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2022.12.09

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ファミリーワーケーションを子供と楽しむ!新しい旅のスタイルを解説

旅先で仕事をしつつ、現地の休日を楽しむワーケーション。近年では、少しずつワーケーションという言葉が広まり普及している中で、家族と一緒に過ごすスタイルの、ファミリーワーケーションが少しずつ認知されてきています。
子供が小さいからなかなか旅行に行きにくい、毎日忙しくて家族旅行へいく暇もない……と、家族で楽しい思い出を作る機会をあきらめていた人こそ、ファミリーワーケーションへ踏み出すチャンス!
この記事では、ファミリーワーケーションの魅力やおすすめスポット、旅のコツなどについてお伝えします。

目次

1.ファミリーワーケーションの魅力とスタイル

働きながら休暇を楽しむワーケーションに、家族を帯同するのがファミリーワーケーションです。まずは、ファミリーワーケーションの魅力や特徴について見ていきましょう。

1-1.ファミリーワーケーションの意義

ファミリーワーケーションのいいところは、家族と過ごしながら、仕事と遊びを両立できることです。
また、地域の人々との交流やレクリエーションなど、現地でしかできない体験にチャレンジすれば、大人も子供も楽しみながら学び、成長できるチャンスが多くなります。

託児施設や地元の学校への体験入学など、子供を預けられるサービスを利用できるプランを上手に利用すれば、親の負担は少なくなります。子供連れの移動や大きな荷物を持ったファミリーワーケーションでも、家族ぐるみで楽しめるよう、子供連れのワーケーションをサポートしてくれる行き先を選びましょう。

1-2.ファミリーワーケーションには3タイプある

ファミリーワーケーションは、大きく分けて人との交流をメインにするもの、学習型のもの、レジャーが充実しているものなど、3つのタイプに分けられます。どれが自分たちに合っているかよく検討してから利用すると良いでしょう。

1-2-1.地元の人たちと交流できる!地域参加型

地域参加型のワーケーションは、宿泊や体験プランを地方の各自治体で募集*を行うことが多く、地域の振興と移住の促進など、人の交流を目的にしています。子供は農業体験や施設見学など、地域の人々と交流するイベントに参加できるものも多く、地域の小学校へ短期間通学するプログラムを用意している自治体もあります。

1-2-2.地域の歴史や文化を学ぶ!学習や体験優先型

地域参加型同様に、各自治体が独自に募集を行うことがほとんどです。地域を知るための学びの場を提供することで、地元の活性化や将来の移住促進が目的です。
小説の舞台となったエリアをトレッキングしたり、季節の祭りに参加したりと、地域の歴史や文化を学ぶイベントを体験できます。「スタディケーション」とも呼ばれることも。

近年では、ワーケーションとスタディケーションの組み合わせも注目されています。家族で地方を旅しながら、子供はオンラインで学校の授業を受けつつイベントへ参加。大人は子供の授業の間に仕事をし、授業後に子供と一緒にイベントを楽しむ、というスタイルです。

1-2-3.気軽に利用できる!リゾート・観光型

ホテルや旅館、旅行代理店などが提供するワーケーションプランの中から好きなアクティビティを選び、利用します。リゾート地や観光地にある宿泊施設に宿泊し、親が仕事をしている間、子供は提供されるレクリエーションやイベントに参加します。
レジャー感覚で利用でき、空きがあればすぐ予約可能。参加しやすいのが魅力です。

※注:募集条件として仕事を通じた地域との交流を条件とする場合があります。審査に通らないと参加できないこともあるので、参加申込前に条件はしっかりと確認を。

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1-3.ファミリーでワーケーションできるスポット選びのコツ

行き先や宿泊施設を選ぶポイントなど、家族でワーケーションをするときにはどんなことに注意が必要なのでしょうか。ここでは、おさえておきたい「選び方のコツ」を紹介します。

