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2019.07.15

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バンコクでブレジャー! プランの立て方のコツとオススメスポット

微笑みの国、タイは日本からの直行便も多く、海外出張だけでなく旅行先としても人気の観光地。なかでも首都・バンコクはきらびやかな王宮や寺院、林立する高層ビル群、水上マーケットなど見所がたくさんあります。アジア随一の国際都市でもあるバンコクでブレジャーを楽しんでみませんか? バンコクでブレジャーするならおすすめのスポットやプランの立て方をご紹介します。

1.新しいブレジャースポットとして期待されているバンコク

バンコクの生活ミニ情報(平均月収以外は2019年6月現在、商品価格は参考)
・通貨:1バーツ=3.49円(2019年6月23日時点)
・平均月収:1万9,748バーツ(約6万9,000円)
・物価:ミネラルウォーター 330ml/本=約10バーツ(約35円)
   :卵(12個入り)=約50バーツ(約175円)
   :タクシー初乗り=約35バーツ(約122円)
   :ガソリン1リットル=約30バーツ(約105円)
・日本との時差:2時間

参考:NUMBEO
https://www.numbeo.com/cost-of-living/compare_countries_result.jsp?country1=Thailand&country2=Japan

観光地としても名高いタイ・バンコクは東南アジアきっての国際都市。東南アジアのビジネス拠点として大小問わずたくさんの企業が世界中から集まります。
同時にバンコクは、グルメに、買い物に、少し足を伸ばしてリゾートに…と、日本人にも人気の観光地です。ブレジャー先としても注目されるバンコクの魅力を見ていきましょう。

1-1.多くの日本企業も進出! 東南アジアのビジネスの中心地

タイは、古くから日本との繋がりが強く、東南アジアでの拠点地として進出している日本企業も多い国です。ジェトロ・バンコク事務所による調査では、2017年5月時点でタイに拠点を構えている在タイ日系企業は約5,400社。過去3年で比較しても増加傾向にあります。
他の東南アジア各国と比べると、タイは国内需要の伸びも比較的成熟しつつあると言われていますが、自動車販売台数は右肩上がり。また、東南アジア各国へと飛ぶ飛行機の便数も多いことなどから、東南アジア進出への足がかりとしてバンコクを選ぶ企業が多くなっています。

参考:ジェトロ「2018年度 アジア・オセアニア進出日系企業実態調査」
https://www.jetro.go.jp/news/releases/2018/e66211ae2776ee2c.html

1-2.観光資源を生かした国際MICE誘致も盛ん

国際会議協会(ICCA)が発表したデータによれば、2018年の都市別国際会議開催件数ランキングでバンコクは全世界10位にランキングしています(東京は第13位)。アジア・オセアニア地域に絞ってみると、バンコクの国際会議開催件数は、2013年から2017年まで4位となっています。
ICCAが設けている国際会議基準は「50名以上の参加者」「少なくとも3カ国以上での会議持ち回り」「定期開催であること」などが設けられていますから、その中で世界でも10位にランクインしていることは、バンコクがビジネス拠点としても注目されていることを物語っています。

こうした国際MICE(Meeting:会議・ミーティング、Incentive:社員旅行や研修旅行、Convention:学会やサミットなどの総会、Exhibition:文化・スポーツイベント、展示会・見本市)は開催地にとって大きな経済波及効果をもたらす存在です。タイは国を挙げて国際MICEの誘致に力を入れており、TCEB(タイ国政府コンベンション&エキシビション・ビューロー)は過去10年間で約850万人のMICE観光客を受け入れ、2.5兆円もの経済効果を生み出していると公表しています。

参考:ICCA
https://www.iccaworld.org/npps/story.cfm?nppage=935584

2.ブレジャーを楽しむためのバンコクおすすめスポット


国際MICEの開催地としても人気のバンコクは、ビジネスの拠点としても便利なだけでなく、様々な観光スポットがある都市です。半日程度の空き時間でもタイを満喫できるスポットがたくさん。ここでは、バンコクのブレジャーにおすすめスポットをご紹介します。

2-1.ビギナー向けスポット2選

1)ワット・プラケオと王宮

バンコクを流れるチャオプラヤ川の東岸に位置するワット・プラケオと王宮は、バンコクで一番の観光名所です。ワット・プラケオはバンコクの三大寺院のひとつ。エメラルドの仏が祀られていることから「エメラルド寺院」とも呼ばれています。
一本のヒスイから巧みに掘り出された仏像や、本堂を囲む仏塔は豪華絢爛。タイの歴史を感じられるブレジャースポットです。
ワット・プラケオと同じ敷地内には、歴代のタイ王が暮らしてきた宮殿が立ち並んでいます。中でも有名なのが、「チャックリーマハープラサート宮殿」で、ビクトリア様式とタイ様式が融合した美しい装飾を見ることができます。2012年にはシリキット王妃テキスタイル博物館もオープンしています。
タイは国王を非常に大切にする文化。バンコクのブレジャーでタイ文化を深く知れば、タイの人たちとのコミュニケーションにも役立つかもしれません。

