海外出張前にチェック！ 台湾・台湾桃園国際空港の使い方

アジア随一の親日国とも言われている国、台湾。その首都、台北の空の玄関口といえば台湾桃園国際空港です。台湾は、アジア進出を目指す企業から注目されている国の一つだけに、ビジネス出張で足を運ぶ方も多いことでしょう。ここでは、台湾桃園国際空港での時間をもっと快適に過ごす便利な情報をご紹介します。

台湾・台北には空港が2つある!?

台北には、台湾桃園国際空港（以下、桃園空港）と台北松山空港（以下、松山空港）の2つの空港があります。日本から就航している便の多くが桃園空港に着きますが、羽田空港からも1日8便ほど、松山空港着の便があります。
台北空港と松山空港の違いは、日本で言うところの成田空港と羽田空港のような関係です。桃園空港は国際便が多く発着するため、乗り継ぎに便利ですが、台北駅からは50kmと少し市街地から距離があります。一方、松山空港は台北駅からわずか5kmほどしか離れていないのが特徴です。

台北桃園国際空港の概要

国際線が多く乗り入れ、台北の国際空港として位置づけられている桃園空港の特徴は、フライトの多さに加えてサービスが充実している点です。充実したサービスについては後ほどご紹介するとして、まずは桃園空港の立地や乗り入れ航空会社などについて簡単に見ていきましょう。

2-1.立地と台北市内へのアクセス

桃園空港は、台北駅の南西方向へ50kmほどの場所に位置しています。台北市ではなく桃園市にあり、ターミナルは2つあります。ターミナル間はスカイトレインもしくはシャトルバス、MRT（地下鉄）を使って移動することとなりますので、利用時には注意しましょう。

桃園空港から台北市街地へは、台北メトロもしくは空港バス、タクシーなどの利用が一般的です。
2017年には桃園空港と台北市内を結ぶ桃園メトロ（桃園MRT）が開通し、台北中心部まで35分ほどでアクセスできるようになりました。しかし、メトロの終電は午後10時半過ぎと、深夜便で桃園空港に到着する場合は少々不便です。それに対し空港バスは、台湾高速鉄道が運営するシャトルバスに加え、民間の客運バスも出ているため本数が多く、24時間運行で利用しやすいのが高ポイントです。また、客運バスは主要ホテルへの直行便もあり、市内との往復に便利です。

2-2.主な乗り入れ航空会社

多くの航空会社が乗り入れている桃園空港。第1ターミナルにはチャイナエアラインやバニラエア、ピーチ航空、ジェットスター、エアアジア、大韓航空、エミレーツ航空、キャセイパシフィックなどが乗り入れています。
また、第2ターミナルにはチャイナエアライン、エバー航空、JAL、ANA、アシアナ航空、KLMオランダ航空、エールフランス、ユナイテッド航空などが就航しています。
傾向としては、LCC系の航空会社や中距離便を中心とする航空会社は第1ターミナルに、日本の航空会社を含む中・長距離便の航空会社は第2ターミナルに多く乗り入れています。

3.台湾桃園国際空港の楽しみ方

出張中なら、乗り継ぎや繁忙期の早めのチェックインに合わせて、長時間空港に滞在する方も多いことでしょう。待ち時間を楽しく過ごすため、旅客にとって外せない桃園空港の魅力は、なんと言ってもレストランやお土産ショップ・便利なサービスが充実しているところです。知っておくと何かと便利な、桃園空港での時間を有効に活用する便利な情報をチェックしておきましょう。

3-1.出張の合間にサクッと食べられるおすすめグルメスポット

桃園空港は、台湾の人気店も多く出店し、グルメスポットが充実しています。台湾料理が楽しめるお店だけでなく、日本料理や各国のグルメ、スイーツ店なども充実。せっかく空港で時間を過ごすなら、台湾ならではの、美味しいグルメを楽しんでみましょう。
例えばサクッとグルメを楽しみたいなら第2ターミナル地下2Fにあるフードコートがオススメです。2019年6月にリニューアルしたばかりで、20店舗近いレストランが並んでいます。フードコートなので、好きなお店のグルメを食べ比べられるのも嬉しいところです。
中でもおすすめなのが、台湾のローカルフードを楽しめる『8號眷村』。豚の角煮を中華風のパンで挟んだ「刈包」や麺料理などのB級グルメを堪能できます。また、台北駅にもある『小南門點心世界』が2019年のリニューアルで新たにオープン。ルーロー飯や小籠包などの台湾グルメが楽しめます。
出張の合間に台湾のローカルフードを食べる暇がなかった、という方も是非空港で台湾のローカルな雰囲気を味わってみてはいかがでしょうか。

