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2019.09.06

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ベトナムでブレジャープラン! 文化と歴史を感じる観光スポット紹介

ベトナム出張で自由な時間ができたとき、その時間をどう過ごすか迷ってしまう人もいるのではないでしょうか? ベトナムは独特な文化と歴史でとても魅力的な国。もし時間があるのなら、ぜひベトナムの名所を巡ってみてください。観光して楽しめるだけでなく、取引先とのいい話題作りになるはずです。この記事では、ベトナム出張でぜひ立ち寄りたい、文化と歴史を感じられるおすすめ観光スポットをご紹介します。

1.投資先として期待されるベトナム


ベトナムは世界有数の観光地としてだけでなく、産業の発展がめざましくビジネスの拠点としても注目を集める国です。事実、日本貿易振興機構(ジェトロ)の発表によると、2018年の日本からベトナムへの直接投資認可件数は過去最多を記録しました。

また、同調査において、ベトナムに拠点をおく日系企業に2018年の営業利益見通しを聞いたところ、65.3%もの企業が「黒字」と回答。「赤字」が22.0%、「均衡」は12.7%で、日系企業の多くが「よき投資先」としてベトナムに期待していることが伺えます。

参考:日本貿易振興機構
https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2019/0501/de5e7bae5ed8942b.html

≪ベトナムの生活ミニ情報≫(平均月収以外は2019年8月現在、商品価格は参考)
・通貨:1VND=0.00459238円(2019年8月22日時点)
・平均月収:6,500,000VND(約30,000円)
・物価:ミネラルウォーター 500ml/本=約5,000VND(約23円)
   :アイスコーヒー 1杯=約29,000VND(約133円)
   :ローカル料理 1食=約30,000~50,000VND(約138〜230円)
   :タクシー初乗り=約11,000VND(約50円)
   :バス 1回券(区間乗り放題)=約5,000VND(約23円)
・日本との時差:2時間

参考:TransferWise
https://transferwise.com/jp/currency-converter/

参考:JELLYFISH AGENT
https://jellyfishhr.jp/vietnam-blog/24411

参考:国際労働財団
https://www.jilaf.or.jp/country/asia_information/AsiaInfos/view/28

2.ベトナムのおすすめ観光スポット

JTB総合研究所の集計(2019年8月時点)によると、2019年6月の日本人出国者数は1,521,000人(約152万人)。そのうち、2019年5月の国・地域別日本人出国者数においてベトナムへの出国者数は86,123人でした。

参考:JTB総合研究所
https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/outbound/

観光地としてだけでなく、ビジネスの拠点としても注目を集めるベトナム。
それでは、出張の合間におすすめしたい、ベトナムの文化と歴史を感じられる観光スポットをご紹介しましょう。

2-1.ハノイで訪れたい定番観光スポット3選

ハノイは交通網がとても発達していて、ちょっとした時間でも街を散策しやすいのが魅力。仕事の合間のリフレッシュに、取引先との話題づくりにぜひ出歩いてみてください。

2-1-1.ハノイ旧市街
古くはベトナム王室への献上品を製作する職人たちが、業種ごとに集まって生活していた地区です。各通りの名前は業種になぞらえて付けられており、36の通りがあったことから「ハノイ36通り」とも呼ばれています。

現在ではお土産屋やカフェ、飲食店などが集まる人気のスポットに。同僚へのお土産にアジア雑貨を探したり、仕事に行き詰まったらおしゃれなカフェでまったり過ごして頭をスッキリさせるのもよいでしょう。

ハノイ旧市街
所在地:36 Pho Co, Ha Noi
見学料金:無料
営業時間:店舗によって異なる
ワンポイント:お土産を買うとき、2割引くらいまでは意外と値切れます。

2-1-2.ホアンキエム湖
ベトナム王家(15世紀ごろの後黎朝)の初代皇帝が、中国(当時の明)との戦いで勝利したのち、宝剣を湖の小島に還したことから名付けられたとされるホアンキエム湖。ベトナム語でホアンは「還す」、キエムは「剣」という意味があります。

その小島には「亀の塔」が建てられ、今ではハノイ市街の名所のひとつに。湖のほとりは市民や観光客の憩いの場となっています。仕事の合間のランチついでに、バインミー(ベトナムのサンドイッチ)でも買ってのんびり過ごしてはいかがでしょう。

