台湾をブレジャーで満喫！「買い物」「グルメ」「散策」おすすめスポット

基幹産業としてIT（情報技術）製品の生産と、官民一体で力を入れている現代アートが世界中から注目を集めている台湾。新しいムーヴメントだけではなく、古くからの文化や街並みにも出会え、いつ訪れても新鮮なアイランドとして人気です。ここでは、海外出張先としてメジャーな台北市、台中市、台南市をピックアップし、「買い物」「グルメ」「散策・体験」の3つのテーマでおすすめブレジャースポットをご紹介します。

1．台湾がブレジャースポットとして注目されている理由

台湾観光協会によると、2018年の日本から台湾への訪台日本人は約197万人で過去最高（対前年比3.7％増）となりました。

台湾最大の産業は、パソコンやスマートフォンなどの電子機器を担うIT産業で、大きな世界市場シェアが注目されてきた実績があるほど。成長の要因の一つとして、積極的な対中投資があります。

また、台湾政府は現代芸術の育成に力を入れています。国際インダストリアルデザイン団体協議会が運営する世界的な展示会「ワールド・デザイン・キャピタル Taipei 2016(WDC Taipei 2016)」が台北で開催されていたこともあり、このときは官民をあげての一大イベントになりました。

IT産業はもちろん、現代アートでも世界の注目を集める台湾。最新と古さを兼ね備えた街を巡っていると、今までにない感性と出会え、ブレジャー先としてマッチするでしょう。

2.台北市について

台湾の政治、経済、文化の中心である台北市。サービス業や製造業、農林畜水産業といった産業が主ですが、情報通信ソフトウェアやハードウェア、バイオテクノロジー、流通サービス業、金融サービスなどでも目覚ましい発展を遂げています。
気候に関しては、年間平均気温は約23度と快適。交通はMRT(都市鉄道)、タクシー、バスから様々な場所へアクセスしやすいのが魅力です。

2-1 最新ITアイテムが集結する八徳路電気街

道路横に多彩なパソコンショップや電気店が立ち並ぶ八徳路電気街は、MRT忠孝新生駅から徒歩すぐ。パソコン周辺機器や部品のほかに女性好みのかわいいスマホケースなども並び、お土産探しにも最適のスポットです。

八徳路電気街にあるIT商業ビル「光華商場新館」は、パソコンが安く買えると台北っ子に人気。パソコン関連の様々な商品がほぼ揃うだけでなく、最新のパソコン事情なども教えてくれます。

さらにこの一帯で注目を集めているのは、2015年5月、光華商場新館の隣に登場した12階建てのデジタル系ショッピングモール「三創生活園区」。
イベントスペースや、モバイル製品、世界レベルのパソコンメーカーの直営店などが集結。IT系アイテムならだいたいのものが見つかり、モバイルアクセサリー類や雑貨も充実しています。

フードコートから映画館、キッズ向けフロアまであり、仕事向けに目新しいガジェットを探しつつ、ファミリーでも一日中楽しめそうです。最新のデジタル機器の見聞を楽しみながら、子供とのコミュニケーションを深めるのも良いでしょう。

2-2 士林夜市でB級グメル三昧

士林夜市は、100年以上前から地元の人たちの台所として賑わってきた、台湾最大規模を誇るナイトマーケット。大東路、大南路、文林路、基河路など広い範囲に渡って、飲食の屋台のほか、ファッションアイテムやアクセサリーなどの店舗がひしめき合い、連日深夜まで賑わいます。

おすすめは、士林市場のメイン建物地下1階にある「美食區」というグルメ街。麺類や餃子、焼売、饅頭などの包子（パオズ）から、肉料理、魯肉飯などの丼料理、スイーツまで台湾小吃（Ｂ級グルメ）屋台が約50軒集まります。

地下なので、雨天でも気にせず多彩な食べ物が楽しめます。すごい活気を見せるグルメ街の刺激からビジネスの新しいヒントのひらめきや、やる気への導きにもなるかもしれません。

2-3 どこを切り取っても絵になる九份

古き良き台湾の姿が息づく九份。メイン通りに当たるアーケード商店街・基山街は、常に観光客で賑わいます。現地ならではのB級グルメが味わえ、土産店なども軒を連ねます。

細い石階段の路地には、赤い提灯と階段道の両サイドにあるレトロな建物が独特の雰囲気を醸し出します。茶藝館に立ち寄り、おいしいお茶と茶菓子を楽しみながら、眼下に広がる真っ青な基隆湾を眺めるのも素敵です。ノスタルジックな街並みをカメラに収めていると、欲しかったアイデアがふと降りてくるかもしれません。

目的地への行き方がわからないときなどは、日本語対応のある九份トラベルサービスセンターを利用すると便利です。

3.台中市について

人口が高雄市を超え、台北（台北市・新北市）に次ぐ台湾第2の都市となった台中市。人口だけではなく、精密機械や工作機械などの製造業やサービス産業でも台湾第2の都市と言われています。

また、アートが身近に感じられるオペラハウスや大人気のスイーツ店など、最旬スポットも点在しています。

3-1 高い感性が集まる台中国家歌劇院

2016年に登場したオペラハウス台中国家歌劇院（台中メトロポリタンオペラハウス）は、アートを体感したいときなどにぜひ足を運びたいブレジャースポット。「美しい音の洞窟」をコンセプトに、曲線を描いた壁や穴、チューブ状のデザインが特徴的です。

オペラハウス内には専門劇場が3つ用意され、屋上には開放感溢れる空中庭園の野外劇場も設置。最新技術を取り入れられた様々なプログラムに対応可能の施設になっています。

講演などのイベントにも対応できる多機能型スペース「コーナーサロン」や、人気クリエイタープロデュースするオシャレなショップやカフェ、レストランも併設。五感に訴えかけるアイデアが盛りだくさんです。価値観を広げられるブレジャースポットの1つとして訪問するはいかがでしょうか。

