡単にはじめられます。
ヨガを行うときには床にヨガマットを敷きますが、マットはほとんどのスタジオでレンタル可能ですので、わざわざ用意しなくてもクラスに参加できます。
自宅でヨガをする場合は、畳の上など、床が柔らかく足がすべらなければ何も敷かなくてもできますが、薄めの布団やバスタオルを敷くなどしても良いでしょう。

また、広いスペースが必要なく、畳一畳分のスペースとちょっとした隙間時間にできる点もヨガの魅力です。

2-2.身体的に健康になるから

ヨガをしていて最も効果を感じられるのが、身体の変化でしょう。
そのため、健康や美容目的にヨガをする人は非常に多いです。
身体への負荷の強いアーサナを行えば、筋肉がついて身体のラインがスッキリすることは、美容意識の高い人の間では、よく知られています。

それだけでなく、筋肉量が上がると免疫力も向上するという効果も見逃せません。
筋肉はエネルギーを使って熱を発生させるため、筋肉量が多いとより多くの熱を生み出せ、体温が上がります。
体温が上がると、血行が促進されて免疫細胞が活性化されるので、免疫力がアップし、風邪などの病気にかかりにくくなるのです。

また、ヨガでアーサナを行い続けると少しずつ身体の柔軟性が高まります。
柔軟性が高い身体とは、筋肉が柔らかく関節の可動域が広い状態です。
身体が柔らかくなると、筋肉の収縮がスムーズになるので血流がよくなり、冷えやむくみが軽減するうえ、疲れにくく疲労から回復しやすい状態になるでしょう。

デスクワークが多く、肩こりや腰痛、冷え性などに悩まされている人がヨガをすると、これらの不調が軽減したという人は少なくありません。

【体験談】ヨガで健康的な身体を手に入れた
今でこそ健康的な生活をしていますが、ヨガを実践する前は周囲に心配されるほど不健康だった筆者。
不規則な生活を送っていたこともあり、疲れやすく、風邪ひくこともしばしば。
毎日のPC作業で猫背なうえ、常に肩が凝っており、定期的にマッサージや整体に通うほどでした。

しかし、ヨガを本格的にはじめてからは、少しずつ体力がつき、よほどの無理をしない限り体調を崩すことがほとんどなくなりました。
未だに肩こりには悩まされていますが、ヨガで肩こりを軽減できるようになってからはマッサージに通っていません。
いつの間にか猫背が解消し、姿勢が良いと褒められるように。

古くからの友人に「昔は、顔色が悪くていつも寒そうにしていて心配だった。今はとても健康的に見える」と、言われたほどです。

2-3.精神的に健康になるから

ヨガを実践してからメンタルが安定したという人も少なくありません。
それは、ヨガを行うと自律神経のバランスが整うからだと言えるでしょう。

自律神経が乱れると、不安感やイライラといった症状が生じやすくなりますが、ヨガは自律神経を整える効果があります。
自律神経が整っていれば、精神的に健康な状態を保ちやすくなるでしょう。

また、ヨガは基本的に自分の呼吸や身体の状態、ときには心に意識を向けます。
すると、自分の状態が把握しやすくなり、自身を客観視できるように。
例えば、怒りが込み上げてきても「今、私は怒っている」と自分の感情を把握すると、冷静になれます。
人は怒りを感じると、交感神経が活発になり、心拍数や血圧が上昇し、血行が悪くなりますから、「怒っているから、心を落ち着けよう」などと対処できれば、身体への負担を軽減できるでしょう。

こうした精神的な安定を得られることも、ヨガ人気の理由の一つでしょう。

【体験談】怒っても冷静でいられるようになった

筆者はもともと怒りっぽい性格で、感情をコントロールすることが難しいと悩んでいた時期がありました。
あるとき、出勤前にヨガをすると、怒りを感じても感情に流されず、怒りという感情を受け流せることに気づき、ストレスが多い時期にだけヨガをしていた時期がありました。
無意識のうちに自分の感情を客観視できていたようす。

今でも怒りっぽい傾向にありますが、ヨガを実践することで感情を把握しやすくなり、冷静でいられることが多いです。

2-4.多様な種類があり自分に合ったものを選べるから

ヨガにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なることも人気の理由でしょう。
「リラックスを目的とした緩やかなヨガ」や「アクティブに動くヨガ」など自分の好みやニーズに合わせて好きなヨガを選べるので、ヨガを飽きずに続けられるという人は多いです。

