オフィスやプライベートで、スマホやタブレット、パソコンを使うことは、生活の一部となっています。ディスプレイを見続けて、一日の終わりに目の疲れを感じる人は多いことでしょう。
大したことはないと考えて放置してしまうと、倦怠感やめまいなど全身に症状があらわれ、仕事どころではなくなってしまうかもしれません。健康を損ねてしまうと、元の調子を取り戻すのに時間も労力もかかるので、早めの対処が肝心です。
この文章では、目の疲れに効果が期待できる対策をご紹介!手軽にできるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1.デスクですぐできる!目の疲れを和らげるツボ5選
目の疲れを感じたら、休憩や移動の時間、夜眠る前などの開いた時間で手軽にできるケアをしておきたいもの。道具がなくても、思いついたときにすぐできるのが、目に効果があるツボのマッサージです。
この章では、特に効果が高いツボを厳選してご紹介!パソコンの使い過ぎなどで目が疲れて辛いときにぜひ試してみてくださいね。
1-1.【晴明(せいめい)】目の乾きを和らげる
目が疲れた、と感じたときに目頭の周りを指で押さえたことはありませんか。実はこの位置が、「晴明」と呼ばれるツボです。目頭のやや上、鼻の付け根あたりにあります。
涙腺の近くにあるので、ツボを押すと涙の量を増やす効果が期待できます。ディスプレイを長時間見て目が乾き、辛さを感じるときは押してみると良いでしょう。
画像出典及び参考:眼精疲労に効くツボ押しと体操 – 赤岩治療院
1-2.【攅竹(さんちく)】目の痛みを解消する
長時間ディスプレイを見続けて目が痛くなり、つい目をこすったり手のひらを目に押し当てたりした覚えのある方はご注意を!目自体にさらに負担がかかったり、ひどいときは目の病気になる恐れがあります。その代わりに、目の痛みを解消してくれるツボをマッサージしてみましょう。
眉頭の下側、小さなくぼみがある部分が「攅竹」のツボ。視力の低下を防いだり、目の痛みを軽減してくれると言われています。
画像出典及び参考:眼精疲労に効くツボ押しと体操 – 赤岩治療院
1-3.【魚腰(ぎょよう)】まぶたの引きつりをおさえる
パソコンで作業中、まぶたがひきつったり痙攣したり、という場合は、目の疲れを放置しすぎたことが原因かもしれません。辛いけれどあともう少し頑張りたい、というときに効果が高いのが「魚腰」のツボです。
別名を「眉中」とも言い、眉の真ん中にあります。つむじへ向かって上の方へ優しく押すように刺激してみましょう。ひきつるまぶたをリラックスさせたり、目の充血も解消してくれるでしょう。
画像出典及び参考:眼精疲労に効くツボ押しと体操 – 赤岩治療院
1-4.【承泣(しょうきゅう)】スマホ老眼を防ぐ
長時間ディスプレイやスマートフォンを見続けて、一時的に視力が下がることを指す「スマホ老眼」という言葉を聞いたことがある人は少なくないでしょう。目の疲れを自覚してはいるが、目のために休憩を取りにくい、というときにオススメのツボが「承泣」です。
まっすぐ前を見たときに、瞳の真下にくる眼窩の骨ぎわにあります。目に当たらないよう、指を横にするとツボを刺激しやすくなります。視力の低下だけでなく、花粉症による目の不調もおさえてくれる働きがあります。
画像出典及び参考:眼精疲労に効くツボ押しと体操 – 赤岩治療院
1-5.【翳明(えいめい)】目の前を明るくする
疲れた目をリフレッシュさせるため、目の周りをマッサージしたことがある人は多いことでしょう。目の周り以外にも、意外なところにあるツボが「翳明」です。
両耳のすぐ後ろに出っ張った骨があります。その下のくぼみが翳明です。かすんできたり、見えにくさを感じたりしたときに視界を明るくする効果があるとされています。また、首の疲れや頭痛を感じたときにもオススメです。