ホアンキエム湖
所在地:Dinh Tien Hoang, Quan Hoan Kiem, Ha Noi
見学料金:20,000VND(湖の小島にある祠の拝観料)
営業時間:7:00~18:00(土日は7:00~21:00)
ワンポイント:民族衣装「アオザイ」を身につけた女性に出会いやすいスポットです。

参考:DTAC観光情報局
http://www.dtac.jp/asia/vietnam/entry_1.php

2-1-3.ハロン湾
自由な時間が1日あるなら、ユネスコ世界自然遺産にも登録されているハロン湾がおすすめ。43,400ヘクタールにおよぶ広大なエリアには、石灰岩で形成された大小1,600もの島々が立ち並び、まるで水墨画の世界に入ったかのような神秘的な風景に魅了されます。

ハノイ市街から車で約4時間と交通の便はあまりよくありませんが、市内からはバスツアーも出ているので大丈夫。カヌーで雄大な自然を眺めたり、鍾乳洞のなかを探検したりと刺激を受けられるスポットなので、思わぬアイディアが浮かぶかもしれませんよ。

ハロン湾
所在地:166 Le Thanh Tong, Bach Dang , Ha Long, Quang Ninh
ワンポイント:鍾乳洞のなかは滑りやすいので、歩きやすい靴がおすすめです。
公式サイト:http://www.halongbay.com.vn

2-2.ホーチミンの話題作りになる観光スポット3選


ホーチミンにはベトナム戦争に関するスポットが数多くあります。ベトナムの歴史を理解する上でも、ベトナム戦争は欠かせない出来事なので、ぜひ立ち寄ってみてください。

2-2-1.統一会堂
統一会堂はベトナム戦争当時に、南ベトナム政府の大統領府が設置されていた施設です。北ベトナム軍の戦車がフェンスを破って突入した映像が全世界に配信されたこともあり、今ではベトナム戦争の終結を象徴する建造物として保存されています。

施設は一般にも解放されており、贅を尽くした豪華な会議場や応接室も見学できます。ベトナム戦争が終結したのは1973年1月27日。いまだベトナムの人々の心に深くのこる出来事だけに、ベトナム人と仕事をするなら理解しておく意味はあるでしょう。

統一会堂
所在地:135 Nam Ky Khoi Nghia St. Quan1, Ho Chi Minh
見学料金:40,000VND
営業時間:7:30~11:00、13:30~16:00
ワンポイント:すべての部屋、展示物を見てまわるには1時間近くかかります。
公式サイト:https://www.dinhdoclap.gov.vn/en/

2-2-2.戦争証拠博物館
年間40万人もの観光客が訪れる、ベトナムきっての観光スポット。主にベトナム戦争中の資料が保管されていて、実物サイズの戦車や迫撃砲のような兵器、写真や書類など当時の様子を感じられる展示物を見ることができます。

また、ベトナム戦争では史上最悪の毒物とされる「枯葉剤」も使用され、ベトナムだけでなく世界中に強い印象を与えた戦争のひとつです。ベトナムの人々、暮らしや歴史を知るうえでも、まず欠かせない施設と言えます。

ただし、ベトナム戦争は現地の人々にとって決してよいできごとではありません。今なお辛い思いをされている方もいるので、ビジネスの席に限らず自分からは話題に出さないのが無難です。

戦争証拠博物館
所在地:28 Vo Van Tan St, Dist 3, Ho Chi Minh
見学料金:40,000VND
営業時間:7:30~18:00
ワンポイント:凄惨な写真も展示されているので、苦手な方は要注意です。
公式サイト:http://www.baotangchungtichchientranh.vn/Main.aspx?L=EN

2-2-3.ベンタイン市場

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ホーチミンの中心部に位置する市内最大のマーケット。生鮮食品や生活雑貨、飲食店などが立ち並び、ベトナムの人々の生活に根付いている市場です。また、出張土産にぴったりな民芸品やバッグ、菓子なども売られています。

交通の便がよく、立ち寄りやすい位置にあるので、仕事の合間にちょっと見てまわれるのも魅力。仕事のあとはナイトマーケットでローカルフードを食べながら、地元の人々とのふれあいを楽しむのもおすすめです。

ベンタイン市場
所在地:Cho Ben Thanh. Quan1, Ben Nghe. Ho Chi Minh
見学料金:無料
営業時間:店舗によって異なる
ワンポイント:他の店にも同じ商品があったりするので、比較すると安く買えるかも。
参考:DTAC観光情報局
http://www.dtac.jp/asia/vietnam/entry_29.php

