台湾といえば美食天国。出張とはいえ、「何を食べようか」と楽しみにしている人も多いでしょう。その一方で、何を食べたらいいかわからない人、どこへ行ったらいいのかわからない人もいるかもしれません。
そこで、台湾出張で台湾グルメを存分に楽しめるよう、美味しいお店を大調査!さらに、ビジネスパートナーとの食事や飲み会で役立つ、台湾ならではの宴会マナーも紹介します。パワフルなエネルギーに満ちた台湾の街に負けないよう、ご飯をしっかり食べてビジネスも成功させましょう。
1.台湾出張で絶品ごはんが食べられるおすすめ飲食店
台湾出張で商談に使えるお店を知りたい、食事の時間が惜しいほど忙しいけれど台湾料理が食べたいなど、出張者によってニーズはさまざま。そこで、どんな状況でも台湾の味を楽しめるよう、おすすめの飲食店を「定番料理が食べたいとき」「仕事の合間にサクッと済ませたいとき」「商談や接待で使いたいとき」などシーンに合わせて6つのテーマで紹介します。
1-1.台湾の定番料理・小籠包を食べたい人におすすめ2店
台湾料理といえば、小籠包を思い浮かべる人も多いでしょう。食べる際に皮が破れると、ジュワッと口の中に滲み出るスープがたまらない小籠包は、台湾に行ったら一度は食べておきたい定番メニューです。日本でもおなじみの餃子にも似ているので、味が濃く油っぽい台湾料理が苦手という方にもおすすめです。
(1)鼎泰豊(ディンタイフォン)
台北に行くなら一度は行っておきたい小籠包の有名店。豚肉入りの定番だけでなく、カニ入りやトリュフ入りのリッチな食材が入った小籠包も人気です。
小籠包やシュウマイ、餃子などの点心の他に、紅焼牛肉麺など台湾ならではのメニューも揃っています。
https://www.dintaifung.com.tw/
住所:台北市信義路二段194号
営業時間:11:30〜21:00 ※土・日・祝日は10:30〜21:00
※台北市内に7店舗、新北市、新竹市、台中市、高雄市に店舗がある
(2)杭州小篭湯包(ハンゾウシャオロンタンバオ)
ローカルな雰囲気を楽しみたいなら、リーズナブルで地元民にも人気の『杭州小篭湯包』がおすすめです。小籠包のスープはあっさりめなので、油っぽい食べものが苦手な方でもおいしく食べられるでしょう。カニ味噌入りやヘチマ・エビ入りの小籠包は、日本人にも人気なのだそう。
1-2.仕事の合間にサクっと済ませたい人におすすめ3店
出張中は忙しくて食事をすることもままならない方は、注文してからすぐに料理が提供されるお店や、テイクアウトを利用してはいかがでしょうか?
時間がなくても、台湾グルメを楽しめますよ。
(1)阿宗麵線(アーゾンミンシェン)
とろみのあるスープに細く柔らかい麺が入った台湾料理「麺線(ミェンシェン)」。
中でも阿宗麵線はダシが効いていておいしいと評判です。人気店なので混雑していますが、すぐに料理が提供されるれるので回転も早く、時間がないときに便利です。
イートインスペースはなく、現地で食べるならお店の前にある椅子に座って食べるスタイルです。もしくはテイクアウトでオフィスやホテルでいただきましょう。中には、お店の前に立って食べている人も。
住所:台北市峨嵋街8号之1
営業時間:9:00〜23:00
(2)梁記鶏肉飯(リァンジージーローファン)
台湾南部の街・嘉義(ジャーイー)の名物である「鶏肉飯」が看板メニューです。鶏肉飯とは、ごはんの上にほぐした鶏肉を載せたもの。あっさりしているので、台湾名物料理である魯肉飯(ルーローハン)のこってり味が苦手な方は、こちらをどうぞ!
