ビジネス基礎知識

2024.03.08

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おすすめの副業はどれ?注意したいポイントや避けるべき仕事も解説

「おすすめの副業があればやってみたい」と考えたことはありませんか?
以前は副業を原則禁止とする企業が多かったものの、近年は副業を認める企業が増えてきました。
そのため、副業をしてみたいと考える人も多いかもしれません。
そこで、会社員におすすめの副業や、副業をするときに知っておきたいポイントなどをまとめました。
この記事を読めば、自分に適した副業が見つかるだけでなく、副業をするときに何に留意したらよいか把握できるでしょう。

1.副業を始めるときにおさえておきたいポイント5つ

副業を始める前には、次の5つのポイントを知っておくと良いでしょう。

1.勤務先の会社が副業を認めているか
2.副業の許可が必要か
3.副業をする時間を確保できるか
4.確定申告が必要か
5.所得20万円以下でも確定申告をする例外があるか

特に「会社が副業を認めているか」と「副業の許可が必要か」は、副業を始める前に確認しておきたいもの。ぜひ目をお通しくださいね。

1-1.勤務先の会社が副業を認めているか

副業を始める前には、まずは勤務先の会社が副業を禁止していないか確認しましょう。

2018年、厚生労働省は「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を発表しました。
また、同時期に「モデル就業規則」に記載されていた労働者の遵守事項
「可なく他の会社等の業務に従事しないこと」を削除し、「本業に影響を及ぼさなければ副業を認める」という内容を追加。

よって、法律で会社員の副業が認められました。
しかし、企業のなかには就業規則で副業を禁止しているケースも見られます。
就業規則で副業を禁じている企業に勤務している会社員が、副業をした場合は懲戒処分の対象になることもあるので、必ず確認を!
副業先の企業も副業を禁止していないか、確認しましょう。

また、副業を認めている企業であっても、下記にあてはまる副業を禁じる場合がほとんどです。

・競合からの業務を受けたり、勤務すること
・勤務している企業の機密情報に関する配信

1-2.副業の許可が必要か

多くの企業は、副業を始めるにあたって届出を行い、副業の許可を得ることを義務付けています。
ただし、一般的には以下は届出が必要ないとされています。

・資産運用
・不動産収入
・ネットオークション、フリマアプリへの出品

副業を認めていても禁止・制限するケースがある
前述した「副業・兼業の促進に関するガイドライン」では、
勤務先が副業を認めていても、以下に該当する場合は、企業が副業を禁止・制限できるとされています。

1.労務提供上の支障がある場合
2.業務上の秘密が漏洩する場合
3.競業により自社の利益が害される場合
4.自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合

上記に該当する行為は、勤務先及び副業の企業からの信頼を失いかねません。副業をするときは、十分ご注意ください。

1-3.副業をする時間を確保できるか

どの程度副業の時間を確保できるかを考慮してから、副業を始めるのが賢明です。
副業を始めたのは良いけれど休む時間が無くなってしまい、体調をくずすなどして本業に支障が出るのも考えものです。

また、本業が繁忙期のときなど、残業・休日出勤で副業ができなくなってしまうこともあるかもしれません。
事前に自分のキャパシティや本業の業務量、繁忙期などを把握しておきましょう。

1-4.確定申告が必要か

副業で20万円以上の所得を得た場合は、本業の勤務先で源泉徴収されていても確定申告が必要です。
後述する投資でも、20万円を超える所得があった場合は確定申告をしなければなりません。

尚、確定申告が必要か知るためには、「所得」と「収入」の違いを知っておきましょう。

【所得と収入の違い】
収入:勤務先の企業から支払われる給与(アルバイト含む)
所得:収入から必要経費の額を引いた金額(給与所得者の場合は、給与収入の金額に応じた給与所得控除額)

