日本の世界遺産を巡ろう!【後半】日本の歴史を深く知れる文化遺産19

日本の世界遺産を巡ろう!【後半】日本の歴史を深く知れる文化遺産19

皆さんは、日本の世界遺産をすべて答えられますか?日本には、文化遺産と自然遺産を合わせて23の世界遺産があります。前編では世界遺産の概要と自然遺産4つを紹介しましたが、この記事では、19ある文化遺産に焦点を当てて紹介していきます。どれも改めて日本の良さを実感できるところばかり。出張などで近くを訪れる際に、時間があれば、ぜひ立ち寄ってみてください。

目次

1.日本にある文化遺産は19カ所!

世界遺産には文化遺産・自然遺産・複合遺産の3つの項目があります。文化遺産は、そこからさらに記念物・建造物群・遺跡のいずれかに分けられ、登録基準と照らし合わせて世界遺産委員会で認められたものが文化遺産として登録されています。

日本の世界文化遺産一覧

世界文化遺産 所在地
(1)平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群― 岩手
(2)日光の社寺 栃木
(3)富岡製糸場と絹産業遺産群 群馬
(4)ル・コルビュジエの建築作品 東京
(5)白川郷・五箇山の合掌造り集落 岐阜・富山
(6)富士山―信仰の対象と芸術の源泉 静岡・山梨
(7)法隆寺地域の仏教建造物 奈良
(8)古都奈良の文化財 奈良
(9)姫路城 兵庫
(10)古都京都の文化財 京都
(11)紀伊山地の霊場と参詣道 和歌山・奈良・三重
(12)百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群- 大阪
(13)原爆ドーム 広島
(14)厳島神社 広島
(15)石見銀山遺跡 島根
(16)明治日本の産業革命遺産 山口・福岡・佐賀ほか
(17)「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 福岡
(18)長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産 長崎・熊本
(19)琉球王国のグスク及び関連遺産群 沖縄

2.豪華絢爛な寺社にうっとり!東北・関東地方の世界遺産4つ

東北・関東地方の文化遺産は合わせて4つあります。日光の社寺以外はここ10年のうちに登録されており、話題を呼んだので覚えている方も多いのでは。
美しい世界遺産をご紹介いたします。

2-1.平泉【岩手県・2011年登録】

岩手県の西南部に位置する平泉は、2011年に東北地方では初の世界文化遺産に登録されました。平泉には、浄土思想の考え方に基づいて造られた多様な寺院・庭園、遺跡などが、良好な状態で保存されています。

「平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―」は、中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山で構成されています。なかでも、中尊寺の金色堂は、黄金によって支えられた平泉文化の象徴です。中尊寺は紅葉の名所としても有名で、海外からの観光客もその美しさに感動するそうです。外国人のビジネス相手と東北を訪れる機会があれば、ぜひ立ち寄ってみたい場所です。

平泉―仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群―
中尊寺・毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡・金鶏山

<BTHacksおすすめスポット>
中尊寺

住所:岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202
開館時間:8:30~17:00(3月1日〜11月3日)、8:30~16:30(11月4日〜2月末日)
料金:大人 800円、高校生 500円、中学生 300円、小学生 200円
https://www.chusonji.or.jp/

2-2.日光の社寺【栃木県・1999年登録】

1999年に文化遺産に登録された日光の社寺とは、栃木県日光市にある日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺の103棟(国宝9棟、重要文化財94棟)の建造物群と、これらの建造物群を取り巻く遺跡(文化的景観)です。

国宝にも指定されている日光東照宮の「陽明門」は、色あざやかな色彩と装飾、そして500以上の彫刻が施された豪華絢爛(けんらん)さで、見るものを楽しませています。

海外のクライアントと訪れる機会があれば、日光東照宮の神厩舎にある「見ざる・聞かざる・言わざる」の三猿について説明しながら日本文化を紹介すると面白がってくれそうですね。

日光の社寺
日光東照宮、日光二荒山神社、日光山輪王寺

<BTHacksおすすめスポット>
日光東照宮
住所:栃木県日光市山内2301
営業時間:9:00~17:00(4月~10月)、9:00~16:00(11月~3月)
料金:大人・高校生 1,300円、小・中学生 450円
http://www.toshogu.jp/

