ウェビナーレポート

2021.03.05

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ウェビナー『出張解禁!それで、何をすればいいの?』開催レポート

2020年12月10日(木)にウェビナー『出張解禁!!それで何をすればいいの?』が開催されました。
新型コロナウイルスの影響で、外出や旅行の自粛だけでなく海外出張に出かけるのも難しくなるなど、未だ幸先が見えない状況の今。また出張可能な世の中になったときに、海外出張はどう変わるのでしょうか。
今回のウェビナーに登壇いただいた、海外出張のエキスパートたちである4名の方のお話を通じて、海外出張が解禁になったときに、以前よりもスムーズに出張をこなせるヒントを探りましょう。

※講演内容は2020年12月10日時点の情報です。新型コロナウイルス急増によって、現在とは情勢が変化している可能性もあります。

1.セミナー概要と登壇者紹介

2020年12月10日(木)にウェビナー『出張解禁!!それで何をすればいいの?』が開催されました。BTHacksと出張手配・管理自動化ツール「AI Travel」の共同開催で行われた今回のセミナーでは、海外出張のスペシャリスト 4名がBeforeコロナ、Withコロナ、Afterコロナの3つの時代で、海外出張はどのように変化するのかを話していただきました。

【登壇者情報】
・株式会社ビジョン 執行役員  四条 理 氏
・株式会社Smart Ryde 代表取締役 木村 聡太 氏/OTAマネージャー 岸 隼輔 氏
・株式会社AIトラベル 取締役COO 藤本 了甫 氏

2.各登壇者の講演要約

まずは各登壇者の講演内容サマリーをご紹介いたします。
各登壇者からは、さまざまな立場から見た海外出張の現場や、今後の展望を話していただきました。

2-1.「Global WiFiサービスと 新型コロナ×海外旅行・海外出張情報サイト」株式会社ビジョン 四条氏

最初に登壇いただいたのは、株式会社ビジョンの四条氏です。
コロナ禍における、同社の取り組みやアフターコロナの展望を話していただきました。

(1)Global WiFiについて

株式会社ビジョンは、創業25周年。2012年より海外で使えるWi-Fiルータ「Global WiFi」のレンタルサービスを開始しました。ユーザー数は累計1500万人を突破し、2019年のWi-Fiレンタル数は283万台。そのうち、法人利用の比率は売上の45.8%を占め、リピート比率は売上53.6%とビジネス利用者が多いのが特徴です。

(2)渡航者の推移
2012年の提供開始から順調に売上を伸ばしてきた「Global WiFi」。ところが、新型コロナウイルスの影響は大きかったです。
しかしながら、今後の状況が見えない中、ワクチンの開発など、徐々にですが光が見え始めてきました。

2020年11月に実施したユーザーアンケートから今後、海外出張はどうなるのかを考察してみました。

・Global WiFiユーザーアンケート結果

(講演スライドより)2020年11月に実施したユーザーアンケート

コロナ禍以前は、出張者の約9割は1年に1回以上は海外出張へ行っており、約8割出張者が、過去に11回以上の渡航歴があるという結果になりました。


(講演スライドより)2020年11月に実施したユーザーアンケート

一方、コロナ禍で実際に渡航した人は少数派ながらも、徐々に海外出張者が増加傾向にあると確認できます。

海外出張者の増加は、滞在日数から読み取れます。
コロナ前は、海外出張の平均滞在日数が7日前後。一方で、2020年4月から6月のwithコロナ下では、渡航後の14日間隔離があっても行くというような、緊急または重要な出張者が大半だったのか、出張者の平均滞在日数は約半年という結果になりました。
7月ごろからは滞在日数が徐々に短くなっています。

徐々に滞在日数が短くなりつつあることからは、海外出張へ行く人が増えているのではないか?ということが予測されます。

(3)レンタルWi-Fi需要は今後も増加傾向

スマートフォンの普及に伴い、海外でもインターネットを使う需要が増加しています。
Global WiFiサービス提供を開始した2012年当時は、海外でのインターネット利用には国際ローミングを介することが一般的でした。ところが、2020年現在では、レンタルWi-Fi経由でインターネットに接続する方が上位を占めています。

