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2023.01.24

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大阪万博いよいよ始動で話題沸騰!見どころとビジネスチャンスを解説

提供:2025年日本国際博覧会協会

大阪・関西万博(Expo 2025 Osaka, Kansai, Japan)は、2005年に愛知県で開催された愛・地球博から20年ぶりに開催される国際博覧会。空飛ぶクルマなどの新しい技術の導入が早くも話題を集めています。また、先進的なテクノロジーやシステムも披露され、未来にどんなレガシーを残すことができるのか、今から期待が高まります。

この記事では、大阪・関西万博とはいつどこで行われるどんなイベントなのかを、見どころとともにご紹介します。ビジネスチャンスとしてどう活用できるかなども詳しく解説していきますので、ぜひ最後まで目をお通しください。

目次

1.大阪万博はどんなイベント?


提供:2025年日本国際博覧会協会

日本での開催回数が多くはないため、「万博」と聞いてもピンとこない方もいるのではないでしょうか。万博とは、5年に1度開催される世界的なイベント「国際博覧会」の略称です。

万博の歴史は1851年に開かれた「第1回ロンドン万国博覧会」に始まり、開幕当初は帝国主義・自国の権威を誇示する帝国主義的な色の強い催しでした。しかし、現代では各国の最先端技術やアートを一堂に集めて国際交流を深める平和のイベントへと変容。1970年にアジアで初開催となった大阪万博(EXPO’70)は、日本の高度経済成長の記念碑的なイベントとなった歴史もあります。

今回の大阪・関西万博(以下、大阪万博)では、地球規模の課題を解決するために世界中から知識や技術が集まるイベントとして、期待を持って開幕が待たれます。以下、詳しく見ていきましょう。

1-1.愛知万博を上回る想定来場人数


提供:2025年日本国際博覧会協会

会場となる夢洲(ゆめしま)は、テーマパーク・ユニバーサルスタジオジャパンなどもある臨海部の人工島で、大阪市都市部から西へ約10㎞程度の場所にあります。
会場面積は約155万㎡。四方を海に囲まれた夢洲のロケーションを活かし、世界とつながる「海」と「空」が印象強く感じられる会場デザインが予定されています。

また、来場者は約2,820万人を想定しており、約2兆円の経済効果が見込まれています。愛知万博「愛・地球博」の入場者数は、想定されていた1,500万人を大幅に超える2,200万人を記録したことから、大阪万博はそれ以上の盛り上がりが期待されています。

【大阪・関西万博】
◆開催期間/2025年4月13日(日)~10月13日(月)の184日間の開催
◆会場/大阪市此花区 夢洲(ゆめしま)

1-2.「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催

大阪万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。それに基づき、以下の8つのテーマ事業を設定しています。

・いのちを知る
・いのちを育む
・いのちを守る
・いのちをつむぐ
・命を拡げる
・いのちを高める
・いのちを磨く
・命を響き合わせる、
※この事業については第2章で詳しくご紹介します

『2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)基本計画』の中では、このテーマが目指すものとして、このように記されています。

「いのち輝く未来社会のデザイン」というテーマは、人間一人一人が、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できるようにするとともに、こうした生き方を支える持続可能な社会を国際社会が共創していくことを推し進めるものである。

※引用元:2025年日本国際博覧会協会HP

新型コロナウイルス感染症の世界的感染を経た今こそ、「いのち」という原点に立ち戻り、「自らと他者」「自然」にあらためて向き合い、世界が持続する未来を模索する。そんな未来志向の大きなテーマが定められています。

この万博を通し、50の国と25の国際機関、企業やNGO/NPO、市民団体等、世界中が「いのち輝く未来社会」を目指した取り組みを持ち寄り、それぞれの未来像を描いていきます。

具体的には健康・医療やカーボンニュートラル、デジタル化などをはじめとした現代社会の諸課題に対する解決策の数々が提示される万博となるでしょう。

1-3.「未来社会の実験場」をコンセプトに万博が目指す3つのこと

一方、大阪万博のコンセプトは「Peopleʼs Living Lab(未来社会の実験場)」です。会場を「実験場」として先端技術を実装し、来場者たちが未来社会を実際に体感できる空間を作り出すことで、前出のテーマを実現するためのアプローチとしています。

