イタリア・ローマでブレジャー! プランの立て方のコツとおすすめスポット

イタリア・ローマでブレジャー! プランの立て方のコツとおすすめスポット

食や芸術、ファッションなど魅力溢れるイタリアの中でも、首都ローマは数千年の歴史と文化、最新の流行を感じられる街です。イタリアへ出張するチャンスがあるならば、ローマでブレジャーを楽しむ価値は大いにあります。今回は、イタリア・ローマでブレジャーを楽しむためのプランの立て方や、おすすめスポットについてご紹介します。

1.ブレジャースポットとして潜在ニーズの高いローマ

【ローマの生活ミニ情報】※給与以外2019年7月現在、商品価格は参考
・通貨:ユーロ(1ユーロ=約122円)
・一般事務職の平均年収:約30,642ユーロ(2018年時点。約374万円)
・物価:ミネラルウォーターペットボトル500ML1本=0.3ユーロ(約37円)
    エスプレッソコーヒー1杯=1ユーロ(約122円)
    トマトソースパスタ1皿=9ユーロ(約1,098円)
    地下鉄/バス(初乗り)=1.5ユーロ(約183円)
    タクシー(初乗り)=3ユーロ(約366円)
・日本との時差:夏=7時間、冬=8時間

参考:イタリア労働者組合同盟「イタリア経済動向 2018年次レポート(JobPricing社)」
https://www.cisl.it/attachments/article/9815/JP-Salary-Outlook-2018.pdf

世界有数の観光地として知られるローマ。ローマ市内には数え切れないほどの見どころがあります。シーズンを問わず世界中から観光客が集まっているこの街の魅力は、観光地としての魅力だけではありません。
ビジネスパーソンにとっても、ローマは世界のトレンドや歴史などに触れられ、多くの学びを得られる街でもあります。まずは、ブレジャー先としてのローマの魅力をみていきましょう。

1-1.経済都市としてのローマ

イタリアの経済の中心地と言えばミラノですが、ローマもそれに負けてはいません。近年、ミラノでは物価や土地価格が暴騰しています。そのため、本社をミラノからローマに移転する企業が少なくありません。また、もともとイタリア国内の巨大企業はローマに本社を置いていることが多いため、海外からも多くの企業がローマに進出しています。

1-2.モードと伝統が混じり合う街

イタリアの首都として定められるよりも遥か昔から、世界の中心地として認識されていたローマ。古くから人・モノ・お金が集まる巨大都市としての機能を果たしてきました。今でもその存在感は健在で、歴史と伝統のみならず、最新のモードやムーブメントを堪能できる場所として、世界中から多くの人が訪れています。
そんなローマの街を象徴するのが、ローマで誕生した「FENDI」「BULGARI」「VALENTINO」などの高級メゾンです。
近年、特に勢いがあるブランドとして挙げられるのが、皮革・毛皮のコレクションで有名な「FENDI」です。「FENDI」はクラシックなローマ中心地から、モダン建築が集中するローマ・エウル地区「ローマ文明宮」へ本社を移転。ローマ市内の美術館とのコラボレーションやトレヴィの泉でのファッションショーなど、新旧織り交ぜたムーブメントを起こす企業として注目されています。その勢いはもちろんコレクションにも表現されており、伝統的なデザイン・技術に加え、最新のモードを融合させる技法は、新しいローマのスタイルを体現しているといえるでしょう。
参考:FENDI社ホームページ
https://www.fendi.com/jp

2.ローマでブレジャーを楽しむためのおすすめスポット


直行便でも、東京〜ローマ間の飛行時間は約13時間とそれなりにフライト時間の長いローマ。時差の関係で、昼過ぎに出発する直行便に乗れば、ローマに着くのは同日中のディナータイムより少し前となります。夕食をとってすぐ眠るという、身体のリズムに合わせて行動できるため、次の日以降は比較的楽に動けるでしょう。

とはいえ「遅延ばかり……」と悪名高いイタリアの電車に代表されるように、イタリアでの時間が読めないリスクは想像以上です。せっかく計画していたのに、ブレジャーの時間がなくなってしまった……という失敗は避けたいところ。時間の調整に追われないようなプランニングでブレジャーを楽しめるよう、ビギナー向けから、短時間で巡れるスポット、時間がある人におすすめのスポット、穴場スポットをそれぞれご紹介します。