そのため、今後もレンタルWi-Fiの需要は増えていくことが予想されます。

(4)Wi-Fiルータをクラウド型にしたことで生まれた「Global WiFi For Biz」

2017年よりGlobal WiFiはルータそのものにSIMが必要ないクラウド型Wi-Fiルータの提供を開始しました。

クラウド型Wi-Fiルータは、世界各国にある複数の通信会社SIMを、SIMサーバに内蔵。現地で最もつながりやすいネットワークに自動接続されます。そのため、最も通信状態の良い回線を使え、複数の国をまたいでの利用も可能です。
「Global WiFi for Biz」はクラウド型Wi-Fiルータで実現したサービスです。

≪Global WiFi for Bizの特徴≫
・出張ごとにルータの申し込み・受取・返却が不要。料金は通信した分のみ請求。
・滞在しているエリアで最もつながりやすいネットワークに自動接続。
・日本国内でも利用できるので、テレワークでの利用も可能
・容量無制限

※Global WiFi for Biz公式サイト
https://townwifi.com/solution/cloud/

(5)市況ニーズに合わせた情報提供

・「新型コロナ×海外旅行×海外出張サイト」
withコロナ・afterコロナ時代では、海外出張に対する各社の姿勢は“行く”と“行きたくても行けない/行きたいけれど行かない”グループに分かれると予想されます。
そこで、各グループのニーズに合わせた情報収集が可能なサイト「新型コロナ×海外旅行×海外出張サイト」をリリースしました。

「新型コロナ×海外旅行×海外出張サイト」では、渡航可否、入国条件、感染者数など各国のコロナ関連情報を集約。渡航前に、このサイトで状況を確認すれば、どのような準備をすればよいのかがわかるようになっています。


画像出典:新型コロナ×海外旅行×海外出張サイト
https://townwifi.com/aftercorona/

海外出張者への新型コロナPCR検査の需要に向けて、自費でPCR検査を受けられる全国の医療機関情報も確認できます。


画像出典:新型コロナ×海外旅行×海外出張サイト
https://townwifi.com/aftercorona/pcr/

・通訳・翻訳サービス「通訳吹替.com」

海外とのオンラインミーティングの需要も増えてきています。壁となる言語の問題を解決すべく、通訳・翻訳サービス「通訳吹替.com」の提供も開始しました。
同時通訳や逐次通訳だけでなく、オンラインミーティング環境や通訳しやすい環境もセッティングします。

「通訳吹替.com」サイト:
https://tsuyaku-fukikae.com/

(6)まとめ
Withコロナ・Afterコロナでの海外出張は、感染予防の安全対策のために現地状況の情報収集が必要不可欠です。コロナ禍で刻一刻と状況が変化していく中、出張者自らが必要な情報を取得し判断、予防や安全対策が求められます。

自身の身を守るために、海外出張でレンタルWi-Fiを使い、情報収集に適切なサイトを知っておけば、対策を講じられるでしょう。

2-2.「カンボジアの現状とコロナ禍における最適な移動とは?」株式会社Smart Ryde 岸氏・木村氏


株式会社Smart Rydeは、東京、カンボジア、タイに拠点があり、150カ国空港にて送迎サービスを提供している会社です。
今回は、現在、カンボジアのシェムリアップに滞在している岸氏からカンボジア入国の体験談とカンボジアの現状を、木村氏より空港送迎サービス「SmartRyde」について話していただきました。

(1)カンボジアの入国体験談/岸氏

私はコロナ禍にカンボジアへ入国しました。プノンペン国際空港から市内のホテルまで、また目的地であるシェムリアップへ移動した際の空港、ホテルの状況を体験談からお伝えします。

【入国からホテルチェックインまで】
プノンペン国際空港に到着し、入国手続きを経てホテルへ向かうまでにどんな書類を用意して、手続きをしたのかをお話しします。

カンボジアへの入国手続きでは、PCR検査陰性証明書と、COVID-19健康保険の証明書の提出が求められました。

また、入国時にはデポジット2000$の支払いが必要でした。
クレジットカード支払い可能と聞いていましたが、実際は現金支払いのみでした。空港内にあるカンボジアの銀行のATMで現金を引き出し、支払いを済ませました。