ワット・プラケオ

所在地:Wiang Nuea Mueang Lampang, Lampang 52000
見学料:500バーツ
拝観時間:8:30~16:30
https://www.thailandtravel.or.jp/grand-palace/

2)ワット・アルン

タイ王宮のすぐ近くあるワット・アルンは王宮のあるチャオプラヤ川東岸からボートで渡ってすぐの場所にある寺院です。作家・三島由紀夫の小説の題材となったとも言われるワット・アルンの見所は、高くそびえ立つ仏塔。朝は朝日を浴びて輝き、夕暮れ時になると空に浮かび上がる独特のシルエットが見る者を魅了します。王宮に足を運ぶなら、ぜひチャオプラヤ川をボートで渡り、ワット・アルンに行ってみましょう。チャオプラヤ川上からみるバンコクの街並みもぜひ楽しんでみたいところです。


ワット・アルン

所在地:34 Arunamarin Rd., Wat Arun, BangkokYai, Bangkok 10600
見学料:50バーツ
拝観時間:8:00〜18:00
https://www.thailandtravel.or.jp/wat-arun/

2-2.ささっと行けるスポット2選

「出張中になかなか時間が取れないけれど、少しはタイを感じたい!」という方にオススメなバンコク中心部からほど近いスポットをご紹介いたします。見学時間も小一時間あれば十分なので、ぜひスケジュールの合間を見て足を運んでみてください。

1)ワット・ポー(菩提の寺)

1788年にタイの王様ラーマ1世が建立したと言われている寺院ワット・ポー(菩提の寺)は、長さ46mの大きな寝仏で有名な寺院です。
お堂いっぱいに横たわる寝仏は、迫力満点。足の裏には美しい螺鈿細工で仏教世界が表現されています。また、ワット・ポーはタイ式マッサージの総本山としても知られ、敷地内でタイ古式マッサージも受けられます。海外出張の疲れを、歴史ある寺院で癒してみてはいかがでしょうか?

ワット・ポー
所在地:2 Sanamchai Road, Grand Palace Subdistrict, Pranakorn District, Bangkok
見学料:120バーツ
拝観時間:8:00〜17:00
https://www.thailandtravel.or.jp/wat-pho/

2)エラワン・プーム(プラ・プロム)
バンコクのダウンタウンエリアにあるホテル、グランドハイアット・エラワン・バンコクからほど近い場所にあるエラワン・プームは、バンコク随一のパワースポット。ヒンドゥー教の祠としてブラフマーが祀られています。「願いが叶う神様」としてタイの人々にも愛されているエラワン・プームは、海外出張中のビジネス成功を願って、参拝してみるのもおすすめです。

エラワン・プーム
所在地:Rachaprasong, Lumpini, Pathumwan, Bangkok 10330
拝観時間:24時間見学可能
https://www.thailandtravel.or.jp/phra-phrom-erawan-shrine/

2-3.ゆったり行くスポット2選

次にご紹介するのは、出張の合間に半日ほど時間がある方におすすめの、ゆったりバンコクを感じられるスポットです。海外出張中は、何かと緊張が続くもの。タイマッサージなどでリフレッシュするのも良いですが、せっかくならのんびりとした時間が流れるおすすめの場所に足を運んでみましょう。

1)ルンピニ公園

バンコク市民憩いの公園としても親しまれているルンピニ公園は、バンコク市内にあるにも関わらず、30種類以上の野鳥が生息する緑豊かな公園です。総面積は約57.6平方メートル。入り口には、ラーマ6世の像が建てられています。
海外出張中のランニングスポットとしてもおすすめで、朝や夕暮れ時には園内を走る人たちを多く見かけます。海外出張中も日課のランニングをする方は、ぜひルンピニ公園でタイの人たちと一緒に走り、バンコクの日常を感じてみてはいかがでしょうか。

ルンピニ公園
所在地:BTSサラデーン駅S2から徒歩約5分
https://www.thailandtravel.or.jp/lumpini-park/

2)バンコク国立博物館
タイの歴史を知りたいなら、東南アジア随一の博物館、バンコク国立博物館へ足を伸ばしてみましょう。毎週水・木曜日には日本人ボランティアによる無料の日本語ガイドもあります。
博物館では、スコータイ王朝からの歴史を貴重な考古学資料や美術品などを見ながら学べます。タイの人たちとビジネスをする方なら、ここで得たタイの歴史に関する知識がビジネストークに役立つかもしれません。

