学校に通う子供達は、夏休みになれば家にいる時間が長くなります。
子供達にとっては楽しい夏休みかもしれませんが、朝食・夕食だけでなくお昼も含めた食事の準備は大変です。
ほかにも宿題の見守りや生活リズムが崩れないよう声掛けするなど、親にとっては息つく暇もないというのが正直なところこどですよね。
そんな子育て世帯にとって恐怖の夏休みを乗り切るためには、親としても「賢くラクをする」対策を考えておきたいところ。
子供だけでなく親にとっても大切な思い出を作れる夏休みだからこそ、
親子で過ごす時間も大切にしながら、親が適度にリフレッシュできるおすすめサービスや対策をご紹介します。
1.子供の夏休みは親にとって「休みではない」
小さい頃は夏休みといえばたくさん遊べる夢のような期間でしたが、子育てをしていると夏休みに対するイメージは一変します。
子供を日中どう過ごさせるか、お昼ご飯はどうするか……など考えるべきことは尽きません。
こうしたことから、夏休みは親にとっては毎日子供と向き合わないといけない、体力勝負な時期です。
この時期に、多くの親が「疲れる……」と感じる理由は、次のようなものが挙げられます。
・給食がないので3食ご飯を準備しないといけない
・四六時中子供と一緒で一人の時間がなくなる
・リモートや在宅勤務の仕事の場合、子供の世話でペースが乱れる
・イベントや旅行で子供の生活リズムが乱れがち(学校が始まってから、元の生活に戻すのが大変になる)
・外出してもどこへ行っても混雑しているうえ暑く、体力を消耗する
だからこそ、夏休みに親が疲れを溜め込みすぎないように、意識して息抜きする時間や工夫を取り入れて、
子供たちの大切な夏休みの思い出も楽しいものにしてあげたいですよね。
2.親が疲れないための夏休みの工夫
親が疲れを溜め込みすぎないようにしながら夏休みシーズンを乗り切るなら、日頃のちょっとした心がけや工夫をまずは取り入れてみませんか。
どれも今日からできることばかりですので、夏休み中は暮らしの中に意識して取り入れてみましょう。
2-1.夏休みは家事に完璧を求めない
普段の生活ではできていた食事の準備や洗濯などの家事も、夏休みになると時間がなくなりこなしきれないというのはよくあるケース。
「あれもできていない」「今日もこれができなかった」とできないことに目を向けてしまうと、精神的に辛くなってしまいます。
夏休みはいつも以上に家事がこなせないのは当たり前だと割り切ってしまいましょう。
【例】
・洗濯はコインランドリーも活用する
・食事は宅配や宅食の頻度が増えてもOK
・掃除は水回りだけ最低限できていればよしとする
など、夏休み期間は自分なりの「甘め」なルールを設定してみるのもおすすめです。
2-2.スケジュールには「自分時間」も組み込む
子供の習い事や宿題だけでなく、自分の予定もあらかじめ「大事な予定」として確保しておくことも大切です。
【例】
・朝のコーヒータイム
・夜10分の読書タイム
・午前中30分のストレッチ
・週に1回の習い事や月に1回の美容院
上記のように、手帳やスマホのカレンダーに「リフレッシュ時間」を見える化することで、罪悪感なく休める環境を確保できます。
また、あらかじめ「この時間は確保する!」と決めておけば子供が寝ている間や動画視聴中など、「すき間時間」を活用する工夫もしやすくなります。
忙しい中にも「この時間だけは私の時間」という逃げ場があれば、心の余裕が生まれて子供たちの時間も笑顔で過ごせます。
2-3.30分のプチ外出でリフレッシュ
四六時中家の中で子供達と過ごしていることに疲れを感じるなら、30分だけ家の外に出てリフレッシュしてみましょう。
一説によれば、20分程度の散歩は脳のストレスホルモンとして知られるコルチゾールのレベルを低下させる効果もあると言われています。
例を挙げると、夕食後に近くのコンビニやドラッグストアに散歩気分で行ってみるのも良いでしょう。
子供たちには「夜は暗くて危ないから、パパ(ママ)とお留守番していて」などと言えばきっと納得してくれるはず。
お土産に夫婦の晩酌のお供になるようなおつまみや、子供達のおやつも買って帰れば、家族が喜ぶ顔も見られます。
子供と一緒にいる時間が長くなって「疲れた!」と思ったら、気持ちが爆発する前に5分から10分でできるリフレッシュをしてみましょう。
たとえば5分でできるストレッチでも、体だけでなく心をすっきりさせられます。