オーダー方法はカフェテリア形式。店員さんに欲しいメニューを指差すとお皿に盛ってくれるので、すぐに食べられますよ。
https://www.facebook.com/%E6%A2%81%E8%A8%98%E5%98%89%E7%BE%A9%E9%9B%9E%E8%82%89%E9%A3%AF-236008676417282/timeline/
住所:台北市松江路90巷19号
営業時間:10:00〜14:30、16:30〜20:00 ※定休日/土・日曜日
(3)池上木片便當(チーシャンムーピェンビィェンダン)
すぐに食べたいときはお弁当屋さんの利用が便利です。
おすすめは台北を中心に展開しているチェーン店の『池上木片便當』。安全な食材を使用しており、栄養バランスも考えられた健康的なお弁当がリーズナブルな価格で購入できることから、人気を博しています。
一番人気は濃厚な味付けのゆで豚スライスがたっぷり入った「招牌飯」でオープン当時から続く定番メニューです。
1-3.商談後の宴会などビジネスでも使えるおすすめ2店
商談後にクライアントなどと会食したいとき。どこにしようか迷ってしまいますよね。今回は、現地の日系企業で働く人からも人気のお店や、台湾風日本料理が楽しめるレストランをご紹介します。
(1)逸郷園(イーシャンユェン)
中国大陸の華北地方(北京市や内モンゴル地方)をルーツとする客家(ハッカ)の人たちの伝統料理、客家料理が楽しめるお店です。客家の人々は住処を転々としてきた流浪の民であるため、客家料理は保存がきく漬物や乾物をよく利用し、味付けや風味が濃く、こってりとした味付けが特徴です。
そんな客家料理でおもてなしをするなら、『逸郷園』はいかがでしょうか? リーズナブルですがゴージャスな雰囲気もあるので、肩肘張らない宴会にぴったりです。地元の方はもちろん、日系企業の方もよく利用しているそうです。
(2)三井料理美術館
日本料理を台湾風にアレンジした料理が楽しめるこのレストランは、特別なおもてなしをしたいときにぴったりです。
台湾風にアレンジされた日本料理が楽しめ、中でも、新鮮な食材を使った握り寿司やお造りがおいしいとの声が多く寄せられています。
黒を基調としたスタイリッシュで落ち着いた店内の雰囲気や、きめ細かなサービスも好評です。
http://www.mitsuitaipei.com.tw/jp/home.html
住所:台北市松山区敦化南路1段108号B1
営業時間:11:30〜14:30、17:30〜22:00
1-4.観光気分も味わえるおすすめ夜市2選
台湾の観光スポットとして代表的なのが夜市です。夕方から深夜にかけて、食べ物や日用品、洋服などを売る露店が並びます。
夜市でまず試してほしいのが、台湾のローカルフードです。発酵させた豆腐・臭豆腐やレバーのような味の鴨血など、さまざまなB級グルメが堪能できます。
仕事の後に時間があるなら、ブレジャーとして観光がてら食事を楽しみましょう!
(1)士林夜市(シーリンイェスー)
士林夜市は、食事だけでなく、ショッピングも楽しめる大きな夜市です。
台北市内にある夜市のなかでも、観光スポットとして最も有名な余市の一つです。食事をするなら地下にある食堂街『美食区』へ行きましょう。
屋根があるので、雨が降っても大丈夫。台湾の夜市では食べ歩きが基本ですが、ここにはテーブルや椅子があり、座って食べられます。
https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/1699
住所:台北市士林区大東路、大南路、文林路、基河路周辺
営業時間:16:00〜0:00 ※土・日曜日は15:00〜0:00
(2)寧夏路夜市(ニンシャーイェスー)
台北の屋台で唯一の食べ物専門の夜市です。そのため、地元民から「最もおいしい夜市」だと言われています。この夜市では、環境保護に力を入れており、使い捨ての食器ではなく、ガラスやステンレス製の食器を使用するなどして、ゴミを減らす取り組みも大きな特徴です。
日本人が滞在することが多い中山エリアに近く、アクセスが良いのも魅力です。
https://www.travel.taipei/ja/attraction/details/1702
住所:台湾台北市大同区寧夏路(南京西路と民生西路の間)
営業時間:17:00〜翌1:00
1-5.朝ごはんにおすすめの3店
宿泊しているホテルの朝ごはんも良いですが、街に出て朝食を楽しむのも良いですね。朝から活気のある街でおいしい朝ごはんを食べてエネルギーチャージ。仕事に備えましょう!