2-1:ビギナー向けスポット

1)サン・ピエトロ広場

世界最大の教会建築である「ヴァティカン大聖堂」に面した「サン・ピエトロ広場」は、美しい広場としてその名を知られています。バロック美術の巨匠・ベルニーニが設計した広場は、バロック美術の粋を現代に伝えています。地下鉄A線オッタヴィアーノ駅より徒歩10分ほどで行ける好立地。夜間も開放されていますので、隙間時間にもささっと足を運べます。広場の周りにある回廊は、まるで訪れる人を包み込むような雰囲気です。ほっと心和らぐスポットなので、ビジネスで張り詰めた気持ちを開放し、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

サン・ピエトロ広場
http://www.vatican.va/various/basiliche/san_pietro/index_it.htm
所在地:Piazza San Pietro, Citta del Vaticano
営業時間:随時(宗教行事が予定されている場合は入場制限あり)

2)コロッセオ

「コロッセオが亡びるとき、ローマは滅び、そのとき世界も滅びる」と讃えられたその姿は、まさにローマのシンボル。その美しい姿を一目見ようと、多くの旅行者が訪れています。
地下鉄B線コロッセオ駅から徒歩1分という好立地のため、気軽に足を運べます。周辺は歴史保護地区に指定され、古い街並みと新しいお洒落なスポットが混在しているため、地元の人々も散策を楽しんでいます。
自分のこれからのビジネスを模索している方は「コロッセオ」や周辺をのんびり散策してみれば、思わぬビジネスのヒントを得られるかもしれません。

コロッセオ
https://www.coopculture.it/en/colosseo-e-shop.cfm
所在地:Piazza del Colosseo, Roma
営業時間:季節により異なる。1/1、5/1、クリスマスは休業
・8:30〜16:30(1/2〜2/15)
・8:30〜17:00(2/16〜3/15)
・8:30〜17:30(3/16〜3月の最終土曜日)
・8:30〜19:15(3月の最終日曜〜8/31)
・8:30〜19:00(9/1〜9/30)
・8:30〜18:30(10/1〜10月の最終土曜)
・8:30〜16:30(10月の最終日曜〜12/31)
チケット売り場終了時刻は閉場時刻の1時間前まで。
料金:18歳以上/12ユーロ(2019年7月時点で約1464円。
        公式HPでの購入は+2ユーロ)
   18歳以下/無料

2-2:ささっと行けるスポット

1)バルベリーニ宮(国立古典絵画館)

マデルノに始まりボッロミーニ、ベルニーニというバロック期の大建築家3人の手で造られた「バルベリーニ宮(国立古典絵画館)」は、地下鉄A線バルベリーニ駅から徒歩約10分のローマ中心部に位置しています。スペイン階段周辺の喧騒とはうらはらに、閑静で落ち着いた場所です。カラヴァッジオ、ラファエッロを始めとする国宝級の古典絵画もさることながら、大広間の見事な天井画も必見。ソファに寝そべって見学するユニークなスタイルなので、出張中にのんびり過ごしたくなったときにピッタリです。リラックスしながら芸術鑑賞を楽しめば、身も心もリフレッシュできることでしょう。

バルベリーニ宮殿
https://www.barberinicorsini.org所在地:Via delle Quattro Fontane, 13, Roma
営業時間:8:30〜19:00 毎週月曜、クリスマス、1/1は休館
チケット売り場終了時刻は閉場時刻の1時間前まで。
料金:18歳〜/12ユーロ(2019年7月時点で約1464円)
   18歳未満入場無料

2)モンティ地区

地下鉄B線カヴール駅を降りてすぐ、コロッセオからほど近い場所にあるのがモンティ地区です。古代ローマ時代から続く歴史を感じさせる一帯は、ローマでも有数のおしゃれスポットとして人気があります。
かつては、楽器や革の工房など職人の街として栄えていましたが、今は若いアーティスト達が集まり、新しいローマのトレンドを発信するスポットとなっています。セレクトショップ、モダンアートのギャラリーなどが、18世紀に建てられた古い街並みと絶妙にマッチ。独特で斬新な雰囲気を楽しめます。
新しいビジネスアイデアの種を探している方こそ、この街の散策がおすすめです。街の空気が、仕事で疲れた心や、煮詰まった頭に程よいインスピレーションを与えてくれることでしょう。