短時間のストレッチはYoutubeなどの動画でも多く紹介されていますので気軽に取り入れやすいリフレッシュ方法です。
また、ノートに頭の中に浮かんだことを10分間書き出してみるジャーナリングに挑戦してみるのも良いでしょう。
ネガティブな感情も紙に書き出すことで軽減したり客観視したりできます。
2-4.実家を大いに頼ってみる
夏休みを利用して実家への帰省を予定しているなら、帰省中に親がリフレッシュできる時間を少しだけ作ってみてはいかがでしょうか。
「パパとママはお土産を買いに行くから、おばあちゃんおじいちゃんと過ごしていてね」と子供を思い切って両親に預けてみましょう。
孫と一緒に過ごせる時間が増えれば、実家の親も喜びますし、子供たちにとっても夏休みのいい思い出になるかもしれません。
頼れるところは適度に頼る、という姿勢も夏休み中の子育てを疲れを溜め込まないように笑顔で乗り切るためには必要な姿勢です。
3.夏休み中の親もうれしい託児サービスやキッズスペース付き施設
夏休み中のお出かけは子供連れ前提で考えがちですが、ときには子供がいない場所で子育ての悩みを話したり、
夫婦の絆を育んだりするために大人だけで過ごしてリフレッシュすることも大切です。
そこで一時保育やシッターサービス、外出先で使える託児サービス付き施設などをご紹介。
活用すれば子供達にとっても新たな出会いや経験につながることもありますから、ぜひ気軽に活用してみましょう。
3-1.選択の幅も増えつつある一時保育やシッター
1時間から子供を預かってくれる一時保育サービスや、熱が出た子供も預かってくれる病児保育サービスなど、
最近では子供を持つ親にとってうれしいサポートが少しずつ増えています。
夏休みのスポット利用でも使いやすいサービスをご紹介しましょう。
・1時間から使える『ママズスマイル』
1時間から使える一時預かり専門託児所の『ママズスタイル』は、空きさえあれば当日予約でも使えます。
事前に会員登録をして、保険料も含めた会員費を月額770円を支払えば、あとは利用したい日に予約するだけ。
料金体系はシンプルで、0歳児でも1日1,000円のオプション料金を支払えば受け入れてもらえます。
託児可能時間:店舗によって異なる
店舗:東京都内他、北海道・埼玉・千葉・神奈川・山梨・静岡にてサービス展開中
料金:30分1,000円〜(別途月額会員費770円)
公式HP: https://mamas-smile.com/
・家事代行サービス『ベアーズ』
家事代行サービスで知られる『ベアーズ』でも、キッズ・ベビーシッターサービスを提供しています。
お留守番中の宿題見守りなどに加えて、ベアーズの家事代行サービスも利用できます。
一緒に子供たちと簡単な家事をしたり、本を読み聞かせてくれたりと、お願いできるサポート内容も幅広いのがうれしいところです。
託児可能時間:店舗によって異なる
サービス提供エリア:北海道・埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・京都・大阪・兵庫・奈良・福岡
料金:初回お試しプラン 3時間10,890円
公式HP:https://www.happy-bears.com/baby/
・病児保育なら『フローレンス』
様々なシッターサービスや託児所がある反面、子供が熱を出したり風邪を引いたりしたら利用できないところが多いのも実情です。
そんな病児保育をいち早く始めた『フローレンス』は、月1回分の保育料を含む月会費を支払うことで利用できる病児保育サービスを提供しています。
事前に有料の会員登録が必要になるものの、夏休みはもちろん普段の生活でも使えるお守りのようなサービスです。
子供の急な体調不良に備えて保険として加入しておくと、安心です。
託児可能時間:基本保育時間8:30~18:00(オプションで20:00まで可能)
店舗:初台・豊洲
料金:年齢と利用頻度によって異なる
公式HP:https://byojihoiku.florence.or.jp/
・託児所付きコワーキングスペース『C’s TACHIKAWA』
仕事をしないといけないけれど、子供を1人でお留守番させたくないというときは託児所付きのコワーキングスペースを利用してみるのも良いでしょう。
東京都内にあるコワーキングスペース『C’s TACHIKAWA』は、
有料ですが託児サービスもついていて、安心して子供を預けて仕事に取り組めます。