(1)阜杭豆漿(フーハンドウジャン)
「台湾の朝ごはんといえばココ」と言われるほどの有名店。
定番メニューは、干しエビ・ネギ・揚げパンなどの具が入った豆乳スープの「鹹豆漿(シエンドウジャン)」で、ほっとする味わいです。台湾の朝ごはんの定番である甘い豆乳の「甜豆漿(ティエンドウジャン)」や揚げパン「油條(ユウチャオ)」も食べられます。
https://www.facebook.com/pages/%E8%8F%AF%E5%B1%B1%E5%B8%82%E5%A0%B4-%E9%98%9C%E6%9D%AD%E8%B1%86%E6%BC%BF/154088941341874
台北市忠孝東路一段108号2F-28
営業時間:5:30〜12:30
(2)正宗洪瑞珍餅店(ジェンゾンホンルゥェイジェンビンディエン)(台中)
台中市で大人気のベーカリーで、朝ごはんにパンが食べたい人におすすめ。名物のサンドイッチはハムやたまご、チーズ、ブルーベリージャムなど8種類。どれもシンプルで昔懐かしい味です。
(3)味鼎蛋餅(ウェイビンダンビン)
台湾の朝ごはんを食べられるお店はB級感があり、入るのに勇気がいるかもしれません。でも『味鼎蛋餅』は、ローカル色を残しながらもシンプルでおしゃれな内装で、女性でも入りやすい雰囲気です。
ここで食べられるのは、台湾の朝ごはんの定番、クレープのような「蛋餅」で、ベーコン入りの「培根蛋餅」にチーズを追加して食べるのが人気です。
1-6.台湾の今を感じられる3店
伝統的な台湾料理だけでなく、「今」の台湾も楽しみたいですね。台湾のブームを知ることで、新しいビジネスのアイティアが湧くかもしれません。
(1)華山Trio café三重奏(ファーシャントリオカフェ サンツォンゾウ)
映画館やライブハウスが集まり台湾のカルチャースポットとしても人気の高い『華山1914文化創意産業園区』にあるカフェです。パスタやリゾットなどがあり、定期的にメニューが変更します。見た目のきれいなカクテルが豊富に揃うので、仕事後のリフレッシュによさそう。
(2) Moon Baking
外資系企業が集まる大安エリアは、欧米人が多く集まることもあり、ベーカリーが急増しています。その中でも若い世代に人気のお店がこちら。白と黒が基調のクールな雰囲気、パンもドリンクもおいしくてリーズナブル、なんとクラフトビールも飲めるのです。おやつや仕事後のリフレッシュにうってつけなお店です。
Instagram:https://www.instagram.com/_moon_baking/
Facebook:https://www.facebook.com/Moon-baking-1848410355476042/
住所:台北市大安区復興南路一段295巷13弄4号
営業時間:11:30〜19:30 ※定休日/月・日曜日
(3)VEGE CREEK 蔬河(シューフゥ)
世界的にビーガンやベジタリアンが増加しており、台湾もその一つ。
台北にもベジタリアン対応のお店が増えてきています。中でも人気のお店が『VEGE CREEK 蔬河』。
ベースとなるのは、漢方スープの煮込み料理である「滷味(ルゥウェイ)」で、自分で選んだ具材を調理してもらいます。ベジタリアンでなくても、野菜不足解消や健康的な食事をしたいときに行きたいお店です。
出張中の体調管理にも使えるお店なので、覚えておくと良いでしょう。
Instagram:https://www.instagram.com/vegecreekstudio/
Facebook:https://www.facebook.com/VEGECREEK/
住所:台北市中山区南京西路14号B1(MRT中山駅内)
営業時間:11:00〜21:15 ※金・土曜日は〜21:45
2.台湾の会食マナー
台湾では、訪問者(出張者)を必ずといっていいほど食事に誘います。ビジネス成功のためにも、できるだけ親密になれるよう参加したいもの。
そんなときも台湾の会食マナーを知っておけば台湾人に喜ばれ、コミュニケーションも円滑になり、ビジネス成功に結びつくかもしれません。
2-1.お酒は自分で注ぐのが基本
日本と異なり、台湾にはお酌の文化がありません。お酒は自分で注ぐ手酌が基本となります。
しかし例外があり、目上の人にはお酒を注ぐ場合があります。異性へお酒を注ぐ、または注がせる行為はあまり見られません。女性へお酌をお願いするのは避けた方が無難です。
