企業課題を「アソビ」で解決!オンラインで交流できる場をクリエイト

企業課題を「アソビ」で解決!オンラインで交流できる場をクリエイト

プレイライフ株式会社 代表取締役社長 佐藤太一氏

今回、お話を伺ったのはプレイライフ株式会社代表の佐藤太一さん。同社では、「アソビ」を通じて人と人を繋ぐ取り組みを行なっています。

本記事で紹介するのは、BtoB向けに提供しているオンラインチームビルディングサービス「バヅクリ」。同サービスが誕生した背景には、コロナ禍で企業が直面していたさまざまな課題が深く関わっています。企業が抱える課題に気づいた佐藤さんは取った行動とは。

「バヅクリ」が生まれた背景や同事業の成果、今後のプレイライフ株式会社のビジョンについてお聞きしました。

1.コロナ禍で難しくなった対面での社内交流をオンラインで実施できる「バヅクリ」


プレイライフ株式会社がBtoB向けに提供しているオンラインサービス「バヅクリ」

——御社の事業内容についてお聞かせください。

弊社では「アソビを通じてこの世から孤独を無くす」をミッションに掲げ、「アソビ」をテーマにしたサービスを提供しています。具体的には、「小学生がさまざまなアソビを通して、体験学習をしながら人間関係の作り方を学ぶ」イメージで事業企画を考えています。

現在力を入れているのは、BtoB向けのオンラインチームビルディング事業「バヅクリ」です。
「バヅクリ」では、オンライン上で「アソビ」と「学び」を通じて、サービスを利用する企業の社員同士が相互を理解し、より深い関係を構築できるようにお手伝いをしています。

——企業としては、どのような場面で「バヅクリ」を利用するのでしょうか?

内定者フォローや、親睦会等の社内イベントです。コロナ禍となり、対面で社員同志の交流を深める場が少なくなったことに危機感を覚える企業が多い印象ですね。リモートワークになり、希薄になりつつある社内コミュニケーションの場を設ける手段として活用していただいています。

——「バヅクリ」を利用すると、企業の皆さまはどのような形でコミュニケーションを図れるのですか?

「ワークショップ」です。「アソビ」をテーマに、筋トレや演劇、お絵かきなど80以上のワークショップを提供しています。

——企業が行うワークショップは「固い」イメージがありますが、「バヅクリ」では逆の視点からアプローチしているのですね。それはなぜでしょうか?

弊社が掲げるビジョンに、「アソビでビジネスを加速する」という項目があります。ビジネスの場面に敢えて「アソビ」の視点を取り入れることで、
「会社へ行くことが楽しくなる」
「周りとのコミュニケーションを図りやすくなる」
などの効果を期待しています。

また、「アソビ」を通すことで仕事中では見る機会がない上司や部下の意外な面も発見できると考えています。実際に社内イベントで「スパイスカレーワークショップ」を実施した取引先からは、「ワークショップをきっかけにスパイスカレー作りが趣味になった社員がいる」との声もいただきました。

「バヅクリ」のワークショップが、お互いに普段は見せることのない姿を見せ合い、社員同士の「見えない壁」を取り払う場になればと思います。

2.走馬灯で「秘密基地の記憶」見たことで気づいた人生における「アソビ」の重要性


プレイライフ株式会社は「アソビ」をテーマにさまざまなサービスを提供している

「アソビ」で事業を始めようと考えたきっかけは、過去に、仕事のし過ぎで死にかけたことです。人って、死にかけると本当に走馬灯が見えるんですよ。私の場合は、小学生の頃に秘密基地を作っている放課後の風景が見えました。走馬灯を見たことで、私はそれまでの人生で最も楽しいと思えた経験が、子どもの頃の「アソビ」だと気づいたんです。

私は学生時代に起業、大企業勤務、音楽活動など、さまざまなことに取り組んできました。スパイを目指して専門の学校へ通ったこともありました。しかし、これらのどの経験も「幼い頃の秘密基地の記憶」には勝てませんでした。

——佐藤さんの人生において最も大きな影響を与えたのが「アソビ」だったわけですね。

はい。どれだけに仕事に勤しんでも、「アソビ」に勝つことはできないと強く感じました。死にかけるまでは懸命に働くことしか頭にありませんでしたが、「人生は“アソビ”なんだ」との考えに至ったことで気持ちが救われました。

——走馬灯を見た経験が、どのようにして今の事業に繋がっているのでしょうか?