3-2.PC作業におすすめのスポット

また、桃園空港は比較的充電スポットやコンセントが多く、フリーWi-fiも設置されているため、構内でもPC作業を済ませたい方には便利な空港です。
例えば第1ターミナルを利用する方に是非オススメしたいのが、出国審査場を抜けた先にある公共ラウンジ「Airport Experience Zone」です。充電用の電源やデスクワークに嬉しい電源付きテーブル、リラックスできる大きなベンチやさらにシャワー等が完備されています。全て無料で利用できるので、リラックスして搭乗を待ちたい方や、深夜の乗り継ぎを控えている方にはうってつけです。
また、美味しいコーヒーを飲みながらデスクワークをしたい時はスターバックスもおすすめ。第2ターミナル3階と第2ターミナル4階、第2ターミナル地下2階にあり、お土産にも喜ばれる台湾限定のスターバックスグッズも購入できます。

3-3.おすすめスポットとサービス

乗り継ぎなどで桃園空港での滞在時間が長いなら、空港からの無料バスツアーを是非活用してみましょう。当日各ターミナルで申し込むことができ、乗り継ぎ時間が7時間以上24時間以内の方を対象としているサービスです。午前と午後、それぞれ1階ずつ実施されていて、午前中は「三峡・鶯歌半日コース」が、午後は「台北市内半日コース」が楽しめます。
また、桃園空港北側にある展望カフェ『奇跡咖飛場』もおすすめ。すぐ目の前に桃園空港の滑走路が位置しているので、空港ならではのダイナミックなパノラマを楽しめます。空港敷地の外にあるカフェですが、タクシーなら十数分でアクセスできますので、飛行機好きな方は是非足を運んでみてはいかがでしょうか。

3-3.職場へのおすすめお土産が手に入る場所

桃園空港には、台湾出張のお土産を購入するスポットもたくさんあります。おすすめのお店をいくつかご紹介しましょう。
まずおすすめしたいのが、先ほどもPC作業にぴったりの場所としてご紹介した「スターバックス」です。スターバックスのご当地マグカップやタンブラーはコレクションする方もいる人気のアイテム。台北限定グッズだけでなく、台南や高雄限定のアイテムも揃っていますので、是非チェックしてみてください。
また、職場へのお土産を探しているなら、台湾の定番お菓子パイナップルケーキで有名な「サニーヒルズ(微熱山丘)」へ。桃園空港のお土産広場がある第2ターミナル2階に店舗を構えています。「サニーヒルズ」のパイナップルケーキは日本でも購入できますが、味が日本と台湾ではやや異なるので、喜ばれること間違いなしです。
女性へのお土産を探す場合は、台湾で人気の天然素材で作られたナチュラル系コスメはいかがでしょうか。中でも、ナチュラルソープで有名な「ユアンソープ（阿原肥皂）」は、地元台湾の女性たちから広く愛される人気のブランドです。第1ターミナル出発ロビー3階の直営店や、免税エリア内のドラッグストアで購入できます。

3-4.知っておくと便利なスポット

桃園空港には、24時間使えるシャワールームや充電スポットなども充実しています。
シャワールームは第1ターミナルの1階、2階、4階、そして第2ターミナルの4階にあります。リンスインシャンプーやドライヤーなども完備されていて、無料で利用できます。24時間使えますので、乗り継ぎ前などにも是非活用してみましょう。ただし、タオルは用意されていませんので、利用時には注意が必要です。
また、桃園空港内は充電スポットがたくさんあり、パソコンやスマホの充電には困りません。LCC航空会社の中には、機内で充電できないこともありますので、搭乗前に充電しておくといいでしょう。

まとめ：乗り継ぎ時間も満喫できる桃園空港

世界各国の空港を調査する団体の一つ「国際空港審議会」は、国際空港評価「ASQ（Airport Service Quality）」を毎年発表しています。その中で台湾桃園空港は、2018年度世界第3位にランクイン。各種サービスが充実している空港として世界にその名を広めました。その居心地の良さを出張中に有効活用しない手はありません。魅力のたっぷり詰まった桃園空港で、快適な台湾出張をお過ごしください。

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