モンティ地区
所在地:Piazza della Madonna dei Monti, Roma

2-3:ゆったり行くスポット

1)マッシモ宮(ローマ国立博物館)
ローマテルミニ駅に面したチンクェチェント広場に位置する「マッシモ宮(ローマ国立博物館)」は、市内に4つあるローマ国立博物館のうちの1つです。ローマ市内の遺跡から発掘された貴重な遺物を収蔵しています。
ローマ帝国の興亡とその発展を今に伝える収蔵品の中でもひときわ目を引くのが、「リヴィア家のフレスコ画」です。ローマ帝国初代皇帝・アウグストゥスの妃リヴィアの別荘跡から出土した「リヴィア家のフレスコ画」は、館内の数多くのコレクションの中でも屈指の美しさで、見るものを引き込みます。
ローマ帝国の長い繁栄の歴史を今に伝える「マッシモ宮(ローマ国立博物館)」は、時代を越えて発展するビジネスに必要なものを教えてくれることでしょう。

マッシモ宮(ローマ国立博物館)
http://www.museonazionaleromano.beniculturali.it/it/170/palazzo-massimo
所在地:Largo di Villa Peretti, Roma
営業時間:9:00〜19:45(最終入場時刻は休館1時間前まで)
毎週月曜、クリスマス、1月1日は休館
料金:18歳以上/10ユーロ(2019年7月時点で約1220円)
満18歳以下は無料

2)カピトリーノ美術館

世界最古の美術館としてその名を馳せる「カピトリーノ美術館」は、ヴェネツィア広場を臨む小高い丘の上にあります。有名な収蔵品としてカラヴァッジオやティツィアーノなどの古典絵画がありますが、中でもローマ帝国時代の彫刻コレクションは国宝級の傑作が揃っています。
館内は広く開放的な造りになっているので、子供連れでも安心して鑑賞できるのが高ポイント。小さな子供も楽しみながら見学できる工夫がされており、家族でブレジャーを楽しみたいビジネスパーソンの方にもぴったりなスポットです。

カピトリーノ美術館
http://www.museicapitolini.org
所在地:Piazza del Campidoglio 1, Roma
営業時間:9:00〜19:30(12/24,12/31のみ9:30〜14:00)1/1、5/1、12/25は休館
チケット売り場終了時刻は終了時刻の1時間前まで
料金:特別展の内容により変動
満25歳以上/15ユーロ〜(2019年7月時点で約1830円)
満6歳以上25歳まで/13ユーロ〜(2019年7月時点で約1586円)
6歳未満の幼児は入場無料

2-4:穴場スポット

1)繊維博物館

ローマテルミニ駅から電車で2時間ほどの場所にあるプラートは、古くからヨーロッパ屈指の繊維・織物の産地として栄えてきました。
プラート市内にある古い繊維工場を改装して作られた「繊維博物館」は、中世の繊維・織物コレクションや各時代の衣装コレクション、織機の実物などが展示されています。今もなお盛んなイタリアの繊維工業の歴史を学べる貴重なスポットです。
見ごたえのあるコレクションの数々は、アパレルやファッション関係のビジネスに携わる方にこそ見ていただきたいものばかり。1枚の服、1枚の生地から、歴史や文化を知ることが、新しいモノを作り出す原動力になることを気づかせてくれるでしょう。

繊維博物館
所在地:Via Puccetti 3, Prato
営業時間:火曜〜木曜10:00〜15:00、金曜〜土曜10:00〜19:00、日曜15:00〜19:00
(最終入場時刻は休館30分前まで)
毎週月曜、8/15、12/25は休館
料金:満7歳以上〜65歳/7ユーロ(2019年7月時点で約854円)
満7歳以上〜25歳までの学生及び66歳以上/5ユーロ(2019年7月時点で約610円)
6歳以下は無料

2) FICO EATALY WORLD

「FICO EATALY WORLD」は、イタリア料理の文化を学べる食の総合テーマパークです。2017年に新しくオープンしたばかりですが、大人から子供まで楽しめるスポットとして注目されています。
広大な園内には、レストランやB級グルメブース、販売店が並びます。また、農地や酪農・畜産ブースまであり、食材が産地から消費者のもとに届くまでの流れを楽しく学べます。食品・外食業界に携わる方や、子連れブレジャーで食育もしたいと考えるビジネスパーソンの方なら、満喫できるスポットでしょう。
ローマテルミニ駅から電車・バスで2時間半ほどのボローニャ郊外にあるため、時間には余裕を持ってスケジューリングしておきましょう。

