語学

2020.03.04

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入国審査に必要な英語表現! 初心者でも安心の必須フレーズを解説

海外へ行くときは、避けることができない入国審査。入国審査官を相手に、1人ずつ受けるものなので緊張しがちなシチュエーションです。とは言え、パスポートを渡し、滞在に関していくつか質問をされて終わることがほとんどなので、思ったよりもあっという間に過ぎてしまうもの。
聞かれることはだいたい決まっていますが、とっさの一言が出てこなくて困ったことがある人もいることでしょう。そんな場合に、どのような対応をして、どんなフレーズを使えばいいのでしょうか。

1. 入国審査で求められる英語力

英語での受け答えが必須の入国審査ですが、必要以上に恐れることはありません。聞かれる質問はほぼ決まっているため、あらかじめどのように答えるかわかっていれば大丈夫。中学生レベルの英語力と必要な単語が理解できていれば乗り切れます。
もしどうしても不安な場合は、予想される質問とその答えを書いたメモを持っていきましょう。メモを自分で見返しながら質問に答えればよいだけなので、審査をスムーズに終わらせることができます。
また、頭が真っ白になってしまったときや、聞かれている質問がうまく聞き取れないときは、入国審査官にメモを見せることも一つの手です。

2. 入国審査で聞かれる必須の質問・回答集

ここでは、入国審査で聞かれる一般的な質問と、それに対する回答を紹介します。

2-1. パスポート提示

一番初めに聞かれるのが、パスポートの提示です。
・Passport, please./ Can I see your passport?(パスポートを見せてください)
と言われたら、
・Here you are./ Sure.(どうぞ)
など簡単な受け答えの後に、パスポートを提示しましょう。

2-2. 旅の目的に関する質問

次に聞かれるのが、入国の目的です。
・What is the purpose of your trip?(旅行の目的は何ですか)
・Why are you visiting here?(なぜこの国を訪れているのですか)
・Are you here for business?(ここには仕事で来ているのですか)
など、様々な言い回しで聞かれます。

whyやpurpose、職業に関する単語が聞き取れたら、旅の目的に対する答えを返しましょう。
・I’m here for a business meeting.(仕事の会議に出るために来ました)
・I came to visit my business partner.(ビジネスパートナーに会うために来ました)
のほか、簡潔に
・For business.(仕事です)
だけでもOKです。

2-3. 滞在先の確認

・Where will you be staying?(どこに泊まる予定ですか)
と、滞在先について聞かれたら、
・I’ll be staying at the Hilton Hotel in the city.(シティ内のヒルトンホテルに滞在します)
など、宿泊先のホテルの名前などを答えましょう。
滞在先の住所をその場で示せるように、携帯のメモ機能に残しておいたり、ホテルの予約表などをすぐ出せるようにしておいたりすると安心です。

2-4. 滞在期間

・How long do you intend to stay?(どのくらい滞在するつもりですか)
・What is the duration of your stay?(滞在期間は何日ですか)
など、滞在期間について聞かれたときは、
・I will be here for 1 week.(1週間滞在します)
・Just 3 days.(3日間だけです)
など、予定している滞在期間を答えましょう。

2-5. 過去の渡航歴

場合によっては以前の渡航歴についても聞かれることがあります。
・Have you ever visited XX before?(過去にXXを訪れたことがありますか)
と尋ねられたら、
・I was here about 3 months ago.(約3ヶ月前に来ました)
・This is my first time.(これが初めてです)
など、過去にそこを訪れたことがあるかどうか申告しましょう。

2-6. 職業

・What is your occupation?(職業は何ですか)
・What do you do?(仕事は何をしているのですか)
など、どんな職業についているのか聞かれることもあります。シンプルな答えでいいので、職種と会社名を伝えましょう。
・I am an engineer at XXX company.(XXX会社でエンジニアをしています)
・I am a marketing manager for ZZZ company.(ZZZ会社でマーケティングマネージャーをしています)
など、自分の仕事や会社について簡単に説明してみましょう。

覚えておきたい単語

purpose 目的
stay 滞在
occupation 職業
immigration/ passport control 入国審査
customs 税関

3. 相手の質問が理解できないときに使えるフレーズ

どの国の入国審査でも、聞かれることはほぼ「入国目的・滞在先・滞在期間」の3つがメインです。質問の内容と回答をあらかじめ用意しておけば、ほとんどの場合は問題ありません。

しかし、相手の英語が聞き取れず、何を答えたらいいのかわからないときには、
・Could you repeat that?(もう一度繰り返してくれませんか)
・Could you speak slowly, please?(ゆっくり話してもらえますか)
・What do you mean by〜(〜とはどういう意味ですか)
などの質問形式のフレーズを使って、聞き返してみてもいいでしょう。

また、少しでも質問が聞き取れたなら、単語だけで返事をしても大丈夫です。無理に一文で答えようとしなくても、何が言いたいのかはわかってもらえます。

4. 国ごとによる質問の違い

基本的にはどこの国でも同じような質問をされると考えておいて問題ありません。しかし、追加される質問や必要な手続きは国によって若干変わります。出発前は必ずチェックしておきましょう。
また、英語圏でもアメリカ英語、イギリス英語、オーストラリア英語でアクセントが異なるため、聞き取りづらく感じることも。あらかじめ、違いを頭に入れておくと、入国審査時にあわてずにすみます。

4-1. アメリカ

アメリカの入国審査では、指紋登録や写真撮影をします。さらに、パスポートと合わせてESTAの提示も必要です。
ESTAとは、ビザなしでアメリカに短期滞在(観光もしくは商用)する人すべてを対象とした、電子渡航認証システムです。あらかじめインターネットで申し込み、渡航前に取得を済ませておきましょう。

4-2. イギリス

イギリスの玄関口とも言うべきヒースロー空港は、入国審査が厳しいことで有名です。場合によっては帰りの航空券を所持しているか聞かれることもあります。念のため、帰りのチケットの内容が確認できるものを用意しておきましょう。
また、連日多くの旅行者が入国審査を通過するため、非常に長い列に並ぶ必要があることもたびたびでした。しかし、2019年より日本パスポート保持者は自動化ゲート利用可能になり、利便性が高まっています。

参考:在英国日本国大使館HPより
https://www.uk.emb-japan.go.jp/itpr_ja/b_000237.html

4-3. オーストラリア

入国にあたり、電子ビザETAの提示が必要です。アメリカと同様に、オンラインで申請できるので、渡航前に必ず取得しましょう。
入国審査後の税関および検疫では、生態系への影響を考慮して、食べ物や植物などの持ち込みを非常に厳しくチェックしています。記入漏れなどでも虚偽申告とみなされて高額の罰金を科されることがあります。申告が必要なものを持ち込んでいる場合は税関申告書に全て記入し、正直に申告しておきましょう。

まとめ

入国審査は慣れるまで少し緊張するものですが、パスポートの確認と、滞在理由、期間、滞在先など、聞かれることは決まっています。こわがらず、落ち着いて質問に答えられれば問題はありません。気になる人は、これらに付随する質問として職業や帰りの日程などについても答えられるよう準備すれば、いっそう安心です。
この記事でご紹介したフレーズをぜひ活用して、入国審査に備えてみてください。

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