2-3.富岡製糸場と絹産業遺産群【群馬県・2014年登録】

2014年に文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、富岡製糸場、田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴の4つの資産から構成されています。富岡製糸場は、明治初期に日本が初めて国の管轄として作った工場で、フランスの技術者ポール・ブリュナ氏がもたらしたフランスの建築技術と、日本の独自によって、世界最大規模の製糸工場へと発展しました。

品質の高い生糸や養蚕技術は日本のみならず海外に広がり、世界規模で絹産業の発展につながりました。また、19世紀後半の建築物で良好な状態が保たれている工場は珍しく、ほぼ完全な状態で残っていることも評価されています。設立当時は、生糸技術者ポール・ブリュナをはじめとするフランス人や工女の働きに支えられていました。当時としては働く女性にとって好環境が整っており、女性の社会進出の先駆け的存在。日本では労働環境の最先端を担っていた点は、現代を生きる私たちも学べることがありそうです。

富岡製糸場と絹産業遺産群
富岡製糸場、田島弥平旧宅、高山社跡、荒船風穴

<BTHacksおすすめスポット>
富岡製糸場
住所:群馬県富岡市富岡1−1
営業時間:9:00〜17:00
見学料:大人 1,000円、高校・大学生(要学生証)250円、小・中学生150円
http://www.tomioka-silk.jp/

2-4.ル・コルビュジエの建築作品【東京都・2016年登録】

スイスの建築家、ル・コルビュジエが残した作品群で、中でも傑作とされる住宅、工場、宗教建築など、7か国にまたがる17件の建築作品で構成される資産をまとめて世界遺産として登録されています。

日本からは東京にある「国立西洋美術館」が含まれており、ピロティと呼ばれる壁のない柱でできた空間や、螺旋を描くような展示室など、ル・コルビュジエの建築を楽しめます。

仕事に行き詰まったら美術館に足を運んで、ル・コルビュジエの建築作品をはじめとする芸術作品を見てリフレッシュしてみては?

国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7番7号
営業時間:2020年10月19日(月)から2022年春(予定)にかけて、館内施設整備のため、全館を休館
見学料:大人 500円、大学生 250円
https://www.nmwa.go.jp/jp/index.html

3.都心からもアクセスしやすい中部・東海地方の世界遺産2つ

中部地方と東海地方の文化遺産は、白川郷と富士山の2つですが、外国人も多く訪れており、文化遺産の中でも人気です。どちらも都内からアクセスしやすい世界遺産なので、海外の方に日本の世界遺産を紹介したい際には覚えておくと良いですね。

3-1.白川郷・五箇山の合掌造り集落【岐阜県、富山県・1995年登録】

岐阜県大野郡白川村にある白川郷と、富山県南砺市の五箇山は、いずれも飛越地方庄川流域の歴史的地名です。「合掌造り」とは、木材を手の平を合わせたように山形に組み合わせて建築された住居で、江戸時代中期頃に原型ができたとされています。

豪雪地域における人々の知恵が作り上げた日本の原風景が体験できる場所で、国内外から多くの観光客が訪れます。東京から1泊2日のバスツアーなども販売されているので、海外のお客さんと一緒に訪れてみては。

白川郷観光協会
住所:岐阜県大野郡白川村荻町1086 白川郷バスターミナル内
https://shirakawa-go.gr.jp/

3-2.富士山【静岡県・山梨県・2013年登録】

2013年に文化遺産に登録された「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」は、富士山本宮浅間大社奥宮などの山頂の信仰遺跡群をはじめとする25の資産で構成されています。

日本最高峰の富士山は、富士信仰が育まれた霊峰であるとともに、『万葉集』や『富嶽三十六景』などの芸術作品に影響を与え、その範囲は日本国内にとどまることなく国際的にも大きな影響を及ぼしてきました。日本人の自然観や文化観に大きな影響を与えた富士山は、一度は登ってみたいと思う方も多いのでは?7〜9月上旬の開山時期なら登山が可能なので、1泊2日ほどで予定を組んで、仕事仲間と登山してみるのも良いですね。共に険しい山道を歩き美しい風景を眺めることで、新しい絆が芽生えるかもしれません。

富士山―信仰の対象と芸術の源泉
富士山域、富士山本宮浅間大社、山中湖、河口湖、忍野八海、三保の松原ほか

<BTHacksおすすめスポット>
富士山世界遺産センター
住所:山梨県南都留郡富士河口湖町船津6663-1
営業時間:9:00~17:00(7月~8月 8:30~18:00、12月~2月 9:00~16:30)
http://www.fujisan-whc.jp/