画像出典及び参考:毎日が発見ネット「頭痛も緩和できる! 老眼に聞くツボ押しはこの4通り/「ツボ押し」で目の不調を解消」
2.目にもいたわりを!目の疲れを軽減してくれるアイテム5選
なかなか取れない目の疲れは、マッサージなどでは解消しにくい原因が隠れているかもしれません。例えば、食生活が不規則で目の働きを助けてくれる栄養が不足している、ドライアイで涙の分泌量が少ないという症状は目の疲れの原因になり得ます。そんなときは、目をケアするアイテムが効果的です。
どのようなアイテムがあるのか、さっそく見ていきましょう。
2-1.こまめにさして疲れ目を予防「サンテ メディカル12」
画像出典:サンテメディカル12|製品情報:一般用医薬品|目の情報ポータル|参天製薬
目が疲れたときに目薬を使う、という人は多いことでしょう。市販の目薬には、目の使い過ぎで緊張した毛様体筋を緩め、疲れを和らげる成分が配合されています。そのため、疲れ目に目薬を使うことは理にかなっているのです。
たくさんの種類がある目薬の中でも、特におすすめなのが「サンテメティカル21」です。疲れた目をサポートする有効成分が、市販薬で許可されている最大濃度で配合されています。
マッサージもツボ押しもマメにしているのに、なんとなく目の調子が悪い……というときに助けてくれそう。デスクの引き出しに入れておいて、気づいたらすぐ使うようにすれば、目の調子を整えられます。
2-2.目を温めて血行不良を解消する「めぐりズム 蒸気でホッとアイマスク」
マッサージをしてもとれにくい、頑固な目の疲れを感じたときに使えるのが、ホットアイマスク「めぐりズム」です。
開封すると発熱し、20分ほどじんわりとした温かさが続く仕組み。目の上に乗せるだけなので、デスクワークの合間でも気楽に使えます。また、飛行機への持ち込み禁止品に該当しないので、出張の合間などに機内でリラックスしたいという方にもオススメです。
※目に痛みがあったり充血したりするときは、温めることで血行がよくなり症状が悪化する場合があるため、ご注意ください。
2-3.手軽にブルーライトをカット「J!NS SCREEN」
画像出典: 【ブルーライトカット・PCメガネ】JINS SCREEN | JINS – 眼鏡(メガネ・めがね)
ディスプレイから発するブルーライトは、疲れ目の原因のひとつと言われています。疲れ目が日常茶飯事になってしまう前に対策をとりたい、と考える人にうってつけなのが、ディスプレイのブルーライトをカットするアイテムです。
メガネなら、使いたいときにすぐ使え、持ち運びも便利。中でも「J!NS SCREEN」のメガネはデザインや色が豊富で、使うシーンを選びません。
子供用のラインナップもあるので、家族みんなにもたせたい、という人はぜひチェックしてみてくださいね。
価格:OVAL、WELLINGTON、SQUARE/3,300円 BOSTON/5,500円
サイズ:レンズ・フレームサイズ/4種類
URL:【ブルーライトカット・PCメガネ】JINS SCREEN | JINS – 眼鏡(メガネ・めがね)
2-4.飲んで目の疲れを予防「ロートV5粒」
目薬やマッサージなど物理的なアプローチだけでなく、体の中から眼精疲労を改善したいときにオススメなのが、目に良いとされているサプリメントです。ブルーベリーの成分を配合したサプリメントなど、ドラッグストアやコンビニなどで販売されているのを目にした人もいることでしょう。
それらの中でも特にオススメなのは、目薬で有名なロート製薬から発売されている「ロートV5粒」です。
光による網膜へのストレス軽減に良いとされているルテイン、網膜に働きかけ見る力をサポートしてくれるゼアキサンチンが配合されています。激務で不規則な食生活になりがちな方はぜひお試しを!