【入国審査からホテルまで】
入国審査、荷物受け取りをした後に、PCR検査を受けました。検査は空港内で実施され、検査までの待ち時間は約1時間。検査後は、ホテルへと移動しました。
同じホテルの宿泊者と一緒に移動するため、人数が揃うまで待機、大型バスでホテルへ向かいました。チェックインはホテルの裏口から。入国からホテルチェックインまで3時間半ほどかかりました。

その後、PCR検査の結果が出るまでホテルにて待機しました。待機期間の2日間はホテルから一歩も外へ出られませんでした。

【PCR検査結果発表からシェムリアップへ移動】
PCR検査結果がわかるのは入国から3日後の予定でしたが、シェムリアップに移動するため、入国から2日後の18:00頃に検査結果を早く確認できるかホテルマンに相談しました。
ホテルマンが電話で問い合わせてくれ、陰性であることが確認できたので、SmartRydeのサービスを利用してシェムリアップへ移動しました。

【2回目のPCR検査からデポジット返金まで】 
入国13日後に、シェムリアップにて再度PCR検査を受けました。検査は使っていない小学校で受けました。


(講演スライドより)PCR検査会場1

翌日、検査結果を受け取り、陰性であることが確認できました。

空港で支払ったデポジットが返金されたのは入国から約1週間後。返金額は、ホテル代やPCR検査代などを差し引いた1555$でした。
※差し引かれたのは、銀行手数料30$、ホテル宿泊費195$、検査料200$

(2)カンボジア入国状況/岸氏
今回の体験を踏まえ、カンボジアに入国するための必要書類や滞在先などをまとめました。

※筆者注
2020年12月10日の時点での情報です。状況によって変更となる可能性もあるため、渡航する場合は、外務省や各国領事館などのホームページで確認を。

・滞在日数によって異なる入国条件

2020年12月10日時点では、滞在日数によってカンボジア入国の際の条件が異なります。滞在日数14日以内は短期滞在者、15日以上は長期滞在者とみなされます。

・短期滞在者:滞在14日以内
・長期滞在者:15日以上

短期滞在者と長期滞在者では、必要書類が異なります。

≪支払証明≫
短期滞在の場合:デポジットなし(企業などが申請・取得した支払保証書が必要)
長期滞在の場合:2000$のデポジットが必要(支払保証書での入国は不可)

≪必要書類≫
短期滞在の場合:支払保証書、PCR検査陰性証明書
長期滞在の場合:PCR検査陰性証明書、COVID-19健康保険、ホテルの予約証明書 &デポジット2000$

・カンボジア入国条件の変更
2020年11月18日より、入国条件が変更されました。


(講演スライドより)長期滞在者の入国条件の変化

最も大きく変更したのが、宿泊先です。以前は、自宅などを含め滞在先を自由に選択できましたが、11月18日以降は政府指定のホテルのみとなりました。

参考:在カンボジア日本国大使館HP「カンボジア及び各国の渡航制限」
https://www.kh.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000197.html

・カンボジアの現状
12月10日の時点で、カンボジアの新型コロナ感染者数は354人、死者数0人。他国に比べて感染拡大を抑えられています。しかし、コロナウイルスの影響は大きく、かつては多くの人でにぎわっていたシェムリアップのパブストリートも人の往来が大幅に減り、閉店したお店も少なくありません。


(講演スライドより)現在のシェムリアップのパブストリート


(講演スライドより)2019年のパブストリート

(3)グローバルな空港送迎サービス「SmartRyde」について/木村氏

画像出典:SmartRyde公式サイト
https://smart-ryde.com/

「SmartRyde(スマートライド)」はグローバルなオンライン事前予約の空港送迎サービスです。旅行会社・オンライントラベルエージェント・事業者・企業の方のなどを対象に、世界中の空港にてサービスを展開しています。
コロナ流行前の利用者は、日本人が全体の25%、それ以外は、他国の方でした。

送迎する車のタイプも選択可能です。コストを下げたい一般の従業員はリーズナブルな車両、エグゼクティブ向け・来賓向けであれば高級車を選ぶことも可能です。大人数や荷物が多い場合でも対応できるバンも人気です。