1-3-1.子供の希望も取り入れて行き先を決める

親が一方的に決めた行き先で、子供が楽しめるとは限りません。子供が興味を持っている分野のアクティビティを楽しめる行き先なら、現地での経験や過ごした時間を子供の成長に繋げやすくなります。
不満やストレスがたまる旅になってしまうことを避ける為にも、子供の意見も取り入れて行き先を決めましょう。

1-3-2.できるだけ家族同室の宿泊先を選ぶ

家族みんなで1部屋に寝泊まりできる宿泊先を選びましょう。家族で語り合う時間を持ちやすくなり、その日に起こった出来事や体験を共有するのが簡単です。また、家族の体調不良にすぐ気づけるメリットも。
宿泊先がホテルしかなく、多人数での同室が難しい場合などは、隣り合った客室を予約してみるのも手です。予約する前に、宿泊先に確認してみましょう。

1-3-3.仕事できる環境やサービスを確保する

子供のお世話にかかりきりになってしまうと、単なる家族旅行になってしまい、ファミリーワーケーションの意味が薄くなってしまいます。
そのため、親が落ち着いて仕事ができる環境を確保することも、大事なポイント。託児施設の利用が可能か、もしくは子供だけで参加できるアクティビティがあるか、を必ずチェックしておきましょう。

2.地域密着型のおすすめファミリーワーケーションスポット3選

ファミリーワーケーションでは「子供を安心して預けられ、大人は仕事に集中できる時間を取れる」ことが重要です。この章では、親子ともに快適に過ごせるよう、しっかりしたプランを用意している地域密着型の受け入れ先をご紹介します。

2-1.自然もデジタル体験も楽しめる!愛媛県宇和島市


画像出典:https://kizunahaku.com/project/workation/

愛媛県宇和島市のファミリーワーケーションでは、学びを優先したアクティビティがたくさん用意されています。農業体験やピザ焼き体験、シーカヤックなど身体を使って体験するアクティビティだけでなく、ドローン撮影やプログラミングのデジタル体験もあり、学びが多い内容となっています。子供だけで体験できるイベントが多く、その間親は仕事に集中できるのが魅力です。
宿泊先は、農家が経営する民宿と、キャンプ場のいずれかを宿泊先として選べます。

注目したいワーキングスペースは、宇和島市内にある「コワーキングスペース UWAJIMA QUEST」。会議室や個室をはじめ3Dプリンターやプロジェクターなども利用できるので、集中して仕事したい人にはピッタリです。

【詳細情報】
・主な宿泊先
 -農家民宿(宿泊費1泊5,000円、食事別)
 -キャンプ場(コンテナハウス宿泊費1泊4,400円、陸上テント1泊2,200円、海上テント1泊3,300円)
・コワーキングスペース
 -UWAJIMA QUEST(利用料金400円/最初の1時間、以降30分ごとに200円)
 -南予文化会館 個室スペース(利用料金250円/1時間、事前予約必要)
・アクティビティ例
 -野菜収穫体験/1,000円〜
 -石窯ピザ焼き体験/2,000円
 -ドローン撮影体験/3,000円
 -子供プログラミング体験/1時間3,000円
 -YouTuber体験/3,000円
・公式サイト<

2-2.地域の小学校に体験入学も!鳥取県西伯郡南部町


画像出典:全校17人の小学校に体験入学!里山暮らしを味わうファミリーワーケーション

鳥取県佐伯郡南部町では、地域おこしの一環として作られたゲストハウス「てま里」に宿泊しながら、ファミリーワーケーションを体験できます。
ゲストハウスは地域の集会場としても利用され、アフリカ料理の教室やそば打ち体験、タケノコ掘りなど、地域の人々と交流できるイベントがたくさん開催されています。平日は仕事をして、休日や仕事終わりなどに、家族で自然に触れ合うイベントに参加して、地域の魅力を実感してみてはいかがでしょうか。