ヨガクラスを選ぶときのポイントは後述しますので、まずは代表的なヨガの種類を3つ紹介します。

・ハタヨガ
基本的なアーサナを呼吸に合わせて一つひとつ丁寧に行うので、ヨガをはじめて行う人もやりやすいでしょう。
呼吸法や瞑想を実施する場合も多いです。
なお、現在行われているヨガのほとんどがこのハタヨガがベースとなっており、次に紹介する2つのヨガもハタヨガをアレンジしたものです。

・アシュタンガヨガ
行うアーサナと順番が決められており、呼吸に合わせて複数のアーサナを、流れるように行います。
ダイナミックなヨガで、比較的、男性の実践者が多いことも特徴。
運動量が多いので、血行が促進される、筋肉がつくといった効果のほか、呼吸や身体の動きを注視することで集中力アップも期待できます。

アシュタンガヨガとよく似たものに「ヴィンヤサヨガ」があり、こちらもアーサナをつなげて流れるように動きますが、行うアーサナと順番は決まっていません。
インストラクターが自由にアーサナを組み合わせて行います。

・アイアンガーヨガ
アイアンガーヨガは、正しい姿勢をとることを重視します。
骨盤の傾き、手や足の位置、向きなどを細かく確認しながら、アーサナを行います。
また、アシュタンガヨガのように動き続けるのではなく、一つのアーサナを行ったまま静止することも特徴。
そのため、ヨガ初心者でも安心して取り組めます。

なお、アイアンガーヨガと前述のアシュタンガヨガを組み合わせた「パワーヨガ」というスタイルがあります。
パワーヨガではアシュタンガヨガのように複数のポーズを流れるように行いますが、アーサナのキープ時間はアシュタンガヨガよりも長くなる傾向にあります。。

次々と生まれているユニークなヨガ
ヨガはストイックというイメージを持たれがちで、人によっては堅苦しさを感じてヨガクラスに参加しにくいかもしれません。
楽しくヨガをしたいなら、少し変わったユニークなヨガをしてみてはいかがでしょうか。
近年は、次のような非常にユニークなヨガが次々と誕生しています。

・ビールヨガ
ドイツ発祥で、SNSを通じて日本を含む世界中で人気が出ました。
ビールの瓶を持ち、ビールがこぼれないよう注意しながらアーサナを行い、途中でビールを飲むというスタイル。
ビールを飲むことで「リラックスできた」「ほかの参加者と打ち解けた」という声は多いです。
日本では、夏にビーチや建物の屋上などでビールヨガがよく開催されています。

・メタルヨガ
ヘヴィ・メタルの音楽に合わせてヨガを行うものです。
ヨガでは、手の指を組んだり合わせたりする「ムドラ」をとる場合がありますが、メタルヨガでは、人差し指と小指を立てる「メロイック・サイン」と呼ばれる、ヘヴィ・メタルのハンドサインをすることが特徴です。
大声で叫ぶクラスもあり、ストレス解消の効果が大きいといわれています。

・ゴート(山羊)ヨガ
アメリカのオレゴン州で生まれたヨガで、放し飼いの小山羊がいる農場でヨガを行います。
四つん這いのアーサナをしているときに背中に赤ちゃんヨガが飛び乗る姿がSNSで拡散され、「かわいい!」とSNSで話題を呼びました。

よく似たものに、保護猫カフェで行う「猫ヨガ」もあります。

3.ビジネスパーソンがヨガをすべき3つの理由

ヨガは単に筋肉がつく、柔軟性がアップするだけでなく、さまざまな効果が得られます。
こうした効果は、どれもビジネスパーソンが仕事で成功するために有益なものばかりです。
ビジネスパーソンこそヨガがおすすめな理由を解説します。

3-1.仕事のパフォーマンスが上がる

ヨガは集中力、学習力、記憶力の向上が見込まれるので、仕事の生産性が上がる可能性があります。

例えば、ヨガの呼吸法では通常、無意識に行っている自然呼吸よりも多くの酸素を体内に取り込み、脳にも酸素が届きます。
脳の細胞は酸素をエネルギー源とするので、脳に酸素が十分に供給されれば、情報処理能力が向上して集中力や学習力、記憶力が上がるという仕組みです。