では、どのような場合に確定申告が必要になるのでしょうか。

【確定申告が必要なケースと不要なケース】
例)副業で20万円の売り上げがあったが、必要経費がゼロ
この場合は、所得が20万円で確定申告が必要です。

例)副業で30万円の売り上げがあったが、経費が15万かかった
所得は15万円で確定申告は必要ありません。

・医療費控除、寄付金控除、雑損控除を受けたい場合
上記は年末調整で控除の対応ができないため、副業をしていなくても確定申告が必要です。

1-5.所得20万円以下でも確定申告する例外があるか

副業による所得が20万円以下であっても、次のように確定申告をしたほうが良い場合があります。

【確定申告を推奨する例】
・副業の収入から所得税が源泉徴収されている場合
この場合は、所得税の確定申告をすることによって、税金が還付される可能性があります。

2.会社員におすすめの副業

この章では、会社員におすすめの副業の一部をご紹介します。
前半ではスキルがなくてもできる副業、後半ではスキルや能力を活かした副業について説明します。

2-1.スキルがなくてもやりやすい副業2選

仕事につながるようなスキルを保有していなくても、副業は可能です。
この章では比較的始めやすい副業を2つ紹介します。

2-1-1.アルバイト

すぐに副業をしたいなら、土日や平日の夜などに行うアルバイトがおすすめです。

なかでも、次のような仕事は短時間でも勤務可能で、空いた時間で働くという人は少なくありません。

・家事代行
・ペットシッター
・フードデリバリー
…など

また、データ入力はパソコンさえあれば自宅でも可能なうえ、納期を守れば24時間いつでも仕事ができます。

副業におすすめのアルバイトは以下のサイトで見つけられます。

・シェアフル
短時間・短期間のアルバイトが探せるアプリ。
面接不要で仕事ができるので、すぐに副業をしたいという方におすすめです。

・Indeed
求人に特化した検索エンジンです。
Web上に掲載されたさまざまな求人情報を見つけられるため、効率よくアルバイトを探せます。

・ママワークス
お子さまを持つ方でも働けるような、在宅ワークや時短勤務などの仕事を探せるのがママワークス。
短時間でできる仕事もあるので、副業も見つけやすいでしょう。
尚、子どもがいなくても登録や仕事の受注は可能です。

2-1-2.ポイントサイト・アプリ

ポイントサイトとは、広告などを見たり、アンケートに回答したりするとポイントが付与されるものです。
貯まったポイントはキャッシュレス決済の際に支払いに利用可能。
通勤中や休憩時間など、ちょっとした時間でできることがメリットです。

しかし、ポイントサイトの報酬は低く設定されているので、大きな収入は期待できません。
ちょっとしたお小遣い稼ぎ程度として行うのがおすすめです。

ポイントサイトやアプリには以下のようなものがあります。

・Hapitas
掲載案件数が多いと言われているのが、Hapitas(ハピタス)。
貯めたポイントは電子マネーやギフト券などに交換できるほか、現金化も可能です。

・トリマ
こちらは、移動することでポイントが貯まるアプリ。
徒歩や自転車、車、電車で移動すると距離に応じてポイントが付与されます。
通勤や仕事の外回り、出張の移動をしながらポイントを貯めてみてはいかがでしょうか。

2-2.スキルを活かす副業

何らかのスキルを保有しているなら、そのスキルを活かして副業をしてみてはいかがでしょうか。
次から紹介する副業は、ある程度の収入を得られるようになるまで時間がかかります。
しかし、経験を積みブラッシュアップすれば、副業から本業にできる可能性があります。
例えば、「動画クリエイターを目指している」という方で、
副業で動画編集の仕事を始めて経験を積んで本業へシフトするという人も少なくありません。

尚、これらの仕事は依頼主からの要望を的確にキャッチして行うことが大切です。
よって、特定の分野に特化したスキルや知識だけでなく、総合的なコミュニケーションスキルも必要です。

2-2-1.動画編集

動画編集は、イベントで流す動画や商品などのPR動画の作成などが主な仕事です。
仕事の範囲は案件によって異なり、撮影された動画を編集するだけのものもあれば、企画や撮影から行うものもあります。