通信環境や設備はWiFiのみの利用となりますが、ゲストハウス「てま里」内で仕事をすることも可能です。敷地には日本庭園があり、落ち着いた雰囲気なので集中して仕事ができそう。
リモート会議やプリンタなどの機器を使いたいときは、最寄りの複合施設「キナルなんぶ」内のコワーキングスペースを利用するのがおすすめです。


画像出典:キナルなんぶ 公式サイト

興味深いのは、自治体とゲストハウス「てま里」が連携するファミリーワーケーションプラン。
プランの内容は年ごとに変わり、2022年は地域の小学校に体験入学できるプランが実施されました。地域の小学生と交流したり、地元の食材を使った給食体験から食文化を知ったりと、多くのことを学べる内容となっています。
2021年は農家留学プランが行われ、収穫体験や自然観察など、自然を学ぶ内容が中心でした。ゲストハウススタッフによる英会話教室も行われ、親子で学び楽しめるイベントが多いのが特色です。気になる方は、こまめに情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?

【詳細情報】
・主な宿泊先
 -ゲストハウス てま里(ドミトリー1泊3,500円〜/個室1泊8,200円〜食事別、共有キッチン有)
・コワーキングスペース
 -キナルなんぶ(利用料無料)
 -てま里内交流スペース(利用者のみWiFi可能)
・主なアクティビティ(不定期開催)
 -野草料理体験/1,500円
 -はちみつ採取体験//2,000円
 -竹細工・昭和遊び体験/1,000円〜
・てま里公式サイト
・キナルなんぶ 公式サイト

2-3.動物と触れ合える!北海道浦河町


画像出典:https://urakawa-stay.net/service_cat/activity/

北海道浦河町で行われているファミリーワーケーションでは、学びや体験を中心とするアクティビティが豊富です。雄大な自然を満喫できるオジロワシ観察やホーストレッキングなど、動物とのふれあいを体験できるアクティビティだけでなく、食文化を学んで楽しめるプランも用意されています。地元の海産物で作る干物作りや海鮮丼作り、パン焼き体験など、親子で参加するのにうってつけです。

浦河町には素泊まりのドミトリータイプから食事込みのリゾートホテルタイプまで、11の宿泊先があるので、予算や人数に応じて選ぶと良いでしょう。
馬の産地として江戸時代からの歴史を持つ土地柄、馬牧場を併設した宿泊施設「うらかわ優駿VILLAGEアエル」があります。厩舎として使われている建物の中にコワーキングスペースが併設されていて、予約すれば利用可能。自然にかこまれた静かな雰囲気の中で、落ち着いて仕事に集中したい!という人は、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

ファミリーワーケーション利用者は「認定こども園 浦河フレンドようちえん」に、0~12歳までの子供を一時預け可能。子供は幼稚園で過ごせるので、落ち着いて仕事に集中できます。また、森のトレッキングなど自然の中で体験するアクティビティが豊富で、子供の心と身体の成長に一役買ってくれそう。


画像出典:「認定こども園 浦河フレンドようちえん」

【詳細情報】
・主な宿泊先:
 -うらかわ優駿VILLAGEアエル(ツインルームワーケーションプラン3泊4日1名:26,000円、2名:21,500円/人、3名:18,500円/人)
 -ゲストハウスまさご(ドミトリー1泊3,630円/シングル・ダブルルーム1泊4,950円/ファミリールーム1泊5,500円 食事別、共有キッチン利用可能)など

・コワーキングスペース:
 -うらかわ優駿VILLAGEアエル展望室(要予約/利用料金無料/宿泊者のみ利用可)
 -シェアスペース&オフィスtatamiya(利用料金700円/最初の2時間、以降1時間ごとに300円)など
・主なアクティビティ
 -オオワシ・オジロワシウォッチング/大人5,500円 小人2,750円
 -お魚さばき体験と海鮮丼ランチ/4,200円
・その他サービス
幼児・小学生お預かりプログラム/要問い合わせ
・ワーケーション/テレワーク in 北海道うらかわ町 公式サイト
・幼児・小学生お預かりプログラム詳細ページ