また、ヨガの呼吸は、一部口で行う呼吸法がありますが、基本的に鼻呼吸です。
鼻呼吸を行うと、鼻腔を通過する空気の温度が下がります。
すると、間接的に脳も冷却され脳が休まるので、脳疲労を予防できるでしょう。

短期間のヨガでもこれらの効果があるので、仕事の合間に行えば、スッキリした頭で業務を行えます。

仕事の合間にもできるヨガ

仕事で集中力が落ちたと感じたら、合間に少しだけヨガをして、リフレッシュしてみましょう。
3〜5分程度、目を閉じて瞑想をするだけでも、頭がスッキリし仕事の生産性がアップします。

また、座って行う「チェアヨガ」 なら、仕事の合間にポーズを行うことで、身体が伸ばされて肩こりや腰痛の予防や痛みの軽減といった効果を感じられるでしょう。

【デスクワークの合間にできるチェアヨガ】

【胸式呼吸】
ヨガには様々な呼吸法がありますが、仕事の合間に行うなら集中力が上がる呼吸法「胸式呼吸」が、簡単にできおすすめです。

以下の動画ではあぐらで行っていますが、椅子に座っていてもかまいません。

3-2.睡眠の質が上がり疲労が回復する

夜、ベッドに入ってもなかなか眠れないという人が多いのではないでしょうか。
特にビジネスパーソンは、帰宅しても交感神経が優位になっている仕事モードから抜け出せず、眠れないという人は少なくありません。
また、単に忙しくて睡眠時間を確保できないという人もいるでしょう。

こうした眠りに悩みを抱えている人は、帰宅後や就寝前にリラックスできるヨガを行えば、副交感神経が優位になり緊張状態から抜け出せ、眠りやすくなるうえ、眠りが深くなり睡眠の質が向上します。
どうしても寝る時間がないという人は、せめて良い睡眠をとりたいものですよね。
ベッドの上でもできるヨガや、瞑想、呼吸法を行うと良いでしょう。*

なお、筆者はヨガをする前は寝付きが悪く、1〜2時間、ときには明け方まで眠れないということもしばしばありました。
しかし、ヨガでリラックスする方法を知ってからは、すんなり眠れるようになりました。

また、筆者はリラックス系のヨガを担当しており、クラスに参加した日はよく眠れるという方は多いです。

リラックスしたいときに行いたいヨガニドラ
ヨガニドラとは「眠りのヨガ」といわれるもので、リラックス効果が非常に高いものです。
仰向けになって、体の部位に意識を向けることで、リラクゼーション効果が得られるというもの。
一説によると、30分ヨガニドラを行うと4時間の睡眠と同じ効果があるといわれているほどです。

やり方を簡単に説明すると、仰向けになって、「下あごに意識を向ける」「左頬に意識を向ける」「左耳に意識を向ける」といったように、身体の細かな部位一つひとつに意識を向けます。
YouTubeでヨガニドラの動画を視聴しながら行うと、やりやすいです。

ヨガニドラは、夕方や寝る前に行うと、寝付きが良くなると言われています。
筆者は、ときどきベッドのなかで行いますが、途中で眠ってしまい最後まで行えたことがありません。

【ヨガニドラ】

3-3.感情をコントロールしやすくなる

仕事のストレスを抱えている、プレッシャーを感じているといった人のなかには、周囲の人にネガティブな感情をついぶつけてしまったことがあるかもしれません。

ヨガを継続して行えば、日常生活で怒りやイライラを感じていても、感情に流されずに冷静さを保ちやすくなります。
ヨガを通じて、普段は意識しない呼吸を取り入れたり、身体の状態・感情・思考を観察したりします。
これが感情に支配されず、コントロールするのに効果があるのです。

例えば、呼吸を観察すれば「吸った空気が肺に入り、肋骨が広がって胸が横に膨らんだ」と認識できます。
また、瞑想をしていると「今、仕事が思い通りに進まないことでイライラしている」と自分の感情に気づくことがあります。
このように自分の状態を観察し続けると、ヨガをしていなくても感情を冷静に把握でき、怒りやイライラ、悲しみなどに流されず、感情的にならずに済むでしょう。

筆者担当のクラスに参加してくださっている方は「自分の身体を意識することで、感情や思考にもフォーカスできるようになり、自分の感情や思考を把握できるようになった」とのこと。
このように、感情に目を向けなくても身体の状態を意識することで、自分が感じていることを把握できるようになることは多いです。