3-2 スイーツと建物が魅力の宮原眼科

台湾鉄道の台中駅から徒歩約5分の場所にある「宮原眼科」は、台中を代表するスイーツショップと言っても過言ではなく、常に観光客が絶えません。

定番のチーズケーキやパイナプルケーキ、チョコレート、行列ができるアイスクリーム、人気のタピオカミルクティーなどなど、スイーツ好きには見逃せない個性的で美味しい商品ばかりが揃います。

普段なかなか家族揃って行くことのないスイーツ店も、ブレジャーの機会に訪れることで思い出作りにもなることでしょう。

3-3 映える黄金大仏に繁栄と平和を祈願する宝覚寺

1927年に創建された宝覚寺（寶覺禪寺）の境内にあり「台中大仏」の異名を持つ金色の彌勒大仏像（七福神の布袋さん）は、約30mというオフィスビル7～8階ほどの高さがあり、とても目を引く存在です。

彌勒大仏像は、寶覺禅寺の住職、林錦東師が、金銭欲によるトラブルや相続での争いごとがなくなることを祈願し、約15年の歳月をかけて1979年に完成。なでると金運や開運のご利益があるとも。大仏の内部は民族博物館になっていて、ヘソから外を見ることができます。

黄金色に輝き笑みをたたえる彌勒大仏像を見ているだけで、沢山のパワーをもらえそうです。

4.台南市について

台南市は、台北市、台中市、高雄市に続く台湾第4の都市。200年以上台湾の中心地として栄えた古都でもあり、町中に台湾の歴史を物語る史跡や文化財が、数多く見られます。台南が発祥の小吃を、料理店や屋台で味わうのも楽しみのひとつです。

またバイオテクノロジー、グリーンエネルギー、流行ファッションの3大新興産業を市政府が総力を挙げて推進しているので、ビジネス拠点としても魅力ある街です。

4-1.関子嶺温泉で日頃の疲れを癒し肌もツルツルに

関子嶺温泉は、台南市白河区関子嶺にあり、北投温泉、陽明山温泉、南部の四重渓温泉とともに台湾四大温泉の一つ。1895年、駐屯していた2人の日本人兵士が発見。1902年になって最初の温泉旅館「吉田屋」の営業が始まり、現在は「静楽館」として引き継いでいます。

泥の粉を溶かしたようにも見える温泉で、天然の泥パックを体中に塗っている感覚にもなれそうです。入浴後には肌がツルツルになると好評。出張後、ここでゆっくりと疲れを癒やすのもいいでしょう。

4-2 食べ歩きパラダイス國華街へ

國華街は台南の市街地中心部の西側を南北に渡る道で、みどころは「水仙宮市場」と「永楽市場」という連結した2つの伝統市場です。

「水仙宮市場」では肉や野菜、鮮魚、惣菜などを中心に軒を連ねます。「永楽市場」では、常設屋台と小吃店がビッシリと並びます。古くから店を構える人気小吃店も多く、朝8:00頃から昼過ぎまでが人出のピークが続きます。

いつもと違うローカルな雰囲気を楽しみながら食べ歩きしていると、思わぬ発見があるかもしれません。朝食としても朝のエネルギーになることでしょう。

4-3フォトグラフィックな街並みの神農老街

台湾の京都とも例えられる台南市。数ある「老街（古い通り）」の中でも「神農老街」は、古き良き台湾を感じることができるおすすめです。200年以上前に建てられた家屋が残り、独特の情緒ある街並みが広がります。

レトロな古民家をリノベートしたギャラリーやショップ、カフェなどが多く立ち並んでいて、昼頃からのんびりとオープンする店が多いです。

夜も魅力的で、道に電気が点灯し、石畳の通りを幻想的に照らします。赤いランタンと黄色い街灯が互いに照らし合って陰影をつくる不思議な雰囲気は必見です。フォトジェニックな街並みの中でゆっくりと自分の人生や仕事を振り返ると、新しい視点が広がるかもしれません。

5.台湾ブレジャーの注意点

日本語の使い方
第二次世界大戦終結まで51年間、日本の統治下にあったため、台湾では日本語を話す年配の人が多いです。周囲の人に通じないだろうと思って、乱暴な言葉や失礼な発言には気を付けましょう。これまでの歴史的背景も踏まえる上で、台湾の人々に接するよう心掛けたいものです。

トイレ事情
日本と同じ形状の水洗トイレが普及していますが、ホテルやデパートのトイレ以外ではトイレットペーパーを流さず、便器脇のポリバケツに捨てるタイプが多いです。トイレ内の表記を見て対応しましょう。

喫煙事情
室内や公共の場では殆どが全面禁煙で、ルールを破ると最高で1万台湾ドルの罰金が科されます。電子タバコは台湾入国禁止物品に該当していて、持ち込むと最高で1万台湾ドルの罰金が発生します。

両替
両替は、銀行や大手ホテル、デパートなどの両替所で可能です。台湾桃園国際空港など空港には銀行の出張所もあり、発着日に合わせて営業しています。

銀行＞DFS＞デパート＞ホテルの順でレートが良いとされています。また両替にはパスポートの提示が必要です。

6.観光地を巡ってブレジャーを楽しもう

ブレジャーの過ごし方で迷っている人は、まずはトラベルセンターや宿泊ホテルがおすすめするスポットを巡ってみるのはどうでしょうか。台湾はMRT（都市鉄道）やタクシー、バスが発達しているので、上手に使いこなせれば移動もラクです。
ブレジャーで出会う景色や習慣が刺激になり、今後のビジネスやライフスタイルに新しい風をもたらすことでしょう。

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