バンコク国立博物館
所在地:Na Phrathat Road, Grand Palace sub district, Phra Nakorn district, Bangkok
見学料:200バーツ
http://www.virtualmuseum.finearts.go.th/bangkoknationalmuseums/index.php/en/

2-4.穴場スポット2選

バンコクに暮らす人たちに話題のスポットは、観光地とはまた違ったリアルなバンコクライフを感じられる場所です。
「空き時間にどこに行った?」という会話をしたときも、次に紹介する場所に行ったといえば、「バンコク通」として一目置かれる存在になれるかもしれません。さらにディープなバンコクを知るおすすめスポットをご紹介しましょう。

1)アジアティーク ザ リバーフロント

2012年にオープンしたアジアティーク・ザ・リバーフロントは、ショッピングや食事、ニューハーフショー、カリプソ・キャバレーショーなどが楽しめる複合商業施設です。海外出張中の食事やナイトタイムを楽しみたい方におすすめです。気軽にバンコクを感じられるだけでなく、出張中の食事や接待にも使える場所なので、ぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

アジアティーク ザ リバーフロント
所在地:2194 Charoenkrung Rd., Wat Prayakai, Bangkoleam, Bangkok 10120
営業時間:16:00〜24:00
http://www.asiatiquethailand.com/

2)タリンチャン水上マーケット

画像はイメージです

バンコクから日帰りで行ける水上マーケット「タリンチャン水上マーケット」はバンコクの庶民たちの暮らしをのぞき見できる穴場スポットです。
バンコクの水上マーケットといえば、ダムヌン・サドゥアク水上マーケットが有名ですが、地元の人よりも観光客の方が多いため、よりディープなバンコクを体感したいならこちらがおすすめです。
運河を観光しながら回るボートツアーもあり、日中は船の上で食事を楽しみ、夕暮れ時には隣の公園で足マッサージを受けながら夕涼みするのも贅沢な過ごし方。バンコク中心部からバスで1時間弱でアクセスできます。ときにはバンコクの街の喧騒から離れて、タイに暮らす人たちのリアルな暮らしを間近で見れば、会議室では見えてこなかったタイの人たちの文化を知ることができ、ビジネスにも役立つかもしれません。1日空き時間があるなら足を運んでみてはいかがでしょうか?

タリチャン水上マーケット
所在地:324 Chakphra Rd. Talingchan
営業時間:土日 8:00〜17:00
http://www.bangkok.com/jp/attraction/taling-chan.htm

3.プランニングでの注意点


観光客も多く訪れるバンコクは、比較的安全な都市とはいえ日本と比べればスリや詐欺なども少なくありません。また、気候も日本とは大きく異なりますから、ブレジャーを楽しむ上で最低限の注意・心構えはしておきましょう。

3-1.気候

熱帯性気候のタイ・バンコクは年間の平均気温が約29度です。特に暑いのが4月。反対に一番涼しいのは12月です。季節は大きく分けて雨季(6〜10月)・乾季(11〜2月)・暑期(3〜5月)に別れています。暑期は、天候が不安定になりやすく、突然の雨(スコール)に見舞われることも。また、雨季には大雨が降り、バンコク市内で洪水になることも。雨対策はしっかりとして町歩きに繰り出しましょう。

3-2.タクシー利用時の注意点

バンコクのタクシーは、初乗り35バーツ(1km)まで、その後1kmごとに5.5バーツ(10kmまで)が相場です。とはいえ、日本のタクシーと違ってメーターが動かなくて(と運転手が主張するだけのことも)法外な料金を請求してくるタクシーも残念ながら少なくありません。特にホテル前や観光地には悪徳タクシーが多いですから、流しのタクシーなどを選ぶ時には、きちんとメーターが動いているかを確認するなどしましょう。また、東南アジアで普及しているタクシー配車アプリ「Grab」などのアプリを活用するのもおすすめです。
また、バンコクは時間帯とエリアによっては渋滞がすごいことでも知られています。朝の通勤時間帯や、雨が降っているときには想像以上にタクシー移動に時間がかかることもありますので、時間には余裕を持って行動しましょう。

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3-2.不敬罪など

タイでは王室がとても尊敬されています。王室批判をした人には王室不敬罪などもありますので、タイ王室を尊重した言動を心がけましょう。
バンコクに限らず、タイ国内を旅する際には、王室や人々の宗教に敬意を払って行動することを忘れないようにしましょう。

4.出張を機にエキサイティングなバンコクを体感しよう!


観光地としても、ビジネス拠点としても魅力溢れるバンコク。せっかくバンコクで過ごすなら、滞在を楽しみながらビジネスにも活かせる体験をしてみましょう。ホテルや会議室では見えてこなかった、新たなタイやバンコクの魅力に触れれば、新しいビジネスアイデアも生まれるかもしれません。自分の予定に合ったブレジャーをプランニングして、有意義な海外出張を楽しんでくださいね!

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