4.ヨガを楽しむためのポイント3つ

ヨガはもともと修行のために行われていたものであるため、とっつきにくいと感じるかもしれません。
しかし、現代で行われているヨガは誰もが気軽に始められるよう、アレンジされています。
ですから、興味があるならまずははじめてみてはいかがでしょうか。

その際、次のポイントを踏まえると、よりヨガを楽しめ、継続して続けられますよ。

4-1.初心者はヨガクラスに参加する

YouTubeには、多くのヨガ動画がアップされていますし、ヨガのやり方をまとめた本も多く出版されており、誰でも気軽にヨガができるようになりました。

しかし、ヨガをはじめて行うなら、ヨガクラスに参加するのがおすすめです。
動画や本などを見てもヨガはできますが、間違った方法で行ってしまうと効果が半減するばかりか、身体に負担がかかるリスクがあるからです。

例えばアーサナは、骨盤の向きや手足の位置などが少しずれるだけで、効果が大きく減ってしまいますし、力を入れるべき箇所を脱力していると腰に負担がかかり、腰痛の原因になりえます。
ときには怪我をしてしまう恐れもあるので、独学は避けたほうが安全です。

クラスのタイトル、または概要などに「初心者」「優しいヨガ」というワードがあるものを選ぶと良いでしょう。

4-2.身体が硬いことを気にしない

脚を大きく開脚したり、上半身を後屈させたりするアーサナを見て、「身体が硬いからヨガができない」と考え、興味はあるのにヨガを始められない人は多いものです。
しかし、ヨガはアーサナを完璧に行うことがゴールではないので、お手本通りにアーサナができなくても気にする必要はありません。

また、関節の可動域が狭い、筋肉が硬いといった人ほど、ヨガの効果を実感しやすいので、身体の変化を楽しめるでしょう。

筆者がヴィンヤサヨガのクラスを担当していたときに、身体全体が硬く、特に肩甲骨の可動域が狭いので胸を広げられない、常に猫背という方がいました。
しかし、数カ月後には柔軟性も筋力も高まり、見違えるように良い姿勢に。
時間はかかりますが、身体が硬くてもヨガを続けることで、徐々に身体が柔らかくなり、身体も変化します。

4-3.自分に合ったヨガクラスを見つける

ヨガを楽しむには、自分に合ったクラスを見つけ参加することです。
人気のクラスであっても、参加していて楽しい、気持ち良いと感じなければ、長続きしないでしょう。

ヨガのスタイルによってクラスの内容が大きく異なりますが、ヨガクラスのタイトルは、「肩こり解消ヨガ」「リラックスヨガ」など、目的がわかりやすいものがほとんどです。

また、アーサナだけでなく呼吸法や瞑想を重視したり、「マントラ」という仏教でいうお経のようなものを唱えたりする場合があります。
これはヨガ専門のスタジオのクラスや、「シヴァナンダヨガ」「古典ヨガ」など伝統的なものによく見られます。
逆に、フィットネスクラブで開催しているヨガやホットヨガスタジオのクラスでは、アーサナをメインとするケースが多く、簡単な呼吸法は行っても、瞑想をクラスに取り入れないこともあります。

とはいっても、呼吸法や瞑想まで行うか否かは、クラスのタイトルを見てもわかりにくいので、スタジオや主催者に問い合わせるとよいでしょう。

男性にもヨガがおすすめ

日本では「ヨガは女性が行うもの」と思う人は多いかもしれません。
しかし本来、インドでは男性のみがヨガを行っており、現在でもインドのヨガ講師はほとんどが男性です。
また、欧米では日本よりも男性のヨガ人口が増えているといわれています。

ヨガに興味があるけれど、女性ばかりの場に行くのは抵抗があるという人は、男性のヨガインストラクターのクラスなら、参加しやすいでしょう。

近年は、男性も更年期障害があり、自律神経が乱れ、さまざまな不調に悩まされていることが注目されています。
更年期で生じる自律神経の乱れにも、ヨガは有効ですので、ぜひ試して見てくださいね。

【代表的な男性ヨガ実践者】

・ケン・ハラクマ
もともとは、貿易会社を経営するビジネスパーソンだが、日本のヨガ第一人者として知られており、さまざまなヨガイベントやワークショップを開催しています。

・浅野佑介
男性限定の「男ヨガ」を開催しているヨガ実践者。
参加していたクラスでは、自分以外女性しかいないことに課題を感じ、ヨガインストラクターになった際に男性のみのクラスを開催しています。

