海外出張でホテルを利用する際に避けて通れないのが、英語を使ったチェックインです。数をこなせば、どんなことを聞かれてどう答えればいいか、が自然と身につくことでしょう。しかし初めのうちは、話したくてもスラスラと言葉が出てこないもの。
そこでこの記事では、これだけは覚えておきたいというフレーズを紹介します。ホテルに到着してから、部屋に行くまでの時系列に沿ってチェックしていきましょう。
1.ホテルフロントに到着
ホテルのフロントに到着したらまず、
「Hi, I’d like to check in(こんにちは、チェックインをお願いします)」
「I have a reservation and I am checking in(予約したものですが、チェックインをしたいです)」
と、レセプション担当者に声をかけましょう。
担当者が
「What name is the reservation under(予約時の名前をお願いします)」
と言ったら、
「I have a reservation under Suzuki Taro(鈴木太郎で予約しています)」
と、自分の名前を伝えましょう。
外国人からしてみると、日本人の名前は聞き慣れないものも多いため、
「Could you spell that out for me?(スペルをお願いできますか?)」
と聞かれるかもしれません。そのときは、
「Sure. S・U・Z・U・K・I・T・A・R・O(もちろんです、S・U・Z・U・K・I・T・A・R・O)」
と、アルファベットを一つずつ伝えましょう。
また、ホテルに早く到着したものの、チェックインまでに時間がある場合があります。スーツケースなどの大きな荷物を携帯したくない…そんな時は、
「Could you keep my luggage until check in time?(チェックインの時間まで荷物を預かってもらえませんか)」
と聞いてみましょう。
たまに、スペルを一つずつ伝えても、スペル自体の発音の違いなどから相手に正しく伝わっていないことがあります。
例えばZを「ゼット」と発音する国もあれば、「ズィー」と発音する国もあります。「ゼット」に慣れている人は、「ズィー」と言うと「G」を連想してしまったり、もう一度聞き返されたりして、うまく伝わらない…という事態も。
そんな時に使えるのが、「A for America」「Z for Zebra」など、誰でも知っている単語を挙げて「○ for △△」と表す方法です。国の名前や動物の名前など、誰でも知っている簡単な単語を使うのが特徴なので、自分の名前の中に伝わりにくいスペルがあるなら、使える単語をチェックしてみてください。
【覚えておきたい単語】
reservation | 予約 |
voucher | バウチャー、予約番号 |
spell | つづり |
2.ID提出と書類記入
予約が確認できたら、パスポートなどの身元チェックができるものを提出するように言われます。
「Could I see your ID?(IDを見せていただけますか)」
と聞かれたら、
「Sure, this is my passport(もちろん、パスポートです)」
と言って、パスポートなどの身分を証明できるものを提示しましょう。
IDのチェックが済んだら、記入票を渡され
「Could you fill out the registration form?(宿泊者情報の記入をお願いします)」
と言われるので、名前や電話番号などの情報を記入していきます。
ホテルによっては、デポジットと呼ばれる預かり金を要求されることがあります。IDと一緒にクレジットカードの提出を求められたら、デポジットの場合が多いので、気になる場合は
「May I ask why I need to give you a credit card?(クレジットカードの提出は何のためでしょうか)」
と聞いておきましょう。
そして
「We hold a $200 deposit for security reasons. It will be refunded after your stay(セキュリティによる理由で、200ドルの預かり金が発生します。預かり金はホテル滞在後に返金されます)」
という返答が返ってきたとします。この場合、一時的に200ドルがカードから差し引かれ、滞在中に何も問題なければ、後で返金されます。
【覚えておきたい単語】
ID | 身分証明書 |
fill out | 記入する |
deposit | 預かり金・保証金 |
refund | 払い出し |
3.部屋内容を確認・チェックイン完了
宿泊する部屋の情報で聞いておきたいことがあるなら、ここで質問しておきましょう。長く滞在する場合は特に、気になることがあれば早めに聞いておくと、快適なステイになるはずですよ。
3-1. 部屋でタバコを吸えるかどうか
たばこを吸える部屋なのか確認したい場合、部屋の鍵をもらう際に聞いてみるといいでしょう。
「Your room is ready for you. This is your key(お部屋のご用意が整っています、こちらが鍵です)」
とルームキーを差し出されたら、
「Am I able to smoke in this room?(部屋で喫煙できますか?)」
と尋ねてみましょう。
「No you can’t. This is non smoking room(こちらの部屋は禁煙ですので、できません)」
と言われたら、
「Do you have a smoking room available?(喫煙可能な部屋は空いていますか?)」
と他の部屋に変えられるか聞いてみましょう。
「Let me check. Yes, we have. Would you like to change your room? (確認させてください。ございますので、部屋を変更されますか?)」
「Yes, please(はい、お願いします)」
と言えば、部屋を変えてもらえます。
3-2. バスタブ付きの部屋かどうか
海外では湯船に浸からずシャワーだけで済ませるという人の方が多いものです。しかし、旅先でもしっかり湯船に浸かって体を休ませたいなら、バスタブ付きの部屋かどうかを確認しておくことをおすすめします。
「Does this room come with a bathtub?(この部屋にはバスタブが付いていますか?)」
と言って、バスタブの有無を聞いてみましょう。
3-3. 無料Wi-Fiが使えるかどうか
また、多くのビジネスマンにとって、インターネット環境があるかどうかは重要な問題です。Wi-Fiを自分の部屋で使えるか聞きたい場合は、
「Is free Wi-Fi available in my room?(部屋で無料Wi-Fiを使えますか?)」
と聞いてみましょう。使える場合は
「Can I have the Wi-Fi password?(Wi-Fiのパスワードを教えてください)」
と、パスワードも忘れずに。
3-4. セキュリティボックスがあるかどうか
少し危険な地域に滞在するときは、セキュリティボックスが備えつけられているかを確認しておきましょう。
「Does this room have a security safe box?(部屋にセキュリティボックスはありますか?)」
と聞いてみましょう。もし部屋にセキュリティボックスを備えていない場合
「I’d like to store my valuables at the reception(貴重品をフロントに預けたいのですが)」
と、フロントに貴重品を預けておいた方が安心できることでしょう。
ホテルのグレードなどにもよりますが、日本では当たり前に備わっているスリッパや歯ブラシセットなどのアメニティ、ドライヤーなどが用意されていないホテルもあります。ドライヤーがあると思っていたのに、実際は備えられておらず辛い思いをする…といったアクシデントが起こることも。
このように、備品の有無がチェックイン後に判明しても、希望通りのリクエストはきかない場合があります。不要なトラブルを避けるためにも、予約時にホテルに確認しておくことをおすすめします。
【覚えておきたい単語】
available | 空室 |
smoking, non smoking | 喫煙、禁煙 |
security safe box | セキュリティボックス |
まとめ
海外のホテルでは、預かり金を求められたり、部屋に用意されている備品が日本とは異なったりといった違いも見られます。不明点は事前に確認したり、わかった時点でフロントに確認したりするなど、不安を取り除いておくようにしましょう。
慣れてしまえば気軽にできる、英語を使ったチェックイン。今回紹介したフレーズを何度も使って、ぜひ自分のものにしてください。
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