走馬灯で「秘密基地の記憶」を見た経験を通して、生きていくうえで「アソビ」は「衣食住」に並ぶくらい大事な要素だと気づきました。「アソビ」の可能性を世間に広めたいと思い、起業を決意。「アソビ、学び、繋がる」をテーマに、プレイライフ株式会社を立ち上げました。

3.対面からオンライン、BtoCからBtoB、その時の状況に合わせて事業の見直しを図る


「バヅクリ」が提供するワークショップの様子。オンラインを活用した筋トレプログラム

——起業時は主にメディア事業を行っていたとのことですが、「バヅクリ」を立ち上げるきっかけは、やはりコロナ禍の影響が大きいのでしょうか?

そうですね。仰るとおり、もともと弊社はBtoC向けにコンテンツマーケティングを行っていました。しかし、思うような成果が出ておらず、新たなサービスを考える必要性が出てきました。そこで生まれた企画が2019年8月に立ち上げた「遊部(アソブ)」です。

「遊部」は、料理やアートなど多彩なジャンルで活動しているアソビのプロを部長に据えて、「アソビ」を体験できるサブスクリプションサービスです。コミュニケーションを苦手とする人でも存分に楽しめて、人と繋がるきっかけの場となるサービスを目指していました。

しかし、コロナ禍の影響で直接人と会うことが難しくなり、事業内容の見直しを図ることになりました。最初はなかなか収束しないコロナ禍に苛立ちを覚えたりもしましたが、徐々に「今がチャンスなのでは?」と考えが変わっていきました。コロナ禍で人と会えない状況を、逆に利用してしまおうと考えたんです。

——「逆転の発想」で状況を打開しようと考えたのですね。

はい。コロナ禍によりリモートワークが推奨されるようになり、オンラインでコミュニケーションを図れるサービスを提供しようと考えました。そこで、これまで対面を中心に実施していた「遊部」のプログラムをオンライン仕様にリニューアル。また、BtoCからBtoBへの方向転換を考えていた時期でしたので、サービス内容も企業向けを意識したものにしました。

——BtoBへ方向転換を図ったことで、どのような気づきを得ましたか?

正直なところ、「バヅクリ」を立ち上げた当初はなかなか利益が出ませんでした。そこで利益が出ない状況を打破するためにリサーチをしたところ、コロナ禍において企業が抱えていた課題が「内定者フォロー」だと分かったんです。

内定式や入社前の課題提出・研修は全てオンライン。さらに歓迎会を開くこともできない中、内定者が会社に馴染む機会を作ることが難しいとの悩みを企業は抱えていたんですね。企業の状況を知ったとき、「これだ!」と思いました。

——企業が抱える課題に対して、「バヅクリ」が力になると確信したわけですね。

はい。「バヅクリ」であればオンラインで内定者フォローをできると企業側にアプローチをかけました。その際、大手企業をメインに営業をかけることも意識。結果、大手企業から受注を得ることができました。現在では、複数の大手企業と取引をしています。さらに、大手と取引があることで「バヅクリ」の信頼度も高まっていると感じています。

——実績が少ない中で大手企業から受注を得られた理由は何だとお考えでしょうか?

3点あります。
1つめが、競合他社がいないこと。今のところ、私が知る範囲では「バヅクリ」のようなサービスを他に知りません。

2つめが、ワークショップの種類が豊富なこと。冒頭でも述べましたが、「バヅクリ」では80以上のワークショップを準備しています。

3つめが、少ない工数でイベントを実施できることです。一般的に、大企業が直接対面で歓迎会や研修を開催するとなると、場所をおさえる、費用を回収する、出席者へ連絡するなどいくつもの手間がかかります。「バヅクリ」では管理画面で必要事項を入力・選択するだけで全てが終わります。イベント実施までの工数の少なさは、企業側にとって大きなメリットになっていると感じています。

4.オンラインコミュニケーションが人と繋がるきっかけづくり場となる時代に

オンラインコミュニケーションで社員同士の交流を深めている様子

——今後、ビジネスにおいて「オンラインコミュニケーション」は、どのような役割を果たしていくとお考えですか?