5.ヨガをしているときの注意点2つ

最後に、ヨガを行うときに注意してほしい点を2つ紹介します。
次にご紹介するのはどのスタイル、どのクラスであっても共通するものですから、念頭において実践してくださいね。
少し注意するだけで、よりヨガの効果を感じられるようになるはずです。

5-1.ヨガをするときは身体に意識を向ける

ヨガは自分自身をよく観察することが重要であるため、クラスではインストラクターがよく「身体に意識を向けましょう」と声をかけます。
身体に意識を向けるとは、自分の身体をよく観察すること。
例を挙げると、以下があります。

例)
・今、息を吸っているのか吐いているのかを認識する
・吸った息はどこに入っていくか観察する
・吐いた息はどのように出ていくかを観察する
・アーサナでは、身体のどの部分がストレッチされているのか、また緩んでいるのかを確認する
・身体に余分な力が入っていないか確認する

最初は、観察しても何も認識できないという人は多いですが、続けていると身体の状態を把握できるようになります。

身体に意識を向けるとイライラや不安が軽減する理由

身体に意識を向けると、怒りや不安といった感情が軽減する場合があります。
特に、筋肉を使う身体への負荷が高いアーサナが効果的です。
負荷の高いアーサナを行うと、身体に痛みを感じ、人によっては苦痛だと思うでしょう。
すると、意識が身体の痛みでいっぱいになり、ほかの感情を忘れてしまうという仕組みです。

とはいっても、痛みを我慢しすぎると身体を痛める原因になりますから、必要であれば、アーサナを緩める、または中断することも重要です。

4-2.アーサナでは呼吸を止めない

例外はありますが、アーサナを行うときには意識的に呼吸を行い、基本的に呼吸は止めないことが重要です。

上体を反らせたり、ねじったりするアーサナや、負荷が強いアーサナでは、呼吸が止まってしまいがちです。
うまく呼吸ができないときは、息を吐くことに集中しましょう。
息を吐けば、自然と空気が身体に入ってくるので、呼吸が止まりません。

また、アーサナでも呼吸法や瞑想でも、鼻呼吸が基本ですが、普段は口呼吸だという方は、うまく鼻で呼吸ができないことがあります。
その場合は、無理に鼻で呼吸せず、口呼吸を行うのも手です。

なお、インストラクターが「吸って、吐いて」とリードしてくれるので、どのように呼吸をすればよいかわかりますが、以下を覚えておくと、よりスムーズに呼吸とアーサナの動きを連動できるでしょう。

・息を吸うとき:手や足を上げる、起き上がるなど重力に逆らうとき
・息を吐くとき:手や足を下ろす、前屈するなど重力に従うとき

※ヨガのスタイルやアーサナによっては例外あり

まとめ:人気のヨガを日常に取り入れてより良い生活を送ろう

ヨガ人気の理由は、健康な身体や安定した精神が手に入ることです。
つまり、ヨガを暮らしに取り入れると、今よりも心も身体も健康な生活を送れるようになると言えるでしょう。

そうすれば疲労を感じることなく仕事ができ、パフォーマンスが上がりますし、ヨガによって集中力が向上すれば、ミスが防げ生産性も向上するでしょう。
また、感情をコントロールできれば、人間関係のストレスが軽減され、対人関係が改善するかもしれません。

このように、ヨガの効果は多岐に渡りますから、これだけ人気が出る理由がわかりますよね。
ウェアやマットを用意しなくてもできますから、まずはヨガをはじめてみてはいかがでしょうか。
継続して行えば、身体や心の変化に驚くでしょう。

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働く親のリアル・トークVol.2(前編)ー完璧主義を手放す勇気ー

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働く親のリアル・トークVol.2(前編)
ー完璧主義を手放す勇気ー



仕事も育児も全力でがんばりたい。
でも、すべてを完璧にこなそうとすると、息が詰まってしまう ——。
今回のBTHacks座談会は、そんな“がんばりすぎる自分”と戦ってきた、働く親たちのリアルな声をお届けします。
第2回のテーマは――「完璧主義を手放す勇気」。
日々の仕事、家庭、そして自分自身と向き合う中で、
どのように「ほどよい諦め」や「ゆるめる勇気」を持てるようになったのか。
にこちゃん編集長と、3人のゲストが本音で語り合いました。