動画市場は増加傾向にあり、動画クリエイターの需要は高まっていると言われていますので、
スキルを磨けばやりがいのある案件にも挑戦できるかもしれません。

2-2-2.Webライティング

Webライティングは、Web上に掲載される記事を作成します。
企業のコーポレートサイトに掲載するSEO記事やコラム記事、商品説明文、セールス記事、メルマガなどさまざま。

パソコンさえあればできる仕事なので、近年Webライターが増加しつつあり、単価は低いですが未経験でも受注可能な案件も少なくありません。
よって、執筆スピードを上げて多くの案件をこなす必要があります。
また、辛抱強く執筆し続ければ、文章力が身に付き単価の高い案件を獲得できる可能性も高まります。
ジャンルは多岐に渡り、特定の分野で専門的な知識を持っていると有利です。

副業と本業が逆転した体験
筆者は現在、Webライティングで生計を立てているものの、以前は副業としていました。
Webライティングを始めたのは、場所を選ばずに仕事ができるため。

最初は経験が浅いため、文字単価の安い案件しか受注できないうえ、
3000文字の記事を書き上げるのに数日かかってしまうという有様でした。
ディレクターからの指摘やアドバイスをもとに記事作成を続けているうちに、
少しずつ執筆スピードが上がり、案件も受注できるようになりました。

2-2-3.SNS運用代行

企業に代わってSNS投稿をするのがSNS運用代行です。
単に投稿するだけでなく、企業が求める成果を上げる必要があるので、
ターゲット層を分析し訴求できる投稿内容を企画しなければなりません。
よって、マーケティングに関する知識や分析スキルを持っている人におすすめの副業です。

2-2-4.Webデザイン

WebデザインはWebサイトのデザインをする仕事で、ユーザーが使いやすく見た目の良いビジュアルを制作します。
それだけでなく、クライアントからヒアリングをし、
抱える課題を解決できるようなコンセプトを打ち出し、サイトの構成も決定することも仕事の一部。

illustratorなどの画像制作ソフトを使いこなすスキルのほか、プログラミング言語でコードを書くコーディングスキルも必要です。

2-2-5.プログラミング

エンジニアを本業とする人が収入を増やしたいときに、副業として自分で案件を得てプログラミングの仕事をする人が増えてきています。
また、プログラミングを勉強中の人が、会社に勤務しつつ、土日に副業でプログラミングの仕事をするという人も。

大規模な案件だと仕事量が膨大になり、本業に影響が生じる恐れがあるため、短時間でできる案件を探す事がポイントです。

これらのスキルを活かす副業を探すときには、以下のサイトをチェックすると良いでしょう。

・ランサーズ
企業がインターネット上で業務を発注するクラウドソーシングサービスのランサーズ。
動画編集やWeb制作、デザイン制作、ライティング、通訳・翻訳、システム開発など、募集案件は多岐に渡ります。
未経験者でも可能な案件も掲載されているため、副業をやってみたいという方は、まずはランサーズに登録してみるのがおすすめです。

・クラウドワークス
クラウドワークスもランサーズ同様のサービスです。
案件のジャンルや量はランサーズもクラウドワークスも同等と言われており、
ランサーズとクラウドワークスの両方に登録して仕事を探すという人が多いようです。

・レバテックフリーランス
エンジニアの方におすすめなのが、レバテックフリーランスです。
IT・エンジニアの案件に特化したフリーランスエージェンシーで、週1~2日程度でできる案件も豊富です。
プログラミングなどの副業を探しやすいでしょう。
ただし、ある程度のスキルや知識が必要な案件が多いため、経験が浅いと仕事が見つかりにくい可能性があります。

・Wantedly
人材が企業の理念や価値観に共感できるかどうかでマッチングをするプラットフォームサービスのWantedly(ウォンテッドリー)。
就職活動や転職活動の際に使うという人が多いですが、業務委託という形で人材を募集している企業が増えています。

・ココナラ
ココナラとは、個人のスキルや知識を売り出せるスキルマーケットです。
さまざまなジャンルのスキルなどを仕事として出品可能。
何らかの分野に精通していたり、スキルを保有していたりするのであれば、利用してみてはいかがでしょうか。