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3.リゾート・観光型のおすすめファミリーワーケーションスポット3選

自然の中でのんびり、ゆったりと過ごしたり、観光地で名所めぐりを堪能したりと、柔軟にプランニングしやすいのが、リゾート・観光型のファミリーワーケーションです。また、宿泊施設に空きがあれば、すぐ予約して実行可能!気軽にファミリーワーケーションしてみたいという方にも向いています。
この章では、リゾート・観光型のファミリーワーケーションスポットをご案内します。

3-1.小さい子と一緒でも安心!リゾナーレ 八ヶ岳


画像出典:https://www.hoshinoresorts.com/information/release/2022/06/203875.html

リゾナーレは、星野リゾートが展開するリゾートホテルブランドです。そのうちの5施設(トマム、那須、八ヶ岳、熱海、小浜島)には、ファミリーワーケーションプランがあります。

各施設とも、個室や高速WiFiを備えたコワーキングスペースが完備されていますが、八ヶ岳連峰の麓にある「リゾナーレ八ヶ岳」は、夏は避暑地、冬はスキーを楽しめる立地。首都圏から特急でも車でもアクセスしやすい場所にあります。
特にユニークなのが「リゾナーレ八ヶ岳」の個室ワーキングスペース。スキー場のゴンドラを利用しており、集中して仕事ができそうです。


画像出典:https://www.hoshinoresorts.com/information/release/2022/06/203875.html

雪のシーズンになると雪遊びやスキー体験など、冬のレジャーを楽しめるアクティビティに参加できます。また、夏は館内プールで思いっきり泳いだり、八ヶ岳の森で自然観察したりでき、季節ごとのアクティビティも盛りだくさんです。

館内に託児施設があり、1日4時間まで3〜6歳の未就学児を一時預かり可能。「子供が小さいから」という理由でワーケーションを諦めていた人にぜひ、利用してほしいホテルです。

【詳細情報】
・住所
 山梨県北杜市小淵沢町129-1
・ファミリーワーケーションプラン
 -6泊7日大人2名未就学児2名/134,880円~、宿泊料・託児料込み。朝食付
・主なアクティビティ
 -高原カヤック/3〜7歳 3,350円、8歳〜大人4,350円 ※保護者付き添い必須
 -ステンドグラス作り/4,500円〜 ※2歳以上から参加可
 -雪の学校 / 1名 2,500円※5歳〜8歳まで。対象年齢の兄弟姉妹(5歳以上)も参加可。保護者付き添い必須。(2023年1月24日〜2月28日の月・水・金・土・日のみ開催)

・ホテル公式HP
リゾナーレ八ヶ岳公式HP
ワーケーションプランサイト

3-2.京町家で過ごす!bonbon house 京都


画像出典:https://bonbonhouse.jp/service/

歴史ある街並みだけでなく、季節の美しさを楽しんだり、伝統文化を学んだりなど、多くのことを体験できるのが、京都の魅力です。
そんな京都に滞在し、親子で学ぶことと楽しむこと両方を実現したいという人におすすめなのが、京町家を丸ごと改装し、コワーキングスペースとシッターサービスを揃えた、京都にある「bonbon house」です。

3つある客室をそれぞれコワーキングスペースとして使えるようになっており、パーソナルオフィスのように利用可能です。また、併設する託児スペースに1日4時間まで未就学児童を預けられるので、その間大人は集中して仕事に励めます。

ビジター利用だけでなく、客室も併設されているので、希望者は宿泊も可能です。一方、コワーキングスペース利用とシッターサービスを別々に頼み、宿泊だけ別の宿にする、という使い方もできます。フレキシブルな旅を楽しみたい、というご家族の強い味方になってくれそうです。

場所は京都の中心部、四条烏丸。繁華街の近くですが、賑やかすぎず京都の落ち着いた風情が色濃く残るエリアにあります。史跡巡りやグルメスポットへのアクセスなどにも便利なので、家族で京都観光したい!という方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