4.出張帰りにも立ち寄れる!関西地方の世界遺産6つ

関西地方には、この地域だけで6つの文化遺産があります。
観光スポットとしても人気の奈良・京都の建造物なども含まれているので、修学旅行などで訪れたことがある人も多いのでは。観光地としても魅力的なスポットが多いのも関西の世界遺産の特徴のひとつでしょう。

4-1.法隆寺地域の仏教建造物【奈良県・1993年登録】

日本初の世界遺産として登録された、奈良県生駒郡斑鳩町にある法隆寺地域の仏教建造物は、法隆寺の建造物47棟と法起寺の三重塔を加えた48棟が含まれています。

そのうち、法隆寺の金堂、五重塔、中門、回廊、法起寺の三重塔などの8世紀以前に建立された11棟は、現存する世界最古の木造建造物とされています。他の世界遺産と比べるとエリアもコンパクト。法隆寺だけなら2時間ほどで回れるため、出張帰りなどで時間があまり長く取れないときにもおすすめです。

法隆寺
住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1の1
営業時間:午前8時~午後5時 (2/22~11/3)、午前8時~午後4時半(11/4~2/21)
拝観料:個人料金 一般1,500円、小学生750円
http://www.horyuji.or.jp/

法起寺
住所:奈良県生駒郡斑鳩町大字岡本1873番地
営業時間:午前8時30分~午後5時(2月22日~11月3日)、午前8時30分~午後4時30分(11月4日~2月21日)
拝観料:個人料金 一般300円、小学生200円
http://www.horyuji.or.jp/hokiji/

4-2.古都奈良の文化財【奈良県・1998年登録】

奈良県奈良市内にある、東大寺、興福寺、春日大社など8つの施設や史跡は、1998年に世界文化遺産に登録されました。
平城京として栄えた頃から日本文化の原型を作り、当時の日本建築と日本美術を現在に伝える古都・奈良の文化遺産は、世界的に見ても高い文化的価値を有していると評価されています。

奈良を代表する建築物はもちろん見応えがありますが、春日山原始林のようなが原始林が登録されたのは日本で初めての例です。東大寺や興福寺などの主要なスポットは、どれも距離が近いので、ビジネスで訪れてあまり時間がないときにも無理せずに見学できそうです。

古都奈良の文化財
東大寺、興福寺、春日大社、春日山原始林、元興寺、薬師寺、唐招提寺、平城宮跡

<BTHacksおすすめスポット>
東大寺
住所:奈良市雑司町406-1
開館時間:大仏殿 7:30~17:30(4~10月) 8:00~17:00(11~3月)、法華堂(三月堂)・戒壇院千手堂 8:30~16:00、東大寺ミュージアム 9:30~17:30(4~10月)9:30~17:00(11~3月)
http://www.todaiji.or.jp/

4-3.姫路城【兵庫県・1993年登録】

姫路城は、法隆寺地域の仏教建造物とともに1993年に日本初の世界遺産に登録され、日本100名城にも選ばれています。シラサギが羽を広げたような姿に見えることから「白鷺城」の愛称で親しまれています。

鮮やかな白の城壁や、大天守と東・西・乾の小天守がやぐらで連結されている連立式天守が特徴です。大天守は1609年に建築されており、400年以上が経過した現在でも、その美しい姿を残しています。

姫路城はここ数年で外国人観光客が急増しており、英語や中国語など6カ国の音声ガイドや、ARを活用したアプリを導入して展示や解説を行なっています。海外のクライアントなどと一緒に訪れてもしっかりと理解しながら楽しんでもらえそうですね。

姫路城
住所:姫路市本町68番地 姫路城三の丸広場北側
営業時間:午前9時00分から午後4時00分まで(閉門は午後5時00分)
拝観料:大人(18才以上)1000円、小人(小・中・高校生)300円
https://www.city.himeji.lg.jp/castle/

4-4.古都京都の文化財【京都府、滋賀県・1994年登録】

古都京都の文化財は、京都府京都市と宇治市、滋賀県の大津市にある17か所の寺社と城郭で構成されています。

清水寺や金閣寺、平等院など、観光名所として有名な場所が多く、日本の文化的伝統の創出においても大きな役割を果たしたものばかりで見応えがあります。京都の文化遺産の周辺には観光スポットが多く点在しているので、世界遺産だけではなく観光も含めてまわっても十分に楽しめます。日本文化が色濃く残る京の街は、海外の方々も楽しんでくれるはず。