託児可能時間:コワーキングスペース利用時間
住所:東京都立川市錦町1-4-4 サニービル2F
料金:託児料金 1,320円/時間 ※別途コワーキングスペース利用料
公式HP:https://csplace.com/
3-2.お出かけしやすい「託児・キッズスペース付き」施設
また、最近は大型商業施設でも託児所やキッズスペースを用意しているところが増えています。
子供連れで外出した際に、ゆっくりと大人だけで買い物などを楽しめますのでぜひ活用してみましょう。
・1時間無料のIKEA『スモーランド』
IKEAでは、買い物中の両親に代わって最大60分間子供たちを預かってくれるサービスを提供しています。
なんといっても無料なのが、とてもうれしいところですよね。
プレイルームはスウェーデンの森をイメージしたスペースになっています。
買い物に集中したいときは、利用してみましょう。
時間:店舗によって異なる
予約:不要
料金:無料
詳細HP:https://www.ikea.com/jp/ja/customer-service/shopping-at-ikea/smaland/
・保育所常駐の美容室『Neolive』
夏休み中にヘアカットやカラーなどをしてリフレッシュしたいと思っても、
子供連れではなかなかゆっくりできず自分のことは後回しという方も多いかもしれません。
そんな方の救世主となっているのが、子供も一緒に通える美容室。
東京都内・神奈川・千葉に店舗を展開している美容室『Neolive』は
保育士が常駐しているキッズルーム併設の店舗もあり、無料で利用できます。
時間:店舗によって異なる
予約:事前予約必要
店舗:東京都内・神奈川・千葉県内に展開
料金:無料
詳細HP:https://www.neolive.co.jp/kidsroom/
・商業施設内にあるのがうれしい『キッズスクウェア』
国会の議員会館や六本木ヒルズ、さいたまスーパーアリーナ、
銀座三越内など商業施設やオフィスビルで一時預かりやサービスを提供している『キッズスクウェア』。
ライブなどのイベント中や、買い物中に子供を預けることでプチリフレッシュできます。
利用できる施設は限られていますが、夏休みのお出かけで足を運ぶことがあるならぜひ活用してみてはいかがでしょうか。
時間:店舗によって異なる
予約:事前予約必要
店舗:六本木ヒルズ、丸の内東京ビル、銀座三越、さいたまスーパーアリーナ、東京スクエアガーデン、大阪梅田ツインタワーズ・サウスほか
料金:センターによって異なる
詳細HP:https://www.alpha-co.com/nursery/facility
・百貨店内の託児所
日本橋高島屋、銀座三越、玉川高島屋S・Cなどの百貨店でも、最近は託児所のあるところが増えています。
じっくりと買い物をしたい日や、子供のことを少しだけ忘れてリフレッシュしたい時などに利用してみましょう。
・日本橋高島屋
ー本館5階ナーサリールーム(要予約)
・玉川高島屋S・C
ー東京都認証保育所「ポピンズナーサリースクール二子玉川」にて一時預かり
・銀座三越
ー9階『キッズスクウェア』(要予約)
3-3.親子でお出かけなら夏休みの宿題対策も兼ねて
夏休み期間中、美術館や博物館などの施設では子供たちと一緒に楽しめるイベントが多く開催されています。
こうしたイベントは、夏休みの自由研究などの宿題としても使えるものが多いことから、親としては宿題を手伝う手間も省けて大助かり。
最近は、大学でも子供向けプログラムを企画しているところがあります。
お近くの美術館や博物館などの施設や、大学などのイベント情報から探してみましょう。
また、企業でも夏休み期間中に子供のたちの自由研究につながるさまざまなイベントを企画しています。
たとえばドミノピザでは、「ドミノサマースクール~自由研究コース~」を8月いっぱいまで開催中。
自宅近くの店舗でピザ作りを体験できるプログラムは、親子で楽しめること間違いなしです。
ピザアカデミー「ドミノサマースクール~自由研究コース~」特設サイト
https://www.dominos.jp/pizza-academy#summer
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4.夏休み中の食事はラクして疲れを溜めない工夫を
食事を準備する手間を省ける外食は楽しいけれど、子連れだと逆に疲れることも……。