2-5.美味しく飲める目に良い漢方「菊花茶」
「目に良いとされている食品を試すなら、美味しいものを選びたい」と考える人にぴったりなのが、ほんのり菊の香りを楽しめる菊花茶です。菊の良い香りが、疲れ目だけでなく心もリラックスさせてくれることでしょう。
中医学では「目の疲れには菊花茶」と言われており、代謝を助けてくれるビタミン類、消炎効果があるクサンテノンという成分が目の疲れを癒してくれると言われています。
味自体は淡白で、カモミールなどのハーブティーに似た味わいです。菊の香りで、アロマテラピーのようにリラックス効果が期待できそう。さらに美味しく飲みたい、というときは枸杞の実を足したり、烏龍茶などとブレンドして楽しむのも良さそうです。
参考:
・「わかさの秘密」菊花
・「眼科専門医 医療社団法人 柴田眼科」お茶も漢方薬、菊花茶は目に良い
3.デスクの環境を整えて目の疲れを予防!対策3選
目の疲れは、目の使い過ぎだけが原因ではありません。悪い姿勢でパソコンを使っていたり、パソコンを使う環境が整っていなかったりという場合でも、目の疲れを引き起こすことがあります。
この章では、デスク周りでできる対策をご紹介。目の疲れを感じる前に試してはいかがでしょうか。
3-1.ディスプレイの光量を調整する
目には、入ってくる光の量を調節する機能があります。ディスプレイの明るさと、室内など周りの明るさに差があると、この機能を酷使する原因に。
目の負担を減らし疲れにくくするためにも、ディスプレイの光量を調節しましょう。ディスプレイの真横にコピー用紙を立てて、ディスプレイと紙の明るさが同じくらいになるまでが、適切な明るさの目安です。
ディスプレイに自動調節機能が付いていれば、自動設定にしておいても良いでしょう。
参考:【保存版】ディスプレイの疲れ目対策”10選” | EIZO株式会社
3-2.ディスプレイの位置を調整する
パソコンで作業をしているときは特に、すぐ目が疲れると感じることはありませんか。そんなときは、ディスプレイの位置や角度が作業するときの姿勢と合っていないのかもしれません。
ディスプレイに対してまっすぐ座ったとき、目線がディスプレイよりやや低く、見下ろすくらいの高さや角度になるよう、調整するのがオススメです。
≪ポイント≫
【位置】顔からディスプレイを40cm以上離す
【高さ】ディスプレイを少し見下ろすくらいの高さ
【角度】照明が映りこまない程度にディスプレイを後ろへ傾ける
参考:パソコンによる目の疲れは、モニターの角度によって変わる!? (16091906)
3-3.椅子を調整する
パソコン作業をしていてなんとなく目も肩も重だるい……と感じている人に試してほしいのが、椅子の調整です。
合わない椅子を使っていると、姿勢が悪くなる原因となり、身体に負担がかかります。さらに、姿勢の悪さからくる視界の見えにくさをカバーするために、目も普段より働くため、目が疲れてしまいます。
≪ポイント≫
【位置】頭と背骨をまっすぐに保ったまま、ディスプレイを見ていられる距離
【高さ】足の裏全体が床につけられ、膝の裏が座面に触れない高さ
参考:
・腰痛・肩こり・目の疲れ…それって椅子が合ってないのでは?
・正しく座る姿勢で「眼精疲労」を予防しよう! | 宮田カイロプラクティック
まとめ:パソコンによる目の疲れは早めに対処を!
パソコンで酷使する目の筋肉は、自律神経が司っています。目の疲れが自律神経の不調を引き起こし、頭痛や肩こりなど全身の症状に発展しやすくなります。また、緑内障や白内障、脳神経系など重大な病気の前兆として、目の不調があらわれる場合も。セルフケアで改善が難しいほど目の疲れが取れないときは、放置せず早めに眼科を受診しましょう。
こまめにケアをすることが、視力低下を防ぐだけでなく、頭痛や肩こりの予防にもなります。仕事のパフォーマンスを維持し、快適に仕事をするためにも、目を大切に!
こちらの記事もチェック!
在宅勤務で疲れたら!おすすめ解消法と便利グッズ16選
機内でもストレッチでリフレッシュ!出張移動中に疲れをためないコツ
出張疲れは早めに対策! 疲労を素早く回復するコツとおすすめアイテム