古都京都の文化財
教王護国寺、清水寺、延暦寺、醍醐寺、仁和寺、平等院、鹿苑寺本願寺、二条城など

<BTHacksおすすめスポット>
鹿苑寺
住所:京都府京都市北区金閣寺町1
拝観時間:09:00~17:00
拝観料:大人(高校生以上) 400円、小・中学生 300円
https://www.shokoku-ji.jp/kinkakuji/

平等院
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
拝観時間:8:30〜17:30(庭園)
拝観料:大人 600円、中高生 400円、小学生 300円
https://www.byodoin.or.jp/

4-5.紀伊山地の霊場と参詣道【和歌山県・奈良県・三重県・2004年登録】

紀伊山地の霊場と参詣道は、和歌山県・奈良県・三重県にまたがる霊場と参詣道対象とする文化遺産です。熊野三山、高野山、吉野・大峯は、古代から神道や、中国から伝来した仏教など、多様な信仰の形態を育んだ神仏の霊場でした。

熊野参詣道、高野参詣道、大峯奥駈道などの参詣道とともに、広範囲にわたり良好な状態で現在まで残っている貴重な資産です。
核となるエリアと、その周辺地域を合わせると日本の世界文化遺産では最大の面積を誇り、さまざまな見どころがあります。なかでも古代から続く祈りの道・熊野古道は国内のみならず海外からも訪れる人の多い人気スポットです。

日本文化を体験してみたいという海外の方は多いものです。高野山では宿坊体験もできるので、日本文化に興味のある外国人の方と一緒に行く際は紹介してみても良いかもしれません。

紀伊山地の霊場と参詣道
霊場:吉野・大峰、熊野三山、高野山
参詣道:熊野参詣道、大峯奥駈道、高野参詣道

熊野古道 熊野本宮観光協会
https://www.hongu.jp/kumanokodo/

大峯奥駈道 天川村公式サイト
http://www.vill.tenkawa.nara.jp/tourism/leisure/hiking/okugakemichi/

高野参詣道 和歌山世界遺産センター
https://www.sekaiisan-wakayama.jp/know/koya-sankei-michi/

4-6.百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-【大阪府・2019年登録】

関西方面の世界遺産というと、奈良京都を思い浮かべる人も多いかもしれませんが、大阪にも世界遺産があります。「百舌鳥・古市古墳群」は、4世紀後半から5世紀後半に造られたとされる、古代日本の王たちの墓群です。世界的に見ても独特な鍵穴型の前方後円墳が多数集まり、これらと多数の中小墳墓が密集して古墳群を形成しています。

堺市、羽曳野市、藤井寺市の3市にまたがる45件49基の古墳が登録対象になっています。一番有名なのは、堺市にある日本最大の古墳にして、世界最大級の墳墓、仁徳天皇陵の大仙陵古墳(大山古墳)。教科書などで目にしたことがある人も多いはず。大阪に出張に赴く機会があれば、ぜひ日本最大の古墳にも訪れてみてください。

百舌鳥・古市古墳群 -古代日本の墳墓群-
http://www.mozu-furuichi.jp/ 

5.中国地方の世界遺産4つ

中国地方の世界遺産は4つです。広島の原爆ドームは、被爆国としての歴史や学びが多く海外からも注目されているスポット。同じ広島の宮島とあわせて訪れたいところです。石見銀山遺跡や軍艦島など日本の産業を支えた文化遺産も、学ぶところが多そうですね。

5-1.原爆ドーム【広島県・1996年登録】

原爆ドームの名で知られる広島平和記念碑は、第二次世界大戦下に広島市に投下された原子爆弾の悲惨さを今に伝える記念碑です。
1996年、文化遺産に登録されました。「二度と同じような悲劇が起こらないように」という願いや戒めが込められており、兵器の廃絶と世界平和について考えさせられる建物です。

原爆ドーム内には入れませんが、平和の鐘、原爆の子の像、平和の灯、広島平和記念資料館などがあり、しっかりと歴史や当時の様子などを学べます。世界で唯一の被爆国として、海外からも関心の高い広島。歴史理解の上でも訪れておきたい世界遺産です。

原爆ドーム
住所:広島県広島市中区大手町 1-10

5-2.厳島神社【広島県・1996年登録】

厳島神社は世界的にも珍しい海上に立つ神社です。建造物群と自然が一体となった景観が人類の創造的才能を表す傑作とされ、1996年に文化遺産に登録されました。593年に、佐伯鞍職により創建され、1168年に平清盛によって、現在の姿に改修されました。