2-2.乾杯ではグラスのお酒を飲み干すのが習慣
日本人が注意すべきは乾杯のときです。
台湾では、「乾杯(ガンベイ)」と言いながら、相手の目を見てグラスを持ち上げます。その際に注意したいのが、立場。相手の立場が上、または年配の場合は自分のグラスの位置を相手より下に下げます。同じ立場、同年代の場合は、どちらかが気を使ってグラスを下に下げますが、相手がさらに下に下げてしまうことも。
もうひとつ注意したい点が、グラスの中のお酒をすべて飲み干さなければならないこと。飲み干したら、空になったグラスを周りに見せる人もおり、盛り上がることも。そのため、飲酒量に注意が必要です。
お酒が弱い方は「随意(スエイー)」(自分のペースで飲みます、という意味)または、お酒が飲めないと言っておきましょう。ノンアルコールの飲み物をグラスに入れておくのも手です。
2-3.円卓は目の前に来た料理を取るスタイル
台湾のレストランでは天板が回る丸いテーブル(円卓)が一般的です。円卓での食事にもマナーがあり、目の前に来た料理を食べたい分だけ、自分の取り皿に取り、円卓を回します。
円卓を回すときには、他の人が料理をとっていないか注意しましょう。もし、料理をとっている最中に円卓を回してしまっても、きちんと謝れば問題ありません。
台湾の食事での精算方法は、若い世代ではワリカンにすることもありますが、経済的に裕福な人や年齢の高い人が支払うことが多いです。
中には、お金を持っていることをアピールしたいために支払うという人も。
そのため、支払ってもらえる場合は相手の顔を立てるためにも気持ちよくごちそうになりましょう。日本にいるときのように遠慮してしまうと「あなたはお金がないでしょう」と言われている気分になり、メンツを潰されたと思われてしまいます。
台湾人はメンツを潰されることを何より嫌うので、ときには奢ってもらうことも大切です。
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3.台湾出張の合間にコーヒーでリフレッシュ
台湾では数年前からコーヒーがブーム。そのため台湾でも美味しいコーヒーが楽しめます。台湾産のコーヒー豆も販売されるようになりました。
仕事の合間にコーヒーでスッキリ、集中力を高めましょう!
3-1. LOUISA COFFEE
2006年設立、台湾のコーヒーチェーン店で人気ナンバーワンのお店です。
リーズナブルな価格、おしゃれな雰囲気が人気の秘密。Wi-Fiと電源完備なので、PC作業をしたい人にもぴったりです。オフィスを抜けてカフェで作業すれば、気分が変わり、仕事がはかどるかもしれません。
https://www.louisacoffee.co/
住所:台北市 中正区新生南路一段130号
営業時間:7:30〜19:00 ※日曜日は8:00〜17:00
※他、台湾国内に多数店舗あり
3-2. 丹堤珈琲(Dante Coffee)
20年ほど前の台湾では、コーヒーは高級品。まだまだお茶が主流でした。そんな時代に丹堤珈琲はリーズナブルな価格で提供を始めました。日本で言う『ドトール』のような存在です。サンドイッチやパンなどのメニューもあり、朝ごはんとしてもぴったりです。
3-3. 森高砂咖啡(シェンガオシャーカーフェイ)
コーヒー好きにぜひ行っていただきたいのが、台湾産コーヒーが飲めるこちらのお店です。
さまざまな生産者のコーヒーがあり、産地や作り手による味の違いを楽しむこともできます。焙煎やドリップ方法にもこだわっていますよ。
まとめ:台湾出張ではグルメがビジネスにつながる可能性アリ!
台湾人は食べることが大好き!
「食べて、飲んで、遊んで、楽しむ」を意味する「吃喝玩樂」(チー・ホ・ワン・ロー)という言葉があるほどです。
ビジネスの場での雑談でも「もう食事済ませた?」「昨夜は何を食べた?」など、食事に関する話も登場します。出張中にいろいろな台湾料理を食べれば、料理やお店の話題で現地のビジネスパートナーやスタッフと会話が弾み、仲良くれるかもしれません。また、台湾出張のご飯から、新たなビジネスの種が見つかるなんてこともあるかも!
せっかくの台湾出張。ぜひ台湾グルメを目一杯楽しんでみてください!
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