その上で、大阪万博が目指すのは下記3つの実現です。

1.展示をみるだけでなく、世界80億人がアイデアを交換し、未来社会を「共創」(co-create)。
2.万博開催前から、世界中の課題やソリューションを共有できるオンラインプラットフォームを立ち上げる。
3.人類共通の課題解決に向け、先端技術など世界の英知を集め、新たなアイデアを創造・発信する場に。

これまで万博は、エレベーターやコードレスフォンなど新しい技術や商品が生まれるきっかけとなってきました。大阪万博でも、参画する世界中の人々がアイデアを交換し、創造・発信できるより進化した「きっかけの場」となり、未来社会をよりリアルに描き出すことを目指しています。

2.大阪万博で注目したい5つのポイント

さまざまな新しい取り組みや技術の発表が期待される大阪万博ですが、その中でも特に注目度の高いポイントを5つ厳選してご紹介します。

2-1.海と空のつながりを感じる壮大な会場デザイン


提供:2025年日本国際博覧会協会

大阪万博の会場デザインコンセプトは「多様でありながら、ひとつ」。デザインは、建築家の藤本壮介(ふじもと そうすけ)氏が担当しています。

シンボルとなる大屋根(リング)は、築面積約6万㎡、高さ12m(外側は20m)を予定しており、世界最大級の木造建築にもなるとか。会場の主動線となるほか、屋上から会場はもちろん会場を囲む大阪湾の美しい風景を望むこともでき、海と空を堪能できる会場空間を創出します。

およそ155万㎡の広大な会場内には、中心部にパビリオンワールドのほか、海の広場を演出する「ウォーターワールド」、緑あふれる開放的な「グリーンワールド」、ゆっくりと休憩できる「静けさの森」など、多様なゾーンが設けられています。「多様でありながら、ひとつ」というコンセプトを象徴するような会場で、来場者は思い思いの時間を過ごすことができるでしょう。

2-2. 8人の専門家によるシグネチャーパビリオン

大阪万博の目玉ともいえる企画の一つが、各界で活躍する8人のプロデューサーが主導するシグネチャーパビリオン。

万博テーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」にひもづいたテーマ事業「いのちの輝きプロジェクト」の一環として展開されるもので、建築・展示・催事・映像・バーチャル体験など、多彩な手法を組み合わせてテーマを表現していきます。

《8つのパビリオンのテーマと主導者》
◆いのちを知る/福岡 伸一 (生物学者、 青山学院大学教授)
生命系全体の中にある
私たちのいのちの在り方を確認する。

◆いのちを育む/河森 正治(アニメーション監督、 メカニックデザイナー)
宇宙・海洋・大地に宿る
あらゆるいのちのつながりを感じ、共に守り育てる。

◆いのちを守る/河瀨 直美(映画監督)
危機に瀕し、人類は「分断」を経験する。
「わたし」の中の「あなた」を認めるいとなみの行方に、
多様ないのちが、それぞれに、護られてゆく未来を描く。

◆いのちをつむぐ/小山 薫堂(放送作家、脚本家)
自然と文化、人と人とを紡ぐ「食べる」という行為の
価値を考え、日本の食文化の根幹にある
「いただきます」という精神を発信する。

◆いのちを拡げる/石黒 浩(大阪大学教授、 ATR 石黒特別研究所客員所長 )
新たな科学技術で人や生物の機能や能力を拡張し、
いのちを広げる可能性を探求する。

◆いのちを高める/中島 さち子(音楽家、数学研究者、 STEAM 教育家)
遊びや学び、スポーツや芸術を通して、
生きる喜びや楽しさを感じ、
ともにいのちを高めていく共創の場を創出する。

◆いのちを磨く/落合 陽一(メディアアーティスト)
自然と人工物、フィジカルとバーチャルの融和により、
自然と調和する芸術の形を追求し、
新たな未来の輝きを求める。

◆いのちを響き合わせる/宮田 裕章(慶応義塾大学教授)
個性あるいのちといのちを響き合わせ、
「共鳴するいのち」を共に体験する中で、
一人ひとりが輝くことのできる世界の模式図を描く。

