ビジネス基礎知識

2022.07.04

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リモート面接を活用しよう!不慣れでも上手に話すポイントと注意点

Web会議ツールを利用したリモート面接を、採用に使う企業が増えています。転職活動中にリモート面接を打診され「やったことがなくて、困った……」と頭を抱えたり、「リモート面接だとどうも相手の反応が読みにくく、話しにくい」と悩んだりした人もいることでしょう。
この記事では、リモート面接のメリットや、リモート面接をする上でおさえておきたいポイントと注意点についてご紹介します。

1.転職活動でもリモート面接にはメリットが多い!

リモート面接と聞いて、不安を感じたり、ためらいを感じたりする必要はありません。転職したい人、人材を探している人の両方に利点をもたらすのがリモート面接。
この章でさっそく、リモート面接がどのようなメリットがあるのか見てみましょう。

1-1.採用側と応募者側双方のメリット

・時間と手間がかからない
インターネット環境とPCやタブレット、スマートフォンがあれば、リモート面接はいつでも行えます。直接企業を訪問する手間が省け、交通費などの費用もかからないので、応募者には負担が少なめです。採用側は、面接会場の準備や面接官のスケジュールを調整するなどの手間がかからず、工夫次第で限られた時間でもより多くの応募者と面談が可能になります。

1-2.応募者側のメリット

・遠方の求人にも気軽に応募できる

面接のために直接現地へ赴く必要がないので、遠方の求人をはじめ、海外の企業にも応募しやすくなります。
実際にイタリアやイギリスの求人サイトを見ると、「エントリー、職務経歴書送付、面接は基本的にリモートで行う」と表記されているケースが多数あります。広大な国土のアメリカや地続きのEU諸国では、「幅広いエリアからより良い人材を広く募集したい」と希望する企業が多く、リモートでの求人は一般的な方法となっています。

・緊張しにくい

対面で行う面接の場合は、会場の雰囲気に飲まれたり他の応募者にプレッシャーを感じたりしがち。いつもの自分が出せず、希望した結果に繋がりにくい場合もあります。一方、リモート面接なら自宅などの慣れた場所で面接できるので、緊張しにくく自然体で臨みやすくなります。

1-3.採用側のメリット

・複数回の面接でじっくりと人物を評価できる

第一印象だけで判断せずに、応募者の全体像をつかむため、複数回面接を行う企業が多いです。
短い日程でも、複数回の面接スケジュールを組むことが簡単なので、色々な視点から求職者の人物を評価するのに向いています。

・録画機能で面接を後から見直せる
リモート面接でよく使われるZoomやSkypeなどのweb会議ツールには、録画機能が付いています。面接を都度録画し、他の面接担当と共有してより良い採用の可否の参考にする企業もあります。

参考:https://biz.jopus.net/employment/selection/online-interviewing-two-points.html

2.転職時に活かしたいリモート面接の活用方法

リモート面接は、対面の面接と少々勝手が違うだけに、苦手意識を持ってしまう人もいることでしょう。しかし、味方につければこれほど便利なものはありません。
この章では、リモート面接を活用するポイントについてご紹介します。

2-1.資料や画面共有で自分の仕事をアピールする

リモート面接に広く使われているZoomなどのアプリケーションには、画面やファイルの共有機能があります。そのため、自分が手がけた仕事の一例などを送信するのが容易です。面接中実際に見てもらいながら詳しく解説すれば、大きなアピールチャンスに繋がりやすくなります。

2-2.たくさんの企業に応募して転職チャンスを得やすくする

単純ですが、より多くの企業に応募することで、転職に成功する確率は上がりやすくなるもの。
リモートなら、1日に4〜5件の面接も不可能ではありません。遠方の企業にもエントリーが簡単なので、対面での面接が必要な応募先よりもはるかに、効率よく転職活動を行えます。

2-3.空いた時間にスケジュールを入れやすい

今の仕事と並行して転職活動をする場合は、リモート面接ならスケジューリングしやすくなります。仕事が終わった帰り道や外出先など、スキマ時間さえもフル活用できます。外資系など、会社によっては早朝の面接も可としているところがあるので、応募先に確認してみましょう。
また、海外の企業に応募するときは、時差を考慮したスケジュールを組むことをお忘れなく!

2-4.面接場所で自己演出する

自分の部屋やコワーキングスペースなど、自分で面接環境を準備すれば、面接のときの雰囲気作りも簡単です。落ち着けて一番リラックスできる場所で面接できるのは、応募者にとって大きなアドバンテージです。
必要以上に緊張しなくて済めば、面接官に「冷静でミスが少なそうな人」と印象づけられます。大きな仕事でも実力を発揮してくれそうな人というイメージに繋がるので、リモート面接で上手に自己演出しない手はありません。

参考:https://doda.jp/guide/ranking/098.html

コラム:ピンチもアピールの手段にできる

接続不具合や画面がうまく表示されない、マイクやスピーカーの調子が悪いなど、リモート面接特有のアクシデントはよくあることです。採用側も慣れているので、「自分の準備に落ち度があったのかもしれない」と落ち込むことはありません。
むしろ、こうした場合にはトラブル対処の適切なスキルがあるかどうか、注視されていることの方が多いです。業務中のトラブルにも迅速、適切に対処できることをアピールするチャンスと心得、予備の回線やPC、タブレットなど違う方法に切り替えるのがベストです。落ち着いて、上手に対応しましょう。