個人的な意見にはなりますが、オンラインコミュニケーションは「人と繋がるきっかの場」、オフラインコミュニケーションは「繋がった人との仲を深める場」のように、役割が分かれると思います。

——オンラインとオフライン、各々に役割ができるということですね。

はい。今は、リモートワークと出社を併用する「ハイブリッド型」の働き方をする企業が増えています。しかし、リモートワークだとオンライン上でのやり取りが主になるため、関わる人も限られてしまうんですよね。

常に出社していれば社内で誰かと話しますし、少なくとも顔と名前を覚える機会がゼロではないはずです。しかし、リモートワークをメインに仕事をしている場合、1人で黙々と作業をする状態になりがちです。

そのうえ、リモートメインの社員が久々に出社すると、「知らない人がいる」「相手の人となりがよく分からない」など戸惑いを覚え、場合によっては孤独を感じる人も出てくると思います。

——孤独を感じやすい状況になりがちだからこそ、オンラインで「人と繋がる場」を作ることが重要になるのでしょうか?

その通りです。リモートワークが普及してきた今だからこそ、オンラインで「人と繋がるきっかけづくり」が必要です。コロナ禍によるリモートワークの普及がなければ、「オンラインで社内交流を図ろう」という発想は生まれなかったと思います。今後も「バヅクリ」を通して、そのきっかけを作る手助けをしていきたいですね。

5.プレイライフ株式会社の今後について


「プレイライフ株式会社」の今後について語る佐藤氏

——「バヅクリ」を立ち上げて良かったことは何でしょうか?

「BtoB向けでも人を楽しませるサービスを提供できる」と分かったことです。「バヅクリ」を立ち上げるまでは、「人を楽しませるサービス」はBtoC向けでなければ実現できないと思い込んでいました。

——確かに、BtoB向けのサービスには「仕事の効率化を図る」などビジネスに特化したものが大半ですよね。

その通りです。しかし、蓋を開けてみると「組織間のコミュニケーションを図れない」「内定者のフォローができない」など、仕事効率化以外の面で危機感を覚える企業が多い印象です。そもそも、仕事において社員同士が密にコミュニケーションを図るのは大切なこと。コロナ禍により、改めてコミュニケーション面の課題が露呈したのではないでしょうか。

その状況を踏まえて弊社が提案するのは、「上司と部下でひとつの劇を作りましょう」「職場のみんなでカレーを作りましょう」と遊ぶことばかり。ビジネスに特化した「固い」サービスではないんですよ。

——「バヅクリ」を利用した企業側からはどのような反応をいただいていますか?

「アソビ」を通して交流を深めることで、社内コミュニケーションが活発になったとの声をいただいています。「アソビ」で企業課題を解決できるのは事業としてシンプルににおもしろいですし、弊社しかできない取り組みだと考えています。

——今後、「プレイライフ株式会社」として何をしていきたいですか?

今後も「バヅクリ」を始め、オンラインコミュニケーションを活用して企業の課題解決を支援していこうと思います。「アソビ」で誰かを幸せにすることで、自分を救ってくれた「アソビ」に恩返ししていきたいですね。

【佐藤太一さんプロフィール】
1982年 北海道空知郡奈井江町生まれ。大学卒業後、企業でコンサルやアライアンスを担当するなどし、2013年にプレイライフ株式会社創業。2020年、BtoB向けにオンラインチームビルディングサービス「バヅクリ」の提供を始める。スパイを目指す、音楽活動を行うなど枠に捉われない生き方をし、現在は「アソビ」で人を幸せにするため精力的に活動している。
プレイライフ株式会社HP https://playlife.co.jp/
「バヅクリ」HP https://buzzkuri.com/

構成・編集:石島聡子(リベルタ)
取材・文・撮影:宅野美穂(リベルタ)
※画像:最後の画像以外は取材協力者提供

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