海に浮かぶ厳島神社は、潮の満ち引きによって印象が異なるのも特徴です。干潮時は迫力あふれる建物が姿を現します。鳥居のすぐ近くまで歩いていけるのも干潮時ならでは。満潮時は海に浮かんでいるような幻想的な雰囲気といった具合に、時間によって違った美しさを見せてくれる文化遺産です。

宮島・厳島神社は、海外から人気が高いスポット。海の中に立つ美しい朱色の鳥居に加えて、〜〜では野生の鹿と触れ合えるなど、他の地域にはない体験が満載です。仕事の疲れも吹き飛ばしてくれそうな魅力的な世界遺産ですよ。

厳島神社
住所:広島県廿日市市宮島町1-1
営業時間:年中無休ですが、季節ごとの開門・閉門時間あり
拝観料:大人 300円、高校生 200円、中小学生 100円
http://www.itsukushimajinja.jp/index.html

5-3.石見銀山遺跡【島根県・2007年登録】

石見銀山遺跡とその文化的景観は、2007年に鉱山遺跡としてはアジアで初めて世界遺産に登録されました。
最盛期には世界の産銀量の3分の1を占めた日本銀ですが、その大部分が石見銀山で産出され
たと言われています。坑道跡などの銀生産に関わる遺跡が状態よく残されており、当時の様子をうかがい知ることができます。

石見銀山は、自然を破壊することなく、自然と共存する銀山であった点が高く評価されています。銀を製錬するには大量の木材が必要とされますが、消費するのと同時に計画的に植林も進めていたため、山は禿山になることなく、豊かな森林が残っています。SDGsの観点から見ても、学ぶことがありそうですね。

石見銀山世界遺産センター
住所:島根県大田市大森町イ1597-3
開館時間:8:30~17:30
https://ginzan.city.ohda.lg.jp/

5-4.明治日本の産業革命遺産 【山口県・福岡県・佐賀県ほか・2015年登録】

幕末から明治期。日本は西洋諸国を除く地域において初めて、かつ短期間に産業化を果たし、飛躍的な発展を遂げました。
一連の遺跡群は、造船や製鉄、製鋼などの重工業分野において、日本の伝統文化と西洋の技術が融合し、産業国家形成へと発展した道のりを物語っています。

構成資産は、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、山口県、静岡県、岩手県の8県に分散しています。

日本の産業革命を支えたさまざまなスポットが含まれていますが、なかでも注目したいのは「軍艦島」の名で知られる長崎県の「端島炭坑」。観光地としても人気で、ツアーなども開催されています。

また、長崎県にある日本最古の木造洋風住宅「旧グラバー住宅」や、山口県の「萩城下町」など、幕末の日本の歴史と絡めて観光できるスポットも見逃せません。激動の時代を生きた人々や歴史を知ることは、現代を生きる私たちも学べるものがありそうです。

明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業
松下村塾、旧集成館、長崎造船所第三船渠、長崎造船所ジャイアント・カンチレバークレーン、旧グラバー住宅など

<BTHacksおすすめスポット>
軍艦島
住所:長崎県長崎市高島町端島
http://gunkanjima-nagasaki.jp/

旧グラバー住宅(グラバー園管理事務所)
住所:長崎県長崎市南山手町8番1号
営業時間:8:00~18:00
入園料:大人 620円、高校生 310円、小・中学生 180円
http://www.glover-garden.jp/

萩・明倫学舎(世界遺産ビジターセンター)
住所:萩市江向602番地(萩市役所前)
営業時間:9:00〜5:00
https://www.city.hagi.lg.jp/site/meiringakusha/about.html

6.九州・沖縄の世界遺産 3つ

九州と沖縄の文化遺産は3つあり、どれもどこか神聖で厳かな雰囲気があります。沖ノ島は基本的に入島が禁止されており、首里城は現在再建中という他の地域とは異なる状況に置かれていますが、世界遺産の本来の意味を考えさせてくれる貴重な文化遺産と言えるでしょう。

6-1.「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群【福岡県・2017年登録】

画像出典:世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群 公式Facebookページ
https://www.facebook.com/wh.okinoshima/?ref=page_internal

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、沖ノ島を起源とする信仰を現在まで伝える宗像大社と、古墳群からなる世界文化遺産です。三女神をまつる宗像大社の一部として、島に関する禁忌や伝統とともに、神聖な存在として継承されてきました。