2-3.【番外編】投資で資産を増やすをするのも手

副業でお金を稼ぐのではなく、投資をするというのも手です。
また、一般的には投資は副業とみなされないため、勤務先が副業禁止であっても投資なら収入を増やせるでしょう。

一言に投資といっても、さまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なるため、自分に合ったものを選ぶのがおすすめです。

・投資信託
・株式投資
・FX
・仮想通貨
・新NISA
…など

投資はかえって損をしてしまう恐れがあることを、念頭に置いておきましょう。
なぜなら、相場の下落などによって投資金額を下回るケースがあるため。
投資で収入を得るには、常に情報収集や勉強をし続けることが必要です。

社内副業
勤務先で副業ををする「社内副業」をするという方法もあります。

社内副業とは、社員が所属している部署以外の部署・ポジションで働くことを認める制度です。
社内副業を採用している企業の多くは、所定労働時間の何割かを上限として他部署の業務を行う形で、社内で募集をしています。

従業員が副業として他部署の業務を行うことで、以下の効果が期待されています。

・スキルが向上する
・新たなキャリアパスを見出せる
・モチベーションがアップ

よって、近年は大企業を中心に、社内副業を導入している企業が増えてきています。

【導入事例 KDDI】
KDDIは2020年より社内副業制度を導入しました。
終業時間の20%を目安に、他部署での業務を行うことが可能です。
社員と所属部署、社内副業先部署の3者が合意した場合に最大で6か月間社内副業ができ、副業先の業務も評価対象となります。

参考:KDDI「イノベーション創出を加速する「社内副業制度」を開始」

3.おすすめしない副業の特徴

副業のなかには、おすすめできないものも存在します。
おすすめしない理由は、知らず知らずに振り込め詐欺に関する仕事など、犯罪に加担してしまうケースがあるためです。

特に、容易に高額な収入を得られることを謳っている場合は、注意が必要です。
また、ある副業をするために、高額な受講料のセミナーを受けることや教材の購入などを要求される案件も注意が必要です。
受講料や教材費を支払ったのに仕事が紹介されないという被害が度々みられるためです。

何らかの被害が報告されている副業には特徴があります。
実際に仕事を始める前に、以下をチェックして見極めましょう。

【おすすめしない副業の特徴】
・業務に関する説明がなされていない
・企業情報がない、または乏しい
・報酬が相場から大きく外れている
・副業を受ける側に何らかの支払いが求められる

転売ビジネスに注意

転売そのものは違法ではありませんが、販売方法や価格、商品の内容、仕入れ方法によっては違法になるケースがあります。
特に次に紹介するものは、知らずに違反してしまうことが多いので、ご注意ください。

・古物営業法違反
古物商許可を得ずに中古で購入した衣類や書籍、機器類、装飾品などを転売することは、古物営業法違反とみなされます。
、古着屋で購入した衣類をフリマアプリなどで販売しているケースは頻繁に見られますが、実はNGです。
新品で購入し、自分で使用したものを販売する場合は違反にはなりません。

・チケット不正転売禁止法違反
2019年より、イベントやコンサートなどのチケットの転売が違法となりました。
ただし、以下の場合は違反になりません。

・自分が行く予定だったコンサートなどに行けなくなり、1度だけ他人に販売する場合
・販売価格が定価以下

つまり、転売したチケットをもう一度販売する行為や定価以上の価格で販売することが、違反となります。

まとめ:副業はおすすめ!収入だけでなくキャリアアップも可能

副業がおすすめなのは、単に収入を増やすだけでなく、知識やスキルを身に付けるチャンスになるからです。
副業で身に付けたスキルを勤務している会社の業務で活かせたり、副業を本業にしたりすることも可能です。
よって、仕事の幅を広げたい方や異業種に挑戦してみたいという方は、副業をしてみてはいかがでしょうか。
副業をすることによってスキルが身に付き、勤務している会社での評価が高まるほか、
憧れていた職業に副業から始めることで転職できるかもしれません。

単に収入を得るためだけでなく、可能性を広げるためにも副業をはじめてみてはいかがでしょうか。

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