・「SmartRyde」4つの強みとコロナ対策

コロナウイルス感染予防の対策として、公共の交通機関利用は避けたいところ。「SmartRyde」は、withコロナの海外出張で心強いサービスと言えます。

そんな「SmartRyde」の4つの強みは以下の通りです。

【安心】
2017年の創業時より最も大切にしているポイントは「安心」。
各国タクシー会社・リムジン会社(すべて現地の法人)と契約していますが、契約前に実際に利用して厳しくクオリティチェックを行っています。そのため、良いサービスを提供している、安全であると判断した会社とのみ契約しています。

【事前予約】
48時間前であればサイトからすべての予約でき、急な移動でも対応可能です。

【効率的な移動】
現地に到着すると、空港にすでにドライバーが待機しています。そのため、タクシーのように車を待つ時間が不要です。空港から目的地までスムーズに移動できます。

【カスタマーサポート】
カンボジアに24時間対応のカスタマーサポートセンターがあります。日本語、英語、中国語に対応。
海外で通話を利用すると通信費が心配ですが、専用のチャットで連絡可能なので、通信コストを抑えられます。

【コロナウイルス対策】
SmartRydeでは、各国の全事業者が6つのコロナウイルス対策を厳守しています。


画像出典:「SmartRyde」公式サイト
https://smart-ryde.com/

(4)まとめ/木村氏
今後は、コロナウイルス感染予防のために従来の移動ニーズと大きく変わってくるでしょう。コロナウイルス感染が懸念される状況であれば、公共交通機関の利用は避けたいところです。今後は、安心に出張できるようハイヤー、送迎サービスを使えば、感染リスクを減らせると考える人も増えてくることでしょう。

2-3.「環境変化による海外出張の業務のまわしかた」AIトラベル 藤本氏

最後に登壇したのは、AIトラベルの藤本氏です。
かつて企業の新規プロジェクト担当としてタイ出張の機会が多い仕事をしていた同氏。
当時と今を比較した、海外出張スタイルの変化について話していただきました。またコロナ収束後に、の出張スタイルについての見解も話にのぼりました。

(1)海外出張各シーンでの手配・業務方法の変化
海外出張の各場面で2012年当時と現在でどう変化があったのでしょうか?
現在、海外出張で使えるツールも交えてご紹介します。

・ホテル予約

Before:ホテルやフライト、すべて自分で手配。初めて行く国や地域だとどのホテルを予約したら良いのかも適正価格もわからない。
よさそうだと思ったホテルを予約したら、タイでは高級ホテルに属するものだったようで、旅費規程の範囲内の金額であるにも関わらず、上司に怒られた。

After:クラウドサービス「AI Travel」を利用している。旅費規程をクラウド上にインストールできるので、規定に沿った金額のホテルが予約可能。

出張スケジュールも作成可能、地図が出るので出張先に近いホテルを予約できる。

(講演スライドより)AI Travel 予約画面

・移動手段

Before:空港からバンコク市内までの移動方法がわからない。Wi-Fiがなくインターネットがつながらない。予約したと思っていたハイヤーが予約できていなかったことも。
バンコクからパタヤの移動も全くわからない。バスが出ているのはわかるが、どこから出て何時に出発するかもわからない。
ホテルに聞いたら、ハイヤーしか予約できない。割高のハイヤーを利用して、上司に怒られないか不安になった。

After:空港送迎サービス「SmartRyde」を使えばラクに移動できる。「Global WiFi」があるから、ネットに繋げて予約の確認もできる。Grabを使えば、リムジンやハイヤーなどの高いサービスを使わずに済む。

・出張業務以外の通常業務

Before:タイで月次決済をしていた。現地での仕事をしたあと、睡眠時間を削って月次決算など日本の業務をしていた。
会社のPCがデスクトップであるため、日本のPCを立ち上げっぱなしにして、タイに持ってきているノートPCから会社のPCにログインし、作業。
PCの動作が遅く、日本で作業すれば数分で終わる作業を倍以上の時間がかかってしまっていた。