参考/2025年日本国際博覧会協会「テーマ事業「いのちの輝きプロジェクト」について」

2-3.空飛ぶクルマからカーボンニュートラルまで!新しい社会Society5.0を体感

今回の万博を開く目的の一つに「日本の国家戦略Society5.0の実現」が挙げられています。
Society5.0とは、狩猟社会、農耕社会、工業社会、情報社会に続く5番目の新しい社会。サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムによってより豊かな社会を目指すというものです。

大阪万博では、次世代社会を構成する先端技術や社会システムを展示や会場運営などに活用することで、Society5.0実現の一歩とすることを目指します。具体的には、下記のような取り組みが考えられているようです。

《Society5.0実現のための取り組み/一部抜粋》


提供:2025年日本国際博覧会協会

・次世代モビリティとしての利活用が期待される空飛ぶクルマの体験
・カーボンニュートラルなどの環境・エネルギー関連のショーケース的導入
・高速・大容量、低遅延、多数同時接続の5G等ネットワークの整備
・実用化ロボット
・自動翻訳技術の導入 など

参考:2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」) 基本計画 

会場に実装された技術をリアルに体験することで、私たちは未来社会:Society5.0の世界観を一足早く感じられるでしょう。ビジネスのヒントを得られるかもしれませんね。

2-4. それぞれの未来像を提示する12の民間パビリオン

万博会場には、12の民間企業・団体によるパビリオンが設けられます。それぞれの企業・団体の分野・技術を用いて提示される未来社会を、来場者は実際に体験できます。
さまざまなパビリオンの中から、現代の社会課題への気づきを与え新しい未来像を提示する3つの企業パビリオンをピックアップしてご紹介します。

2-4-1.NTT 「NTT PAVILION 2025 NATURAL 生命とITの<あいだ>」


画像出典:2025年日本国際博覧会協会公式サイトより

ワイヤレステレホン(携帯電話)が大きな話題となった1970年の大阪万博。今回の万博でも、情報通信に関する新しいテクノロジーは、やはり期待を集めることでしょう。

NTT(日本電信電話株式会社)では、「Natural 生命と IT の<あいだ>」をテーマに、「拡張するパビリオン」「生きているパビリオン」「一緒につくるパビリオン」「循環するパビリオン」の4つの視点をもとに展示を展開。リアルとバーチャルでワクワクするような未来を提示するとともに、現代の社会課題への気づきも得られる内容になる予定です。

参考/NTTグループ「2025年日本国際博覧会 パビリオン出展内定について」
2025年日本国際博覧会協会「民間パビリオン」

2-4-2.特定非営利活動法人ゼリ・ジャパン「BLUE OCEAN」(ブルーオーシャン)


画像出典:2025年日本国際博覧会協会公式サイトより

循環型社会の実現を目指すNPO法人ゼリ・ジャパンでは、プラスチック海洋汚染防止と海の持続的活用を目的に、「海の蘇生」のテーマのもとパビリオンを創設します。

パビリオンの設計は、2014年に建築分野の国際的な賞であるプリツカー賞を受賞した坂 茂(ばん しげる)氏が担当。展示内容は株式会社日本デザインセンターの原 研哉(はら けんや)氏・原デザイン研究所が担当します。

建築には環境保護につながるカーボンファイバーを使用し、世界最大級のソーラー船ポリマ号とも連携したコンテンツなども計画されているそう。「海」という切り口で持続可能な社会へを目指す、さまざまな取り組みやイノベーションが発表されるパビリオンとして期待を集めています。

参考/ゼリ・ジャパン「2025年日本国際博覧会 民間パビリオン出展者発表会参加のお知らせ」
2025年日本国際博覧会協会「民間パビリオン」

2-4-3.パナソニック ホールディングス株式会社「パナソニックパビリオン(仮称)」


画像出典:有限会社永山祐子建築設計公式サイトより

パナソニックホールディングスでは、「解き放て。こころと からだと じぶんと せかい。」をコンセプトにしたパビリオンを出展します。

パビリオンでの体験の場を、モノを反転させた造語から「ノモの国」と名付け、モノもココロも、自分と世界も、ひとつのつながり(Oneness/循環)だと感じることのできる空間と体験を創出。

α世代(2010〜2024年ごろまでに生まれた世代)の子どもたちが、体験を通して、気づかないうちに縛られている既成概念やさまざまな制約から解放され、自分の秘められた可能性に気づき自己肯定感を高められる空間づくりを目指しています。