3.リモート面接で転職活動をする際の注意点

気軽にできるのが魅力の一つでもあるリモート面接ですが、注意するべき点もいくつかあります。あらかじめ行えることがあるので、事前準備は怠りなく!「準備不足で思うように成果が上がらず、時間だけ費やしてしまった……」と後悔しなくて済むよう、どのような点に気を配れば良いのでしょうか。
この章では、リモート面接で注意すべきポイントについてご紹介します。

3-1.事前に練習しておく

少しでもいいので、リモート面接前に受け答えを練習をしておくと良いでしょう。PC、タブレットやスマホに搭載されているビデオ機能や録音機能を使えば、映り方・話し方などをチェックしやすいです。印象のよくない部分を改善してから面接本番を迎えることで、採用される可能性が上がります。

3-2.環境を整える

リモート面接中に画面が切れてしまうトラブルについて、聞いたことがある方もいることでしょう。Wi-Fiやテザリングの接続不良、PCやタブレット・スマートフォンの充電不足などで中断してしまわないよう、事前に環境を整えておきましょう。無線LANの利用以外に、ケーブルを使った有線接続に備えたり、モバイルバッテリーを用意しておいたりするのもオススメです。

また、意外に見落としがちなのが音への配慮。ノートPCやタブレットなどに標準装備されているマイクは、周囲の雑音も拾ってしまうことがあります。そんなときには、ヘッドセットや外付けのマイクなどを使ってみるのも良いでしょう。周りの音が干渉しにくくなるので、スムーズにやりとりできます。

3-3.情報漏えいなどのリスクに気を配る

企業によっては、面接の事前にアプリなどをインストールするよう指示されることがあります。広く使われているメジャーなアプリなら信頼性は高いです。しかし、そうでないものを指定される場合、情報漏えいのリスクを考えるべきでしょう。
あらかじめ、自分のパソコンへセキュリティソフトをインストールしておくのが無難です。

3-4.サマータイムに注意する

海外企業への転職でリモート面接の日時を設定するとき、多くの人が時差を計算の上で時間を決めることでしょう。そのときに気をつけておきたいのが、サマータイムです。
主にアメリカや、ヨーロッパなどで導入されており、夏時間と冬時間で1時間のずれがあります。国によって実施時間が異なる場合もあるので、面接時間の設定を間違えないよう気をつけましょう。

【サマータイムの例】
国名 開始日(時刻を1時間進める) 終了日(時刻を1時間戻す)
アメリカ、カナダ 3月の第2日曜日 11月の第1日曜日
ヨーロッパ諸国 3月の最終日曜日 10月の最終日曜日
オーストラリア 10月の第1日曜日 4月の第1日曜日
ニュージーランド 9月の最終日曜日 4月の第1日曜日

また、アメリカのアリゾナ州、オーストラリアのブリスベン、ケアンズなど、同じ国でもエリアによってはサマータイムを導入していない地域があります。

参考:
https://doda.jp/guide/ranking/098.html
https://hotels.his-j.com/ct/tripiteasy/post-21284/#outline__2_4

4.リモート面接に揃えておくと便利なアイテム

転職のためのリモート面接では、画面越しに相手のイメージをつかむ必要があります。直接会って話す面接とは違い、所作が伝わりにくかったり雑談がしにくかったりと、印象づけるのが難しくなることも。面接官に良いイメージを持ってもらうためには、自己演出をおろそかにしたくないものです。
この章では、リモート面接で役に立つアイテムをピックアップしてみました。転職活動時に自分の好感度をアップさせたい!面接官に良い印象を持って欲しい!という方は、ぜひチェックしてみて下さいね。

4-1.顔色が明るくなるクリップライト

画像出典:Amazon

室内の照明だけでは顔色が暗く見えがちになってしまうことも。ライトを併用して顔を照らすと明るく映るので、印象良く面接を受けたい人にオススメです。クリップ式で色々なところに取り付けられるので、ノートPCでリモート面接をするときにも向いています。

URCXC クリップライト 2,399円

4-2.面接官と目を合わせて話せるPCスタンド

画像出典:Amazon

ノートPCのカメラは画面上部についていることが多く、目線より下から顔を映す位置になりやすいのが難点。画面に表示される自分の顔が下から煽る角度となり、相手を見下ろすような印象を与える恐れもあります。ノートPCを使ってリモート面接をする際には、面接官と目を合わせて、誠実さや熱意が伝わるよう話したい人には、PCスタンドがあると便利です。

エレコム ノートPCスタンド 1,827円

4-3.声が届きやすくなるヘッドセット

画像出典:Amazon
PCやスマホに内蔵されたスピーカーやマイクだけでは、周りの音まで拾うため面接の妨げになることがあります。スムーズにリモート面接を進めたい人には、ヘッドセットが1つあると便利です。
こちらのタイプはノイズキャンセリング機能つきのマイクが内蔵され、自分の声を優先的に届けてくれるので面接にピッタリです。

ロジクール ヘッドセット 1,250円

まとめ:リモート面接は転職の強い味方になる

対面の面接よりも敷居が低めな、リモート面接。転職活動において、求職者はより良い仕事を探すチャンス、企業側は最適な人材とのマッチングをもたらしてくれます。
仕事探しや人材探しの幅を広げるためにも、リモート面接を活用してみませんか?きっと、強い味方になってくれることでしょう。

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