沖ノ島は一般の方の入島が禁止されていますが、宗像大社中津宮や関連遺跡を訪れることはできます。実際に足を踏み入れることは難しい、今の時代としては珍しい世界遺産ですが、神聖な場所をそのままの状態で後世に残すという世界遺産の本質を実感できる場所でもあります。ビジネスでも同じく本質を見極めた判断が必要とされるように、気づきを与えてくれそうな場所ですね。

「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群
沖ノ島、宗像大社中津宮(御嶽山祭祀遺跡を含む)、沖津宮遥拝所、宗像大社辺津宮、新原・奴山古墳群

6-2.長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産【長崎県・熊本県・2018年登録】

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産は、長崎県と熊本県に現在も残る潜伏キリシタンに関する12の構成資産から成ります。長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連の遺産は、江戸時代の250年間に渡る禁教令下にの弾圧の中、信者のみで信仰を守り通しながら、一般社会との関わりを持って共同体を存続させる暮らし方を創造したことが評価されています。

構成資産はそれぞれ8市町に点在しており、「大浦天主堂」のような国内現存最古の教会堂もあれば、集落や城跡もあります。最近では2019年にローマ法王が長崎を訪れて熱烈な歓迎を受けましたが、前回訪れた際も長崎を訪問しています。

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産
大浦天主堂、外海の出津集落、外海の大野集落、黒島の集落、平戸の聖地と集落(春日集落と安満岳)、平戸の聖地と集落(中江ノ島)、奈留島の江上集落(江上天主堂とその周辺)(五島市奈留島)、久賀島の集落、原城跡(南島原市)

大浦天主堂
住所:長崎県長崎市南山手町5−3
営業時間:8:30〜6:00
拝観料:大人 1,000円、中高生 400円、小学生 300円
https://nagasaki-oura-church.jp/

6-3.琉球王国のグスク及び関連遺産群【沖縄県・2000年登録】

2000年に文化遺産に登録された琉球王国のグスク及び関連遺産群は、今帰仁城跡(なきじんじょうあと)、座喜味城跡(ざきみじょうあと)、勝連城跡(かつれんじょうあと)など、沖縄県に点在する9つの資産を指します。

グスクとは、 古琉球(ぐすく)時代の遺跡のことで、城と訳されます。現在は、城として栄えていた場所の城壁のみが遺跡として残っているものがほとんどです。独自の文化を築いてきた琉球王国の文化がうかがえ、今なお地域住民の精神的なよりどころになっています。

首里城は2019年の火災により、正殿と北殿、南殿が全焼しました。焼失した場所は現在再建中ですが、有料・無料区域問わず、現在も首里城は見学可能です。首里城の火災は多くの人が心を痛めましたが、過去にも4回ほど焼失しており、その度に再建されています。今回も、再建に向けて蘇っていく首里城の姿を見ると勇気をもらえることでしょう。

琉球王国のグスク及び関連遺産群
今帰仁城跡(なきじんじょうあと)、座喜味城跡(ざきみじょうあと)、勝連城跡(かつれんじょうあと)、中城城跡(なかぐすくじょうあと)、首里城跡(しゅりじょうあと)、園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)、玉陵(たまうどぅん)、識名園(しきなえん)、斎場御嶽(せいふぁうたき)

首里城公園
住所:縄県那覇市首里金城町1-2
営業時間:無料区域 8:30~18:00、有料区域 9:00~17:30
入場料(有料区域公開エリア):大人 400円、中人 (高校生) 300円、小人 (小・中学生) 160円、6歳未満 無料
https://oki-park.jp/shurijo/

今帰仁城跡
住所:沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊5101番地
営業時間:8:00~18:00(1~4、9~12月)、8:00~19:00(5~8月)
観覧料:大人 400円、中高生 300円、小学生未満 無料
https://www.nakijinjoseki-osi.jp/

日本の世界遺産からビジネスのヒントを学ぼう!

日本が誇る19の文化遺産をご紹介しましたが、皆さんはいつく訪れたことがありますか?どの世界遺産も日本の文化や美しさが感じられ、学ぶことも多いものばかり。海外のビジネス仲間を案内すれば、きっと喜んでくれるでしょう。ビジネスパーソンとしても、過去から学ぶことが多くあるはず。出張で近くを訪れることがあれば、ぜひ訪れてみてください。

文:佐々木 希
編集:松本 有為子(リベルタ)

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