パビリオンの建築設計は、ドバイ万博の日本館でデザインアーキテクトを務めたことも記憶に新しい永山 祐子(ながやま ゆうこ)氏が担当。風に揺らぐシャボン玉が集まったような軽やかな外観は会場内でひときわ目を引く存在となるでしょう。

参考/パナソニック ホールディングス株式会社「日本国際博覧会(大阪・関西万博)へのパビリオン出展コンセプト等について」
2025年日本国際博覧会協会「民間パビリオン」
TECTURE MAG(テクチャーマガジン)「2025年大阪・関西万博 永山祐子氏が設計するパナソニックのパビリオン「ノモの国」 」

2-5.世界中が万博会場になる!? サイバー万博(仮称)が拓く可能性

今回の大阪万博が残す最大のレガシーとなることを期待されているのが、「サイバー万博(仮称)」です。大阪・関西のリアル会場と内容とはことなるコンテンツを、ARやVRの技術を活用したオンライン空間上で展開する構想で準備が進められています。

2022年11月現在、具体的な施策については現在専門家による議論を進めている段階ですが、会場に来場しなくてもアバターで参加可能な「バーチャル万博の実施」に加え、大阪万博後も自走できるプラットフォームとしてのさまざまな施策の可能性が模索されています。

2021年7月段階の中間とりまとめでは、以下のようにさまざまな方向性が示されました。

・世界中で作られているエンタメやアートに関するアクションをオンラインでつなぎ多様な形で共有する場
・さまざまな国や地域で実装されるSDGsなどのノウハウを共有しアクションを起こせるプラットフォーム
・国境や言葉の壁を越えて課題と解決策をつなぐ場
…などなど。

リアル万博では大阪・関西エリアを中心として日本全国が会場となり、サイバー万博では全世界が会場になる、そんな新しい万博のあり方を提唱することが期待されています。

参考/2025年日本国際博覧会協会「サイバー万博」
wisdom「なぜ2025年に、日本で万博を開催するのか? ~デザイン視点で見えてくる大阪・関西万博の青写真~」

3.大阪万博がビジネスにもたらす3つのメリット

およそ2兆円の経済効果が期待される大阪万博。日本中、世界中が注目する大きなイベントだけに、これを機に自身のビジネスチャンスにつなげたいと考える方も多いのではないでしょうか。

大阪万博によってもたらされるだろう3つのメリットを探ってみました。

3-1.出展してチャンスをつかむ

万博を機に、自社の技術を世界中に訴えたい!と考える方も多いのでは。「巨額の予算が必要となるパビリオン出展は難しい…」という企業でも、出展を目指す方法が用意されています。以下を参考にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

3-1-1.万博会場に自社技術を実装できる!「未来社会ショーケース事業出展」

「未来社会の実験場」をコンセプトとしている今回の大阪万博では、会場を未来社会のショーケースに見立て、さまざまな先進的な技術やシステムを会場に実装する「未来社会ショーケース事業」を展開。その協賛企業を、下記の6つの領域で募集しています。

《未来社会ショーケース事業 6つのフレーム》
・スマートモビリティ万博
・デジタル万博
・バーチャル万博
・アート万博
・グリーン万博
・フューチャーライフ万博

2022年9月には、協賛企業の第一弾が発表され、来場者移動EVバス、大阪・関西万博バーチャル会場、来場者向けパーソナルエージェントなどの事業が発表されました。

数十億円規模の出展費用のかかるパビリオン出展は多くの企業にとって手の届かないものかもしれません。ですが、万博に出展して認知を広げる方法はパビリオン出展だけではありません。この未来社会ショーケース事業では協賛金額を幅広く複数設定してあるので、比較的少ない予算でも万博に出展できる可能性が広がります。

1970年に開催された前回の万博で会場に実装されたモノレールや動く歩道などが、万博をきっかけに広く普及したことはよく知られています。同事業によって会場で自社商品や技術を来場者に体験してもらえることは、技術の普及や大きなフィードバックを得るまたとない機会となるでしょう。