FICO EATALY WORLD
所在地:Via Paolo Canali 8, Bologna
営業時間:日曜〜金曜10:00〜23:00、土曜10:00〜0:00 年中無休
料金:入場無料

3.プランニングの注意点


日本とは文化も言葉も違うイタリア。イタリア・ローマでのブレジャーへ出かける前に、頭に入れておきたいポイントをご紹介します。

3-1.スリに気をつける

警察による取り締まりの増加が功を奏し、昔に比べるとローマの治安はかなり良くなりました。とはいえスリ被害は後を絶たず、観光客だけでなく地元ローマっ子すらも被害に遭うケースは珍しくありません。
特に注意したいのはやはり、観光スポットやバス・地下鉄など人混みの中です。内ポケットを含む衣類のポケットに財布や貴重品を入れない、ファスナーで閉じられるバッグを必ず使う等、しっかり対策しておきましょう。

3-2.喫煙マナーを守る

禁煙化指向がグローバルに広がり、日本だけでなく世界各国で喫煙への規制が年々厳しくなっています。愛煙家が多いイタリアでも、2005年から公共の場及び全飲食店内での禁煙を定める法律が施行されました。違反者には罰金を払う義務があるため、現地での喫煙マナーを守ってタバコを楽しむ必要があります。

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3-3.ルール・特徴を知って交通手段を上手に使い分けよう

1)電車
日本で言うJRに相当するのが「trenitalia(トレニタリア)」です。ローマの玄関口・フィウミチーノ空港とテルミニ駅を結ぶレオナルドエクスプレスの利用時をはじめ、電車に乗るときは改札がありません。その代わり「timbra(ティンブラ)」と言う、乗車を示す切符の打刻が必要です。黄色もしくはイタリア国旗のような3色の打刻機がホームや駅構内に必ずあるので、購入した切符の打刻を忘れずにしておきましょう。打刻がないとタダ乗り扱いになり、電車内での検札時に罰金が科せられてしまいます。

2)地下鉄、バス
地下鉄とバスは、どちらもローマ交通局(ATAC)によって運営されているので、共通切符を使えます。地下鉄は切符を挿入する改札口を通るので、自分で乗車時間を打刻する必要はありません。しかしバスは車内に打刻機があるので、必ず通しておきましょう。バスでも不定期に検札が行われており、無打刻の場合は無賃乗車となって罰金を支払う必要があるので注意してください。

3)タクシー
「ぼったくりが多い」と悪名高かったローマのタクシーですが、最近では取り締まりが厳しくなった効果もあり、利用しやすくなっています。
従来通りタクシー乗り場から乗るか、ホテルのレセプションに呼び出してもらって利用するのが一番確実ですが、近年は「mytaxi」「uber」などのタクシー配車アプリからもタクシーを手配できるようになりました。流しのタクシーがいないわけではありませんが、悪徳タクシーと出会う確率が高いので、イタリア語に自信がない場合はやめておきましょう。
乗ったときはメーターが動いているかをチェックしておけば、ぼったくられることはありません。支払いは原則現金のみですが、アプリで呼び出したタクシーはアプリ上でも支払いが可能なことがあります。念のため、利用する前にドライバーに確認しておくと安心です。

4)レンタカー
多くの旅行客が行き来するローマの観光エリア(地下鉄A線Cipro〜SanGiovanni間、地下鉄B線Tiburtina〜Basillica San Paolo間が目安)は、一方通行や駐車禁止ゾーンが非常に多いので、レンタカーより公共交通機関を利用する方が時間も費用も節約できます。ヴィッラ・デステやオスティアなどの、ローマ郊外にある見どころへ行きたい場合に絞って、レンタカーを利用すると良いでしょう。ほとんどのレンタカーショップで用意されているのはMT車のみです。AT限定の国際免許しか持っていない場合、AT車を確実に借りられる場所は空港近くのレンタカーショップとなるので注意しましょう。

ローマでブレジャーに出かけよう!

「永遠の都」と称えられ、紀元前から始まったその歴史を現代に伝える都市、ローマ。積み重ねられた歴史だけでなく、最新のモードも楽しめるインタラクティブな魅力にあふれています。イタリア・ローマへ出張する機会には、ぜひブレジャーに出かけてみましょう。自分の見聞を広げるチャンスを逃さないことが、ひいてはビジネスにも良い影響を与えてくれるはずです。

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