近年インバウンド需要の増加に伴い、街中で外国人観光客を見かけることも多くなりました。道を歩いているときに、外国人に道を尋ねられた経験がある人もいるのではないでしょうか。また、仕事でも外国人の同僚やクライアントにオフィスやレストランなどへの行き方を説明しなければならないシーンもあるでしょう。
そんなとき、単語やフレーズがパッと思い浮かばなくて、知っている場所でもうまく伝えられないこともありますよね。突然道を聞かれたときも、いくつかの単語や基本的なフレーズを知っていれば、スムーズに英語で道案内できます。
今回は、英語で道を聞かれたときに、知っておくと便利なフレーズをご紹介します。
1.英語で道案内をするときに便利なフレーズ
英語で道案内をするときは、いくつかの表現や単語を覚えておけば乗り切れます。今回ご紹介する表現を完璧にマスターしておけば、きっといざというときの道案内に役立つことでしょう。
1-1.道案内で使えるフレーズと例文5つ
まずは、道案内をする上でこれだけは覚えておきたい表現を紹介します。
使うフレーズは、中学生で習う英単語を使ってできるものばかりです。
「Go down」のように、直訳すると違う意味にも思える表現もあるので、そのまま覚えてしまいましょう。
(1)go down(まっすぐ進む)
英語で道案内するときによく使われる表現です。go downはGo straight と同じく「まっすぐ進む」という意味ですが、go downの方が口語的です。
[例文]
Go down this street and you’ll see the building.
(この通りをまっすぐ進むとその建物が見えます。)
(2)make a right/left(右/左に曲がる)
make a right/leftは、turn right/leftと同じで、「右/左に曲がる」という意味です。道案内をするときはよく使われる表現なので、使えるようにしておくと良いですよ。
[例文]
Go down Meiji Street and make a right at the second traffic light.
(明治通りをまっすぐ進んで、2つ目の信号で右に曲がってください。)
(3)stay on(このまま進む)
目的地までこのまま進めばたどり着く場合は、stay on「このまま進む」を使いましょう。
[例文]
Stay on this street, you’ll see the station.
(このままこの道を進むと、駅が見えてきます。)
(4)cross(〜を渡って)
目的地が通りの反対側にあるときなどはcross「〜を渡って」を使います。
[例文]
Cross this street and you’ll find the sign.
(この通りを渡ると看板が見えてきます。)
(5)go past(〜を通り過ぎる)
目印になるものがあり、そこを通り過ぎた先に目的地がある場合はgo past「〜を通り過ぎる」を使いましょう。
[例文]
Go past McDonald’s and make a left.
(マクドナルドを通り過ぎたら左に曲がってください。)
プラスアルファで覚えておくと便利なフレーズ
今回ご紹介した5つのフレーズを覚えた上でまだ余裕のある人は、以下の熟語も一緒に覚えておくと便利です。
go along(〜に沿って進む) | “Go along this river about 5 minutes. (この川沿いに5分ほど歩いてください。)” |
next to(〜の隣) | “The building is next to the cafe. (そのビルはカフェの隣にあります。)” |
go up (〜を登って) | “Go up this hill. (この坂を登って行ってください。)” |
go over(〜を超えて) | “Go over the bridge. (その橋を超えてください。)” |
over there(あちら側) | “It’s over there. (あちらです。)” |
1-2.道案内で使える単語と例文5つ
尋ねられている場所までの道のりはわかるのに、必要な単語が出てこなくて説明できないのは悔しいですよね。道案内でよく使われる単語をまずは5つ覚えておきましょう。
(1)intersection(交差点)
[例文]
Go down to the intersection and make a right.
(交差点までまっすぐ進み、右に曲がります。)
(2)corner(角)
[例文]
Make a left and you can see the restaurant on the corner of the street.
(左に曲がるとその道の角にレストランが見えてきます。)
(3)block(ブロック、区画)
[例文]
Go down this street for 3 blocks and make a right.
(この道を3ブロック行って右に曲がります。)
(4)sign(看板、標識)
[例文]
Go up this hill about 10 minutes, you’ll find the sign.
(この坂道を10分ほど行くと、看板が見つかります。)
(5)subway(地下鉄)
[例文]
Go straight down this street, you’ll find the subway entrance on your left.
(この道をまっすぐ行くと、左手に地下鉄の入口が見えてきます。)
プラスアルファで覚えておくと便利な単語
余裕のある人は次の5つの単語も一緒に覚えておきましょう。
stairs(階段) | Go up the stairs to the 5th floor. (階段で5階まで行ってください) |
traffic light(信号) | Turn left at the second traffic light. (2つ目の信号で左に曲がってください) |
crosswalk (横断歩道) | Go across the crosswalk. (横断歩道を渡ってください) |
footbridge(歩道橋) | You need to use the footbridge to cross the road. (この道を渡るには歩道橋を使わなければなりません) |
taxi stand(タクシー乗り場) | The taxi stand is over there. (タクシー乗り場はあちらです) |
1-3.時間や距離の伝え方3つ
場所を尋ねる側が気になることのひとつに、目的地までの時間や距離があります。
どのくらい時間がかかるのか、距離はどのくらいなのかを伝える表現をチェックしていきましょう。
<時間の伝え方>
It takes about 〜時間 from here.(ここから〇〇位かかります)
[例文]
It takes about 5 minutes from here.