参考/産経新聞「クローズアップ 大阪・関西万博 未来社会をどうみせる 最新技術は生体験」
2025年日本国際博覧会協会「出展・協賛する」

3-1-2.中小企業・スタートアップを支援!「大阪ヘルスケアパビリオン」

大阪商工会議所と大阪産業局では、スタートアップ支援事業万博会場で大阪府と大阪市が手がける地元パビリオン「大阪ヘルスケアパビリオン Nest for Reborn」の一角に、大阪府内に拠点を置く中小企業とスタートアップ企業が展示できるゾーンを用意。
町工場・脱炭素・ファッションなど26のテーマを週替わりで紹介し、合計260社の出展を目指します。

《主なテーマ》
◆大阪の繊維・ファッション産業の協業による新たな製品開発
◆「まちこうばのエンターテインメント」と題し、ものづくり体験を提供
◆脱炭素ビジネス
◆ヘルスケア分野の技術体験
◆スマートシティーなど「未来の街」

大阪商工会議所や地元銀行などの14企業が参加企業の取りまとめ役となり、2023年の年明け以降には上記テーマに沿った参加企業やスタートアップを募集する予定です。

選定された事業者は、万博に向けて各テーマに沿った技術や展示物を開発することになり、成果物の展示だけでなく、資金確保や企業連携などの支援も期待できます。
「新事業を立ち上げたい」「自社の技術をもっと売り出したい」とお考えなら、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。

※参考/大阪産業局「「展示・出展ゾーン」等に関する基本情報」
産経新聞「万博出展、中小企業にもチャンス 26テーマ発表」
読売新聞オンライン「万博 「大阪パビリオン」出展募集へ 中小・新興企業の展示ゾーン 26テーマを週替わりで」

3-2.インバウンド拡大による観光業の新規需要

大阪万博は日本の魅力を世界に発信する絶好のチャンス。開催期間中のインバウンド需要の拡大には大きな期待が集まっています。コロナ禍による旅行需要の大幅減の影響で大きく落ち込んでしまった外国人観光客の数を、大阪・関西だけでなく日本各地で増大させるまたとない機会となるでしょう。

この大きなインバウンド需要の拡大に備え、withコロナ時代の新しいニーズに対応した訪日外国人向けのサービス提供を検討してみてはいかがでしょう。この機会に、関西だけでなく地方でもインバウンド誘致のためのプロモーションを考えてみるのも有効です。

インバウンドの玄関口として関西空港の存在は大きく、コロナ禍に陥る2019年までの過去5年間は、大阪への外国人観光客の数は大きく右肩上がりを示していたという実績も。また、2025年の万博に先駆け、大阪でのIR施設が2024年の開業を目指していることもインバウンド誘致の追い風となると考えられています。この機会を活かして、ぜひビジネスチャンスをつかみましょう。

参考:大阪府「観光統計調査」

3-3.新しい技術を生み出すヒントやパートナーを得る機会に

前出の通り、今回の大阪万博では「共創」がテーマの一つとされています。特に「TEAM EXPO 2025」プログラムでは、「いのち輝く未来社会のデザイン」を実現するために、自らが主体となって未来に向けて取り組んでいる、また取り組もうとしている活動を募って登録を行っています。

また同時に、共創チャレンジを支援できる様々なスキル・強み・リソースを持つ法人・団体等を“共創パートナー”として集め、チャレンジする人々と支援する人々が出会い・共創するプラットフォームを提供する試みも行われています。

世界中から集められた新しい技術の数々が発表され、リアル・オンラインを問わず共創していくことを目指す「大阪万博」。会場を訪れるだけでも自身のビジネスに生かせるヒントを得ることができたり、魅力的なビジネスパートナーを見つけられたりできるかもしれません。

そうしたビジネス機会の創出というメリットも、大阪万博をきっかけに数多く生まれることが期待できます。

参考:2025年日本国際博覧会協会「TEAM EXPO 2025」

大阪万博で新技術に触れ、自らのビジネスチャンスに生かす機会に!

いよいよ本格的に準備が始動し、期待が高まる大阪万博。今回の記事でご紹介したのは、その魅力のごく一部。大阪万博をきっかけとして、私たちは未来を彩るさまざまな新技術に触れる機会を得ると同時に、今抱えている社会課題に対するアプローチについてもたくさんのヒントを見つけることができるでしょう。自らのビジネスチャンスを考えるうえでも、大阪万博にはこれからも目が離せそうにありません!

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