そんなときは、おうちで「外食気分」を演出してリフレッシュするのはいかがでしょうか。
UberEatsなどのデリバリーサービスはもちろんのこと、
冷凍食品や食事の準備のちょっとした工夫で夏休みは程よく手抜きをして疲れない工夫をしましょう。
4-1.テイクアウトやデリバリーを活用
近所のレストランやカフェのテイクアウトを上手に取り入れれば食事の準備だけでなく片付けの負担も減ります。
また、一緒にメニューの中から食べたいものを選んだり、
注文を子供にやってもらったりすれば子供たちにとっても「楽しい!」と思い出に残る時間になります。
いつもは頼まないお店の味を楽しめば、親のリフレッシュにも繋がります。
4-2.冷食も「食べ比べ」でイベント化
最近は、本格的な味が楽しめるようになり「手抜きをしている」という罪悪感を感じずに済む冷凍食品。
せっかくなら、夏休みの食事は冷凍食品の食べ比べでラクして楽しい食事時間にしてみるのもよいでしょう。
やり方は簡単。
スーパーで売っている冷凍食品を複数買って、子供と一緒に「どれが一番好きか」などのミニ企画をしてみるだけ。
「冷凍餃子食べ比べ」など、メニューを変えて何度も開催できるのもうれしいところです。
冷凍食品なら調理も簡単で、食事の準備に労力を割かずに子供と一緒に楽しめます。
4-3.「セルフ」をキーワードにラク&楽しむ作戦
自宅で手作りのご飯を用意する際も、食卓にどう出すかでラクができます。
たとえば、どんぶりの具は自分で好きなように載せる「セルフ丼」や、「手巻き寿司」方式にすれば、自分で盛り付けを楽しめます。
準備がラクなだけでなく、子供たちの食育にもつながります。
他にも、ラップおにぎり、ホットケーキ、サンドイッチ作りなどは、子供と一緒にできる簡単メニュー。
子供と一緒にやれば満足度が上がります。
また、食事の準備を毎回するのが大変なら、おかずを一度にたくさん作りおきしておいて、
お腹が空いたら自由に食べるスタイルを採用してラクをしてしまいましょう。
食事は1日3回が絶対的なルールではありません。
4-4.片づけラクのひと工夫
ワンプレートご飯や、特別感を出すために使い捨て紙皿・カップを使うのも、特別感があって楽しいかもしれません。
洗い物の手間が減るだけでも、親としてはラクになったと感じられるもの。
また、落としても割れない食器を使って、子供に食後のお皿洗いを任せてみるなど、
子供たちの成長を夏休みをきっかけに促すのも一つの手です。
4-5.子連れOKなお店でプチパーティー
同じ年代の子供たちを抱える友人や保護者仲間で集まって過ごすのも、親にとってリフレッシュのいい機会です。
子連れOKなレストランや、子連れ向けメニューのあるカラオケボックスなどは、気兼ねなく過ごせる場所の一つです。
子供たちを参加したメンバーみんなで見守ることができるので、精神的な負担も軽くなります。
また、子育てに関する悩みを相談したり、情報を交換したりできるなど親にとってメリットがたくさんです。
放課後や夏休みなどの長期期間中、学校の教室や体育館などを活用して、
子供たちが安心して過ごせる場所を提供する取り組みも広がっています。
地域の大人たちが参画・運営しているため、その内容は地域によってもさまざま。
たとえば横浜市では「放課後キッズクラブ」として夏休み期間中に低価格で昼食を提供している地域もあります。
横浜市「放課後キッズクラブ」
https://www.city.yokohama.lg.jp/kosodate-kyoiku/hokago/hokagokids/houkago-kids.html
子供の夏休みは親の疲れを溜めないことが充実させる秘訣
学校の夏休みは、子供にとっては楽しい特別な時間ですが、親にとってはどうしても疲れが溜まりやすい時期。
疲れがたまらないよう、完璧を目指さずラクする工夫を盛り込むことで、心にゆとりが生まれます。
大人の心のゆとりは、子供としっかり向き合い、笑顔で過ごすためには不可欠!
夏休みは毎年やってくるからこそ、「肉体的・精神的に疲弊しない」ことを最優先に、無理のないペースで過ごすことは決して間違いではありません。
ぜひ今日ご紹介した工夫やサービスを活用しながら、親子そろって心から楽しめる夏休みを過ごしてくださいね!
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