【詳細情報】
・住所
 京都府京都市下京区松原通西洞院東入藪下町13-1
・ファミリーワーケーションプラン
 -1室25,000円/1泊。1日4時間・未就学児2名までの託児サービス込み、キッチン併設
・コワーキングスペース
 -1時間/1,800円、3時間パック/5,000円、7時間パック/1,1000円(ビジター利用時。宿泊者は自室及び1Fのコワーキングスペースで仕事可能)
・託児サービス
 -利用者は子供1名まで無料、追加1名ごとに550円/時間。メールかLINEによる保育記録送信サービスあり
・ホテル公式HP bonbon house

3-3.家族で海を楽しむ!カヌチャリゾート 沖縄


画像出典:https://www.kanucha.jp/baby

沖縄にある「カヌチャベイホテル」は、ミキハウス子育て総研の認定基準を充たす宿泊施設『ウェルカムベビーのお宿』。幼児用のアメニティセット、ベビーカーやベッドガード、パジャマの無料貸し出しなど、子供連れには嬉しいサービスが盛りだくさんで、小さい子供と安心してくつろげるホテルです。

館内には6ヶ月〜6歳の未就学児を預けられる有料の託児所を完備しています。ワーケーションプランの利用者は、「カヌチャリアンリゾートオフィス」のコワーキングスペースを使えるので、子供を預けて仕事に集中できます。


画像出典:https://www.kanucha.jp/baby

豊富なアクティビティの中には、星空観察、ジェットスキー体験、カヤックツアーなど子供だけで参加できるものがいろいろあります。仕事が終わったあとは、パイナップル収穫や無人島キャンプなど家族で楽しめるアクティビティに参加するのも素敵です。仕事も家族の思い出作りも手を抜きたくない!という人にピッタリ。

【詳細情報】
・住所
 沖縄県名護市字安部156-2
・ワーケーションプラン:
「【ワーケーション】オフィスを1歩出たらそこは南国。リゾートでリモートワークステイ」1室54,400円〜/1泊2日(大人2名幼児2名、10月平日利用時。朝食付)
・コワーキングスペース「カヌチャリアンリゾートオフィス」
-営業時間 8:30~18:00/コワーキングスペース 席数 20/個室 3
・託児サービス(要予約)
 対象年齢 6ヶ月~6歳/サービス時間 8:00~20:00
 料金《6ヶ月~2歳未満》6,600円/3時間
   《2歳以上~6歳》4,400円/3時間
 ※兄弟(姉妹)を預ける場合、年齢の高い子供1名の利用代金は半額
 ※子供向けの食事サービスあり(要予約、有料)
・ホテル公式HP
・赤ちゃん・お子様サポート詳細ページ

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4.ファミリーワーケーションを成功させるポイント6つ

ファミリーワーケーションの行き先が決まったら、あとは準備するだけ!ですが、出発までに準備しておきたいポイントがいくつかあります。楽しい旅の実現のためにも、忘れず頭に入れておきましょう。
この章では、ファミリーワーケーションを成功させるポイントについて解説します。

4-1.旅行の目的を家族と共有する

ファミリーワーケーションが何を目的にしているのか、どのように過ごすのかを、家族と話し合っておきましょう。目的が曖昧だと、親の希望と子供の希望がかみ合わず「せっかくのワーケーションなのに仕事ができなかった」とフラストレーションがたまり、台無しになる可能性があるからです。
「メインは家族旅行、仕事の量はセーブ」「子供はレジャーを満喫、親は仕事にしっかり打ち込む」など、ざっくりでもOK。家族の間で、目的を共有しておきましょう。

参考:ワーケーションに踏み出せていない子育て世代へ「親子ワーケーション」をするために大切な5つのこと。毎日みらい創造ラボ 今村茜さんインタビュー | 最新記事 | Livhub | サステナブルな旅や体験