(ここからなら5分ほどで着きますよ。)
<距離の伝え方>
It takes about 〜時間 from here.(ここから〇〇位かかります)
[例文]
It’s not too far from here.
(ここからさほど遠くないですよ。)
It’s a long way to walk. You’d better to take a train or taxi.
(歩くとしたら遠すぎます。電車かタクシーを使った方が良いでしょう。)
2.聞かれた場所を知らないときの答え方
あまり詳しくない街などで道を聞かれたとき、その場所を知らないということもありますよね。そんなときは、どのように対応したら良いのでしょうか。
咄嗟に使える英語や、対処方法をご紹介します。
2-1.その場所を知らないことを伝える
知らない場所を聞かれた際に、まず浮かぶ表現が「I don’t know〜」かもしれません。
実は、「I don’t know〜」は少しぶっきらぼうなイメージを与えてしまうこともあります。
代わりに「 I’m not sure〜」や以下のような表現を使ってみてはいかがでしょうか。
<聞かれた場所を知らない時に使える英語表現>
・Sorry, I’m not sure where 〇〇 is.
(ごめんなさい、〇〇の場所がわかりません。)
・ I’m a stranger here.
(この辺のことは詳しくないんです。)
・Let me ask someone for you.
(誰かに聞いてみますね。)
2-2.スマートフォンで代わりに検索して案内する
日本に短期で来ている外国人の場合、Wi-Fiスポットでしか携帯電話のインターネット機能が使えない場合もあります。そんなときは自分の携帯電話を使って代わりに検索して案内すると、とても親切ですよね。
・Can I look it up for you?
(検索してみましょうか?)
・Let me google it.
(Googleで調べてみますね。)
・Can you type in the address?
(住所を入力してもらえますか?)
3.こんなフレーズを言われたら道を尋ねられているかも
英語で突然話しかけられると、緊張して何を言っているのか聞き取れないこともありますよね。以下のようなフレーズや単語が出てきたら、道を尋ねられている可能性が高いので、覚えておきましょう。
3-1.HowやWhereなどの疑問詞
場所を表すWhereをはじめ、「どのように」という手段を訪ねるときに使われることの多いHowなどの疑問詞が聞こえたら、道を尋ねられている可能性が高いと思って良いでしょう。
「Do you know〜」や「Can you help〜」などの疑問文のフレーズも使われることが多いので、フレーズの最初の方に注意して聞いてみると良いかもしれません。
<道を聞くときに良く使うHowやWhereを使った表現>
・How can I get to 〇〇?(〇〇までどのようにして行けば良いですか)
・Do you know where 〇〇 is?(〇〇はどこか知っていますか?)
・Could you tell me how to get to 〇〇?(どのようにして〇〇まで行けば良いか教えていただけませんか?)
3-2.getやfindなどの動詞を使ったフレーズ
道を尋ねるときに高確率で出てくるのが「Get to 〇〇(〇〇へ行く)」、「Find 〇〇(〇〇を探す)」や「 go to 〇〇(〇〇へ行く)」などのフレーズです。比較的聞き取りやすい言い回しなので、覚えておくと便利ですよ。
<道を聞くときに良く使うgetやfindなどを使った表現>
・How do I get to 〇〇?(〇〇までどのように行けば良いですか?)
・Can you help me find 〇〇?(〇〇を探すのを手伝ってくれませんか?)
・I’m trying to go to 〇〇.(〇〇へ行こうとしています。)
4. 余裕がある人は一緒に行ったり話しかけたりしてみよう
特に急いでおらず、相手の目的地も遠くない場合は一緒に目的地まで行くのも一つの手。
英語学習をしている人なら、練習と思って、道に迷っている外国人に話しかけてみるのも良いですね。
4-1. 一緒に目的地まで同行するときに使えるフレーズ3つ
目的地まで連れて行ってあげるときは以下のフレーズを使ってみましょう。
(1)I’ll take you to 〇〇.(〇〇までお連れしますよ。)
(2)Shall I go with you?(一緒に行きましょうか?)
(3)I’m going in the same direction, please follow me(同じ方向に行くので、ついてきてください)
4-2.迷っている外国人に話しかけるフレーズ3つ
道に迷っていそうな人がいたときは、ぜひ以下のフレーズを使って話しかけてみてください。
(1)Do you need any help?(手伝いましょうか?)
(2)Are you lost?(道に迷っていますか?)
(3)Where do you want to go?(どこに行きたいですか?)
まとめ:道案内の英会話表現をマスターして英語も上達!
外国人が多く訪れる観光地では、道を尋ねられることもあるでしょう。
そんなときに覚えておくと便利な表現を紹介しました。道案内がスマートにできるようになれば、自分の自信にもなります。英語を上達させたい人は、道に迷っている外国人に自ら話しかけにいってみるのもおすすめです。ぜひ今回の記事を参考に、英語の道案内に挑戦してみましょう!
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