After:PCがノートPCとなり、会計システムはクラウド化。海外にいてもクラウド上で業務ができるようになり、通常どおりのスピードで業務が可能。

(2)ニーズが増える一気通貫のクラウドサービス

海外出張だけでなく、新型コロナウイルスの影響で急増したテレワークのように会社以外の場所での業務が今後も増えていくと思われます。そのため、クラウドサービスの利用ニーズは増加すると言えるでしょう。
しかし、国内と海外では仕様が異なるシステムだと、使いにくさなどのストレスを感じます。会社以外での業務が増加していく今、国内・海外に関係なく、同じ仕様で利用できるサービスが求められると言えます。

(3)シームレスに特化した「AI Travel」について

AI Travelは、海外出張時の業務をスムーズにするためのシステムです。どのようにスムーズに業務をこなせるか、現状を踏まえて解説します。

≪出張業務の現状≫


(講演スライドより)出張者も管理者も出張業務の悩みが尽きない

出張業務は、出張者、承認者、経費精算をチェックする経理、それを分析する管理者など様々な人が関わっています。出張者と管理者、それぞれの立場から現状を見ていきましょう。

・出張者:フライトやホテル代など建て替え負担が大きい。長期の出張だとホテル代だけで3,40万円もかかり、給料よりも高額になるケースもある。立替金をもらっている場合でも、足りるか不安になることもある。

・管理者:旅費規程が複雑、件数も多くチェックが大変で他の重要な業務ができない。適正な金額がわからないなど分析できない悩みもある。

≪AI Travelの課題解決アプローチ≫

こうした現状の課題や悩みを解決するのがAI Travelのサービスです。

・出張のフライト・ホテル検索&予約の手間を削減
AI Travelでは、フライト、ホテル、現地での交通手段を1つの画面から一括で検索・予約が可能です。

旅費規程をAI Travelにダウンロードしておけば、規定範囲内でのホテル検索ができます。


(講演スライドより)宿泊先も交通手段も一括手配可能

・精算の手間を削減
支払いは一括請求書払いなので立て替え不要。長期出張などで立替金額が膨れ上がるという心配もありません。また、ダウンロードした旅費規程を元に自動でホテル検索をしてくれるため、出張者・管理者ともに出張規定のチェックが不要に。経費申請や承認などの手間も省けます。


(講演スライドより)負担の大きい立て替えや経費精算も不要となる

・出張業務の削減
手配や清算の業務を一括して行えることから、出張者の負担を90%削減できます。また管理者の清算にかかる手間も97%削減できます。
空いた時間をもっと重要な業務に充てることが可能です。管理が行き届いた結果、出張コストの削減にもつなげられます。


(講演スライドより)出張手配の手間が省けた分、他の業務に集中できる!

(4)まとめ

Afterコロナの海外出張は、ひとつひとつの業務をいかに自動化・簡素化できるかがカギとなるでしょう。自動化しスムーズに業務をこなすことで、他の業務に時間を使うことができ、利益をもたらす結果となるのではないでしょうか。
AI Travelは、出張そのものだけでなく、出張後の処理というところまでカバーしているので、出張者・管理者ともに海外出張の複雑な業務から解放されるツールです。

3.対談/質疑応答

最後にウェビナー視聴者からの質問なども交えながら、登壇者のフリーディスカッションが行われました。

3-1.ウェビナー参加者からの質問1

Q.レンタルのWi-Fiルータは高額というイメージがあります。大体の利用料金を教えてください

―四条氏

利用者全体の平均単価は約7,000円。出張者の平均渡航日数7日なので、1日1,000円で使っている方が大半です。業務渡航の場合は、少し上がり9,600円となり、1日1,300円ほどの料金です。

料金が高いかどうかは、誰かが決めることではないので、目的に合わせてWi-Fiルータの合理的なプランを選択することが大切です。
例えば、現地ではネットは使いたくないからデータ量を最低限にし、安いプランを選ぶ一方、「ポケモンGo」を海外でやりたいからデータ無制限を選ぶ方もいらっしゃいます。

言葉の壁や長い移動、高いお金を払ってでも海外に行く対価は人それぞれで、ビジネスであれば成果、旅行であれば思い出など。その中でインターネットが締める割合がどのくらいかによって選ぶプランが変わってくると思います。

3-2.ウェビナー参加者からの質問2

Q.SmartRyde岸さんが空港で支払ったデポジット2000$は、なぜ全額返金されないのでしょうか?