2-3.時間があるなら地方都市の観光スポットにも

もし出張中に2日以上の時間があるのなら、ハノイやホーチミンを離れてみてください。ホイアンやフエなど、ベトナムの地方にもおすすめの観光スポットが数多くあります。

2-3-1.来遠橋(ホイアン)
町そのものがユネスコ世界文化遺産に登録されているホイアン。ベトナム国内でもとくに古い町並みがいまなお残っている地域です。ただ散策しているだけでも、ベトナムの歴史や文化を肌で感じられます。

なかでも、来遠橋は16世紀末に日本人がかけた橋として、「日本橋」とも呼ばれています。旧市街に溶け込むようにたたずむ来遠橋はとても美しく、日本とベトナムとの友好を象徴する建造物なので、訪れておけばビジネスの席での話題にできるでしょう。

来遠橋
所在地:Nguyen Thi Minh Khai, Phuong Minh An, Hoi An, Quang Nam
見学料金:無料
営業時間:なし
ワンポイント:写真を撮るのなら、逆光になりにくい朝方がおすすめです。

2-3-2.阮朝王宮(フエ)

ベトナム最後の王朝、阮朝(グエンチョウ)の王宮や寺院が集まった遺跡群。城壁によって囲まれた周囲2.5kmの広大なエリアは、1993年にベトナムで初めての世界遺産として登録されました。

ベトナム戦争中にほとんどの建物が破壊されたものの現在では全体の30%が復元され、中国の紫禁城を模した建築物に圧倒されます。また、皇帝の衣装を着て記念撮影ができるので話のネタにもなりますし、出張中の思い出にもぴったりです。

阮朝王宮
所在地:Trung Tam Bao Ton Di Tich Co Do, Hue
見学料金:150,000VND
営業時間:7:00~17:30
ワンポイント:屋外のエリアが広いので、夏場は熱中症に注意しましょう。
参考:ベトナム・フエ観光局
https://www.vietnamhuekanko.com/

3.ベトナム出張のコツ


ベトナムに限らず、海外への出張ではその国の習慣に合わせて行動する必要があります。日本では当たり前のことでも、ベトナムの人々にとってはNGな行動もあるわけです。

たった1つの行動から思わぬトラブルに巻き込まれることも珍しくはありません。ここではトラブルを回避するコツをまとめていますので、出張前にぜひチェックしてみてください。

3-1.小額紙幣を用意する

ベトナムでも小さな商店や飲食店では、お釣りをあまり用意していないことがあります。50,000VNDくらいはまだ大丈夫ですが、大きな紙幣(100,000VND以上)になると受け取ってもらえないことも。大きな紙幣をどう崩すかで困ってしまうので、両替するときは小さな紙幣も混ぜてもらうと安心でしょう。

3-2.レストランはテーブル会計

ベトナムのレストラン、とくに大衆食堂では席に座ったままの会計が一般的です。日本にいる感覚で席を立ってしまうと、無銭飲食と間違われる可能性も。食事をしたあとは席を立たずに、その場で店員を呼ぶようにしましょう。ちなみに、ベトナムにはチップの習慣がないので基本的にチップは不要です(ホテルやツアーでは支払うこともある)。

3-3.歩きスマホは厳禁

日本でも「危険なのでやめましょう」という声があるにも関わらず、よく見かける「歩きスマホ」。日本はもちろん、ベトナムでも歩きスマホはとても危険な行為なので絶対に止めましょう。ベトナムではバイク強盗を始め、様々な強盗やスリが横行しています。無防備に歩きスマホをしていると、こうした犯罪に巻き込まれるリスクが高くなるばかりか、怪我を負うことさえあるので危険です。

4.ベトナム出張では文化と歴史を体験しよう!

ベトナムは東南アジアでもとくに産業の発展がめざましく、日系企業の多くがよき投資先として注目しています。それと同時に、世界遺産も数多くあることから観光地としても人気が高く、出張中の楽しみにことかかない魅力的な土地です。

ベトナムに限らず、その土地の文化や歴史を理解することは、相手との距離を近づけるきっかけになります。距離が近くなれば商談もスムーズに進むでしょうし、相手に意見しやすい雰囲気にもなるはず。もし、出張中に時間があるのなら、ぜひ今回紹介したスポットを参考にベトナムの文化や歴史を体験してみてください。

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