4-2.子供に仕事することを伝えておく

子供の理解と協力がないと、現地で仕事をする時間がなくなることもあります。仕事中は一緒に過ごせず、その間はアクティビティを楽しんでいて欲しいことを説明しておきましょう。また、「午前中は仕事、昼食から一緒に森を散歩しようね」「滞在中3日に1回は休日だから、丸1日海へ釣りへ行こう」など、親と一緒にいられる時間を具体的に伝えておけば、子供も安心できます。
現地で急に仕事が増え、子供と過ごす時間が減ったということがないよう、持っていく仕事の量を調整しておくのも忘れずに。

参考:気楽に子連れワーケーション! まず場所を変える・低予算・仕事は半分 – コクリコ[cocreco]

4-3.保育園や幼稚園・学校との連絡を欠かさない

夏休みなど長期の休み中以外に、ファミリーワーケーションへ行くときは、学校に連絡しておきましょう。
休んでいる間の授業の進み具合や連絡事項を聞いておけば、ファミリーワーケーション終了後に子供が日常生活に戻りやすくなります。また、親からも現地での様子や体験したアクティビティの感想など、子供の成長を簡単に伝えてみても良いでしょう。

4-4.自宅以外でのリモートワークを経験しておく

仕事をする環境が変わると仕事が進めにくかったり、希望した設備をうまく使いこなせなくて、やりにくさを感じたりすることもあり得ます。
ファミリーワーケーションへ行く前に、自宅以外の環境で仕事をしてみましょう。コワーキングスペースならビジネスの利用客だけなので、他の人に気兼ねなく仕事ができます。また、無料WiFiを利用できるカフェなら、美味しいケーキや軽食など、仕事の合間の気分転換が簡単です。自分に合った場所で、リモートワークに慣れておくと、ファミリーワーケーションでも困らずにすみます。

参考:ワーケーションに踏み出せていない子育て世代へ「親子ワーケーション」をするために大切な5つのこと。毎日みらい創造ラボ 今村茜さんインタビュー | 最新記事 | Livhub | サステナブルな旅や体験

4-5.帰省のときを参考に荷物をまとめる

「何を持っていこう?」と悩んだときは、帰省するときの荷物の量を目安にしてみましょう。いつも持って行く荷物の量なら荷造りも簡単で、用意に手間がかかりません。
さらにワーケーションをするためのパソコンなどの仕事用荷物も必要になります。一方、子供の荷物には、いつも一緒にいるぬいぐるみや大好きな本を2冊など、替えがききづらいものを持っていくのもお忘れなく!
紙おむつや食料品、飲み物などの現地で調達可能なものは、できるだけ少なくして身軽に動けるよう荷造りするといいでしょう。

4-6.子供の体調不良に備えておく

海や山で遊ぶアクティビティに参加中転んですりむいたり、寝る前に咳が出たりなど、子供に突然のケガや体調不良はつきものです。そんなときに備えて、常備薬や簡単な救急キットを持っていきましょう。急な通院に備えて、保険証もあると便利です。

子供に持病やアレルギーなどがあるときは、出発前にかかりつけの医師に相談しておきましょう。現地で何かトラブルがあったときの対策や病院の場所など、必要な情報を頭に入れておくと慌てずに済みます。

ファミリーワーケーションで仕事と家族の時間を充実させよう

ファミリーワーケーションなら、仕事と家族旅行の両方を一度に実行することが可能です。いつも仕事が忙しくて、家族旅行する時間がなかなか取れない……と考えていた方こそ、体験してみてはいかがでしょうか。
子供の人数分増える荷物を持ち運んだり、ぐずる子供をなだめつつ移動したりなど、親の負担は近場へのお出かけより大きくなりますが、日常生活とは違う貴重な経験ができるチャンス!
子供の成長を間近で見られたり、ワークライフバランスを考えて仕事をするきっかけになったりと、家庭面や仕事面で、より前進できる機会に恵まれるのが、ファミリーワーケーションです。次の休みにはぜひ、体験してみませんか?

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