―岸氏
2000ドル預けて1550ドルしか返金されなかったのは、2000ドルに自己負担分が含まれるためです。
カンボジアでは、ホテル代、PCR検査代が自己負担です。そのため、宿泊費と検査費用455ドルを差し引いた1550ドルが返金されました。

―藤本氏
デポジットを支払うのは、カンボジア特有でしょうか?

―岸氏
カンボジア特有だと思います。
11月18日以降に入国ルールが変わり、長期滞在者は入国後14日間はホテル滞在が必須となりました。そうすると宿泊費がかさみ、2000ドルは返ってこない、またはプラスして支払わないといけないかもしれません

3-3.ウェビナー参加者からの質問3

Q.SmartRyde木村さんに質問です。
日本だとハイヤーの文化はあまりないので、SmartRydeとUberなど配車サービスとの違いは何でしょうか?

―木村氏
まずサービス面が異なります。空港からホテルへの移動がほとんどですが、UberやGrabだと空港でスムーズに乗車できないことが多いようです。

例えば、アメリカだと「Uberレーン」というものがあり、空港から離れた場所にあり、タクシーと同じように車が来るのを待たなければいけません。東南アジアでは、Grabは空港に乗り入れできないので、ドライバーがいるところまで歩いて行かなければいけない。

GPSでドライバーが空港に来ているのはわかるけれど、ドライバーがどこにいるのかがわからない時があり、空港でのGrabやUber利用は不便だという声も多いですね。

一方、SmartRydeであれば、空港内の所定の場所に行けばドライバーかアシスタントが待っているので、シームレスに移動ができます。

次にハード面。
タクシーだとセダンの場合がほとんどですが、SmartRydeだと車両が選べます。バンの利用ができるのも強いですね。スーツケースが多い、人数が多くても対応できるバンはもっとも予約が多い車両です。ところが、タクシーでバンはなかなかない。

最後にソフト面。
SmartRydeは、旅行関連会社やアプリと連携してサービスを提供しているので、出張者はSmartRydeひとつで出張手配が完結します。

例えば、アメリカではUber、アジアではGrabのアプリをそれぞれダウンロードし、使い分ける必要がありますが、SmartRydeではそれが不要です。

3-4.ウェビナー参加者からの質問4

Q.出張禁止の声がある一方、海外出張に行っている人もいるようです。どのような職種の会社が出張をOKとしているのでしょうか?

―藤本氏
出張再開可能な職種とNGな職種があります。
例えば、製造業、不動産、卸や小売りなど、行かないと仕事にならない職種の方が出張に行かれている印象がありますね。

―平出(BTHacks)
コロナ禍になってから「海外出張」というキーワードで検索する人や、海外出張サイトBThacksサイト閲覧者は明らかに少なくなりました。平常時に比べると、検索ボリュームは約10分の1くらいです。

現在は「ウェブセミナー」「テレビ会議」「web会議 英語」というキーワードがよく検索されています。また、少しずつ海外出張に行く人が増えはじめてからは「アメリカ PCR」「出張 衛生に気をつける」という検索ワードが増えています。

―藤本氏
国内と海外では状況が異なりますが、海外出張に対する考え方も変わってきているのでしょうね。

4.まとめ:Withコロナの変わりゆく情勢下で求められる対応力

2021年に入り、新型コロナウイルス感染者急増、変異型が発見されるなどウェビナーを開催した12月10日とはまた情勢が変化してきました。今後も刻一刻と変化していくと思われます。そのため、海外出張では臨機応変に対応する力が必要となるでしょう。情報収集や今回紹介したサービスを活用するなどして、どのような状況であれ自身の身の安全を確保し、効率よく海外出張へ行くことがカギとなります。
安心して海外出張へ行ける日が訪れることを願いつつ、Withコロナの今は状況を見極めながら海外出張に備えましょう。

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